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12、性質の悪いひと
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理想と現実は一致しないことが、ほとんどです。レオンとの結婚は理想というより、思いがけず訪れた幸せでした。人間、高望みすると良くないのですよ。
性質の悪い人が一朝一夕で、変わることもありません。こちらがどんなに心を砕いても、想いは伝わらないのです。
ローランは、わたくしたちに心を開いてくれませんでした。
一線を引くことは構わないです。殻に閉じこもっていても、周囲を気遣う優しさを持っていれば、いずれ外へ出てくるでしょう。しかしながら、ローランは内にこもり、誰をも敵とみなすタイプでした。ノエルや使用人からローランの話を聞くたび、わたくしは悲しくなりました。
使用人に、ぞんざいな態度をとったり、教育係を馬鹿にしたり、使用人の子供には王のごとくふるまいます。
ノエルの格好を貧乏臭いと言ってきたのには、苦笑しましたが。
服を貸そうと言ったら、僕を庶民に落とすつもりかと怒ったとのこと。これは、まあ仕方のないことですわね。普段は元気よく動き回れるように、ノエルはチュニック+ブレイズのインナーウェア姿ですから。
着替えをさせないわけにもいきませんので、ローランにはノエルのよそ行きのジュストコールを着てもらいました。身長差もわずかですし、痩せているから、違和感なく着られるのです。
替えの服は仕立て屋を呼んで、至急仕立ててもらいました。
他には、自分の家は毎日パーティー三昧だったのに、この家の生活は質素だと見下してきたり、侯爵家といってもたいしたことないんだな、と嘲笑するそうです。
また、ノエルに対しては、まだママの乳を吸っているとか、甘ったれとか。ノエルは憤慨していましたが、わたくしは笑ってしまいました。だって、いかにも男の子らしいあおり方じゃないですか? ただの嫉妬だから気にしなくていいと、ノエルには伝えておきました。
こんな調子ですから、ノエルとローランの間には険悪な空気が漂っていました。
じつはあの翌日、わたくしはノエルにあやまったのです。ノエルは「そんなこと」と一笑に付しました。
グリーンアイはレオンと同じでした。まっすぐ射るような視線は、甘い感情を呼び起こします。
でも、八歳にしてこの器の大きさよ……と感動したのは勘違いで、じつは強がっていただけでした。
夜になると、ノエルは一緒に寝ると言い張って聞きませんでした。
共寝するのは週に一回、決まった曜日です。レオンもそう。週の大半はわたくし、双子と寝ます。
自分の番ではないのに、わがままを言うなんて……。母の愛を確かめたかったのでしょうね。まだまだ、かわいい盛りです。
そよそよと寝息をたて、愛らしい寝顔を見せるノエルを見て、ふと思いました。母親と離れて過ごすローランは平気なのでしょうか?
平気なわけないですよね。ノエルと一つしか変わらないんですもの。知らない屋敷に置いていかれ、孤独な夜はどんなにか心細いことでしょう。
ふてぶてしく、かわいげのないふうを装っていても、子供は子供です。大人が守ってやるべきなのです。一人で枕を濡らしているであろうローランに、わたくしは心を痛めました。
ローランの言動はマルグリットの影響かと思われます。感謝できないところや、人によって態度を変えるのは良くないですね。
わたくし、最初の日のような暴力行為だけは、やめてほしかったのです。
ですから、ローランを呼び出し、きつく言い聞かせようとしました。
ローランの言い分は、乳母の子とノエルが嘘をついて自分を陥れようとしている――でした。想定内ではありますが、落胆はします。
わたくしはノエルが何も言わなかったことを伝えました。それには驚いてましたけど、都合が悪いから話さないのだと、すぐに切り返してきました。
彼は絶対に自分の非を認めようとしません。あなたがそう言い張るのなら、追求するのはやめますと、わたくしは話を終わらせざるを得ませんでした。ただし、再度トラブルを起こすなら、ここに居続けられる保障はありませんと。
本当は、脅すようなことを言いたくなかったです。この子の過酷な状況を考えれば、無償の愛で包みこんでやるべきでしょう。ですが、わたくしには、かけがえのない家族がいます。聖人でも救世主でもありません。凡人は優先順位をつけるしかないのですよ。罪悪感と戦い、見捨てる時は見捨てるのです。
“脅し”の甲斐あってか、大きな揉めごとはなく、日々は過ぎていきました。
態度が悪いため、小競り合いくらいはあります。気の合わない子と生活するノエルの負担は、計り知れません。双子に加害しないかと不安もありました。
手に負えないようだったら、全寮制の学校に入れてしまおうというレオンの提案がたびたび、脳裏をかすめました。
やはり、わたくしはただのお人好しです。善人ではありません。
転機はローランが来て、一ヶ月たったある日のことでした。
特に用事のない日でしたから、レオンとわたくしは大広間でチェスを楽しんでいたのです。双子はお昼寝中でした。
久しぶりの夫婦の対戦は白熱しました。結婚してから、レオンは弱くなったのですが、いやに食らいついてきます。ちなみに、わたくしは大会順位7位を堅持しており、レオンは32位まで落ちてしまいました。
わたくしのほうが、断然強いのですよ。勝利はほぼ確定しているのに、無駄な手を打って引き伸ばしてくるのですよね。そこでチェックする?……っていう。
寂しがり屋の旦那様は、妻とのゲームを是が非でも長引かせたいようでした。そんなね、あなた? 勝敗を決してから、再戦すればいいでしょうに。
週に一回の夫婦の日以外、夜は子供たちと過ごしていますし、王都にいる間は忙しくて、二人きりの時間をなかなか作れません。わたくしだって、最近は睦み合いが足りないと思いますよ? もっとイチャイチャしたいです。
恋人気分を味わいたいのはわかりますけども、それは悪手ですわ。
内心、愚痴っても、下手なチェスでがっついてくる彼はかわいいです。その一方で、出会ったころの知的でスマートな姿が神格化されていきます。昔の彼がこの世のものとは思えないぐらい、神々しい存在として脳内で再生されてしまうのですよ。
もっと、クールな人でしたのに……まったく、子供っぽいんですから。
呆れていたところ、二階からローランが下りてきました。広間の奥に二階へ通じる階段があるのです。
おや? ノエルと一緒に勉強をしていたのでは? 抜けてきたのでしょうか?
ローランは広々した空間をぶらぶら歩き、わたくしたちの近くまでやってきました。
つい先日、仕上がったばかりのジュストコールを着ています。初日に着ていたような凝った作りでないにしても、貴族らしい服装でした。シンプルな仕立てのほうがローランに似合っていると、わたくしは思います。あんまり、ゴテゴテ着飾らせると、女の子みたいですもの。こればっかりは、好みの問題ですけどね。
ローランはチェス盤を、さして興味もなさそうな目で眺めていました。
レオンは気づいているのでしょうが、丸無視です。夫婦の時間を邪魔されたくないのでしょう。大人げないひと……
「どうしたの? 勉強中では?」
わたくしが聞くしかありませんでした。だって、気になるでしょう? 話しかけてほしそうに、周囲をうろついているのですよ?
「ああ、ダルいので抜けてきました」
レオンの耳がピクッと動きました。あーあ、怒られますよー。邪魔したあげく、そのセリフはいけません。
わたくしは言葉を返さないことで、危険を伝えてあげました。ローランは言い訳をします。
「先生はできないほうばかり、見るんですね。ノエルの理解力が足りないため、僕の勉強が遅れてしまいます」
そう、きましたか……。
ノエルはたしかに、勉強が不得手ですわね。
「先生がノエルを見ている間は、自習すればいいんじゃない?」
「それにも限度がありますよ。一人で勉強しているのと同じです」
「困ったわね。均等に見てくれるよう、伝えておくわ」
「それも、どうかなぁ……先生のレベルが低いと思いますし、僕相手だと、上手く教えられないのかもしれません」
この失礼発言は問題ですよ? レオンのこめかみが、ヒクヒク動いたではありませんか。ローランは空気を読みません。
「ノエルって、かなり遅れてるんじゃないですか? 僕が六歳くらいにやってたことを、まだ勉強していますよ?」
もう……レオンの前でやめて……
「ノエルは勉強が苦手だけど、優しい子よ。遅れていると感じるのは、君のレベルが高いからじゃないかしら?」
「そうかもしれませんね。僕には三歳から教師がつけられてましたから。読み書きは、ほとんどしゃべるのと同時でしたよ。それより、何をされているんです?」
ローランはチェス盤を指して、尋ねました。
話がそれて、わたくしは安堵しました。これ以上、ノエルの悪口を言い続けられたら、間違いなくレオンがキレてましたからね。
性質の悪い人が一朝一夕で、変わることもありません。こちらがどんなに心を砕いても、想いは伝わらないのです。
ローランは、わたくしたちに心を開いてくれませんでした。
一線を引くことは構わないです。殻に閉じこもっていても、周囲を気遣う優しさを持っていれば、いずれ外へ出てくるでしょう。しかしながら、ローランは内にこもり、誰をも敵とみなすタイプでした。ノエルや使用人からローランの話を聞くたび、わたくしは悲しくなりました。
使用人に、ぞんざいな態度をとったり、教育係を馬鹿にしたり、使用人の子供には王のごとくふるまいます。
ノエルの格好を貧乏臭いと言ってきたのには、苦笑しましたが。
服を貸そうと言ったら、僕を庶民に落とすつもりかと怒ったとのこと。これは、まあ仕方のないことですわね。普段は元気よく動き回れるように、ノエルはチュニック+ブレイズのインナーウェア姿ですから。
着替えをさせないわけにもいきませんので、ローランにはノエルのよそ行きのジュストコールを着てもらいました。身長差もわずかですし、痩せているから、違和感なく着られるのです。
替えの服は仕立て屋を呼んで、至急仕立ててもらいました。
他には、自分の家は毎日パーティー三昧だったのに、この家の生活は質素だと見下してきたり、侯爵家といってもたいしたことないんだな、と嘲笑するそうです。
また、ノエルに対しては、まだママの乳を吸っているとか、甘ったれとか。ノエルは憤慨していましたが、わたくしは笑ってしまいました。だって、いかにも男の子らしいあおり方じゃないですか? ただの嫉妬だから気にしなくていいと、ノエルには伝えておきました。
こんな調子ですから、ノエルとローランの間には険悪な空気が漂っていました。
じつはあの翌日、わたくしはノエルにあやまったのです。ノエルは「そんなこと」と一笑に付しました。
グリーンアイはレオンと同じでした。まっすぐ射るような視線は、甘い感情を呼び起こします。
でも、八歳にしてこの器の大きさよ……と感動したのは勘違いで、じつは強がっていただけでした。
夜になると、ノエルは一緒に寝ると言い張って聞きませんでした。
共寝するのは週に一回、決まった曜日です。レオンもそう。週の大半はわたくし、双子と寝ます。
自分の番ではないのに、わがままを言うなんて……。母の愛を確かめたかったのでしょうね。まだまだ、かわいい盛りです。
そよそよと寝息をたて、愛らしい寝顔を見せるノエルを見て、ふと思いました。母親と離れて過ごすローランは平気なのでしょうか?
平気なわけないですよね。ノエルと一つしか変わらないんですもの。知らない屋敷に置いていかれ、孤独な夜はどんなにか心細いことでしょう。
ふてぶてしく、かわいげのないふうを装っていても、子供は子供です。大人が守ってやるべきなのです。一人で枕を濡らしているであろうローランに、わたくしは心を痛めました。
ローランの言動はマルグリットの影響かと思われます。感謝できないところや、人によって態度を変えるのは良くないですね。
わたくし、最初の日のような暴力行為だけは、やめてほしかったのです。
ですから、ローランを呼び出し、きつく言い聞かせようとしました。
ローランの言い分は、乳母の子とノエルが嘘をついて自分を陥れようとしている――でした。想定内ではありますが、落胆はします。
わたくしはノエルが何も言わなかったことを伝えました。それには驚いてましたけど、都合が悪いから話さないのだと、すぐに切り返してきました。
彼は絶対に自分の非を認めようとしません。あなたがそう言い張るのなら、追求するのはやめますと、わたくしは話を終わらせざるを得ませんでした。ただし、再度トラブルを起こすなら、ここに居続けられる保障はありませんと。
本当は、脅すようなことを言いたくなかったです。この子の過酷な状況を考えれば、無償の愛で包みこんでやるべきでしょう。ですが、わたくしには、かけがえのない家族がいます。聖人でも救世主でもありません。凡人は優先順位をつけるしかないのですよ。罪悪感と戦い、見捨てる時は見捨てるのです。
“脅し”の甲斐あってか、大きな揉めごとはなく、日々は過ぎていきました。
態度が悪いため、小競り合いくらいはあります。気の合わない子と生活するノエルの負担は、計り知れません。双子に加害しないかと不安もありました。
手に負えないようだったら、全寮制の学校に入れてしまおうというレオンの提案がたびたび、脳裏をかすめました。
やはり、わたくしはただのお人好しです。善人ではありません。
転機はローランが来て、一ヶ月たったある日のことでした。
特に用事のない日でしたから、レオンとわたくしは大広間でチェスを楽しんでいたのです。双子はお昼寝中でした。
久しぶりの夫婦の対戦は白熱しました。結婚してから、レオンは弱くなったのですが、いやに食らいついてきます。ちなみに、わたくしは大会順位7位を堅持しており、レオンは32位まで落ちてしまいました。
わたくしのほうが、断然強いのですよ。勝利はほぼ確定しているのに、無駄な手を打って引き伸ばしてくるのですよね。そこでチェックする?……っていう。
寂しがり屋の旦那様は、妻とのゲームを是が非でも長引かせたいようでした。そんなね、あなた? 勝敗を決してから、再戦すればいいでしょうに。
週に一回の夫婦の日以外、夜は子供たちと過ごしていますし、王都にいる間は忙しくて、二人きりの時間をなかなか作れません。わたくしだって、最近は睦み合いが足りないと思いますよ? もっとイチャイチャしたいです。
恋人気分を味わいたいのはわかりますけども、それは悪手ですわ。
内心、愚痴っても、下手なチェスでがっついてくる彼はかわいいです。その一方で、出会ったころの知的でスマートな姿が神格化されていきます。昔の彼がこの世のものとは思えないぐらい、神々しい存在として脳内で再生されてしまうのですよ。
もっと、クールな人でしたのに……まったく、子供っぽいんですから。
呆れていたところ、二階からローランが下りてきました。広間の奥に二階へ通じる階段があるのです。
おや? ノエルと一緒に勉強をしていたのでは? 抜けてきたのでしょうか?
ローランは広々した空間をぶらぶら歩き、わたくしたちの近くまでやってきました。
つい先日、仕上がったばかりのジュストコールを着ています。初日に着ていたような凝った作りでないにしても、貴族らしい服装でした。シンプルな仕立てのほうがローランに似合っていると、わたくしは思います。あんまり、ゴテゴテ着飾らせると、女の子みたいですもの。こればっかりは、好みの問題ですけどね。
ローランはチェス盤を、さして興味もなさそうな目で眺めていました。
レオンは気づいているのでしょうが、丸無視です。夫婦の時間を邪魔されたくないのでしょう。大人げないひと……
「どうしたの? 勉強中では?」
わたくしが聞くしかありませんでした。だって、気になるでしょう? 話しかけてほしそうに、周囲をうろついているのですよ?
「ああ、ダルいので抜けてきました」
レオンの耳がピクッと動きました。あーあ、怒られますよー。邪魔したあげく、そのセリフはいけません。
わたくしは言葉を返さないことで、危険を伝えてあげました。ローランは言い訳をします。
「先生はできないほうばかり、見るんですね。ノエルの理解力が足りないため、僕の勉強が遅れてしまいます」
そう、きましたか……。
ノエルはたしかに、勉強が不得手ですわね。
「先生がノエルを見ている間は、自習すればいいんじゃない?」
「それにも限度がありますよ。一人で勉強しているのと同じです」
「困ったわね。均等に見てくれるよう、伝えておくわ」
「それも、どうかなぁ……先生のレベルが低いと思いますし、僕相手だと、上手く教えられないのかもしれません」
この失礼発言は問題ですよ? レオンのこめかみが、ヒクヒク動いたではありませんか。ローランは空気を読みません。
「ノエルって、かなり遅れてるんじゃないですか? 僕が六歳くらいにやってたことを、まだ勉強していますよ?」
もう……レオンの前でやめて……
「ノエルは勉強が苦手だけど、優しい子よ。遅れていると感じるのは、君のレベルが高いからじゃないかしら?」
「そうかもしれませんね。僕には三歳から教師がつけられてましたから。読み書きは、ほとんどしゃべるのと同時でしたよ。それより、何をされているんです?」
ローランはチェス盤を指して、尋ねました。
話がそれて、わたくしは安堵しました。これ以上、ノエルの悪口を言い続けられたら、間違いなくレオンがキレてましたからね。
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