転生幼女具現化スキルでハードな異世界生活

高梨

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元法王と詐欺師の轍

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ー元法王の轍ー

 
「偉大なるお父様、何故……神は平等に我らを愛して下さるとおっしゃられているのに……一部の神の意に反する者を排斥なさるのですか?」

「神に選ばれる者は悪魔である。すなわち……悪であるからです。あぁ……優しい我が息子よ。其方の考えは神に見出されし慈悲そのものだ。与えられた者に報い、悪を打ち払う光となるのです」

「はい……お父様」

 産まれた時に疑問に思いながらもわては父親に従った。母親に似て目のつり上がった悪党面と、父に似た目に痛々しい金髪を併せ持った俺……やない。わてにできることといったらそれしかないと思って居たからや。父親の言われたとおりの学業をこなし、母親の言われたとおりに立ち振る舞いを正した。愛も充分与えられた、不自由もなにもが無かった……一部を除けば。

「民衆よ! 火を、石を、この忌々しい悪魔へと神の愛と共にこのものへと投げ入れるのです。神は我々を愛し、我々を見て居る。さぁ、さぁ、投げ入れるのです!!!」

 断罪の間、神を信仰し……神の意にあった人間と認められた国民ならば、誰しもが参加出来る場所だ。目の前の赤毛の石を投げられている男は、幼児を暴行したという罪で、このとち狂った残酷な間へと召喚された。断罪とは聞こえがいいが……この場に呼ばれれば、どんな冤罪でも悪魔の甘言ということで処理されてしまう。

 神の為に悪魔を断罪しているという陶酔感の虜になった数多の者達が、大義名分で人を殺す場所……。当時のわては、それが理解出来なかった。理解したくなかったんや……。「騙された」「冤罪だ」その声は民衆の罵声と石と火の音にかき消される。混乱するわての目の前の男は最後まで冤罪だと……言った。息絶える瞬間に子供だったわてを見た、とても澄んだ目で一目で罪など犯していないことがわかるほどに……澄んだ目だった。

「俺は……やってな」

 恨みはない悲しい目で、それだけ言って男の身体は脱力した。広がる国民の歓声に比例して当時のわての心は恐怖で満ちた。一桁しかない歳で……人間は大義名分があれば何でもするのだと悟った。さらに恐ろしいのが、明らかに人間と天使以外の種族への差別に神を盾にしたことが恐ろしかった。当時のわては、それで人間が……守らなければならない人間が怖くて、恐ろしくて引き籠もった。そんなときに……アイツが来たんだ。いや、予知していたから来るのを嫌々待っていたといった方が正しいのう。

「人種差別……そうですね。でしたら……貴方が御父上を引きずり降ろしてしまえばいい。現状が不満でしたら、変えてしまえば良い。貴方は時期法王……その力があるのです。無知の所業は怠惰、知り得て見て見ぬ振りは無関心。貴方は知って考えてしまった以上前者には戻れません」

「私が……俺がそんな、神にそのような」

「神など居ません。もし、貴方が神ならば……こんな恐ろしい生物をお作りになられますか? だとしたら、我々の崇めている神とやらは……とんだ快楽主義者だ。世界は世界……人間は人間です」

 引き籠もった俺の心を癒やすためとの名目で、他人どころか親すらも騙す優男面でわての懐に易々と入った。そして、当時の純粋過ぎて涙ちょちょぎれそうな、かんぅわいいープリチーなわての悩みをすまし顔で「神など居ません」の一言で粉砕しおった……。未だにちと根に持ってるわ……。

「……僕を断罪しないのですか? これほどまで次期法王様にお聞き苦しい言葉を聞かせたのだ。首の一つくらい跳ねたくなるでしょう?」

「いや」

「でしたら、もう一つお聞き苦しい言葉をお許しください」

「あぁ……」

 根にはもっとるが、感謝しているのだ。お陰で当時のわての示す道が開けたのだから。わても偶像の神とやらに怯えて……いつかは染まりきっていたであろうことが、嫌でも想像できてまうからのう。

 セシルは、思い出すのにも難しくないほどの聖人面で高らかとエグい話しをわてに聞かせた。わての当時法王の父親が神の威を借りた虐殺の凄惨さを。聞かされていたなかった……この国の要らない人間の結末を。あの断罪の間で殺された人間で、本当に罪を犯した人間など年に1人しか居らず。その他は難癖で悪魔に仕立てあげられた人間だと言うことを。

「これで、俺はもう逃げられなくなったというわけか」

「はい」

 崩れない聖人面で笑みを浮かべるセシルに、あれほど殺意を沸いたことはない。何がハイだ……3歳年上なだけ余裕面晒すなや、なんて、今の大人の自分が負け惜しみを言うくらいには余裕綽々な様子だった。それでも、アイツは子供だったがの。わてと同じ……優しすぎたが故に苦しんだただの子供だったんや。



「おーセシルちゅぁ~ん。いらっしゃーい」

「どこで道を踏み外したのやら……。お前は」

「人の努力の結晶を、道を踏み外した呼ばわりやめてくれます~? 馬鹿親父にもギャースピいわれてん、親友のも聞きたないねん」

 この当時のわては純粋だったから、努力の方向が斜め上に行った結果で……魔族の国の一部の部族のイントネーションをマスターした。そのときのセシルの顔は……聖人面が剥がれて、可哀想な者を見る目に変わった。それからというもの面倒くさくなったのか、敬語なんて物はなくなった。

「そんなことよりも、可愛い妹ちゃんの話し聞かせてくれへ~ん? わてらだけの【神様】を理解してくれるんやろー?」

「メリルはお前の嫁にだけは絶対やらんぞ。話すことはあ り ま せ ん!」

「そんな~。セシルに似て、キレーな色の茶髪! セシルに似た、凜々しいお目々!!!」

「ご機嫌取りしてもダメな物はダメだ。お前の気色悪い口調が移ったらお前の命はないと思え」

「ぎゃ~。怖ーい」

「……あの憔悴から、どうしてこうなった。頭が痛い……」

 在りし日にした神聖なる誓い。その日に産まれたセシルの妹……メリル・ルフレ。あったときは、浮き出すような明るい茶髪ともっちりとした幼児特有の身体。そして、セシルに似て優しい性格だった……わてらが成人する頃には。わてらと同じように、この国に疑問を持ち……わてらの苦悩と誓いを理解してくれた。それが悲劇の始まりだとは知らずにの。

「お兄ちゃん! お兄様! わはっはっは相変わらず悪党面!!!」

「こら、メリル。走っては危ないですよ」

「おーメリル! おうや、悪党やおぉぉぉ! 襲っちゃうぞー」

「きゃー、襲われて裸にむがれてコロコロされちゃうんだー」

 同調して空気を読みながらも、わてらの前には元気な女の子として笑っていた。神の御前と言う建前で表情を繕った人間したおらんかったから……それはそれは新鮮で。歳の身の程を知らずに恋に落ちるのも時間の問題やった。笑って、からかえば顔を真っ赤にして怒たり、笑ったり、強制的に出席させられた断罪の間の儀式に涙をのんで耐えて……。

「のう、セシル」

「言うな」

「言えないから、お前に言うとるんじゃい。お前なんぞに、わてもいいたかないわい!」

 いつの間にか三人のたまり場になったわての部屋。わてを引きこもりから復帰させてくれた功績を称えて、セシルとメリルだけ顔パスで入れる俺らの憩いの場所。その場所でメリルに言うことが出来ないことをこの忌々しい親友に伝えた。

「わて、俺はメリルが好きだ」

「知っている」

「わてがこの国の法王になったら……メリルをください」

 俺の渾身のお願いは、諦めたようにため息をつかれて笑われた。

「せめて24歳になるまでになれよ? それならば考えてやる」

「よっしゃーありがとう。おにぃぃちゅわぁぁぁん!!!」

 お世辞でも冗談でもコイツは、妹に相応しい人間でないなら考えてやるなんて言わない。わては認められたと嬉しくて、照れ隠し半分に抱きついた。あぁ、本当はこんな野郎じゃなくて、メリルを抱きたいのに……頭ではそんなことを考えながら、殴られる前に身体を離そうとしたときに、ドアが開いた。

「まさか……お兄ちゃんとお兄様って、悪党面の馬鹿兄!!! 好きだったのに同性愛者なんて……ばぁぁぁかぁぁぁぁぁッッッ!!!」

 メリルが、これ以上無いまでに可愛く動揺した目で俺らを見ると明らかに勘違いして、ドアも閉めることもないままに走り去ってしまった。

「死ねばいいのに」

 静かな空間で、セシルがわてをぶん殴って言った一言が、悲しくわての部屋の響き渡った。









ー詐欺師の轍ー




 僕は人の求める言葉が何となく顔色でわかる人間だった。作り笑顔も得意で他人を操ることも、他人を思い通りに自分に執着させるのも得意だった。よく言えば察しのいい子……皮を剥げばただの詐欺師。そう、僕は詐欺師としての才能に恵まれたのだ。

 詐欺師の才能があるからこそ、神という者は偶像だということがわかった。全ての迷える人に手を差し伸べる神の御許に許されし人間という、おごり高ぶった大人を騙すのは簡単だった。

「今日はスプランドゥール家に、忌み子が産まれたそうだ……。お前の畜生腹の女を捕まえぬようにな。お前のような素晴らしい才能を持った人間なのだから、神の意にそぐわぬ事は誓ってせぬように」

「はい、お父様」

 その素晴らしい才能とお褒め下さった物は詐欺師の才能なのですが、嬉しいです。心の中で自身に似た瞳で笑む父に毒づいた。忌み子……この国の忌み子は国の意にそぐわない子供の事を指す。良くて贖罪の奴隷として、死ぬまで使い倒されるか、捨てられるか、他国に売られるか……どれも悲惨な最期を遂げる。僕の詐欺師としての才能も露見すれば、同じような最後をたどるだろう。

(その素晴らしい才能でこの国を滅茶苦茶にして壊してやる)

 最初から最後まで笑顔でそう強く思った。暖かな茶髪に暖かな優しそうな表情に暖かな茶色い目で、ずっとそう思って居た。演じている内は愛情を下さるお父様とお母様の喉元を気づかれないように見据えながら……只管にそう思って居た。

 反骨精神と言えば聞こえはいいが、ただの反社会的思考の異常者……。一片も気を抜かず騙し続けた。異常者として……迫害されたものに手を差し伸べた。僕がたどったかも知れない道をたどった者をどうして迫害出来ようか、詐欺師と自称しながらも、手を差し伸べる心は、上手に嘯けなかった。

「セシル、今度は聖病棟の子供達の本の読み聞かせ一緒にいかへん?」

「いいでしょう……お前のおかしな言葉を純粋な子供に伝染させては大変だ。僕が見張らないと」

「人を病原菌扱いせーへんの! ほんまにも~」

 上手に嘯け無かった一人の次期法王のコイツだ。馬に聖職衣装を着せたほうがマシと言えるほどの似合わぬ悪党顔の次期法王……。僕と違って純粋に差別に苦しみを持って引き籠もった男だ。

 最初に悩みを引き出した時に、僕は嬉しかったんだ。この歳になって染まり切らずに苦悩するコイツに……この国を良い意味で滅茶苦茶にしてくれるかも知れない。僕のようなそぐわない人間でも生きていていいと言う国にしてくれるかも知れない。そう願って、この人材を堕として堪るかと必死で引き留めた結果。

「セシル、おまんの優男フェイスが歪んでますよ~? あるぇ~? 修行が足りまへんな~」

「お前の悪党面を見て、次期法王は座って居るだけで国際問題を首にひっさげて来そうだと思っただけだ」

 強引に行き過ぎて不覚にも化けの皮が剥がれた挙げ句に、口調が珍妙な進化を遂げた親友になってしまった。今でもこんな進化を遂げた事に深い後悔をした。平常の心の時ならばいざ知らずに、心が荒んでいる時に聞くと頭痛が引き起こされるヘンテコな口調だからだ。最初の口調はどこへやら……頭を振りながらも笑って見て居た。そんな中で僕らの【神】の誓いのさなかに僕に妹が生まれた。


「あ~うー! だぁだぁ」

「メリル……メリル……」

「まぁ! 泣くほど嬉しいだなんて。母様頑張った甲斐がありましたね」

 会う事の許可が降りた時に、初めて妹の身体を抱っこした。僕を見て笑う、欠伸をするときは口を大きく開け鼻の穴も大きくして、はうはうとする様が可愛くて、そして……この子がもし神の意にそぐわないスキルを持っていた場合悲惨な最期を遂げるかもしれない。それが怖くて、こんな儚い命が腕の中にあって僕は妹を抱きながら泣いた。
そうして4歳になった頃に、スキルや魔力の傾向を調べる儀式をすることとなった……僕が。

「次期当主として儀式に名乗りでるとは……。流石神が与えて下さった我が子だ。では、終わったらすぐに言うように」

「はい、お父様」

 儀式は聖なる力を持った石造りの部屋に、様々な聖なる力を施された雑貨や魔具などが用意されている所にステータスを見る人間とみられる人間の二人だけにする。ステータスを見られる人間は必ず意識を失っている必要があり、魔法で眠らせたメリルを……部屋の中央のイスへと寝かして唱える。

【我を認めし彼方の神よ。この者がこの者たる証を表したまへ……ステータス】

ーステータスー

名前 メリル・ルフレ

性別 女

年齢 4

LV 1

HP 10/10

MP 10/10

体力 5

精神 23

筋力 3

防御   3

速度 3

魔力 21

素質 31

 魔力や精神は良好で、素質は31もある。此処までは才能溢れる愛しい妹だ……問題はスキルだ。出来れば固有スキルなど何もない普通の女の子で在って欲しい。

「にぃ、たま……にゅ~」

「メリル……」

 寝ている妹の柔らかな髪を撫でる。髪を通した子供特有の暖かい体温が指先を伝う。こればっかりは信じていない神に祈りそうになるものの、頭を振って堪える。僕の詐欺師としての才能のようにステータスに表示されないスキルとは違う才能もある。頼むと祈るように頭に流れるステータスを読み進めた。

固有スキル

託する者

「よかった……これならば、処分、されない。支援系スキルならば当たり障りも特にない……」

 僕は安堵して、眠り続ける妹のお腹に頭を軽く乗っけて突っ伏して脱力した。妹の暖かいお腹がおでこを伝って感じられることに安堵した。嬉しかった、アイツにも教えてやったら「よかったの~ホンマ」っと何度も背中をバシバシ叩かれてから「予知でしっとったけど」と凶悪なにやけ顔で言われた時は思わず顔を殴った。

「お兄様、こんにちは」

「お兄ちゃん! よ~!」

「お兄ちゃんですよ~! メリル!!!」

 メリルは成長してあからさまにこの悪党顔に好意を持ち始めた。こいつも鼻の下を伸ばしてまんざらでもない顔で兄である僕の目の前でイチャイチャとしていた。僕はもう、妹の好意もコイツの好意も知っている……だから妹をやることには正直乗り気であった。妹の幸せがそこにあると信じていたから……。



「託します。私の想いをお兄様とお兄ちゃんが目指した【差別のない平和な世界の夢を……次期法王で在らせられます……。クレデンテ・ケッテ・カルゲン様……私の最初で最後の好きな男の人に……託します】ありがとう。お兄様……クレデンテ」

「メリル……」

 妹はよく国に捨てられた人への支援を密かに行っていた。けれど、それを悪魔への貢ぎ行為と告発された妹は……僕ら兄二人が来た時には綺麗な髪は火で燃やされ血で滲み固まり……。顔は石でボコボコにされ、腫れあがり見るも無惨な姿になっていた。僕もコイツ……クレデンテも視察という形で国内の教会を巡っていた。帰ってきた時には……断罪の間で妹は処罰された後だったんだ。

 僕もコイツも警備を押しのけ、牢屋に駆け込んだ。断罪の間で死ななかった人間は牢屋で死ぬまで放置されるからだ。来たら来たで無残な妹の姿に僕の目はにじみ……。クレデンテは……歯も砕かれ血で滲み、原形のない妹に躊躇無く口吻を交わした所を見て、ついに僕の頬に涙が流れた。僕も今すぐにでも駆け寄りたかったが、二人の時間を邪魔してはならないと必死に自身を抱きしめる形で耐えて光景を見ていた。

「安心せい、わてが、俺とセシルとメリルの夢を叶えてやる。俺が最初で最後の愛している女……メリル・ルフレの託する願いを受け止めたる」

「うれ、しい……」

 その一言の後に、潰れても美しい目で僕を見て……笑うように目を細めて妹は死んだ。糸が切れるように容易く妹の身体に熱も力も消えてしまった。僕は最後に妹の死体を撫で付けてその場を離れた。コイツも最後に口で交わり僕のあとに着いてきた。強い瞳で。


 そうして、数日経った。


「お前を次期法王の権限で、ルフレの名を個人で名乗ることを許す。ついでに……遠い未来やけど、黒い少女が……いつかお前の前に現れる。破滅と救いをもってのう」

「ありがとう……礼を言う。その予知が遠い未来じゃあたらなそうだな……。」

「まぁ、とりあえず聞いてそんはないで~」

 次期法王の権限と言うくらいだ。あと少しで現法王の権限を奪えるのだろう。もう……コイツ一人でも大丈夫だろう。後は僕が頑張ればいい……リチェルリットの国と宗教国家ヘレ・ケッテ・カルゲンの差別のない世界への礎の一歩として、僕は……幹部になった。

「僕はセシル・ルフレです。宗教国家ヘレ・ケッテ・カルゲンとリチェルリットと良き関係を築くと同時に、互いの手助けが出来ることを望みます。愛しき神の標の元、愛しき神の意の元、働かせて頂きます。アルハイル国王様」

「お~よろしく頼むぞーい。我が国の地鶏肉でも食いながら語らおうではないか、アッハッハッハッハ。そう堅くならんでもよい、この通りわしはちゃらんぽらんじゃ」

 そう言って朗らかに笑う男……優しい慈悲の王、アルハイル・リチェルリット。彼の瞳は……本当に優しい人間がする憂いの灯った瞳だった。必要悪と分けられた国……確かに差別は我が国より少なかった。全くないとは言えないがそれでも……驚異的なほどに差別が無い国だったのだ。


 だからこそ……。僕は本物の悪魔の蛮行を許してはならない。国の建国の基盤である悪魔が、守り神に等しい悪魔が暴走してしまった国は破滅する。ただでさえ、リチェルリットは全てを受け入れたが為の屈指の軍事力を保有している。その国が……覇道に乗り出せば数多の国が恐怖で戦争を仕掛けるだろう。差別のない世界どころの話しではなくなってしまう。


(もう、ディザ様のお心加減を窺いながら相づちをうつだけでは……あの悪魔は止りません。歴代国王のような対処法は……もう施せませんよ。アルハイル様。貴方が動かないのでしたら……僕が動きます)


「セシル、長期休暇の神聖を受理する……自国の日帰り旅行いってらっしゃーい。わしと娘にお土産まっとるぞーい」








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