50 / 66
50話 尋問
しおりを挟む
錠を外し、牢の中に男たちが入ってくる。ソフィアは恐ろしくて、彼らを直視することができなかった。屈強な男が四人もいると、狭い牢内は身動きできないほど窮屈になる。男たちは、ソフィアをカビ臭いベッドに無理やり座らせた。ベッドの前にズラリと並んだ男たちの足を見て、ソフィアは息を呑む。
こういう場合、時代劇の世界だと、「ぶ、無礼者っっ!!」などと罵って、非力な抵抗をするものだが、ソフィアは言を発することすらできなかった。死ぬ覚悟があっても、どうすればいいかわからない。舌を噛み切って死ぬなんてことは、絶対に不可能だ。そもそも、舌を噛み切ったら、死ぬほど痛いだけで絶命できないだろう。
ソフィアにできることは、なにもなかった。ともすれば、離れていきそうになる意識をつなぎ止めないでいることぐらいか。体と心を分離する。体は守れないから、そうやって心だけでも守る。離人症に近い状態だ。
男たちの嘲りが遠くから聞こえてくる。
「これから尋問しまーす! 答えられねぇと、一枚ずつ脱がしていくから覚悟してくださいね?」
「顔上げろよ? ダイジョブかぁ?」
「心ここにあらずって感じだな、おい?」
「どーせ、閣下の前じゃ、下品に腰振るんだろ? 娼婦みてぇにさ?」
「閣下を骨抜きにしたテクで、オレたちのことも楽しませてくれよ?」
顎に手を当てられ、無理やり顔を上げさせられる。ソフィアの顔を見た男たちは感嘆した。
「う、うつくしい……」
「そんじょそこらの女とはちげぇな! さすがは王族様だ! 気品がある!」
誉めても、連中の視線はいやらしい。通常、彼らにとってソフィアは、見ることすら叶わない高貴な女性だ。住む世界がちがう。そんな女を好き勝手にできる状況は、彼らを興奮させたようだった。
「ほら、早く認めちまいな? 国王陛下に毒を盛ったのは、わたくしですって」
「ちゃんと認められたら、痛いことはしねぇよ。気持ちいいことはするかもしれねぇがな?……くくく」
「氷菓子に混ぜたんだろぉ?」
「もともと、暗殺目的で公爵と結婚したんだよな?」
なにを言っても無反応なソフィアに、男たちは痺れを切らしたようだった。質問に答えられなければ、脱がす──とうとう、言ったとおりに実行し始めた。
「さあさあ、公爵夫人のストリップショーのはじまり、はじまりぃー!!」
おちゃらけた口上を述べた男がまず、ソフィアのネグリジェを引き裂いた。寝起きを連行されたため、寝間着姿だ。リネンのネグリジェの下はシュミーズしかつけていない。この世界の女性はおおむねノーパンである。二枚剥がれたら素っ裸になる。
薄い下着一枚となったソフィアに男たちは歓喜した。大げさにはやし立てられ、ソフィアの気はさらに遠のいた。
だが、そこで彼らの動きは止まる。石の床を踏み鳴らす鉄靴の音が聞こえてきたのである。
ソフィアの意識はとぎれた。
気づいた時には、マントをかぶせられていた。生臭いにおいが鼻腔を刺激する。血のにおい?
「ソフィア様? お気づきになられましたか?」
「ジモンさん?」
ソフィアの両肩をつかみ、揺さぶっていたのはケツ顎だった。
「はぁぁぁぁ……よかった、戻ってきてくださった……立てますか?……いや、私がお運びいたしましょう。背中におぶさってください」
すんでのところで、ジモンが助けてくれたのか。軍人らしい角刈り、太眉と割れた顎。よく整えられた短髭……強面なのに、ソフィアの前だと間の抜けた表情をする。普段と変わらぬジモンを見て、ソフィアの魂は帰ってきた。
「わぁぁぁあああ!! ジモンさん!!」
「おおっと! ソフィア様、落ち着いてください。大丈夫です、もう大丈夫ですから!」
ソフィアは思いっきり、ジモンに抱きついていた。慌てふためいたジモンはベッドに押し倒される。勢い余って、ソフィアの額がケツ顎に当たり、ジョリッと削られた。
「ソ、ソフィア様、あ、やめて……」
「痛ったぁ!!」
女にとって肌は命である。硬い髭のせいで、擦り傷を作ってしまったかもしれない。ここまでせっかく無傷だったのに、こんなところで顔にケガを負うとは。
起き上がってから、ソフィアは下着にマントを羽織っただけの状態だったと思い出した。これでは、ソフィアがケツ顎を犯そうとしている痴女ではないか。
「ジモンさん、ふざけてる場合じゃないでしょ?……リヒャルト様は!? リヒャルト様はご無事なの??」
「ご心配なく……閣下がソフィア様の様子を確認するようにと、命じられたのです。今、閣下もご自由には動けない身……詳しい話はここを出てから、いたしましょう」
気を取り直して立ち上がろうとして、ソフィアはよろめいた。再度、ジモンに寄りかかる。まだ恐怖の余韻は残っていた。腰が抜けてしまい、立てないのだ。しかしながら、見栄を張るぐらいまでには回復していた。ソフィアは、なにごともなかったかのように振る舞った。
「ジモンさん、先ほどおっしゃったように、背中をお借りしてもよろしいかしら?」
「もちろん、よろこんで!」
嬉々として背中を差し出すジモンにおぶさる。筋肉質な硬い背中が安心感を与えてくれる。これがリヒャルトだったら……とは、思わないようにした。
筋骨たくましいジモンが立ち上がると、天井に手が届きそうだ。独房が小さな穴蔵に思えてくる。
異常事態から抜けた直後で緩んでいた。視野が狭くなっていたことさえ、ソフィアは自覚していなかったのだ。それまでジモン以外は見えておらず、背景までは認識していなかったのである。
「あっ! ソフィア様、目を閉じてください!」
ジモンの注意は遅すぎた。視界に飛び込んできたのは、喉を掻っ切られ、山なりに倒れる看守たちの姿だ。無惨な彼らの遺体が牢の奥を占領していたため、余計に狭く感じていた。足元は血の海。意識を取り戻した時に漂ってきた生臭さは、これだった。
「さあ、安全なところへ参りましょう」
遺体のことなど、素知らぬ様子でジモンは言う。彼らが死のうが知ったことではない。自業自得の目にあった彼らを見て、いい気味だとも、かわいそうだとも、ソフィアは思わなかった。単に戦慄した。戦士とはこういうものかと。
主を害そうとした者たちを斬ったあと、平気な顔で次の職務に移る。心乱すことなく、ジモンはソフィアを助けた。恐ろしいが、彼こそ紛うことなき戦士だ。
たくましい背中にしがみつき、ソフィアはふたたび離れそうになる意識をなんとか保った。
「ちゃんと、つかまっていてくださいね、ソフィア様」
「ジモンさん、あなたはわたくしの騎士です。これからもずっと、わたくしを守って」
ジモンは「また、閣下に嫉妬されてしまいます」と、豪快に笑った。
こういう場合、時代劇の世界だと、「ぶ、無礼者っっ!!」などと罵って、非力な抵抗をするものだが、ソフィアは言を発することすらできなかった。死ぬ覚悟があっても、どうすればいいかわからない。舌を噛み切って死ぬなんてことは、絶対に不可能だ。そもそも、舌を噛み切ったら、死ぬほど痛いだけで絶命できないだろう。
ソフィアにできることは、なにもなかった。ともすれば、離れていきそうになる意識をつなぎ止めないでいることぐらいか。体と心を分離する。体は守れないから、そうやって心だけでも守る。離人症に近い状態だ。
男たちの嘲りが遠くから聞こえてくる。
「これから尋問しまーす! 答えられねぇと、一枚ずつ脱がしていくから覚悟してくださいね?」
「顔上げろよ? ダイジョブかぁ?」
「心ここにあらずって感じだな、おい?」
「どーせ、閣下の前じゃ、下品に腰振るんだろ? 娼婦みてぇにさ?」
「閣下を骨抜きにしたテクで、オレたちのことも楽しませてくれよ?」
顎に手を当てられ、無理やり顔を上げさせられる。ソフィアの顔を見た男たちは感嘆した。
「う、うつくしい……」
「そんじょそこらの女とはちげぇな! さすがは王族様だ! 気品がある!」
誉めても、連中の視線はいやらしい。通常、彼らにとってソフィアは、見ることすら叶わない高貴な女性だ。住む世界がちがう。そんな女を好き勝手にできる状況は、彼らを興奮させたようだった。
「ほら、早く認めちまいな? 国王陛下に毒を盛ったのは、わたくしですって」
「ちゃんと認められたら、痛いことはしねぇよ。気持ちいいことはするかもしれねぇがな?……くくく」
「氷菓子に混ぜたんだろぉ?」
「もともと、暗殺目的で公爵と結婚したんだよな?」
なにを言っても無反応なソフィアに、男たちは痺れを切らしたようだった。質問に答えられなければ、脱がす──とうとう、言ったとおりに実行し始めた。
「さあさあ、公爵夫人のストリップショーのはじまり、はじまりぃー!!」
おちゃらけた口上を述べた男がまず、ソフィアのネグリジェを引き裂いた。寝起きを連行されたため、寝間着姿だ。リネンのネグリジェの下はシュミーズしかつけていない。この世界の女性はおおむねノーパンである。二枚剥がれたら素っ裸になる。
薄い下着一枚となったソフィアに男たちは歓喜した。大げさにはやし立てられ、ソフィアの気はさらに遠のいた。
だが、そこで彼らの動きは止まる。石の床を踏み鳴らす鉄靴の音が聞こえてきたのである。
ソフィアの意識はとぎれた。
気づいた時には、マントをかぶせられていた。生臭いにおいが鼻腔を刺激する。血のにおい?
「ソフィア様? お気づきになられましたか?」
「ジモンさん?」
ソフィアの両肩をつかみ、揺さぶっていたのはケツ顎だった。
「はぁぁぁぁ……よかった、戻ってきてくださった……立てますか?……いや、私がお運びいたしましょう。背中におぶさってください」
すんでのところで、ジモンが助けてくれたのか。軍人らしい角刈り、太眉と割れた顎。よく整えられた短髭……強面なのに、ソフィアの前だと間の抜けた表情をする。普段と変わらぬジモンを見て、ソフィアの魂は帰ってきた。
「わぁぁぁあああ!! ジモンさん!!」
「おおっと! ソフィア様、落ち着いてください。大丈夫です、もう大丈夫ですから!」
ソフィアは思いっきり、ジモンに抱きついていた。慌てふためいたジモンはベッドに押し倒される。勢い余って、ソフィアの額がケツ顎に当たり、ジョリッと削られた。
「ソ、ソフィア様、あ、やめて……」
「痛ったぁ!!」
女にとって肌は命である。硬い髭のせいで、擦り傷を作ってしまったかもしれない。ここまでせっかく無傷だったのに、こんなところで顔にケガを負うとは。
起き上がってから、ソフィアは下着にマントを羽織っただけの状態だったと思い出した。これでは、ソフィアがケツ顎を犯そうとしている痴女ではないか。
「ジモンさん、ふざけてる場合じゃないでしょ?……リヒャルト様は!? リヒャルト様はご無事なの??」
「ご心配なく……閣下がソフィア様の様子を確認するようにと、命じられたのです。今、閣下もご自由には動けない身……詳しい話はここを出てから、いたしましょう」
気を取り直して立ち上がろうとして、ソフィアはよろめいた。再度、ジモンに寄りかかる。まだ恐怖の余韻は残っていた。腰が抜けてしまい、立てないのだ。しかしながら、見栄を張るぐらいまでには回復していた。ソフィアは、なにごともなかったかのように振る舞った。
「ジモンさん、先ほどおっしゃったように、背中をお借りしてもよろしいかしら?」
「もちろん、よろこんで!」
嬉々として背中を差し出すジモンにおぶさる。筋肉質な硬い背中が安心感を与えてくれる。これがリヒャルトだったら……とは、思わないようにした。
筋骨たくましいジモンが立ち上がると、天井に手が届きそうだ。独房が小さな穴蔵に思えてくる。
異常事態から抜けた直後で緩んでいた。視野が狭くなっていたことさえ、ソフィアは自覚していなかったのだ。それまでジモン以外は見えておらず、背景までは認識していなかったのである。
「あっ! ソフィア様、目を閉じてください!」
ジモンの注意は遅すぎた。視界に飛び込んできたのは、喉を掻っ切られ、山なりに倒れる看守たちの姿だ。無惨な彼らの遺体が牢の奥を占領していたため、余計に狭く感じていた。足元は血の海。意識を取り戻した時に漂ってきた生臭さは、これだった。
「さあ、安全なところへ参りましょう」
遺体のことなど、素知らぬ様子でジモンは言う。彼らが死のうが知ったことではない。自業自得の目にあった彼らを見て、いい気味だとも、かわいそうだとも、ソフィアは思わなかった。単に戦慄した。戦士とはこういうものかと。
主を害そうとした者たちを斬ったあと、平気な顔で次の職務に移る。心乱すことなく、ジモンはソフィアを助けた。恐ろしいが、彼こそ紛うことなき戦士だ。
たくましい背中にしがみつき、ソフィアはふたたび離れそうになる意識をなんとか保った。
「ちゃんと、つかまっていてくださいね、ソフィア様」
「ジモンさん、あなたはわたくしの騎士です。これからもずっと、わたくしを守って」
ジモンは「また、閣下に嫉妬されてしまいます」と、豪快に笑った。
12
お気に入りに追加
101
あなたにおすすめの小説
人質姫と忘れんぼ王子
雪野 結莉
恋愛
何故か、同じ親から生まれた姉妹のはずなのに、第二王女の私は冷遇され、第一王女のお姉様ばかりが可愛がられる。
やりたいことすらやらせてもらえず、諦めた人生を送っていたが、戦争に負けてお金の為に私は売られることとなった。
お姉様は悠々と今まで通りの生活を送るのに…。
初めて投稿します。
書きたいシーンがあり、そのために書き始めました。
初めての投稿のため、何度も改稿するかもしれませんが、どうぞよろしくお願いします。
小説家になろう様にも掲載しております。
読んでくださった方が、表紙を作ってくださいました。
新○文庫風に作ったそうです。
気に入っています(╹◡╹)

人質王女の婚約者生活(仮)〜「君を愛することはない」と言われたのでひとときの自由を満喫していたら、皇太子殿下との秘密ができました〜
清川和泉
恋愛
幼い頃に半ば騙し討ちの形で人質としてブラウ帝国に連れて来られた、隣国ユーリ王国の王女クレア。
クレアは皇女宮で毎日皇女らに下女として過ごすように強要されていたが、ある日属国で暮らしていた皇太子であるアーサーから「彼から愛されないこと」を条件に婚約を申し込まれる。
(過去に、婚約するはずの女性がいたと聞いたことはあるけれど…)
そう考えたクレアは、彼らの仲が公になるまでの繋ぎの婚約者を演じることにした。
移住先では夢のような好待遇、自由な時間をもつことができ、仮初めの婚約者生活を満喫する。
また、ある出来事がきっかけでクレア自身に秘められた力が解放され、それはアーサーとクレアの二人だけの秘密に。行動を共にすることも増え徐々にアーサーとの距離も縮まっていく。
「俺は君を愛する資格を得たい」
(皇太子殿下には想い人がいたのでは。もしかして、私を愛せないのは別のことが理由だった…?)
これは、不遇な人質王女のクレアが不思議な力で周囲の人々を幸せにし、クレア自身も幸せになっていく物語。
毒を盛られて生死を彷徨い前世の記憶を取り戻しました。小説の悪役令嬢などやってられません。
克全
ファンタジー
公爵令嬢エマは、アバコーン王国の王太子チャーリーの婚約者だった。だがステュワート教団の孤児院で性技を仕込まれたイザベラに籠絡されていた。王太子達に無実の罪をなすりつけられエマは、修道院に送られた。王太子達は執拗で、本来なら侯爵一族とは認められない妾腹の叔父を操り、父親と母嫌を殺させ公爵家を乗っ取ってしまった。母の父親であるブラウン侯爵が最後まで護ろうとしてくれるも、王国とステュワート教団が協力し、イザベラが直接新種の空気感染する毒薬まで使った事で、毒殺されそうになった。だがこれをきっかけに、異世界で暴漢に腹を刺された女性、美咲の魂が憑依同居する事になった。その女性の話しでは、自分の住んでいる世界の話が、異世界では小説になって多くの人が知っているという。エマと美咲は協力して王国と教団に復讐する事にした。
【完結】元お飾り聖女はなぜか腹黒宰相様に溺愛されています!?
雨宮羽那
恋愛
元社畜聖女×笑顔の腹黒宰相のラブストーリー。
◇◇◇◇
名も無きお飾り聖女だった私は、過労で倒れたその日、思い出した。
自分が前世、疲れきった新卒社会人・花菱桔梗(はなびし ききょう)という日本人女性だったことに。
運良く婚約者の王子から婚約破棄を告げられたので、前世の教訓を活かし私は逃げることに決めました!
なのに、宰相閣下から求婚されて!? 何故か甘やかされているんですけど、何か裏があったりしますか!?
◇◇◇◇
お気に入り登録、エールありがとうございます♡
※ざまぁはゆっくりじわじわと進行します。
※「小説家になろう」「エブリスタ」様にも掲載しております(アルファポリス先行)。
※この作品はフィクションです。特定の政治思想を肯定または否定するものではありません(_ _*))
【完結】魔力がないと見下されていた私は仮面で素顔を隠した伯爵と結婚することになりました〜さらに魔力石まで作り出せなんて、冗談じゃない〜
光城 朱純
ファンタジー
魔力が強いはずの見た目に生まれた王女リーゼロッテ。
それにも拘わらず、魔力の片鱗すらみえないリーゼロッテは家族中から疎まれ、ある日辺境伯との結婚を決められる。
自分のあざを隠す為に仮面をつけて生活する辺境伯は、龍を操ることができると噂の伯爵。
隣に魔獣の出る森を持ち、雪深い辺境地での冷たい辺境伯との新婚生活は、身も心も凍えそう。
それでも国の端でひっそり生きていくから、もう放っておいて下さい。
私のことは私で何とかします。
ですから、国のことは国王が何とかすればいいのです。
魔力が使えない私に、魔力石を作り出せだなんて、そんなの無茶です。
もし作り出すことができたとしても、やすやすと渡したりしませんよ?
これまで虐げられた分、ちゃんと返して下さいね。
表紙はPhoto AC様よりお借りしております。
とまどいの花嫁は、夫から逃げられない
椎名さえら
恋愛
エラは、親が決めた婚約者からずっと冷淡に扱われ
初夜、夫は愛人の家へと行った。
戦争が起こり、夫は戦地へと赴いた。
「無事に戻ってきたら、お前とは離婚する」
と言い置いて。
やっと戦争が終わった後、エラのもとへ戻ってきた夫に
彼女は強い違和感を感じる。
夫はすっかり改心し、エラとは離婚しないと言い張り
突然彼女を溺愛し始めたからだ
______________________
✴︎舞台のイメージはイギリス近代(ゆるゆる設定)
✴︎誤字脱字は優しくスルーしていただけると幸いです
✴︎なろうさんにも投稿しています
私の勝手なBGMは、懐かしすぎるけど鬼束ちひろ『月光』←名曲すぎ
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
この度、猛獣公爵の嫁になりまして~厄介払いされた令嬢は旦那様に溺愛されながら、もふもふ達と楽しくモノづくりライフを送っています~
柚木崎 史乃
ファンタジー
名門伯爵家の次女であるコーデリアは、魔力に恵まれなかったせいで双子の姉であるビクトリアと比較されて育った。
家族から疎まれ虐げられる日々に、コーデリアの心は疲弊し限界を迎えていた。
そんな時、どういうわけか縁談を持ちかけてきた貴族がいた。彼の名はジェイド。社交界では、「猛獣公爵」と呼ばれ恐れられている存在だ。
というのも、ある日を境に文字通り猛獣の姿へと変わってしまったらしいのだ。
けれど、いざ顔を合わせてみると全く怖くないどころか寧ろ優しく紳士で、その姿も動物が好きなコーデリアからすれば思わず触りたくなるほど毛並みの良い愛らしい白熊であった。
そんな彼は月に数回、人の姿に戻る。しかも、本来の姿は類まれな美青年なものだから、コーデリアはその度にたじたじになってしまう。
ジェイド曰くここ数年、公爵領では鉱山から流れてくる瘴気が原因で獣の姿になってしまう奇病が流行っているらしい。
それを知ったコーデリアは、瘴気の影響で不便な生活を強いられている領民たちのために鉱石を使って次々と便利な魔導具を発明していく。
そして、ジェイドからその才能を評価され知らず知らずのうちに溺愛されていくのであった。
一方、コーデリアを厄介払いした家族は悪事が白日のもとに晒された挙句、王家からも見放され窮地に追い込まれていくが……。
これは、虐げられていた才女が嫁ぎ先でその才能を発揮し、周囲の人々に無自覚に愛され幸せになるまでを描いた物語。
他サイトでも掲載中。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる