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44、エドガーの事情
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少年同士の勇猛果敢な戦いぶりに、観客は夢中で見入りました。
わたくし、ずっとハラハラしどおしでしたわ。隣で見守る旦那さまの手をギュッと握り、気持ちを無理に落ち着かせようとしていました。レオンの大きな手は、ほどよい握力で包み込んでくださいます。わたくし、眼鏡を押し上げ、最後の場面を目に焼き付けることができました。
激しい攻防を繰り返すエンドゲームの戦力は互角でした。
互いにチェックをしかけ、王たちは盤面を逃げ回りました。ローランの歩兵が先にバックランクへ到着することで、勝利が確定したのです。
エドガーは負けを認め、自身の王を倒し、これで終局となりました。
口に手を当て、わたくしは涙をこらえていました。
矛盾していますが、二人ともに負けてほしくなかったのです。ローランは我が子同然ですので、応援するのは当然ですわよね? なぜ、エドガーに負けてほしくなかったのかといいますと、ロテュス卿から、ある話を聞いていたからなのです――
優勝を逃した時はチェスをやめてもらう。
子供たちが回廊でお菓子を食べている間や対局の合間など、ロテュス卿とは何度かお話しする機会がありました。互いに子供のお友達の保護者という関係性です。お話しするのは当然の流れでした。
黒ひげとふくよかな体躯が特徴のロテュス伯爵は見た目どおり、悪い人ではありません。ですが、温和そうに見えてかなりの野心家でした。
エドガーの実の両親は、伯爵の屋敷に出入りする仕立て屋だったそうです。伯爵がエドガーを知ったのは、両親の手伝いについて来ていたからでした。メジャーで測ったサイズを帳面に記入し、手際よく型紙を作成する少年が、伯爵の目にはとても賢く映りました。気まぐれに本を与えたところ、その内容を一日で覚えて暗誦し、驚かせたといいます。そのころから目をつけていたのでしょうね。
エドガーの両親が事故と病で相次いで亡くなったあと、卿は引き取ることを決意しました。エドガーの優秀さを見込んでのことです。廷臣を多く輩出する国内きっての名門校に入学させるつもりでした。将来は王廷に仕えさせ、コネクションを得たいのでしょう。
そこでネックとなったのはチェスの存在でした。ロテュス卿は勉強に専念してほしかったので、エドガーがチェスを続けることに反対していたのです。
エドガーはチェスをやめたくありませんでした。どうしてもと頼み込まれ、卿はしぶしぶ大会への出場を認めたそうです。ただし、優勝できなければ、きっぱりチェスプレイヤーへの道はあきらめなさい、そう言い聞かせました。
「本人のためにも、そうしたほうがいいでしょう」
太眉を下げ、微笑むロテュス卿は優しいお義父さまに見えました。“本人のため”というのも、本心なのでしょう。
わたくしには、よそ様の教育方針をとやかく言う権利はありません。でも、夢を断念せざるを得ないエドガーがかわいそうで、胸が痛くなりました。
だから、隣にいたレオンが、
「子供の選択は自由であるべきでしょう」
と言った時は溜飲が下がる思いでした。ロテュス卿は少し気を悪くされたようでしたが、その後、他愛のない話を続け、場はお開きとなりました。
美々しくも、荒々しい対局は終わりました。
負けたエドガーはうなだれ、勝ったローランは実感が湧かないのか、ぼんやりしています。割れんばかりの拍手と騒々しい歓声が聞こえてこなければ、そのまま時は止まっていたことでしょう。
我に返ったローランは破顔し、憔悴しきったエドガーに握手を求めました。エドガーは目をごしごしこすり、握手のあと二人は抱き合いました。
微笑ましいですわよね? かわいらしい二人です。金髪碧眼のローランに、エドガーがベレー帽を脱ぐときれいな栗色の巻き毛が露わになります。それに我が家のプリンス、黒髪のノエルが加われば、眼福ものですよ。ノエルは決勝戦を戦い抜いた二人をねぎらいに行ったのでしょうね。
子供たちの間で、どんなやり取りがされたかまでは聞き取れませんでした。
エドガーが脱いだベレー帽をローランに渡し、ローランはそれを押し戻そうとします。エドガーは頑なに頭を振り、最終的にローランはエドガーのベレー帽をかぶりました。
チェスをやめるエドガーは、思い入れの深い帽子をあげることで、踏ん切りをつけたかったのでしょう。勝者のローランに、気持ちを託す意味合いもあったのかもしれません。
ローランのベレー帽姿もかわいいわね……なんて、見とれている場合ではありませんでした。
決勝戦が終わるまで焦らされたノヴォジャーナルの記者たちが、ローランのもとに殺到します。わたくしとレオンはローランを守りに向かわねば、なりませんでした。
なにせ、予選で隣国のラヴァーント公爵を降した噂の天才美少年です。本戦では、前大会の優勝者にも快勝していますし、優勝しなくても、注目度が高い子なのですよ。まだ、十歳という若さですしね。
私生児という境遇も、お涙頂戴の記事を書くには最高の題材でしょう。ローランが好奇の目で見られることに、わたくしは我慢ができませんでした。
いまだに母親として認めてくれませんが、わたくしにとってローランはノエルと同じく大切な息子です。
愛しい我が子が大人たちの汚い視線にさらされ、無情な口撃をされるのには我慢できません。記者たちの目には、怖そうなお母さまに映ったでしょうね。
「チェスを始められたのは何歳からですか?」
「九歳からです」
「わずか一年で!?……チェスはご両親が?」
「いいえ、そこにいるルイーザから教わりました」
「ご両親もチェスを嗜まれるんですか?」
「いいえ……」
「本当のご両親は、会場にいらっしゃらないようですが……」
ほら、ローランの気持ちなどお構いなしに、下世話な好奇心を発動させます。
実親のもとで虐待を受けていたのは、ローランの身体の傷が物語っていますよね。そのうえ、母親のマルグリットは半ば捨てるような形で、ローランをピヴォワン家に置いていきました。ローランの負った心の傷を思えば、許されない質問なのですよ。虐待の事実を知らないとはいえ、私生児であるローランを実親が養育していない、その事実から慮ろうとはしないのですか?
対局後に疲れているだろうし、家族と喜びを分かち合いたいのに、どうして傷をえぐるような真似をするのでしょう。
わたくしはズイと前に出て、無遠慮な質問を責めようと思いました。レオンの頑丈な手に制されなければ、間違いなくそうしていました。しかし、
「両親はチェス大会のことを知りません。知らせてもいません」
ローランの乾いた声が記者を黙らせました。
気まずい沈黙の後に現れたのは、わたくしのお母さまです。
「あらあら、ごめんなさいね! ここからの質問はわたくし、本大会の責任者マリアンヌ・ド・ファビアーノ・ド・ジェラーニオが承りますわ」
持ち前の押しの強さで記者たちを圧倒しました。お母さま、ありがとう! 口でやり合って、うちのお母さまに勝てる方は、そうそうおりません。まあ、しゃべり過ぎてしまうのは難点ですけどね。
記者の相手をお母さまに任せ、わたくしたちは会場をあとにしました。
わたくし、ずっとハラハラしどおしでしたわ。隣で見守る旦那さまの手をギュッと握り、気持ちを無理に落ち着かせようとしていました。レオンの大きな手は、ほどよい握力で包み込んでくださいます。わたくし、眼鏡を押し上げ、最後の場面を目に焼き付けることができました。
激しい攻防を繰り返すエンドゲームの戦力は互角でした。
互いにチェックをしかけ、王たちは盤面を逃げ回りました。ローランの歩兵が先にバックランクへ到着することで、勝利が確定したのです。
エドガーは負けを認め、自身の王を倒し、これで終局となりました。
口に手を当て、わたくしは涙をこらえていました。
矛盾していますが、二人ともに負けてほしくなかったのです。ローランは我が子同然ですので、応援するのは当然ですわよね? なぜ、エドガーに負けてほしくなかったのかといいますと、ロテュス卿から、ある話を聞いていたからなのです――
優勝を逃した時はチェスをやめてもらう。
子供たちが回廊でお菓子を食べている間や対局の合間など、ロテュス卿とは何度かお話しする機会がありました。互いに子供のお友達の保護者という関係性です。お話しするのは当然の流れでした。
黒ひげとふくよかな体躯が特徴のロテュス伯爵は見た目どおり、悪い人ではありません。ですが、温和そうに見えてかなりの野心家でした。
エドガーの実の両親は、伯爵の屋敷に出入りする仕立て屋だったそうです。伯爵がエドガーを知ったのは、両親の手伝いについて来ていたからでした。メジャーで測ったサイズを帳面に記入し、手際よく型紙を作成する少年が、伯爵の目にはとても賢く映りました。気まぐれに本を与えたところ、その内容を一日で覚えて暗誦し、驚かせたといいます。そのころから目をつけていたのでしょうね。
エドガーの両親が事故と病で相次いで亡くなったあと、卿は引き取ることを決意しました。エドガーの優秀さを見込んでのことです。廷臣を多く輩出する国内きっての名門校に入学させるつもりでした。将来は王廷に仕えさせ、コネクションを得たいのでしょう。
そこでネックとなったのはチェスの存在でした。ロテュス卿は勉強に専念してほしかったので、エドガーがチェスを続けることに反対していたのです。
エドガーはチェスをやめたくありませんでした。どうしてもと頼み込まれ、卿はしぶしぶ大会への出場を認めたそうです。ただし、優勝できなければ、きっぱりチェスプレイヤーへの道はあきらめなさい、そう言い聞かせました。
「本人のためにも、そうしたほうがいいでしょう」
太眉を下げ、微笑むロテュス卿は優しいお義父さまに見えました。“本人のため”というのも、本心なのでしょう。
わたくしには、よそ様の教育方針をとやかく言う権利はありません。でも、夢を断念せざるを得ないエドガーがかわいそうで、胸が痛くなりました。
だから、隣にいたレオンが、
「子供の選択は自由であるべきでしょう」
と言った時は溜飲が下がる思いでした。ロテュス卿は少し気を悪くされたようでしたが、その後、他愛のない話を続け、場はお開きとなりました。
美々しくも、荒々しい対局は終わりました。
負けたエドガーはうなだれ、勝ったローランは実感が湧かないのか、ぼんやりしています。割れんばかりの拍手と騒々しい歓声が聞こえてこなければ、そのまま時は止まっていたことでしょう。
我に返ったローランは破顔し、憔悴しきったエドガーに握手を求めました。エドガーは目をごしごしこすり、握手のあと二人は抱き合いました。
微笑ましいですわよね? かわいらしい二人です。金髪碧眼のローランに、エドガーがベレー帽を脱ぐときれいな栗色の巻き毛が露わになります。それに我が家のプリンス、黒髪のノエルが加われば、眼福ものですよ。ノエルは決勝戦を戦い抜いた二人をねぎらいに行ったのでしょうね。
子供たちの間で、どんなやり取りがされたかまでは聞き取れませんでした。
エドガーが脱いだベレー帽をローランに渡し、ローランはそれを押し戻そうとします。エドガーは頑なに頭を振り、最終的にローランはエドガーのベレー帽をかぶりました。
チェスをやめるエドガーは、思い入れの深い帽子をあげることで、踏ん切りをつけたかったのでしょう。勝者のローランに、気持ちを託す意味合いもあったのかもしれません。
ローランのベレー帽姿もかわいいわね……なんて、見とれている場合ではありませんでした。
決勝戦が終わるまで焦らされたノヴォジャーナルの記者たちが、ローランのもとに殺到します。わたくしとレオンはローランを守りに向かわねば、なりませんでした。
なにせ、予選で隣国のラヴァーント公爵を降した噂の天才美少年です。本戦では、前大会の優勝者にも快勝していますし、優勝しなくても、注目度が高い子なのですよ。まだ、十歳という若さですしね。
私生児という境遇も、お涙頂戴の記事を書くには最高の題材でしょう。ローランが好奇の目で見られることに、わたくしは我慢ができませんでした。
いまだに母親として認めてくれませんが、わたくしにとってローランはノエルと同じく大切な息子です。
愛しい我が子が大人たちの汚い視線にさらされ、無情な口撃をされるのには我慢できません。記者たちの目には、怖そうなお母さまに映ったでしょうね。
「チェスを始められたのは何歳からですか?」
「九歳からです」
「わずか一年で!?……チェスはご両親が?」
「いいえ、そこにいるルイーザから教わりました」
「ご両親もチェスを嗜まれるんですか?」
「いいえ……」
「本当のご両親は、会場にいらっしゃらないようですが……」
ほら、ローランの気持ちなどお構いなしに、下世話な好奇心を発動させます。
実親のもとで虐待を受けていたのは、ローランの身体の傷が物語っていますよね。そのうえ、母親のマルグリットは半ば捨てるような形で、ローランをピヴォワン家に置いていきました。ローランの負った心の傷を思えば、許されない質問なのですよ。虐待の事実を知らないとはいえ、私生児であるローランを実親が養育していない、その事実から慮ろうとはしないのですか?
対局後に疲れているだろうし、家族と喜びを分かち合いたいのに、どうして傷をえぐるような真似をするのでしょう。
わたくしはズイと前に出て、無遠慮な質問を責めようと思いました。レオンの頑丈な手に制されなければ、間違いなくそうしていました。しかし、
「両親はチェス大会のことを知りません。知らせてもいません」
ローランの乾いた声が記者を黙らせました。
気まずい沈黙の後に現れたのは、わたくしのお母さまです。
「あらあら、ごめんなさいね! ここからの質問はわたくし、本大会の責任者マリアンヌ・ド・ファビアーノ・ド・ジェラーニオが承りますわ」
持ち前の押しの強さで記者たちを圧倒しました。お母さま、ありがとう! 口でやり合って、うちのお母さまに勝てる方は、そうそうおりません。まあ、しゃべり過ぎてしまうのは難点ですけどね。
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