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第一英雄編

目覚めの英雄

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「英雄王様、ただいま帰還しました」

クロウズはウォムを抱えて革命軍の本部に戻った

「ご苦労クロウズ…シャフルル、ウォムの治療を頼めるか?」

「は、はい!頑張ります…」

シャフルルはクロウズから気絶したウォムを預かる

革命軍第六英雄レボ=シックスさん、これをどうぞ!」

ルブルトードは薬が入っている注射器をシャフルルに渡す

シャフルルが中身を尋ねると…

「解毒剤…みたいな物です」

(本当は猛毒ですけどねぇ)

と言い、薄気味悪く笑う

「・・・あ、大丈夫です…私独学で治療できるんで」

シャフルルは断った後にウォムの頭を触りブツブツ言葉を放つ

脳操作マインドソーサラー…」

ウォムの顔に魔法陣が広がる… 

「・・・聞いたことない魔法だな…特殊契約魔法かな?」

「ふっ、流石魔道士のクロウズ…気になるか?」

じっとシャフルルを見つめるクロウズにレボが尋ねる

その問いかけにクロウズは首を縦に振る

革命軍第六英雄レボ=シックスシャフルルは記憶や感情を操る事ができる能力の持ち主だ…したがって脳操作マインドソーサラーは魔法ではなく能力だ…お前でも事はできん」

「そうですか…残念です」

クロウズはそう言って右手をロイヤルコートの中に引っ込める


「はっ!?ここは…?どこだ…あぁ!レボ様!」

治療されていた体はカミカゼとして目が覚めた

そしてレボを見つけると同時にシャフルルを振りほどいて走り出しレボの前で跪いた

しかし、レボやクロウズはそもそもカミカゼのことを知らないため戸惑っていた

「お前は…ウォムなのか?シャフルル…ちゃんと治療したのか?」

「は、はい最善は尽くしました…ただルブルトードさんの薬が強くって本人格のウォムさんがまだ完治はしなさそうです…ごめんなさい」

シャフルルはそう言ってペコッと頭を下げる

「こ、こうして実際にお話するのは初めてですね!レボ様!私はこの体に宿るもう1つの人格でカミカゼと言います!普段は滅多なことがない限り表には出ないんですが、どっかのクソトカゲの変な薬のせいで現在ウォムの精神力がボロボロになって仕方なく私がここにいるって感じです!勿論四天王達と戦って居たのは私です!」

と、マシンガントークを展開するカミカゼ、これにはレボも「そうか」としか返答できなかった

(あれ、ちゃっかり私罵倒されてました?)
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