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第12話 闇医者 柳町の全力疾走
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今日は金曜日。
これから家を出て仕事に行く為、準備をしている途中に何気なくつけたテレビから、変なニュースが流れてきた。
「赤い中学生、2000人を超える」
赤い中学生?
奇妙なフレーズに気をとられ、テレビに見入ってしまいそうになったが、時間がギリギリになってしまったので急いで家を出た。
家を出て、全力疾走で仕事場に向かおうとした瞬間、僕は後ろから物凄い勢いで自転車に牽かれた。
「痛っ!!」
かなり派手に点灯……いや転倒したので「すみません!」という言葉が来ると思い、自転車の乗り主を見上げると、今度は殺意を感じるほどの力で、頭から意図的に牽かれた。
僕の顔には綺麗なタイヤのセンターラインがつき、ブラックジャッ◯にでもなった気分だった。
犬を引き連れながら自転車に乗っていたその人と、仕事場に向かう道中に、いつものやりとりが始まった。
「逆ゴル◯13と言われた私の前に出て来るなんて、良い度胸ね」
京子先生の場合、前に立っても後ろに立っても殺られそうな気がする……
「京子先生……な……何でこんな所に居るんですか?」
「出勤がてらに小太郎の散歩をしようとしていたら、ここまで来てしまったのよ」
僕の家と京子先生の家は全くの逆方向だ。
まさかとは思うが、わざわざこっちまで来て僕の家の前で張っていたんじやないだろうか……
「そんな事より新右衛門君。そんなにチンタラしてて大丈夫なの?」
京子先生の自転車に並走していたので、決してチンタラしているつもりはないのだが、僕は僕なりの全力疾走で走っていた。
京子先生には、それすらチンタラしているように見えるのだろう……
「分かっていると思うけど、遅刻は給料から天引きだからね。死ぬ気で頑張りなさい」
そう言うと京子先生は弱虫ペ○ルを一気に踏み込み、一瞬で僕の視界から見えなくなった!
いつでも競輪選手になれるというほどのポテンシャルをまざまざと見せつけていたが、10年物の自転車の悲鳴だけが僕の心に共鳴した。
僕がB級能力者相談所に着いたのは9時ジャスト。
この時間なら、いつもは開いているはずの従業員入口も、今日はしっかりと鍵がかけられていて、何が何でも僕から金をむしり取ろうとする執念を感じた。
僕に激突した後、自転車の前籠に小太郎を乗せた時から、変な悪意を感じていたので、何かやって来るだろうとは思っていたが、やっぱり金だった。
「おはようございます」
「おはようございます。どうしたんですか? その顔?」
「柳町君は今日から闇医者になるらしいわよ」
「だからブラックジャッ◯じゃありません!」
「あら、交渉で遅れたんじゃないの?」
「高額な金銭は要求してません!」
「もしかして、新右衛門君自身が手術を受けてたとか?」
「その割には賢くなってません!!」
僕は潔良いほど、自分で自分を罵った。
無邪気に走り回っている小太郎を見て、複雑な気分になっていたが、朝準備が終わっていないのは僕だけだったので、とりあえず急いで仕事に取り掛かった。
朝準備をしながら昨日の事を思い出したので、それとなく黒川さんに小声で話掛けてみた。
「京子先生には話したの?」
「まだです」
「タイミングもあるだろうけど、話するなら出来るだけ早い方が良いと思うよ」
「そうですよね」
黒川さんと話をした後、僕は廊下に出て待合席の掃除をしていた。
廊下に置いてあるテレビを付け、朝気になっていたニュースを探してみたが、そのニュースは既に流れていなかった。
赤スーツの件もあったので、赤い中学生増殖のニュースは奴等が絡んでいるような気がするが、中学生というのがどうにも繋がらない。
!?
……まてよ!?
赤スーツ達はB級能力者に目をつけていた。若い能力者達を狙っているって事か?
中学生というフレーズがひっかかっていたが、そういえば以前、ジョニーさんに聞いた話で能力が発現する確率が高いのは、中学生だって言っていたのを思い出した!
そして何より、僕の能力が発現したのも中学生の時だった!!
「京子先生~!!」
この時間、京子先生は大体奥の部屋でメールチェックしてるはずだ!
僕は、はしゃぎ回っている小太郎の攻撃をかわし、黒川さんの脇をすり抜け、ノックもせずにドアを開けた!
「京子先生! 今朝のニュース見ましたか! 赤い中学生が、なんやかんやでえらい事に!」
「えらい事になってんのは中学生だけじゃないわよ!」
確かにその通りだった。
着替え途中だった(衣装チェンジ?)京子先生は会議用に使うホワイトボードの前に立って、僕の給料から天引きするペナルティを書き出し、今月の給料を計算していた。
「全く、ノックもしないでレディの部屋に入ってくるなんて、阿部 ひろ◯みたいな真似しないでよ!!」
明らかに偏見だ。
阿部 ひ◯しさんは何かの役柄で、そんな役を演じたかも知れないが、決してそんな人では無いだろう。
ノックをしなかった事と、偏見でしかない発言に対して、京子先生と阿部 ひろ◯さんにお詫び申し上げます。
「誠に申し訳ございませんでした」
京子先生は、何故か僕と一緒に頭を下げた。
「柳町君! もしも私が、全裸でAKBでも踊ってたらどうする気だったの!」
「会いたかった~!」と答えたかったが、そんな事を言ったら救急車で運ばれる絵が容易に想像出来たので、口には出さなかった。
京子先生は、僕の給料計算をしていたホワイトボードのペナルティ欄に未ノックと書き、マイナス120円と付け加えた。あまりの刑の軽さに、今度から未ノックで入ろうかと思うほどだった。
「そうだ! 僕の給料の件はとりあえず後回しにして……」
「来月で良いの?」
「いやっ、来月じゃ困ります!! そ……それより赤い中学生の事です!! 朝のニュースで、赤い中学生が巷で増殖しているって聞きました。これって、以前の赤スーツ達が絡んでいると思うんです!」
「新右衛門君。私を誰だと思っているの? その事はニュースになる前に、既に把握しているわ」
「えっ!?」
「私の情報網を舐めないで欲しいわ。既にジョニーと連絡をとって、その件については動いているの」
さすが京子先生……
そう言うと京子先生は黒川さんと小太郎も呼び、皆が揃った所で改めて話し始めた。
「急で申し訳けないんだけど、明日からの一週間、急遽B級能力者相談所をお休みにします。理由としては、赤スーツの件で私が動かなくてはいけなくなった事と、新右衛門君が刑務所で拷問を……いや、一ノ条と特訓をする為に長期の休暇を取りやがった事です」
取りやがった……
「京子先生! その事なんですけど、出来たら私もその特訓に参加したいです!」
「桃ちゃんも!?」
「はい。もし、その一ノ条さんという方と連絡が取れるのならば、私の事もお願いしてもらいたいです!」
「連絡は取れるけど……」
「私も強くなりたいです!! この先、皆の足手まといにもなりたくないし、何より自分を変えたいんです!!」
黒川さんの魂の叫びが届いたのか、小太郎が京子先生の目の前まで行き、しっかりお座りをしてじっと目を見つめながら一緒に訴えかけていた。
「分かったわ。こっちの都合でお休みになる訳だから、桃ちゃんには仕事として特訓に行って来てもらう。
とにかく強くなって帰って来る事が絶対条件!!
B級能力者相談所の事は気にしなくて良いから、思いっきりしごかれて来なさい!」
「「ワい!!」」
僕達と一緒に小太郎も元気良く返事をし、休暇に入る前の最後の1日になる仕事に皆で取り掛かった。
これから家を出て仕事に行く為、準備をしている途中に何気なくつけたテレビから、変なニュースが流れてきた。
「赤い中学生、2000人を超える」
赤い中学生?
奇妙なフレーズに気をとられ、テレビに見入ってしまいそうになったが、時間がギリギリになってしまったので急いで家を出た。
家を出て、全力疾走で仕事場に向かおうとした瞬間、僕は後ろから物凄い勢いで自転車に牽かれた。
「痛っ!!」
かなり派手に点灯……いや転倒したので「すみません!」という言葉が来ると思い、自転車の乗り主を見上げると、今度は殺意を感じるほどの力で、頭から意図的に牽かれた。
僕の顔には綺麗なタイヤのセンターラインがつき、ブラックジャッ◯にでもなった気分だった。
犬を引き連れながら自転車に乗っていたその人と、仕事場に向かう道中に、いつものやりとりが始まった。
「逆ゴル◯13と言われた私の前に出て来るなんて、良い度胸ね」
京子先生の場合、前に立っても後ろに立っても殺られそうな気がする……
「京子先生……な……何でこんな所に居るんですか?」
「出勤がてらに小太郎の散歩をしようとしていたら、ここまで来てしまったのよ」
僕の家と京子先生の家は全くの逆方向だ。
まさかとは思うが、わざわざこっちまで来て僕の家の前で張っていたんじやないだろうか……
「そんな事より新右衛門君。そんなにチンタラしてて大丈夫なの?」
京子先生の自転車に並走していたので、決してチンタラしているつもりはないのだが、僕は僕なりの全力疾走で走っていた。
京子先生には、それすらチンタラしているように見えるのだろう……
「分かっていると思うけど、遅刻は給料から天引きだからね。死ぬ気で頑張りなさい」
そう言うと京子先生は弱虫ペ○ルを一気に踏み込み、一瞬で僕の視界から見えなくなった!
いつでも競輪選手になれるというほどのポテンシャルをまざまざと見せつけていたが、10年物の自転車の悲鳴だけが僕の心に共鳴した。
僕がB級能力者相談所に着いたのは9時ジャスト。
この時間なら、いつもは開いているはずの従業員入口も、今日はしっかりと鍵がかけられていて、何が何でも僕から金をむしり取ろうとする執念を感じた。
僕に激突した後、自転車の前籠に小太郎を乗せた時から、変な悪意を感じていたので、何かやって来るだろうとは思っていたが、やっぱり金だった。
「おはようございます」
「おはようございます。どうしたんですか? その顔?」
「柳町君は今日から闇医者になるらしいわよ」
「だからブラックジャッ◯じゃありません!」
「あら、交渉で遅れたんじゃないの?」
「高額な金銭は要求してません!」
「もしかして、新右衛門君自身が手術を受けてたとか?」
「その割には賢くなってません!!」
僕は潔良いほど、自分で自分を罵った。
無邪気に走り回っている小太郎を見て、複雑な気分になっていたが、朝準備が終わっていないのは僕だけだったので、とりあえず急いで仕事に取り掛かった。
朝準備をしながら昨日の事を思い出したので、それとなく黒川さんに小声で話掛けてみた。
「京子先生には話したの?」
「まだです」
「タイミングもあるだろうけど、話するなら出来るだけ早い方が良いと思うよ」
「そうですよね」
黒川さんと話をした後、僕は廊下に出て待合席の掃除をしていた。
廊下に置いてあるテレビを付け、朝気になっていたニュースを探してみたが、そのニュースは既に流れていなかった。
赤スーツの件もあったので、赤い中学生増殖のニュースは奴等が絡んでいるような気がするが、中学生というのがどうにも繋がらない。
!?
……まてよ!?
赤スーツ達はB級能力者に目をつけていた。若い能力者達を狙っているって事か?
中学生というフレーズがひっかかっていたが、そういえば以前、ジョニーさんに聞いた話で能力が発現する確率が高いのは、中学生だって言っていたのを思い出した!
そして何より、僕の能力が発現したのも中学生の時だった!!
「京子先生~!!」
この時間、京子先生は大体奥の部屋でメールチェックしてるはずだ!
僕は、はしゃぎ回っている小太郎の攻撃をかわし、黒川さんの脇をすり抜け、ノックもせずにドアを開けた!
「京子先生! 今朝のニュース見ましたか! 赤い中学生が、なんやかんやでえらい事に!」
「えらい事になってんのは中学生だけじゃないわよ!」
確かにその通りだった。
着替え途中だった(衣装チェンジ?)京子先生は会議用に使うホワイトボードの前に立って、僕の給料から天引きするペナルティを書き出し、今月の給料を計算していた。
「全く、ノックもしないでレディの部屋に入ってくるなんて、阿部 ひろ◯みたいな真似しないでよ!!」
明らかに偏見だ。
阿部 ひ◯しさんは何かの役柄で、そんな役を演じたかも知れないが、決してそんな人では無いだろう。
ノックをしなかった事と、偏見でしかない発言に対して、京子先生と阿部 ひろ◯さんにお詫び申し上げます。
「誠に申し訳ございませんでした」
京子先生は、何故か僕と一緒に頭を下げた。
「柳町君! もしも私が、全裸でAKBでも踊ってたらどうする気だったの!」
「会いたかった~!」と答えたかったが、そんな事を言ったら救急車で運ばれる絵が容易に想像出来たので、口には出さなかった。
京子先生は、僕の給料計算をしていたホワイトボードのペナルティ欄に未ノックと書き、マイナス120円と付け加えた。あまりの刑の軽さに、今度から未ノックで入ろうかと思うほどだった。
「そうだ! 僕の給料の件はとりあえず後回しにして……」
「来月で良いの?」
「いやっ、来月じゃ困ります!! そ……それより赤い中学生の事です!! 朝のニュースで、赤い中学生が巷で増殖しているって聞きました。これって、以前の赤スーツ達が絡んでいると思うんです!」
「新右衛門君。私を誰だと思っているの? その事はニュースになる前に、既に把握しているわ」
「えっ!?」
「私の情報網を舐めないで欲しいわ。既にジョニーと連絡をとって、その件については動いているの」
さすが京子先生……
そう言うと京子先生は黒川さんと小太郎も呼び、皆が揃った所で改めて話し始めた。
「急で申し訳けないんだけど、明日からの一週間、急遽B級能力者相談所をお休みにします。理由としては、赤スーツの件で私が動かなくてはいけなくなった事と、新右衛門君が刑務所で拷問を……いや、一ノ条と特訓をする為に長期の休暇を取りやがった事です」
取りやがった……
「京子先生! その事なんですけど、出来たら私もその特訓に参加したいです!」
「桃ちゃんも!?」
「はい。もし、その一ノ条さんという方と連絡が取れるのならば、私の事もお願いしてもらいたいです!」
「連絡は取れるけど……」
「私も強くなりたいです!! この先、皆の足手まといにもなりたくないし、何より自分を変えたいんです!!」
黒川さんの魂の叫びが届いたのか、小太郎が京子先生の目の前まで行き、しっかりお座りをしてじっと目を見つめながら一緒に訴えかけていた。
「分かったわ。こっちの都合でお休みになる訳だから、桃ちゃんには仕事として特訓に行って来てもらう。
とにかく強くなって帰って来る事が絶対条件!!
B級能力者相談所の事は気にしなくて良いから、思いっきりしごかれて来なさい!」
「「ワい!!」」
僕達と一緒に小太郎も元気良く返事をし、休暇に入る前の最後の1日になる仕事に皆で取り掛かった。
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