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第三章 奈落のマリオネット
03 プレミアチケット
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一週間前、放課後になるのを待って、黒岩恵は友達のいる教室に突入していく。
「いっちゃん! シノン!」
「テレビ局見学に行こう! チケットもらったんだよ。ほら、ほら」
ぴらぴらと嬉しそうにチケットを見せびらかした。
「良いの? 私も付いてって?デートのお邪魔になっちゃうんじゃない」
立川志乃は小悪魔的に笑った。
「エッ? デート?」
恵は分からないと言う表情で首をかしげる。
「シノン、良いんだよもう。こういうのは小学校の時からずっとだから、もう慣れているよ」
神田一郎はもう諦めたと言う表情で笑った。
「どうするの? 来週三連休の頭だよ! 行くでしょう。二人とも!」
勝手に話を進めようとする恵だった。
緑川のコネでお台場にあるジャパンテレビでのペタスと緑川の対談の収録を見学出来ることになったのだ。VRMMOを知っている者ならば、喉から手が出るほどのプレミアチケットである。幼馴染の二人も、これに食いつかないはずはなかった。
かくして、高校生三人組はこの悲惨な殺人事件に首を突っ込むことになるのであった。
「いっちゃん! シノン!」
「テレビ局見学に行こう! チケットもらったんだよ。ほら、ほら」
ぴらぴらと嬉しそうにチケットを見せびらかした。
「良いの? 私も付いてって?デートのお邪魔になっちゃうんじゃない」
立川志乃は小悪魔的に笑った。
「エッ? デート?」
恵は分からないと言う表情で首をかしげる。
「シノン、良いんだよもう。こういうのは小学校の時からずっとだから、もう慣れているよ」
神田一郎はもう諦めたと言う表情で笑った。
「どうするの? 来週三連休の頭だよ! 行くでしょう。二人とも!」
勝手に話を進めようとする恵だった。
緑川のコネでお台場にあるジャパンテレビでのペタスと緑川の対談の収録を見学出来ることになったのだ。VRMMOを知っている者ならば、喉から手が出るほどのプレミアチケットである。幼馴染の二人も、これに食いつかないはずはなかった。
かくして、高校生三人組はこの悲惨な殺人事件に首を突っ込むことになるのであった。
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