B級能力者相談所~だから電気代を払う前に家賃を払いなさいって言ったでしょ!!~

あきらさん

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第14話 手からお尻が出せる!?

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 それらしき場所の前まで来た僕達は、恐る恐るドアをノックしてみた。

「失礼しま~す」

 何の反応もなく、部屋の中に人の気配が感じられなかった。
 そのままドアを開けようとしたが、鍵がかけられていて中に入れなかったので、2人で相談した結果みのさんに聞きに行く事にした。

「何処か別の場所に居るんですかね?」
「瀧崎さんはここの責任者って言ってたから、今頃鬼教官みたいに皆を指導してるんじゃないかな?」
「やっぱりスパルタなんですかね?」
「だろうね。早急に強くなる為の特訓だから、それなりに厳しい事は覚悟してきたけど、僕は京子先生の下で2年以上やってきたから、しごきに関しては少しだけ自信があるよ!」

 黒川さんは「そんな事聞いてねーよ」っていう顔をしかながら、黙って僕を見ていた。

「何をイチャイチャしてんじゃ?」

 突然話し掛けられた事に驚いて後ろを振り向くと、そこには田中と名前の書かれた青ジャージを来たオカッパのじいさんが居た。
 小柄だが骨太なそのじいさんは、欠けた前歯を思いっきり僕達に見せつけ、ニヤリと笑いながら黒川さんを罵った。

「お前、頭悪いじゃろ?」

 僕の事だった。

「あ……あなたは?」
「ワシは瀧崎。銀座のホストクラブで、指名ナンバー1のあの瀧崎じゃ!」

 これまた、冗談なのか本気なのか分からなかったが、勇気を振り絞ってつっこんでみた。

「何でやねん!」
「弱い弱い! そこは何でやねん!じゃなくて、何で銀座やねん!が正解じゃ!」

 そのつっこみが正解だとも思わなかったが、何故つっこみの指導をされているのか分からなかった。

「ワシは瀧崎。銀座のホストクラブで、指名ナンバー2のあの瀧崎じゃ!」
「ランク下がった!?」
「速報じゃ! 銀座のホスト戦争はシビアじゃ! ちょっとでも気ぃ抜いてると、すぐ抜かれるで!」

 僕は何の話を聞かされているのかさっぱり分からなかったが、このじいさんの前歯が無いのは、みのさんに叩き割られたからではないのかと勝手に想像していた。

「なんじゃ? あんたらはワシを指名に来たんか?」

 当たらずとも遠からずとはこの事なのか、ちょっと違うと思いながらも簡単に事情を説明した。


「ああ~! 一ノ条様から聞いとったよ! 早急に特訓をやってくれって話じゃろ? 本当だったら断りたい所じゃが、一ノ条様の頼みとあっちゃあ断る事も出来んからの~」

 不安だ……
 とにかく不安だ……

「とりあえずお前達は飯を食って来い! 腹が減っては戦は出来ぬからの~」
「あっ……朝食ならさっき頂きました」
「そうか。それなら話は早い。時速40kmじゃな」

 何の話だ……?

「遅い! 遅い! つっこみも遅いし、40kmも遅い! そんなんで高速乗ったら怒られるで!」
「は……はぁ……」
「は……はぁ……。って何やねん! 何言ってるのか分からんかったらつっこまんと!」
「すみません……」
「時速40kmとワシの体重40kgを上手い事掛けとんじゃ! もしワシの体重が40kgって知ってたら爆笑もんじゃぞ!」
「そ……そうなんですね……」

 僕も黒川さんも、瀧崎さんが何を言っているのか分からず、2人で戸惑っていた。

「お前達見込み無いの~………。そんなんでM-1優勝しようなんて2ヶ月じゃ無理じゃ……」
「あの~……私達、M-1を目指している訳じゃなくて、異能力の使い方を訓練して強くなる為にここに来たんですが……」

 この時の瀧崎さんの表情は、トイレに入っている時に無理矢理ドアを抉じ開けられ、嫁から離婚届けを突き付けられた宮迫博之のような顔をしていた。

「はっ!? お前達、お笑いの修行に来たんじゃないんか!?」

 何か話が噛み合わないと思っていたら、どうやら僕達はお笑いの修行に来た漫才師と勘違いされていたようだ。

「ワシはてっきり、笑いで天下を取りに来た若手漫才師かと思っとった。スマン……スマン……」
「ここでは、お笑いも教えているんですか?」
「そうじゃ。むしろお笑い修行に来ている人達が9割じゃ。お前達みたいなのは4年に1人くらいしか来んから、あまりにも久々で驚いた!」

 この時僕は「オリンピックかい!」か「ワールドカップかい!」のどちらが正しいつっこみなのか迷って、今夜は眠れないかもと思っていた……
 そしてここは、そういう訓練をする場所なんだと理解し、京子先生の謎も少し解けた気がした。

「そういう事なら仕切り直そう。初日の今日から特訓を始めるのも良いが、まずはこの2ヶ月でやる事を含め、改めてオリエンテーションを行おう。場所を変えて話をするぞ」
「わかりました」

 僕達は瀧崎さんの後に着いて行き、会議室のような所に入った。そこは長机が向かい合わせに並べられていて、10人が座れるようになっている小さめの会議室だった。
 瀧崎さんは正面にあるホワイトボードの前に立ち、踏み台の上に乗ってから何やら文字を書き出した。

『B級能力開発セミナー』

 セミナー……

「B級能力を強化する為に、基本的な事をいくつか説明する。話はどんどん進めて行くが、分からん事があったらバンバン聞いてくれ! 質問には悶々と答えちゃる!」

 何か腑に落ちなさそうで嫌だな……

「では、これよりB級能力開発セミナーのオリエンテーションを行います! 気をつけ! 礼!」
「「宜しくお願いします!!」」
「まず最初は休憩じゃ」
「早いな!!」
「おっ! 今のつっこみは、なかなか良いぞ!! 異能力の講義と一緒に笑いも混ぜて行くから、笑いも一緒に勉強するように!」
「わ……分かりました」
「頑張って2ヶ月も特訓すれば、強くてオモロイ夫婦漫才師の誕生じゃ! 学ぶなら貪欲に行こうぜ!!」

 黒川さんはこのノリについて行くのがやっとだったが、僕にとっては京子先生よりやり易いくらいだった。
 強い事は勿論だが、面白くなる事も必ず武器になる。これはチャンスだと思っていろいろ学ぼう!


 そして30分の休憩を挟んだ後、やっと講義が始まった。

「冗談はさておいて……」

 いや……休憩は冗談じゃなかったじゃん……

「まずは能力の成長過程についての説明をするぞ」

 瀧崎さんはホワイトボードに書きながら説明を始めた。

「能力の成長の仕方には、いくつかパターンがある。
 1、今持っている能力がそのまま強化される場合
(ライター並みの火が出せる→火炎放射気並みの火が出せる)
 2、今持っている能力のバリエーションが増える場合
(手から火が出せる→足からも火が出せる)
 3、今持っている能力が相手にも発動する場合
(眉毛が繋がる→相手の眉毛を繋げる事が出来る)
 基本的にはこの3パターンじゃが、中にはこれらが複合して成長するパターンや特殊なパターンのケースもある。だから、今説明した事は気にするな」
「どないやねん!!」
「そして当たり前じゃが、成長のさせ方によって自ずと訓練方法も変わってくるぞ」
「な……なるほど………」

 僕の渾身の「どないやねん!!」のつっこみが、どないだったか評価してもらえなかった事に寂しさを覚え、この後のつっこみが消極的にならないように、改めて身を引き締めた。

「ちなみにクロちゃんはどんな能力なんじゃ?」

 クロちゃんって……
 僕には、どこぞの大サーカスしか連想出来ない……

「わ……私の能力は舐めた物を黄色くする能力です」

 クロちゃんは恥ずかしそうに答えた。

「ほ~……クロちゃんもなかなかのB級能力じゃな~……」

 B級能力が恥ずかしいのか、クロちゃんと呼ばれるのが恥ずかしいのか分からないが、クロちゃ……いや黒川さんは照れながら瀧崎さんに質問した。

「私みたいな能力でも、A級の能力者達と戦えるくらい強くなる事は出来るんですか?」

 瀧崎さんは意味深げに笑い、目をキラッと輝かせた。

「愚問じゃな。こればっかりは本人次第じゃ。勿論、全く成長しない奴もおるが、ここでの特訓を終えた頃には確実に強くなっておるじゃろ。努力は決して裏切らん。むしろ、自分がどこまで能力を伸ばしたいかをしっかり見据えた上で特訓をする事が、強くなるコツじゃ。そして言うまでもないが、特訓はかなり厳しいものになるから覚悟しておいた方が良い」

 僕と黒川さんは唾を飲み込み、この後の特訓を想像して改めて気を張り、背筋をピンと伸ばした。

「まずはクロちゃんの能力を例えに、特訓方法を考えてみるぞ」
「はい」
「クロちゃんの能力の場合、先ほど教えた1のパターンや2のパターンだと、戦う能力としてはかなり弱い」
「私もそう思います」
「そうじゃろ? だからこの場合、3のパターンを中心に能力の特訓をしていくんじゃ」

 どういう事だろう……?
 相手にも、舐めたら黄色くなる能力を発動させるって事か?

「ここでは柔軟な考え方が必要じゃ。色が変わるとか舐めるという所に注目しがちじゃが、実はポイントがいくつかある」
「ポイントですか?」
「そうじゃ。1つは口の中だという事。もう1つは変化させる事が出来るという事。能力の特性を広く捉えると、クロちゃんはそういう能力に長けているという事じゃ」
「じゃ私は、戦いの時に相手を舐めたりしなくても良いんですね?」

 そうか……黒川さんはその事を気にしてたのか……

「舐めるとか黄色くなるとかいうのは、クロちゃんが無意識下でやっている事じゃ。勿論、そうした方が威力は発揮出来ると思うが、ポイントはそこではない。簡単に言うとクロちゃんは、敵味方問わずだと思った方が良い」

「「口の中を変化させる能力!?」」

 僕達は思わずハモってしまった。

「そうじゃ。基本的にはそのポイントを能力のベースにして、後はクロちゃん独自でアレンジしていったら良い。まずは、口の中をどう変化させていったら戦いやすいかを考える事が大事じゃ。そして奥の手としてなんかを持っておくと、戦いの幅が広がるぞ」

 なるほど……凄く勉強になる。

「とりあえずクロちゃんは良いとして、おぬしの能力は何なんじゃ?」
「僕は触った物を柔らかくする能力です」
「そうか。の特訓は大変そうじゃのう」
「人をドラえもん一族みたいに言わないでください! もうちょっと別の呼び方でお願いします!」

 瀧崎さんは頭を抱えて、本気で悩んでいた……
 僕の呼び名でそんなに悩まなくても良いと思ったが、変な呼び方をされるくらいならマシだと思い、瀧崎さんに好きなだけ考えさせた。

「1つ聞きたいんじゃが、クロちゃんは兄弟はいるのか?」
「諦めた!! 僕の呼び名を考えるの諦めたでしょ!!」
「やかましいぞ!! 男は諦めも肝心なんじゃ!! お前の呼び名を考えてる時間ほど、人生に無駄な時間は無いんじゃ!! ワシの残り少ない貴重な時間を、無駄に使わせるんじゃない!! ナギマチ!!」

 ナギマチ……
 結局しっかり考えてたんかい!
 何か反町みたいだけどよりかはマシなので、とりあえずここは流しておこう……

「つっこまんかい!!」

 つっこまないです。

「嘘でも『残された時間は少なくないです!』とか言わんかい!!」
「そっちかい!!」
「ぬるい! ぬるい! つっこみがぬるいぞ!」

 何か腑に落ちない……

 まさかとは思うが、瀧崎さんは僕に対して『能力』よりも『つっこみ』を鍛えようとしているんじゃないだろうか……?
 正直、笑いも貪欲に学んで行こうとは言ったけど、優先順位が違う……まずは強くならない事には話にならない。
 今の内にしっかりと瀧崎さんに伝えておかなければ……

「誰がタッキーやねん!」
「まだ何も言ってないです!」

 まずい! 笑いの特訓をしているのか、ただボケたいだけなのか分からないが、このままでは一向に強くならない気がする! というか話が先に進まない!!

「瀧崎さん! すみませんが、先に1つだけ! 1つだけ言っておきたい事があります!」
「ワン?」

 つ……つっこみたいが、このペースでつっこんでいたら体がいくつあっても足りない!

「瀧崎さん! 僕はつっこみを鍛えるよりも、もっと強くなりたいんです! お笑いよりも向上させたいんです!!」

 何故か瀧崎さんは、信じられないというような凄い表情をしていた。
 そう! 例えるならば、正月の箱根駅伝をテレビで見ている時、先頭集団を先導している白バイのライダーがノーヘルだった事に気付いた時のような表情だった。

 違う!!
 僕もこんな例えつっこみを想像している場合じゃない!!
 瀧崎さんに毒されているせいか、今まであまり思い浮かばなかった例えつっこみまで思い浮かぶようになってしまった……
 これは頭が柔らかくなったと喜ぶべきなのか……

 ……んっ!?
 頭が柔らかくなってきた?

「気付いたようじゃの」

 瀧崎さんは僕を見つめてニヤリと笑い、またもや前歯のない笑顔をこれでもかと言わんばかりに振り撒いていた。

「瀧崎さん。今のボケやつっこみの流れは、もしかしてトレーニングの一環なんですか?」
「ほう! 思ったより成長が早いのぉ! そうじゃナギマチ。おぬしの能力は物を柔らかくする事じゃろ? その能力を最大限に活かすには、頭を柔らかくする事が1番じゃ!! 戦いにおける発想力や、土壇場での発想力!ボケの発想力や八艘はっそう飛びなど……」
「最後のは違う!! 最後のは何かの技だ!!」
「まぁそれは冗談として」
「冗談かい!!」
「良いぞ! 良いぞ!! つっこみのテンポが上がってきたぞ!!」

 何が良いのか分からないが、瀧崎さんは終始含み笑いをしながら何か別の事を考えているようだった。

「ナギマチよ。1つお前に問うが、おぬしはB級能力者相談所サテライトキングダムで働き出してから、どれくらい経つんじゃ?」
「2年位です」
「クロちゃんは、まだそんなに経って無いじゃろ?」
「はい。何で分かるんですか?」

 急に今までの話の流れと違った質問だったので、僕は少し戸惑った。
 突然瀧崎さんはiPadを取り出し、何か調べものを始めた。

「これから短期間で能力を向上させる為に、二人には別の相棒《バディ》と一緒にトレーニングしてもらう」
「別の相棒バディ?」

 瀧崎さんがiPadで調べていたのは、何か名簿のようなものだった。

「実は能力の向上に対して、世間じゃあまり知られていない情報なんじゃが、能力というのは『別の能力者と一緒に居ると、その能力者の影響を受ける』という事が確認されているんじゃ」
「どういう事ですか?」
「夫婦って、長く一緒に居ると似てくるとか言うじゃろ?」
「言いますね!」
「それと同じような事じゃ。例えば『手から火が出る能力者』と『お尻から物を出せる能力者』が一緒に生活した場合、一方が『お尻から火が出せるようになる』確率が高いんじゃ。世間じゃお互いの相性によるものが多いとされているが、実はブレイブハウンドではそれを科学的に解明し、意図的に能力を向上させる術を獲得している」

 凄い……能力の相乗効果って事か!

「しかし残念な場合だと、もう一方が『手からお尻が出せる』という訳の分からない能力を身に付けてしまう場合もある」

 簡単に言ったけど、結構恐ろしい気がする……

「ブレイブハウンドが裏社会でトップにのし上がったのも、これによるものがかなり大きい。相性の調べ方は企業秘密なので教えられんが、短期間での能力向上には、この相棒バディと一緒に生活して特訓する事は必須じゃ」
「じゃ、これからの2ヶ月間はその人と一緒に生活するって事ですか?」
「そういう事になるのう」

 少し不安そうな黒川さんが、瀧崎さんに確認した。
 確かに知らない人といきなり一緒に生活するのは、かなりのストレスになるだろう。
 今でこそこうやって仲良く喋っているけど、僕達は人付き合いがあまり上手くない。不安になっても当然だろう。

「さっき自分の部屋に入った時、ベッドが2つあったから少し変な感じがしたんですけど、こういう事だったんですね」

 僕の部屋は、豚小屋と呼ばれていたウサギ小屋だったので全く気付かなかったが、あそこで2人寝泊まりするとなると先が思いやられる……

「まぁこれもトレーニングじゃ。短期間でいろいろな事を身に付けようと思ったら、これくらいのリスクは乗り越えてもらわんとのぉ」

 僕達は瀧崎さんの言う事に納得し、渋々だがなんとかこの状況を受け入れた。
 能力の相性を調べる為なのか分からないが、僕達は自分の髪の毛を一本だけ瀧崎さんに渡した。
 能力に関係する細かな説明は、この後特訓しながら教えていくという事を伝えられた僕達は、別々に別れた後それぞれの特訓場で相棒バディが来るまで待機する事になった。
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