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第二章 スタミナ満点「しょうが焼き弁当」編
第6話 熱々で食べたいしょうが焼き
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弁当屋をはじめてから10日が経った。
ダンジョン探索中に美味しい食事ができる&美人の看板娘がいると評判の「サカジロウ」はそこそこ繁盛している。
一日のお弁当の売り上げは100個前後。
経営的には順調。
だが、店として問題がないかというと話は別だ。
「今日も綺麗だねミラちゃん。弁当、一つね」
「はい。ありがとうございます」
「毎日大変じゃない? 休日とかないのこのお店?」
「今の所はないですね」
「旦那に『たまには休ませて』って言いなよ。そしたら、俺がいい所に連れてってあげるからさ……」
「あははははは」
その一、看板娘の嫁になれなれしく絡んでくるおっさんの存在。
ではなく、休日の設定だ。
「商売をはじめたはいいけど、どう休めばいいか分からないんだよな」
弁当屋は毎日やっていた方がありがたいはず。
定休日とか気軽にやれないんだよな。
かと言って働きづめも堪える。
たまには俺もミラとのんびり過ごしたいよ。
「はい、ご注文のからあげ弁当一つ」
「ありがと。最近はここの弁当を食べないと力が入らなくて……」
「冒険者さんは体力勝負ですからね。いっぱい食べる人、素敵です」
「ミラちゃんがそう言うなら、おじさんもう1個買っちゃおうかな?」
「本当ですか?」
「……あ、けど、流石に二つは飽きちゃうな」
その二、俺の嫁におっさん構文で絡む常連客。
揚げ場から俺はおっさんに殺気を飛ばす。
相手は中級ランクのタンク職。だが、俺の並々ならぬ殺気にすぐさま身を引いた。
足繁く通ってくれるのは嬉しいが――。
17歳の娘にデレデレするな!
恥を知れまったく!
まぁ、これも冗談。
「すみませんね。今はこれしか弁当が作れなくて」
「そんな! 気を悪くしないでくれ! この店に俺らがどれだけ感謝してるか!」
問題その二は「弁当のバリエーション」が少ないこと。
冒険職は言うまでもなく力仕事。
前衛職の男は迷わずうちの弁当を買っていく。
だが、一種類しかないのがときどきネックになる。
向こうの世界でも大食漢が弁当を2個食うなんてのはよく見かけた。
だが、流石に同じ弁当を二つということはない。
今はまだ開店10日目だからいいが、いつまでもからあげ弁当だけだと飽きられかもしれない。新商品を作れないか――と俺は悩んでいた。
最後。
「いつまで店の前でしゃべくりこいとんねん。さっさとダンジョン潜らんかい。田舎猿もなに鼻の下伸ばしとるんじゃ。気色悪いのう」
「こらキャンティ! すみません、うちの従業員が失礼なことを……!」
「誰が従業員じゃ! わざわざアドバイスしに来てやっとんのに! そんな客人に店の手伝いさせるとか、これやから田舎者はものを知らんで困るわ!」
「放っておいたら拗ねるくせに!」
店に棲みついた狐娘の扱いについて。
これは冗談じゃないんだ。
残念ながら。
ピンと狐耳を立てて今にも噛みつきそうなしかめ面。
不機嫌をおくびも隠さぬ彼女は、商都で卸問屋を営む若女将。
キャンティがうちの店に棲みついたのだ。
理由は先に彼女が説明した通り。
雑な美少女ゲーの導入かな?
「ところでおっちゃん、ミラにご執心のようやな。どやろか、ウチに相談してくれれば惚れ薬でも眠り薬でもなんでも調達したるで」
「「キャンティ!」」
「ミラちゃんのパンティおくれ!」
「「おい、おっさん!」」
とまぁ、こんな感じで。
俺の弁当屋は盛況と繁忙と混乱のただ中にあった。
飲食店経営って難しいや……。
◇ ◇ ◇ ◇
「1、2、3……9、10。はい、確かにビックトードの肉を受領しました」
「……あぁ」
明朝。
俺はリゾットさんからビックトードの肉を仕入れていた。
この世界には時計はないが、一番鶏が鳴く頃にすっと店に現れる。
律儀な人だよ。そして親切な人でもある。
表情は相変わらず硬いけど。
そんなリゾットさんはいつも納品を終えると、すぐ姿を消すのだが――。
「……何か悩みごとか?」
「うぇ?」
「……浮かない顔をしている。何があった?」
その日は俺の悩みを察して声をかけてくれた。
アサシンはこういうこともお見通しらしい。
素直に相談するべきか。
それとも笑って誤魔化すか。
悩んで、俺はやっぱり相談することにした。
「実は新しい弁当を考えていて」
「新しい弁当だと!」
たちまちその背中からどす黒いオーラがたちのぼる。
殺気を放って喜ぶのやめてもろて!
アサシンの職業病だろうか。
リゾットさんのリアクションは少しおかしかった。
「……何を作るつもりなんだ?」
「それがなかなか決まらなくて」
「……何が問題なんだ?」
「食材のアテがないんです。ビックトードの肉じゃ作れるものも限られていて」
「なるほど」
「新しい食材があればいいんですが……」
俺の「心当たりはないか?」という視線にリゾットさんが力強く頷く。
どうやらあるらしい。聞き返すより早くリゾットさんが姿を消した。
すぐに彼は肩にモンスターを担いで再び姿を現す。
まさか、この一瞬でダンジョンから狩ってきたのか?
革鎧に身を包んだピンク色のモンスター。
大きな鼻に垂れた耳。怒ってないのにしかめ面。
転移する前の世界にもいる生物。
けれど、二足歩行するのはファンタジーの世界だけ。
「オークじゃないですか!」
「……あぁ、こいつもよく駆除するモンスターだ」
新鮮ピチピチ獲れたてのオークだった。
さっそくスキル【下ごしらえ】で可食部を取り出してみると、バラ肉、ロース肉、ヒレ肉、こまぎれ肉と、大量の豚肉が手に入った。
これだけあればいろんな豚料理が作れる。
トンテキ、とんかつ。
チャーシュー、角煮、ソーセージ。
思いがけず料理の幅が広がった。
やったぜ!
「ありがとうございますリゾットさん。これで、何か作れないか考えてみます」
「……頼んだぞ。お前の弁当には冒険者の未来がかかっている。ダンジョンの中でうまい飯が食べられる。こんなにありがたいことはない」
「そんなにですか?」
「……俺は嘘は吐かん」
想像していた以上に俺の弁当は気に入られているみたいだ。
嬉しくて固まっていると「どうした?」とリゾットさんが首をかしげる。「なんでもないです」と首を振り、俺はさっそく弁当について考えはじめた。
豚肉を使った弁当か。
パッと思いつくのはやっぱり「アレ」だよな――。
最もポピュラーな豚肉料理。
男女を問わずからあげと同じく嫌いな人が少ない定番。
疲れている時に効果抜群。
「そうだ、『豚のしょうが焼き』にしよう」
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
経営失敗で借金を背負った主人公夫妻。常連客のおじさんが融資の条件として提示したのは「若妻の青い身体」だった――とかには流石になりませんが、今後もエッチに頑張りますので評価・フォローよろしくお願いします。m(__)m
ダンジョン探索中に美味しい食事ができる&美人の看板娘がいると評判の「サカジロウ」はそこそこ繁盛している。
一日のお弁当の売り上げは100個前後。
経営的には順調。
だが、店として問題がないかというと話は別だ。
「今日も綺麗だねミラちゃん。弁当、一つね」
「はい。ありがとうございます」
「毎日大変じゃない? 休日とかないのこのお店?」
「今の所はないですね」
「旦那に『たまには休ませて』って言いなよ。そしたら、俺がいい所に連れてってあげるからさ……」
「あははははは」
その一、看板娘の嫁になれなれしく絡んでくるおっさんの存在。
ではなく、休日の設定だ。
「商売をはじめたはいいけど、どう休めばいいか分からないんだよな」
弁当屋は毎日やっていた方がありがたいはず。
定休日とか気軽にやれないんだよな。
かと言って働きづめも堪える。
たまには俺もミラとのんびり過ごしたいよ。
「はい、ご注文のからあげ弁当一つ」
「ありがと。最近はここの弁当を食べないと力が入らなくて……」
「冒険者さんは体力勝負ですからね。いっぱい食べる人、素敵です」
「ミラちゃんがそう言うなら、おじさんもう1個買っちゃおうかな?」
「本当ですか?」
「……あ、けど、流石に二つは飽きちゃうな」
その二、俺の嫁におっさん構文で絡む常連客。
揚げ場から俺はおっさんに殺気を飛ばす。
相手は中級ランクのタンク職。だが、俺の並々ならぬ殺気にすぐさま身を引いた。
足繁く通ってくれるのは嬉しいが――。
17歳の娘にデレデレするな!
恥を知れまったく!
まぁ、これも冗談。
「すみませんね。今はこれしか弁当が作れなくて」
「そんな! 気を悪くしないでくれ! この店に俺らがどれだけ感謝してるか!」
問題その二は「弁当のバリエーション」が少ないこと。
冒険職は言うまでもなく力仕事。
前衛職の男は迷わずうちの弁当を買っていく。
だが、一種類しかないのがときどきネックになる。
向こうの世界でも大食漢が弁当を2個食うなんてのはよく見かけた。
だが、流石に同じ弁当を二つということはない。
今はまだ開店10日目だからいいが、いつまでもからあげ弁当だけだと飽きられかもしれない。新商品を作れないか――と俺は悩んでいた。
最後。
「いつまで店の前でしゃべくりこいとんねん。さっさとダンジョン潜らんかい。田舎猿もなに鼻の下伸ばしとるんじゃ。気色悪いのう」
「こらキャンティ! すみません、うちの従業員が失礼なことを……!」
「誰が従業員じゃ! わざわざアドバイスしに来てやっとんのに! そんな客人に店の手伝いさせるとか、これやから田舎者はものを知らんで困るわ!」
「放っておいたら拗ねるくせに!」
店に棲みついた狐娘の扱いについて。
これは冗談じゃないんだ。
残念ながら。
ピンと狐耳を立てて今にも噛みつきそうなしかめ面。
不機嫌をおくびも隠さぬ彼女は、商都で卸問屋を営む若女将。
キャンティがうちの店に棲みついたのだ。
理由は先に彼女が説明した通り。
雑な美少女ゲーの導入かな?
「ところでおっちゃん、ミラにご執心のようやな。どやろか、ウチに相談してくれれば惚れ薬でも眠り薬でもなんでも調達したるで」
「「キャンティ!」」
「ミラちゃんのパンティおくれ!」
「「おい、おっさん!」」
とまぁ、こんな感じで。
俺の弁当屋は盛況と繁忙と混乱のただ中にあった。
飲食店経営って難しいや……。
◇ ◇ ◇ ◇
「1、2、3……9、10。はい、確かにビックトードの肉を受領しました」
「……あぁ」
明朝。
俺はリゾットさんからビックトードの肉を仕入れていた。
この世界には時計はないが、一番鶏が鳴く頃にすっと店に現れる。
律儀な人だよ。そして親切な人でもある。
表情は相変わらず硬いけど。
そんなリゾットさんはいつも納品を終えると、すぐ姿を消すのだが――。
「……何か悩みごとか?」
「うぇ?」
「……浮かない顔をしている。何があった?」
その日は俺の悩みを察して声をかけてくれた。
アサシンはこういうこともお見通しらしい。
素直に相談するべきか。
それとも笑って誤魔化すか。
悩んで、俺はやっぱり相談することにした。
「実は新しい弁当を考えていて」
「新しい弁当だと!」
たちまちその背中からどす黒いオーラがたちのぼる。
殺気を放って喜ぶのやめてもろて!
アサシンの職業病だろうか。
リゾットさんのリアクションは少しおかしかった。
「……何を作るつもりなんだ?」
「それがなかなか決まらなくて」
「……何が問題なんだ?」
「食材のアテがないんです。ビックトードの肉じゃ作れるものも限られていて」
「なるほど」
「新しい食材があればいいんですが……」
俺の「心当たりはないか?」という視線にリゾットさんが力強く頷く。
どうやらあるらしい。聞き返すより早くリゾットさんが姿を消した。
すぐに彼は肩にモンスターを担いで再び姿を現す。
まさか、この一瞬でダンジョンから狩ってきたのか?
革鎧に身を包んだピンク色のモンスター。
大きな鼻に垂れた耳。怒ってないのにしかめ面。
転移する前の世界にもいる生物。
けれど、二足歩行するのはファンタジーの世界だけ。
「オークじゃないですか!」
「……あぁ、こいつもよく駆除するモンスターだ」
新鮮ピチピチ獲れたてのオークだった。
さっそくスキル【下ごしらえ】で可食部を取り出してみると、バラ肉、ロース肉、ヒレ肉、こまぎれ肉と、大量の豚肉が手に入った。
これだけあればいろんな豚料理が作れる。
トンテキ、とんかつ。
チャーシュー、角煮、ソーセージ。
思いがけず料理の幅が広がった。
やったぜ!
「ありがとうございますリゾットさん。これで、何か作れないか考えてみます」
「……頼んだぞ。お前の弁当には冒険者の未来がかかっている。ダンジョンの中でうまい飯が食べられる。こんなにありがたいことはない」
「そんなにですか?」
「……俺は嘘は吐かん」
想像していた以上に俺の弁当は気に入られているみたいだ。
嬉しくて固まっていると「どうした?」とリゾットさんが首をかしげる。「なんでもないです」と首を振り、俺はさっそく弁当について考えはじめた。
豚肉を使った弁当か。
パッと思いつくのはやっぱり「アレ」だよな――。
最もポピュラーな豚肉料理。
男女を問わずからあげと同じく嫌いな人が少ない定番。
疲れている時に効果抜群。
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