51 / 51
51、エピローグ
しおりを挟む
ピヴォワン家に帰った僕はノエルと拳をぶつけあい、帰還を喜んだ。もう二度と戻って来れないと思っていたからね。それぐらいの覚悟で奴らに連れて行かれたのさ。
父が僕の親権を主張しなければ、ふたたび牢獄のような生活に逆戻りだった。愚鈍な父でも、役に立つことがあるんだ。
父のアルマンはしばらく、王都の屋敷で僕らと一緒に暮らしていた。少しは反省したのだろう。家族が領地へ帰るまえに、騎士団へ再入団することになった。
ピヴォワン卿の甘いのはさ、長男の権利剥奪を保留にしたところ。あの時は、かまをかけるために言っただけで、結局養子には出さなかったんだ。去勢して僧兵にでもしちまえば、よかったのに……。
僕はノエルから聞いて知っているよ。父はルイーザを襲おうとしたんだって。
ピヴォワン卿もルイーザのことが心配だったのだろう。父がいる間は使用人たちに厳戒態勢を敷かせていたね。騎士団に入ってからは、懇意にしている貴族の邸宅で預かってもらうことになった。うまくいけば、そこのお宅の婿養子になるという話も出ていて、僕は胸をなでおろしている。
いよいよ夏が終わり、領地に帰る季節がやってきた。
昨年はエドガーに負けたことで、意気消沈していたんだっけ。城での生活はのびのびできて、楽しかったなぁと振り返る。ノエルのおかげでチェス大会に出ようと決意してからは、チェス三昧の日々になっちゃったけどね。今年は、のんびりできそうだった。
でもね、明確な目標があった昨年と比べて何か物足りなかった。ノエルと遊んだり、剣の稽古をしたり、チェスをしたりするのは楽しかったよ。けど、ぼんやり漂っているような、水面に浮かぶ藻屑みたいな気分でさ、気抜けしていたんだ。
炭酸の抜けたシャンペンやエールは最悪だろ? 今の僕はそんな感じ。エドガーに勝った、チェス大会に優勝した、ルイーザのそばにいられる……すべて望みどおりになって、気力が失われてしまったんだよね。
城の生活も中盤に差し掛かり、雪が降るころには、このままではヤバいと思い始めた。
僕も身の振り方を考えなくてはいけない。
チェスは続けるよ。それ以外に将来、身を立てるための方策が必要だと思ったんだ。戦争が起こって、ピヴォワン卿が戦地へ駆り出されたら、戦死する可能性もある。それに、ルイーザより三十も年上なんだから、絶対先に死ぬよね? その時、彼女を守れるのは僕だけなんだ。
悩みに悩み抜いて、僕は春が来るまえに結論を出した。
決断できたのはあの極悪な祖父、プルーニャ男爵の顛末を聞いたからかな。使用人たちの話を盗み聞きしてしまった。
プルーニャ男爵はその後、詐欺、窃盗、強盗、殺人などで起訴され、処刑されたらしい。母がどうなったかはわからない。一人じゃ何もできないだろうし、身分相応の暮らしぶりになったんじゃないかな? どうせまた、男に寄生しているんだろうけど。
溜飲が下がったというより、僕は安堵した。奴らがまたやって来て、ルイーザを傷つけるのではないかと、ビクビクしていたからね。不安材料がなくなったことで、自分のことだけを考えることができたんだ。
固い新芽がいつ芽吹こうかと待ち構えているころ、僕は秘密基地にノエルを呼び出した。
以前、剣の稽古で大けがをした塔の屋上だね。ここで打ち合ったりはもうしないけれど、大事な話をするときには最適な場所なんだ。
僕は自分の決意をまず、親友に聞いてもらいたいと思った。
優しいそよ風ではなく、きつめの南風がノエルの短い黒髪を乱していた。僕は今朝、ルイーザが編んでくれた金髪にそっと手を当てる。繊細な指を僕の髪に絡ませ、愛情たっぷりに編み込んでくれた。愛しい人の名残は甘い愉悦をもたらす。強風がその甘ったるい感傷をさらっていった。
僕は結論から入った。
「春になったら、寄宿舎に入ろうかと思っている」
そう、エドガーが入ったのと同じ学校だね。まもなく入学試験が始まる。王廷や法曹界に人材を輩出している名門校だ。かなり優秀じゃないと入れないんだよね。勉強ができる良家の次男坊、三男坊が多いのかな。僕はチェスを続けつつ、身を立てるための勉強もしたかった。ぬるま湯に浸かった状態では、ダメだと思ったんだ。
ノエルは仰天したあと、
「そうか、さみしくなるな……でも、がんばれよ!」
と、僕の肩をたたいてくれた。親友のグリーンアイは、城の周りの湖みたいに穏やかで澄んでいたよ。一番最初に打ち明ける相手がノエルでよかったと、僕は思った。
「エドガーのケツも叩いてやんなきゃな!」
エドガーの奴、すっかりチェスプレイヤーへの道をあきらめているだろうから、僕が気合を入れてやろう。ノエルは破顔した。
「よろしく伝えといてくれよ。夏休みや冬休みには帰って来るんだよな?」
「うん、ここが僕の家みたいなもんだからね」
「みたいなもんじゃないよ。ここは、ローラン、おまえの家なんだよ」
僕はうなずいた。そうと決まれば、ピヴォワン卿とルイーザにも話さなきゃ。ルイーザはなんて言うだろう? 僕がいなくなると聞いて、悲しむだろうか?
僕は晩餐のあと、伝えることにした。
ピヴォワン卿に話すのは少し緊張したね。なにせ、学費を払ってもらう肩身の狭い身だ。チェス大会の賞金を充てられればよかったんだけど、母に渡しちゃったから。
ピヴォワン卿はすんなり承諾してくれた。若干、嬉しそうなのは恋敵がいなくなるからかな? まあ、老いていくばかりのあなたと違って、僕はこれからですよ。
ルイーザは……
やっぱり、すぐには納得してくれなかったね。
黒い目をうるうるさせちゃって、眼鏡を取った。そこが晩餐の席ではなく、ピヴォワン卿もノエルもいなかったら、僕は彼女を抱き寄せていただろう。
ごめんね。でも、これは全部君のためなんだ。立派な男として認められるように、僕はがんばるからね。そして、いつか必ず君を迎えに行くよ。
食後、部屋で服を着替えていたら、彼女が来た。
責めるような黒曜石の目は、まだ潤んでいる。僕の旅立ちがそんなにも気に入らないのか。ベッドに並んで腰掛けるなり、猛烈な“行かないで”攻撃が始まった。
「ああ、ローラン……わたくしってば、ダメな母親ね。夢を応援してあげなくちゃいけないのに、あなたと離れたくないの」
ダメな母親じゃないです。母親でもないです。この意識をまず改善させないとなぁ。そのための寄宿学校入学だよ。この鬱陶しい子供扱いをやめさせてやる。
無闇に抱きついたりできなくなるのは、つらいけど、このまんまじゃ永遠にお子さまの地位から抜け出せないだろう? 僕はノエル第二号じゃないの。
どうせ、お友達とうまくやれるかしら?とか、身の回りのことを一人でできるかしら?とか、さみしくて寝られないんじゃないかしら?とか、しょうもない心配をしてるんでしょ。僕はあなたが思っているようなガキじゃ、ありませんからね。
などと思いつつも、眼鏡を外して涙をぬぐうルイーザに見とれる。天然の薔薇色の唇だよ。それを震わせて、切なる思いを吐露するんだ。
「家族に遠慮してるんじゃないかしら、と思ったりもするの。毎日、楽しく暮らしているのに、どうして離れないといけないの? お勉強がうまくいかないのなら、家庭教師を増やすわ。あなたの本当の気持ちが知りたいのよ?」
僕の本当の気持ち?
……キスしたいです。どさくさに紛れて、できないだろうか……。
僕は愛する人の手を握った。
「いいですか? 僕は自分のために、自立した大人になるために家を出るんです。ルイーザやピヴォワン家のみんなは大切な家族ですが、いつまでもそれに甘えていたくない。一人前になるには、もっと広い世界が必要なんです」
うんうん、素直に聞いているね。普段のガキっぽさとのギャップが大きすぎて、戸惑っているのか。返す言葉が見つからないって感じ? 残念。子供のふりをしているけど、僕の心はもう大人なんだよ。
「僕がいなくなってさみしいのなら、毎日手紙を書いてください。必ず返信します」
「ええ、ええ! 書きますとも! もちろんよ!」
僕は深呼吸した。
ここから本心を言うよ。僕は握った彼女の手に口づけした。眼鏡を取って幼くなった彼女を上目で見つめる。
「将来、あなたが一人になった時、僕を頼ってください」
きょとんとしているね。今わからなくても、いつかわかる時が来るよ。首をかしげる仕草もかわいいなぁ。だが、そのあとの発言はいけない。
「……老後の世話をしてくれるっていうこと?」
ちがう!! そこ、ボケるとこじゃないから!!
でも、あながち間違いでもないから、否定はしなかった。
「いつか、あなたを支えられるように、成長して帰ってきます。それまで、待っていてくださいね」
よし、ハグをするぞ! あと何回できるかわからないもんね。
僕はルイーザに抱きつき、キスをした。頬に……と見せかけて、唇の端にね。これが僕のファーストキス。
おわり
父が僕の親権を主張しなければ、ふたたび牢獄のような生活に逆戻りだった。愚鈍な父でも、役に立つことがあるんだ。
父のアルマンはしばらく、王都の屋敷で僕らと一緒に暮らしていた。少しは反省したのだろう。家族が領地へ帰るまえに、騎士団へ再入団することになった。
ピヴォワン卿の甘いのはさ、長男の権利剥奪を保留にしたところ。あの時は、かまをかけるために言っただけで、結局養子には出さなかったんだ。去勢して僧兵にでもしちまえば、よかったのに……。
僕はノエルから聞いて知っているよ。父はルイーザを襲おうとしたんだって。
ピヴォワン卿もルイーザのことが心配だったのだろう。父がいる間は使用人たちに厳戒態勢を敷かせていたね。騎士団に入ってからは、懇意にしている貴族の邸宅で預かってもらうことになった。うまくいけば、そこのお宅の婿養子になるという話も出ていて、僕は胸をなでおろしている。
いよいよ夏が終わり、領地に帰る季節がやってきた。
昨年はエドガーに負けたことで、意気消沈していたんだっけ。城での生活はのびのびできて、楽しかったなぁと振り返る。ノエルのおかげでチェス大会に出ようと決意してからは、チェス三昧の日々になっちゃったけどね。今年は、のんびりできそうだった。
でもね、明確な目標があった昨年と比べて何か物足りなかった。ノエルと遊んだり、剣の稽古をしたり、チェスをしたりするのは楽しかったよ。けど、ぼんやり漂っているような、水面に浮かぶ藻屑みたいな気分でさ、気抜けしていたんだ。
炭酸の抜けたシャンペンやエールは最悪だろ? 今の僕はそんな感じ。エドガーに勝った、チェス大会に優勝した、ルイーザのそばにいられる……すべて望みどおりになって、気力が失われてしまったんだよね。
城の生活も中盤に差し掛かり、雪が降るころには、このままではヤバいと思い始めた。
僕も身の振り方を考えなくてはいけない。
チェスは続けるよ。それ以外に将来、身を立てるための方策が必要だと思ったんだ。戦争が起こって、ピヴォワン卿が戦地へ駆り出されたら、戦死する可能性もある。それに、ルイーザより三十も年上なんだから、絶対先に死ぬよね? その時、彼女を守れるのは僕だけなんだ。
悩みに悩み抜いて、僕は春が来るまえに結論を出した。
決断できたのはあの極悪な祖父、プルーニャ男爵の顛末を聞いたからかな。使用人たちの話を盗み聞きしてしまった。
プルーニャ男爵はその後、詐欺、窃盗、強盗、殺人などで起訴され、処刑されたらしい。母がどうなったかはわからない。一人じゃ何もできないだろうし、身分相応の暮らしぶりになったんじゃないかな? どうせまた、男に寄生しているんだろうけど。
溜飲が下がったというより、僕は安堵した。奴らがまたやって来て、ルイーザを傷つけるのではないかと、ビクビクしていたからね。不安材料がなくなったことで、自分のことだけを考えることができたんだ。
固い新芽がいつ芽吹こうかと待ち構えているころ、僕は秘密基地にノエルを呼び出した。
以前、剣の稽古で大けがをした塔の屋上だね。ここで打ち合ったりはもうしないけれど、大事な話をするときには最適な場所なんだ。
僕は自分の決意をまず、親友に聞いてもらいたいと思った。
優しいそよ風ではなく、きつめの南風がノエルの短い黒髪を乱していた。僕は今朝、ルイーザが編んでくれた金髪にそっと手を当てる。繊細な指を僕の髪に絡ませ、愛情たっぷりに編み込んでくれた。愛しい人の名残は甘い愉悦をもたらす。強風がその甘ったるい感傷をさらっていった。
僕は結論から入った。
「春になったら、寄宿舎に入ろうかと思っている」
そう、エドガーが入ったのと同じ学校だね。まもなく入学試験が始まる。王廷や法曹界に人材を輩出している名門校だ。かなり優秀じゃないと入れないんだよね。勉強ができる良家の次男坊、三男坊が多いのかな。僕はチェスを続けつつ、身を立てるための勉強もしたかった。ぬるま湯に浸かった状態では、ダメだと思ったんだ。
ノエルは仰天したあと、
「そうか、さみしくなるな……でも、がんばれよ!」
と、僕の肩をたたいてくれた。親友のグリーンアイは、城の周りの湖みたいに穏やかで澄んでいたよ。一番最初に打ち明ける相手がノエルでよかったと、僕は思った。
「エドガーのケツも叩いてやんなきゃな!」
エドガーの奴、すっかりチェスプレイヤーへの道をあきらめているだろうから、僕が気合を入れてやろう。ノエルは破顔した。
「よろしく伝えといてくれよ。夏休みや冬休みには帰って来るんだよな?」
「うん、ここが僕の家みたいなもんだからね」
「みたいなもんじゃないよ。ここは、ローラン、おまえの家なんだよ」
僕はうなずいた。そうと決まれば、ピヴォワン卿とルイーザにも話さなきゃ。ルイーザはなんて言うだろう? 僕がいなくなると聞いて、悲しむだろうか?
僕は晩餐のあと、伝えることにした。
ピヴォワン卿に話すのは少し緊張したね。なにせ、学費を払ってもらう肩身の狭い身だ。チェス大会の賞金を充てられればよかったんだけど、母に渡しちゃったから。
ピヴォワン卿はすんなり承諾してくれた。若干、嬉しそうなのは恋敵がいなくなるからかな? まあ、老いていくばかりのあなたと違って、僕はこれからですよ。
ルイーザは……
やっぱり、すぐには納得してくれなかったね。
黒い目をうるうるさせちゃって、眼鏡を取った。そこが晩餐の席ではなく、ピヴォワン卿もノエルもいなかったら、僕は彼女を抱き寄せていただろう。
ごめんね。でも、これは全部君のためなんだ。立派な男として認められるように、僕はがんばるからね。そして、いつか必ず君を迎えに行くよ。
食後、部屋で服を着替えていたら、彼女が来た。
責めるような黒曜石の目は、まだ潤んでいる。僕の旅立ちがそんなにも気に入らないのか。ベッドに並んで腰掛けるなり、猛烈な“行かないで”攻撃が始まった。
「ああ、ローラン……わたくしってば、ダメな母親ね。夢を応援してあげなくちゃいけないのに、あなたと離れたくないの」
ダメな母親じゃないです。母親でもないです。この意識をまず改善させないとなぁ。そのための寄宿学校入学だよ。この鬱陶しい子供扱いをやめさせてやる。
無闇に抱きついたりできなくなるのは、つらいけど、このまんまじゃ永遠にお子さまの地位から抜け出せないだろう? 僕はノエル第二号じゃないの。
どうせ、お友達とうまくやれるかしら?とか、身の回りのことを一人でできるかしら?とか、さみしくて寝られないんじゃないかしら?とか、しょうもない心配をしてるんでしょ。僕はあなたが思っているようなガキじゃ、ありませんからね。
などと思いつつも、眼鏡を外して涙をぬぐうルイーザに見とれる。天然の薔薇色の唇だよ。それを震わせて、切なる思いを吐露するんだ。
「家族に遠慮してるんじゃないかしら、と思ったりもするの。毎日、楽しく暮らしているのに、どうして離れないといけないの? お勉強がうまくいかないのなら、家庭教師を増やすわ。あなたの本当の気持ちが知りたいのよ?」
僕の本当の気持ち?
……キスしたいです。どさくさに紛れて、できないだろうか……。
僕は愛する人の手を握った。
「いいですか? 僕は自分のために、自立した大人になるために家を出るんです。ルイーザやピヴォワン家のみんなは大切な家族ですが、いつまでもそれに甘えていたくない。一人前になるには、もっと広い世界が必要なんです」
うんうん、素直に聞いているね。普段のガキっぽさとのギャップが大きすぎて、戸惑っているのか。返す言葉が見つからないって感じ? 残念。子供のふりをしているけど、僕の心はもう大人なんだよ。
「僕がいなくなってさみしいのなら、毎日手紙を書いてください。必ず返信します」
「ええ、ええ! 書きますとも! もちろんよ!」
僕は深呼吸した。
ここから本心を言うよ。僕は握った彼女の手に口づけした。眼鏡を取って幼くなった彼女を上目で見つめる。
「将来、あなたが一人になった時、僕を頼ってください」
きょとんとしているね。今わからなくても、いつかわかる時が来るよ。首をかしげる仕草もかわいいなぁ。だが、そのあとの発言はいけない。
「……老後の世話をしてくれるっていうこと?」
ちがう!! そこ、ボケるとこじゃないから!!
でも、あながち間違いでもないから、否定はしなかった。
「いつか、あなたを支えられるように、成長して帰ってきます。それまで、待っていてくださいね」
よし、ハグをするぞ! あと何回できるかわからないもんね。
僕はルイーザに抱きつき、キスをした。頬に……と見せかけて、唇の端にね。これが僕のファーストキス。
おわり
13
お気に入りに追加
79
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

王族に婚約破棄させたらそりゃそうなるよね? ……って話
ノ木瀬 優
恋愛
ぽっと出のヒロインが王族に婚約破棄させたらこうなるんじゃないかなって話を書いてみました。
完全に勢いで書いた話ですので、お気軽に読んで頂けたらなと思います。
【完結】「私は善意に殺された」
まほりろ
恋愛
筆頭公爵家の娘である私が、母親は身分が低い王太子殿下の後ろ盾になるため、彼の婚約者になるのは自然な流れだった。
誰もが私が王太子妃になると信じて疑わなかった。
私も殿下と婚約してから一度も、彼との結婚を疑ったことはない。
だが殿下が病に倒れ、その治療のため異世界から聖女が召喚され二人が愛し合ったことで……全ての運命が狂い出す。
どなたにも悪意はなかった……私が不運な星の下に生まれた……ただそれだけ。
※無断転載を禁止します。
※朗読動画の無断配信も禁止します。
※他サイトにも投稿中。
※表紙素材はあぐりりんこ様よりお借りしております。
「Copyright(C)2022-九頭竜坂まほろん」
※小説家になろうにて2022年11月19日昼、日間異世界恋愛ランキング38位、総合59位まで上がった作品です!

【完結】悪役令嬢は3歳?〜断罪されていたのは、幼女でした〜
白崎りか
恋愛
魔法学園の卒業式に招かれた保護者達は、突然、王太子の始めた蛮行に驚愕した。
舞台上で、大柄な男子生徒が幼い子供を押さえつけているのだ。
王太子は、それを見下ろし、子供に向って婚約破棄を告げた。
「ヒナコのノートを汚したな!」
「ちがうもん。ミア、お絵かきしてただけだもん!」
小説家になろう様でも投稿しています。

だいたい全部、聖女のせい。
荒瀬ヤヒロ
恋愛
「どうして、こんなことに……」
異世界よりやってきた聖女と出会い、王太子は変わってしまった。
いや、王太子の側近の令息達まで、変わってしまったのだ。
すでに彼らには、婚約者である令嬢達の声も届かない。
これはとある王国に降り立った聖女との出会いで見る影もなく変わってしまった男達に苦しめられる少女達の、嘆きの物語。

【完結】悪役令嬢の反撃の日々
くも
恋愛
「ロゼリア、お茶会の準備はできていますか?」侍女のクラリスが部屋に入ってくる。
「ええ、ありがとう。今日も大勢の方々がいらっしゃるわね。」ロゼリアは微笑みながら答える。その微笑みは氷のように冷たく見えたが、心の中では別の計画を巡らせていた。
お茶会の席で、ロゼリアはいつものように優雅に振る舞い、貴族たちの陰口に耳を傾けた。その時、一人の男性が現れた。彼は王国の第一王子であり、ロゼリアの婚約者でもあるレオンハルトだった。
「ロゼリア、君の美しさは今日も輝いているね。」レオンハルトは優雅に頭を下げる。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる