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10.俺の婚約者(イレネー視点)
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リグレット。つい一週間ほど前までは俺の婚約者だった女だ。
男爵家の三女なのだが、婚約して「失敗した」と思ってしまったのが正直なところだった。
二人の姉が顔立ちがよく、物腰柔らかな性格なのは有名だ。なのでその三女からの釣書が届いた時、実際に会う前に婚約を決めた。
ところがいざ対面して俺は落胆した。
不細工というわけではない。だが本当に姉たちと血が繋がっているのかと問い質したくなる容姿だったのである。
くすんだ茶色の髪も、どこか陰気そうな濃紺の瞳も好みではない。
唯一の救いは、リグレットが従順な令嬢であったということだ。
自分を選んでくれたという理由で、俺を深く愛してくれて、俺の言うことは何でも言うことを聞いてくれた。
顔がよくても性格が悪ければ鬱陶しいだけなので、その点は満足していた。
だが外見も内面も優れている人物が現れたら、俺はそちらへ転がってしまうかもしれない。
そう危惧していた時に、事件が起きる。美人と噂の侯爵令嬢ブランシェが男漁りを愉しむ女であると、リグレットが在りもしない噂を流したのだ。
もちろん、最初はリグレットのような女がそんなことをするとは思わなかった。これは何かの間違いであると。そもそも、ブランシェとリグレットは友人同士だったと聞いていた。
俺がリグレットが黒だと感じたのは、うちの屋敷を訪れたブランシェが流した涙を見た時だった。
リグレットの姉以上の美貌を持つ彼女の涙は、まるでダイヤモンドのように美しかったのだ。そんな綺麗なものを流す彼女の言葉が偽りとは到底思えない。
とするなら、リグレットはやはりくだらない嫉妬心からブランシェを追い詰めたのだ。
彼女への愛情は薄れ、このような美女を苦しめたリグレットに対して怒りが込み上げる。
俺はリグレットを屋敷に呼びつけて叱責し、婚約を破棄した。
たとえ婚約者であっても情に流されない。そんな俺のやり方をブランシェは軽蔑せず、むしろ「心が強い方なのですね」と言葉をかけてくれた。
今も辛いはずなのに……ブランシェの優しさに俺は惹かれ、彼女も俺を頼ってくれるようになった。
婚約破棄からたった一週間で、ブランシェとの新たな婚約。俺は侯爵家に婿入りすることが決まった。
結果的に俺はリグレットと結婚するより、得した形となる。
それに比べてリグレットにはもう未来がない。
俺は元々ナヴィア修道院を経営するグライン公爵の部下なのだが、アデーレ院長から閉院を提案されたのだ。
そして残された修道女の多くは娼館へ。
残酷なことだが、公爵家もいつまでも慈善活動を続けていられるほど暇ではないのだ。
だが最後にリグレットと会い、ブランシェとのことを報告しようと考えた。
きっとリグレットは悲しみ、俺との復縁を望むだろうが……。
「……おかしいとは思わないか」
修道院から帰った後、俺はグライン公爵邸を訪れていた。友人であり、公爵子息でもあるテオドールに愚痴を聞いて欲しいと思ったからだ。
愚痴の内容は勿論、リグレットについて。
「彼女は俺が会いに行っても、ちっとも嬉しそうじゃなかった。てっきり目に涙を浮かべて喜ぶものだと……」
「当然だろう。自分を庇ってくれなかった男に、未練が残っているとでも?」
テオドールが呆れたように言う。
それは確かにそうなのだが、リグレットは他の女とは違った。
家族から愛情を受けずに育ったせいか自己肯定力が低く、俺に依存めいた感情を向けていたのだ。
その彼女が俺と離別して、他の令嬢──よりにもよってブランシェと婚約したと聞けば取り乱すと確信していた。
なのに笑顔で祝われて、俺は呆然とした。
「あんなに俺を慕っていたのに……」
「もう君には干渉しないと決めたのだろう。彼女のことはもう忘れて、君は新しい幸せを満喫していればいい」
「あ、ああ……」
駄目だ、この男には俺の悩みが理解できないようだ。
残念に思っていると、誰かが部屋のドアをノックした。この時間帯、テオドールの部屋には緊急時以外は立ち入らないようにと部屋主が使用人に言い付けていたはずだ。
となると……。
「失礼します、兄上」
兄譲りの銀髪を靡かせながら入室してきたのは、涼やかな笑みを浮かべた青年だった。
テオドールの弟であるレイスだ。俺とテオドールより三つ年下なのだが、長身であることを加えて、眼鏡をかけているからか妙に大人びて見えるから不思議なものだ。
「イレネー様もいらっしゃいましたか。失礼しました、後ほど伺いたいと思います」
「いや、こいつのことは気にするな。予定も立てず、勝手に来ただけだからな」
「……随分な言い方だな、テオドール。まあいい、せっかくだからレイスにも俺の悩みを聞いて欲しい」
もしかしたらレイスならば、この複雑な心中を分かってくれるかもしれない。
それはそんな一縷の望みを持って、リグレットの件を語った。
レイスは真剣な表情で俺の話に耳を傾けてくれていたが……、
「なるほど。つまり……イレネー様はリグレット嬢がみっともなく縋りついてくれることを期待して、面会しに行ったということでよろしいでしょうか?」
「どうしてそうなる!?」
思わぬ曲解をされて、俺は反射的に声を荒らげていた。
だがレイスはやや呆れたような表情で、
「……違うと?」
「違うに決まっている。俺は新しい婚約者を紹介するのも、男の義務として……」
「……そんなつまらない責務に巻き込まれるリグレット様の身にもなったらどうです」
「な……っ」
「これ以上くだらない話を聞かせるな。……レイス、俺にどのような用件だ?」
俺が羞恥で顔を赤く染めていると、テオドールが話題を逸らしに入った。
「はい、ナヴィア修道院の閉院について面白いものを見つけました」
レイスはテオドールに視線を向けた。
「原因は経営難と聞いていますが、その内訳について気になる部分があるのです」
「気になること?」
「ええ。これはどう考えても……」
「そんなものどうでもいいだろう! あんな場所、あってもなくても同じなんだ。気にするな」
理解されなかった苛立ちをぶつけるように俺がそう言うと、レイスは目を丸くした。
修道院なんて、所詮性悪女の集まりだ。アデーレ院長も随分と心苦しいと涙を流していたが、彼女たちに優しくする価値などない。
……リグレットも、もうどうでもいい存在だ。
男爵家の三女なのだが、婚約して「失敗した」と思ってしまったのが正直なところだった。
二人の姉が顔立ちがよく、物腰柔らかな性格なのは有名だ。なのでその三女からの釣書が届いた時、実際に会う前に婚約を決めた。
ところがいざ対面して俺は落胆した。
不細工というわけではない。だが本当に姉たちと血が繋がっているのかと問い質したくなる容姿だったのである。
くすんだ茶色の髪も、どこか陰気そうな濃紺の瞳も好みではない。
唯一の救いは、リグレットが従順な令嬢であったということだ。
自分を選んでくれたという理由で、俺を深く愛してくれて、俺の言うことは何でも言うことを聞いてくれた。
顔がよくても性格が悪ければ鬱陶しいだけなので、その点は満足していた。
だが外見も内面も優れている人物が現れたら、俺はそちらへ転がってしまうかもしれない。
そう危惧していた時に、事件が起きる。美人と噂の侯爵令嬢ブランシェが男漁りを愉しむ女であると、リグレットが在りもしない噂を流したのだ。
もちろん、最初はリグレットのような女がそんなことをするとは思わなかった。これは何かの間違いであると。そもそも、ブランシェとリグレットは友人同士だったと聞いていた。
俺がリグレットが黒だと感じたのは、うちの屋敷を訪れたブランシェが流した涙を見た時だった。
リグレットの姉以上の美貌を持つ彼女の涙は、まるでダイヤモンドのように美しかったのだ。そんな綺麗なものを流す彼女の言葉が偽りとは到底思えない。
とするなら、リグレットはやはりくだらない嫉妬心からブランシェを追い詰めたのだ。
彼女への愛情は薄れ、このような美女を苦しめたリグレットに対して怒りが込み上げる。
俺はリグレットを屋敷に呼びつけて叱責し、婚約を破棄した。
たとえ婚約者であっても情に流されない。そんな俺のやり方をブランシェは軽蔑せず、むしろ「心が強い方なのですね」と言葉をかけてくれた。
今も辛いはずなのに……ブランシェの優しさに俺は惹かれ、彼女も俺を頼ってくれるようになった。
婚約破棄からたった一週間で、ブランシェとの新たな婚約。俺は侯爵家に婿入りすることが決まった。
結果的に俺はリグレットと結婚するより、得した形となる。
それに比べてリグレットにはもう未来がない。
俺は元々ナヴィア修道院を経営するグライン公爵の部下なのだが、アデーレ院長から閉院を提案されたのだ。
そして残された修道女の多くは娼館へ。
残酷なことだが、公爵家もいつまでも慈善活動を続けていられるほど暇ではないのだ。
だが最後にリグレットと会い、ブランシェとのことを報告しようと考えた。
きっとリグレットは悲しみ、俺との復縁を望むだろうが……。
「……おかしいとは思わないか」
修道院から帰った後、俺はグライン公爵邸を訪れていた。友人であり、公爵子息でもあるテオドールに愚痴を聞いて欲しいと思ったからだ。
愚痴の内容は勿論、リグレットについて。
「彼女は俺が会いに行っても、ちっとも嬉しそうじゃなかった。てっきり目に涙を浮かべて喜ぶものだと……」
「当然だろう。自分を庇ってくれなかった男に、未練が残っているとでも?」
テオドールが呆れたように言う。
それは確かにそうなのだが、リグレットは他の女とは違った。
家族から愛情を受けずに育ったせいか自己肯定力が低く、俺に依存めいた感情を向けていたのだ。
その彼女が俺と離別して、他の令嬢──よりにもよってブランシェと婚約したと聞けば取り乱すと確信していた。
なのに笑顔で祝われて、俺は呆然とした。
「あんなに俺を慕っていたのに……」
「もう君には干渉しないと決めたのだろう。彼女のことはもう忘れて、君は新しい幸せを満喫していればいい」
「あ、ああ……」
駄目だ、この男には俺の悩みが理解できないようだ。
残念に思っていると、誰かが部屋のドアをノックした。この時間帯、テオドールの部屋には緊急時以外は立ち入らないようにと部屋主が使用人に言い付けていたはずだ。
となると……。
「失礼します、兄上」
兄譲りの銀髪を靡かせながら入室してきたのは、涼やかな笑みを浮かべた青年だった。
テオドールの弟であるレイスだ。俺とテオドールより三つ年下なのだが、長身であることを加えて、眼鏡をかけているからか妙に大人びて見えるから不思議なものだ。
「イレネー様もいらっしゃいましたか。失礼しました、後ほど伺いたいと思います」
「いや、こいつのことは気にするな。予定も立てず、勝手に来ただけだからな」
「……随分な言い方だな、テオドール。まあいい、せっかくだからレイスにも俺の悩みを聞いて欲しい」
もしかしたらレイスならば、この複雑な心中を分かってくれるかもしれない。
それはそんな一縷の望みを持って、リグレットの件を語った。
レイスは真剣な表情で俺の話に耳を傾けてくれていたが……、
「なるほど。つまり……イレネー様はリグレット嬢がみっともなく縋りついてくれることを期待して、面会しに行ったということでよろしいでしょうか?」
「どうしてそうなる!?」
思わぬ曲解をされて、俺は反射的に声を荒らげていた。
だがレイスはやや呆れたような表情で、
「……違うと?」
「違うに決まっている。俺は新しい婚約者を紹介するのも、男の義務として……」
「……そんなつまらない責務に巻き込まれるリグレット様の身にもなったらどうです」
「な……っ」
「これ以上くだらない話を聞かせるな。……レイス、俺にどのような用件だ?」
俺が羞恥で顔を赤く染めていると、テオドールが話題を逸らしに入った。
「はい、ナヴィア修道院の閉院について面白いものを見つけました」
レイスはテオドールに視線を向けた。
「原因は経営難と聞いていますが、その内訳について気になる部分があるのです」
「気になること?」
「ええ。これはどう考えても……」
「そんなものどうでもいいだろう! あんな場所、あってもなくても同じなんだ。気にするな」
理解されなかった苛立ちをぶつけるように俺がそう言うと、レイスは目を丸くした。
修道院なんて、所詮性悪女の集まりだ。アデーレ院長も随分と心苦しいと涙を流していたが、彼女たちに優しくする価値などない。
……リグレットも、もうどうでもいい存在だ。
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