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魔族学校編

方法ならありますよ

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「ちっ、流石エボル先輩だ……ウォム!早く次の準備をしろ!」

「させない!」

僕は氷が溶けた瞬間ウォムへと殴りかかった、おそらく耐久力はないだろうし、混乱している今がチャンスだ!

「僕の勝ちだ!!」

「ひぃ!!」

・・・

この時の僕は非常にアホだった、一発攻撃すれば勝ちだったのに…だったのに……僕に怯えているウォムが可愛すぎて…立ち止まってしまった

「ファ、ファイア!」

バキュゥゥン!

「しょ、勝者!ウォム選手!!!!」

彼女が焦って放った弾丸は正確に僕の身体に命中した、そのまま気絶した僕は保健室へと運ばれた

「ボル先輩……エボル先輩…」

「うぅ、いたた…」

目が覚めると僕の周りには四天王部全員がいた、その後ウォムとレボ君以外は僕の安否を確認したら部室に戻って行った

「良かったぁぁ!!死んでなかったぁぁ!!」

ウォムは僕を殺してしまったと思い大層焦っていた

「エボル先輩、ナイスファイトでした」

「い、いやぁ完敗だったよ…」

「何言ってるんですか、最後勝てたのにあえてウォムに撃たせたでしょう?役者ですね」

「あ、えと…うん……ははっ」

言えない!見惚れて攻撃できなかったなんて!

「それでウォムと戦ってみてどうでした?」

「そりゃあ強かったよ、なんてったって……そうだよ!なんでrs-bs43持ってるの!?伝説のアイテムだよね?」

父さんの時代から行方を眩ませていた武器、使用者によっては勇者パーティなんて殲滅できるほどの力を持っている…それが何故一般生徒のウォムが所持しているんだ?

「・・・」

「・・・」

ウォムもレボ君もだんまりを決め込んでいる…何か深い訳があるのか

「いや、無理に話さなくてもいいけど」

「道端に落ちてたんで拾いました」

「はぁ!?」

何度も言うが伝説のアイテムだぞ?落ちてたってなんだよ

「す、すみません…拾ってごめんなさい」

「そんな事でいちいち泣くなウォム」

「・・・とりあえず、rs-bs43は魔王城で管理したいから渡してくれない?」

「エボル先輩、それ結構難しいですよ?」

レボ君がそういうと同時にウォムが僕にrs-bs43を渡してきた

って、重たい!!!

ドスン!

「ね?俺も良く分かりませんがコイツ以外持てないんですよそれ」

「な、なんで…」

「た、多分…契約されたんだと思います…少し離れるだけで」

ウォムが保健室から出ようとするとrs-bs43が彼女の元へ瞬間移動した

「ね?」

「まじか…そういう契約になってるなら魔王城に持ち込めないな」

「ん?何言ってるんですかエボル先輩、方法ならありますよ?」

「え?どういう?」

「ウォムを四天王にさせる事ですよ」

そう言いながらレボ君は不敵な笑みを浮かべた
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