eNθθfrACtaL

猩々飛蝗

文字の大きさ
上 下
2 / 4
楽人はなぜ絶滅したか~マヤの滅亡~

童話

しおりを挟む
 むかしむかし、あるくにのちいさなむらのそのまたはずれに、えぴぜほというわかものがちちのさいいぉ、ははのぱぜほいらとくらしていました。のんべんくらりとしたせいかつになんのもんくもなかったえぴぜほは、しかしあるひをさかいにいままでのとおりなにもしないでよいきょうぐうからはいせきされてしまいます。なにがあったのでしょう、じつはいつもむらにおしおをとどけてくれるゔゔぢでのぎょうしょうさんがヘビにまるのみされてしまったのでした。こうなってくるとおりょうりへのふみやつけもののつけしるもちょうこくもつくることができず、たいないのしんけいイオンのうどにさをつけることができなくなりますのでしんけいさいぼうのはっかはおろかはっかんさよう、しこう、れんさてきにじょうこうてきなたいしゃかつどうにはばかりがでてきます。えぴぜほはおもいました。「いつもつきよにこめのめしといったみぶんであったといまではまったくわかりようがなかった。かねのわらじでたずねれどあんばいいいっしたりともみつからないとはそろそろずつうがいたい」もんくをいってもはじまらないとおもいえぴぜほはきょうもきょうとてあたまをひねります。あたまをひねってみみがかいてんしたことによりいままできこえなかったはちょうのうわさばなしがきこえます。「きたのやまはごおくさんぜんごひゃくまんねんほどむかしにうみのそこからとつじょとしてあらわれたらしい」なんていっています。えぴぜほはひらめきました。「そうだ!うみのそこからでてきたということはがんえんがほれるかもしれない、それにやくごおくさんぜんまんねんほどむかしといえば、だいいちじカンブリヤばくはつのころだから、こせいだいのきょだいなミッシングリンクのなぞをいくつもかいけつするようなかせきサンプルがたいりょうにとれるにちがいない、これでいっしょうせいかつにはこまらないぞ」えぴぜほはすっかりうかされてしまってごおくさんぜんごひゃくまんねんまえにはこのだいちがなかったからそんなことわかりようがないとかそういうことにみじんもきがつきませんでした。じつはさきほどのうわさばなしはおさななじみのぷよのじとゑゑごぢがしていた、もっともおもしろくてとっぴょうしのないうそをついほうがかちという遊びのいちぶだったのです。やまのはなしはゑゑごぢのあんだったのですが、ざんねんながらぷよのじの「おれのはなはたくさんのちゃわんがくみあわさってできているのだ」にまけてしまいました。さて、えぴぜほはいきようようとむらのきたのさくをまたいでやぶをぬけ、そうげんのみちへでました。きもちが早まったのでさいしょはずっとはしっていきました。しかしとちゅうでおもいなおします。「しりがもえているわけでもないしあわてるこじきはもらいがすくないから楽浪的にいこう」えぴぜほじゃせいかくがきゅうなのでやることが大げさになりがちです。「いしばしはたたいてわたるしゅぎだしこのみちがいしばしじゃないしょうこもないからたたいてわたろう」はじめはちゅうごしでさんぽほどにいちどしっぺいたてまつっていたえぴぜほですが、だんだんかんかくがあせってきて、ひじでっぽうやひざでっぽう、ゆびでっぽうを十六分20Hzでじめんにくらわせはじめました。あまだれのようなロールが草原にむなしくかくさんしてゆきます。えぴぜほはついにはらばいにくたばってしまいました。

(編集者注:筆者は興奮状態に陥りこのような執筆法を用いてしまいましたが、それは筆者にとっても、読者にとっても途轍もない疲労を伴うものでした。しかし、これは「楽人はなぜ絶滅したか~マヤの滅亡~」の内容紹介に際し、童話として書かれたという原書からより正確な形で書き写した筆者の努力の証でもあるため、そのままの掲載とさせていただきました。)
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

研修医と指導医「SМ的恋愛小説」

浅野浩二
恋愛
研修医と指導医「SМ的恋愛小説」

冬の水葬

束原ミヤコ
青春
夕霧七瀬(ユウギリナナセ)は、一つ年上の幼なじみ、凪蓮水(ナギハスミ)が好き。 凪が高校生になってから疎遠になってしまっていたけれど、ずっと好きだった。 高校一年生になった夕霧は、凪と同じ高校に通えることを楽しみにしていた。 美術部の凪を追いかけて美術部に入り、気安い幼なじみの間柄に戻ることができたと思っていた―― けれど、そのときにはすでに、凪の心には消えない傷ができてしまっていた。 ある女性に捕らわれた凪と、それを追いかける夕霧の、繰り返す冬の話。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

壁乳

リリーブルー
BL
俺は後輩に「壁乳」に行こうと誘われた。 (作者の挿絵付きです。)

白状してはダメですか。僕は……さよならなんて、したくなかった

百門一新
現代文学
三十五歳の「僕」は、妻に七回目のプチ家出をされた同僚兼友人の泣き事を聞かされている。場所はいきつけの『居酒屋あっちゃん』。感情豊かで喜怒哀楽のたびにこちらを巻き込んでくる彼と、それに付き合う「僕」の話――。 ※「小説家になろう」「カクヨム」等にも掲載しています。

百物語 厄災

嵐山ノキ
ホラー
怪談の百物語です。一話一話は長くありませんのでお好きなときにお読みください。渾身の仕掛けも盛り込んでおり、最後まで読むと驚くべき何かが提示されます。 小説家になろう、エブリスタにも投稿しています。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

処理中です...