1 / 96
1.修道院
しおりを挟む
「リグレット……君は何ということをしたんだ! そんな女だとは思わなかったぞ!」
この世界で一番愛している人に、詰られることほど辛いものはありません。
失望、怒り、悲しみ。色々なものが宿った眼差しを向けられ、私は声を張り上げて何度も叫びました。
違います、私はこんなことしていません、と。
だけど、身の潔白を訴えても信じてはくれませんでした。
嘘をつくなと、睨まれるだけ。
私の婚約者はもう私の味方ではなくなっていたのです。
私ではなく、『彼女』を抱き締めていました。
「リグレット嬢をあまり怒らないでくださいまし、イレネー様。彼女にも何か事情があったのだと思いますわ……!」
「何を言っているんだ、ブランシェ。私の婚約者は、君を精神的に追い詰めて孤立させようとしていたんだぞ……!」
私は侯爵令嬢であるブランシェ様の醜聞を社交界に広め、彼女が貴族令嬢として生きていけなくなるように企てた。
類稀なる美貌を持ち、清らかな心の持ち主である彼女に、どうしようもなく嫉妬してしまったから。
ブランシェ様は男爵家の三女として生まれた私にも優しくしてくれた。その優しさがいつからか、どうしようもなく煩わしいと感じるようになった。
だから『ブランシェ嬢は男漁りを愉しむ最低な女』という噂を耳にして、それを積極的に広めた。
──ということになっていました。
私は何も知りません。自分に優しくしてくれるブランシェ様を本当に慕っていました。
だから妙な噂が流れ始めてからも、彼女を信じていたのに。
婚約者のイレネー様の屋敷に呼ばれたかと思えば、そこにはブランシェ様の姿もあって、ありもしない自分の罪が暴かれていきました。
「リグレット、お前との婚約は破棄させてもらう!」
イレネー様と別れる?
そんなの嫌だと抗議すれば、冷たい顔をした使用人たちによって屋敷から追い出されてしまいました。
社交界の華と謳われるブランシェ様を陥れようとした私の処罰はすぐに決定しました。
両親も、二人の姉も私の行いを激しく責め立てました。
私の言葉に耳なんて傾けてくれません。
そして姉の一人が蔑みの口調で言い放ったのです。
「こいつ、修道院に送っちゃいましょうよ。うちに置いてても邪魔なだけだし、娘にそこまでの厳罰を与えたってことで、我が家の体裁も保てるじゃない?」
修道院。
軽犯罪を犯した貴族女性が送られる場所です。
一度そこに入れられたら最後、二度と社交界には戻って来ることはできません。
毎日ひたすら労働と祈りを繰り返すばかりで、娯楽などは一切与えられず、やがて心を病むそうです。
「そうだな……リグレットを庇い立てする利点がない以上、あそこに押しつけた方が色々と楽だな」
「うちには可愛い娘がもう二人もいるんだもの。一人くらい減っても困ることはないわね」
姉の言葉に同意する両親に絶望しました。が、何となくこうなる気がしていたのも確かです。
母の言う通り、三女の私がいなくなってもこの家は何も変わりません。
ブランシェ様に負けず劣らずの美女である姉二人がいるのですから。
数日後、私は山奥に連れて行かれました。
そこにぽつりと佇む白い建物が、今日から私が暮らすナヴィア修道院。
予想していたよりも清潔感のある外装を見詰めていると、何故かズキズキと頭が痛み出しました。
座り込んでしまいそうになるくらいの激痛に、目に涙が滲みます。
けれどその場に蹲っていても誰も助けてはくれないと、我慢しながら木でできた扉を開きます。
「ようこそ、ナヴィア修道院へ。今日からあなたはこの地で、贖いの日々を送ることとなるのです」
待っていたのは数人の修道女。
全員四十代でしょうか。慈愛溢れる笑みで出迎えてくれたことに私は安堵します。
けれど、
「では早速、そこに座りなさいな。この私があなたの体にべっとりと付着した穢れを叩き落としてあげましょう」
真ん中に立っていた修道女が指差したのは床でした。
私に拒否権はないので、言う通り彼女の目の前に腰を下ろします。
そこでその修道女が黒い鞭を手にしていることに気づきました。
「修道女様……!?」
「私のことはアデーレ院長とお呼びなさい。……ふふ、安心なさい。あなた以外の修道女も入る時は同じ痛みを味わったのですから」
アデーレと名乗った女性がうっそりと目を細めて笑う姿に、私は恐怖で呼吸を震わせました。
修道院において体罰は禁止事項の一つとされています。
なのに、アデーレ院長以外の修道女も私を見守るだけで、誰も止めようとしてくれません。
「あ……あぁ……!」
頭痛もさらに激しさを増すなか、アデーレは無慈悲に私へと鞭を振り下ろしました。
右肩を叩かれて焼けるような痛みと、頭痛を吹き飛ばすほどの衝撃に襲われ、私は悲鳴を上げました。
「いやぁぁぁぁっ!」
「素晴らしい悲鳴ですね。さあ、あと九回残っていますよ」
これをあと九回も受けなければならない?
痛みで死んでしまうかもしれない。いや、死んでしまいます。
私は涙を流しながらもうやめて欲しいと懇願しましたが、無情にも鞭は再び振り下ろされました。
二回、三回……回数を増していくにつれ、痛みのあまり意識が薄れ始めます。
十発受けなれば、たとえ気絶しても叩いて起こされるでしょう。
痛い、痛い……。
どうして、私がこんな目に遭わなければならないの……?
……いや、ほんとマジで。
私を叩いているアデーレの顔はどう見ても嗜虐心たっぷりで、周りの修道女もニヤニヤして私を見下ろしている。
傍から見たら、ただの集団リンチだ。
そう思うと怒りが込み上げてきた。十発はやりすぎだろうが!
「さあ、これで七回目」
ヒュッと顔目掛けて振り下ろされた鞭を、私はじっと見詰める。
最初は痛いと思っていたが、六発も喰らえば慣れてきていた。
それに中年女性の動きなどたかが知れている。
──というわけで、
「ありがとうございます。私の罪は充分落とされたと思いますので、これ以上アデーレ院長のお手を煩わせる必要はありません」
真剣白刃取りの要領で鞭を両手でキャッチして、そのままアデーレから奪取。
頭痛もいつの間にか治っていたので普通に立ち上がると、修道女たちが怯んだ表情をしたが、そんなもん知らん。
つい二、三分前に思い出したのだが、私はこの世界では物語が始まる前に追放された令嬢のようだ。
この世界で一番愛している人に、詰られることほど辛いものはありません。
失望、怒り、悲しみ。色々なものが宿った眼差しを向けられ、私は声を張り上げて何度も叫びました。
違います、私はこんなことしていません、と。
だけど、身の潔白を訴えても信じてはくれませんでした。
嘘をつくなと、睨まれるだけ。
私の婚約者はもう私の味方ではなくなっていたのです。
私ではなく、『彼女』を抱き締めていました。
「リグレット嬢をあまり怒らないでくださいまし、イレネー様。彼女にも何か事情があったのだと思いますわ……!」
「何を言っているんだ、ブランシェ。私の婚約者は、君を精神的に追い詰めて孤立させようとしていたんだぞ……!」
私は侯爵令嬢であるブランシェ様の醜聞を社交界に広め、彼女が貴族令嬢として生きていけなくなるように企てた。
類稀なる美貌を持ち、清らかな心の持ち主である彼女に、どうしようもなく嫉妬してしまったから。
ブランシェ様は男爵家の三女として生まれた私にも優しくしてくれた。その優しさがいつからか、どうしようもなく煩わしいと感じるようになった。
だから『ブランシェ嬢は男漁りを愉しむ最低な女』という噂を耳にして、それを積極的に広めた。
──ということになっていました。
私は何も知りません。自分に優しくしてくれるブランシェ様を本当に慕っていました。
だから妙な噂が流れ始めてからも、彼女を信じていたのに。
婚約者のイレネー様の屋敷に呼ばれたかと思えば、そこにはブランシェ様の姿もあって、ありもしない自分の罪が暴かれていきました。
「リグレット、お前との婚約は破棄させてもらう!」
イレネー様と別れる?
そんなの嫌だと抗議すれば、冷たい顔をした使用人たちによって屋敷から追い出されてしまいました。
社交界の華と謳われるブランシェ様を陥れようとした私の処罰はすぐに決定しました。
両親も、二人の姉も私の行いを激しく責め立てました。
私の言葉に耳なんて傾けてくれません。
そして姉の一人が蔑みの口調で言い放ったのです。
「こいつ、修道院に送っちゃいましょうよ。うちに置いてても邪魔なだけだし、娘にそこまでの厳罰を与えたってことで、我が家の体裁も保てるじゃない?」
修道院。
軽犯罪を犯した貴族女性が送られる場所です。
一度そこに入れられたら最後、二度と社交界には戻って来ることはできません。
毎日ひたすら労働と祈りを繰り返すばかりで、娯楽などは一切与えられず、やがて心を病むそうです。
「そうだな……リグレットを庇い立てする利点がない以上、あそこに押しつけた方が色々と楽だな」
「うちには可愛い娘がもう二人もいるんだもの。一人くらい減っても困ることはないわね」
姉の言葉に同意する両親に絶望しました。が、何となくこうなる気がしていたのも確かです。
母の言う通り、三女の私がいなくなってもこの家は何も変わりません。
ブランシェ様に負けず劣らずの美女である姉二人がいるのですから。
数日後、私は山奥に連れて行かれました。
そこにぽつりと佇む白い建物が、今日から私が暮らすナヴィア修道院。
予想していたよりも清潔感のある外装を見詰めていると、何故かズキズキと頭が痛み出しました。
座り込んでしまいそうになるくらいの激痛に、目に涙が滲みます。
けれどその場に蹲っていても誰も助けてはくれないと、我慢しながら木でできた扉を開きます。
「ようこそ、ナヴィア修道院へ。今日からあなたはこの地で、贖いの日々を送ることとなるのです」
待っていたのは数人の修道女。
全員四十代でしょうか。慈愛溢れる笑みで出迎えてくれたことに私は安堵します。
けれど、
「では早速、そこに座りなさいな。この私があなたの体にべっとりと付着した穢れを叩き落としてあげましょう」
真ん中に立っていた修道女が指差したのは床でした。
私に拒否権はないので、言う通り彼女の目の前に腰を下ろします。
そこでその修道女が黒い鞭を手にしていることに気づきました。
「修道女様……!?」
「私のことはアデーレ院長とお呼びなさい。……ふふ、安心なさい。あなた以外の修道女も入る時は同じ痛みを味わったのですから」
アデーレと名乗った女性がうっそりと目を細めて笑う姿に、私は恐怖で呼吸を震わせました。
修道院において体罰は禁止事項の一つとされています。
なのに、アデーレ院長以外の修道女も私を見守るだけで、誰も止めようとしてくれません。
「あ……あぁ……!」
頭痛もさらに激しさを増すなか、アデーレは無慈悲に私へと鞭を振り下ろしました。
右肩を叩かれて焼けるような痛みと、頭痛を吹き飛ばすほどの衝撃に襲われ、私は悲鳴を上げました。
「いやぁぁぁぁっ!」
「素晴らしい悲鳴ですね。さあ、あと九回残っていますよ」
これをあと九回も受けなければならない?
痛みで死んでしまうかもしれない。いや、死んでしまいます。
私は涙を流しながらもうやめて欲しいと懇願しましたが、無情にも鞭は再び振り下ろされました。
二回、三回……回数を増していくにつれ、痛みのあまり意識が薄れ始めます。
十発受けなれば、たとえ気絶しても叩いて起こされるでしょう。
痛い、痛い……。
どうして、私がこんな目に遭わなければならないの……?
……いや、ほんとマジで。
私を叩いているアデーレの顔はどう見ても嗜虐心たっぷりで、周りの修道女もニヤニヤして私を見下ろしている。
傍から見たら、ただの集団リンチだ。
そう思うと怒りが込み上げてきた。十発はやりすぎだろうが!
「さあ、これで七回目」
ヒュッと顔目掛けて振り下ろされた鞭を、私はじっと見詰める。
最初は痛いと思っていたが、六発も喰らえば慣れてきていた。
それに中年女性の動きなどたかが知れている。
──というわけで、
「ありがとうございます。私の罪は充分落とされたと思いますので、これ以上アデーレ院長のお手を煩わせる必要はありません」
真剣白刃取りの要領で鞭を両手でキャッチして、そのままアデーレから奪取。
頭痛もいつの間にか治っていたので普通に立ち上がると、修道女たちが怯んだ表情をしたが、そんなもん知らん。
つい二、三分前に思い出したのだが、私はこの世界では物語が始まる前に追放された令嬢のようだ。
78
お気に入りに追加
5,505
あなたにおすすめの小説
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
森に捨てられた令嬢、本当の幸せを見つけました。
玖保ひかる
恋愛
[完結]
北の大国ナバランドの貴族、ヴァンダーウォール伯爵家の令嬢アリステルは、継母に冷遇され一人別棟で生活していた。
ある日、継母から仲直りをしたいとお茶会に誘われ、勧められたお茶を口にしたところ意識を失ってしまう。
アリステルが目を覚ましたのは、魔の森と人々が恐れる深い森の中。
森に捨てられてしまったのだ。
南の隣国を目指して歩き出したアリステル。腕利きの冒険者レオンと出会い、新天地での新しい人生を始めるのだが…。
苦難を乗り越えて、愛する人と本当の幸せを見つける物語。
※小説家になろうで公開した作品を改編した物です。
※完結しました。
【コミカライズ決定】地味令嬢は冤罪で処刑されて逆行転生したので、華麗な悪女を目指します!~目隠れ美形の天才王子に溺愛されまして~
胡蝶乃夢
恋愛
婚約者である王太子の望む通り『理想の淑女』として尽くしてきたにも関わらず、婚約破棄された挙句に冤罪で処刑されてしまった公爵令嬢ガーネット。
時間が遡り目覚めたガーネットは、二度と自分を犠牲にして尽くしたりしないと怒り、今度は自分勝手に生きる『華麗な悪女』になると決意する。
王太子の弟であるルベリウス王子にガーネットは留学をやめて傍にいて欲しいと願う。
処刑された時、留学中でいなかった彼がガーネットの傍にいることで運命は大きく変わっていく。
これは、不憫な地味令嬢が華麗な悪女へと変貌して周囲を魅了し、幼馴染の天才王子にも溺愛され、ざまぁして幸せになる物語です。
妹に正妻の座を奪われた公爵令嬢
岡暁舟
恋愛
妹に正妻の座を奪われた公爵令嬢マリアは、それでも婚約者を憎むことはなかった。なぜか?
「すまない、マリア。ソフィアを正式な妻として迎え入れることにしたんだ」
「どうぞどうぞ。私は何も気にしませんから……」
マリアは妹のソフィアを祝福した。だが当然、不気味な未来の陰が少しずつ歩み寄っていた。
88回の前世で婚約破棄され続けて男性不信になった令嬢〜今世は絶対に婚約しないと誓ったが、なぜか周囲から溺愛されてしまう
冬月光輝
恋愛
ハウルメルク公爵家の令嬢、クリスティーナには88回分の人生の記憶がある。
前世の88回は全てが男に婚約破棄され、近しい人間に婚約者を掠め取られ、悲惨な最期を遂げていた。
彼女は88回の人生は全て自分磨きに費やしていた。美容から、勉学に運動、果てには剣術や魔術までを最高レベルにまで極めたりした。
それは全て無駄に終わり、クリスは悟った。
“男は必ず裏切る”それなら、いっそ絶対に婚約しないほうが幸せだと。
89回目の人生を婚約しないように努力した彼女は、前世の88回分の経験値が覚醒し、無駄にハイスペックになっていたおかげで、今更モテ期が到来して、周囲から溺愛されるのであった。しかし、男に懲りたクリスはただひたすら迷惑な顔をしていた。
虐げられた人生に疲れたので本物の悪女に私はなります
結城芙由奈@12/27電子書籍配信中
恋愛
伯爵家である私の家には両親を亡くして一緒に暮らす同い年の従妹のカサンドラがいる。当主である父はカサンドラばかりを溺愛し、何故か実の娘である私を虐げる。その為に母も、使用人も、屋敷に出入りする人達までもが皆私を馬鹿にし、時には罠を這って陥れ、その度に私は叱責される。どんなに自分の仕業では無いと訴えても、謝罪しても許されないなら、いっそ本当の悪女になることにした。その矢先に私の婚約者候補を名乗る人物が現れて、話は思わぬ方向へ・・?
※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
悪役令嬢エリザベート物語
kirara
ファンタジー
私の名前はエリザベート・ノイズ
公爵令嬢である。
前世の名前は横川禮子。大学を卒業して入った企業でOLをしていたが、ある日の帰宅時に赤信号を無視してスクランブル交差点に飛び込んできた大型トラックとぶつかりそうになって。それからどうなったのだろう。気が付いた時には私は別の世界に転生していた。
ここは乙女ゲームの世界だ。そして私は悪役令嬢に生まれかわった。そのことを5歳の誕生パーティーの夜に知るのだった。
父はアフレイド・ノイズ公爵。
ノイズ公爵家の家長であり王国の重鎮。
魔法騎士団の総団長でもある。
母はマーガレット。
隣国アミルダ王国の第2王女。隣国の聖女の娘でもある。
兄の名前はリアム。
前世の記憶にある「乙女ゲーム」の中のエリザベート・ノイズは、王都学園の卒業パーティで、ウィリアム王太子殿下に真実の愛を見つけたと婚約を破棄され、身に覚えのない罪をきせられて国外に追放される。
そして、国境の手前で何者かに事故にみせかけて殺害されてしまうのだ。
王太子と婚約なんてするものか。
国外追放になどなるものか。
乙女ゲームの中では一人ぼっちだったエリザベート。
私は人生をあきらめない。
エリザベート・ノイズの二回目の人生が始まった。
⭐️第16回 ファンタジー小説大賞参加中です。応援してくれると嬉しいです
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる