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32.温情

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「……ジャァァァック!ぉぉおおお、なんて優しい友だちなんだぁぁぁあ!」

「恐がってるじゃないの。泣き止めバカ!」

「マーテル!お前には心がないのか!妹を救うために俺たちと戦ったんだぞ!友だちのために戦ったんだぞ!泣かないなんて……無理だろぉぉぉおお!」

アークム。
裏口でなんの活躍もせず失神させられた男。
見せ場も特になく、少年たちにやられたA級冒険者。
そして、子どもが好きな男であった。

「頑張ったなあ。よしよし」

失神させられた件を怒るどころか「スゴいなあ」と褒めちぎり、ジャックがペリーロを倒したことやノピーの刻印術の技術に拍手までするほど、子どもが好きな男なのだ。

「うーむ、なかなか悪くない」
「……僕たちは敵だったのでは」
「くっ、放せ!男に抱かれる趣味はねえ!」

その巨体で3人を抱きしめる。
そんなアークムをよそに、S級冒険者ミーティスは悩んでいた。

3人が来た目的は了解したが「よし妹を取り返しに行け」と見逃せば信用問題に関わる。
だが少年たちがこのまま帰るとも思っておらず、かと言って実力行使で止めることもできず……。

「……はあ。厄介だ」

ため息をつくと、アスドーラが笑顔を浮かべて手をひらひらとさせた。
するとミーティスは觀念したとばかりに額を押さえた。

「……殺し、拷問、拉致はなし。俺たちが関わってることも秘密。それでどうだ」

「うんいいよ。ありがとねえ」

「……あ、音だけ気をつけろ。魔法使えよ?」

「おうッ!」

こうして解放戦線リベラティオアンテ一行は、去っていった。
部屋の扉を壊し、中へ押し入る三人に背を向けて。

「ななななななななんだっ!」

『“強く静まれフォルテヴェンシーレ複合しアディ固く守護せよフィルマルクディウム“』

ジャックは、すかさず遮音結界を張った。これでスクムの叫びに意味がなくなる。

「警備ッ!警備ッ!たたた助けてくれ!誰か!」

「おじさん?僕のこと憶えてる?」

「だ、誰……ひぇッ」

アスドーラの顔をまじまじと見つめ、何かを思い出したように内股になる。
下腹部を手で覆い隠す様は、まさに悲劇であった。
もうそこにはない勲章を、必死に守ろうとしているのだから。

「スクムさん。デラベルクという苗字、ご存知ですよね?」

「……た、頼む!奴は奴だけは近づけんでくれ!後生だぁぁ!」

「答えないと……分かりますね?彼は躊躇いがありません」

「だ、だから遠ざけて――」

「遠ざけますッ!僕を信じてください!早く答えないと、スクムさんが辛い目を見るんです!」

良い騎士、悪い騎士という尋問における常套テクニックがある。
良い騎士は相手に同情的になり、とにかく優しく話を聞く。
悪い騎士は相手に敵意を剥き出しにして、徹底的に糾弾する。
このコンビの連携でもって、相手から自白を引き出すという手法であるが、ノピーは良い騎士役が堂に入っていた。

「わ、わわ分かった。デラベルクだな、知っておる。元伯爵家だろう」

「ええそうです。パノラ・デラベルク、ご存知ですよね?嘘はダメですよ」

ノピーが視線を向けると、アスドーラは眉間にシワを作って睨んでみせた。

「ひぇッ。ああ、ああ!買った!以前買った奴隷だ!」

「今はどこに?」

「……あ、あれに」

「え?カバン?」

「……他に隠せるところがなかった」

スクムが指さしたのは、無造作に放り投げられた革カバンだった。

指さしながら、残念そうに項垂れるスクムを見て、アスドーラもジャックも、顔をしかめた。
なんでコイツがシュンとしてるのかと。

だがノピーは、呆然としてカバンを見つめていた。

「も、もういいだろう。金ならやるから、とっとと出て行ってくれ!」

ぎゃあぎゃあと喚くスクムをよそに、アスドーラは頭の中へと意識を向けた。

『ノピー?妹さん、取り出していいよねえ?』

『ダ、ダメだよ!その……なんていうか……』

明らかに気後れした態度に、ジャックは業を煮やす。

『さっさとパノラを助けるぞ』

『待って!』

『んだよッ!言いたいことがあるならさっさと言えッ!』

『……収納魔法に入れられてるんだよ』

『だからなんだよ』

『……生物は本来、亜空間に入っちゃいけないし入れちゃいけないんだよ。どうしてかって言うと、その』

ノピーの反応を見て、ジャックは言葉を絞り出した。

『……死んでるのか?』

『ち、違うよ!生きてるけど……生きてるけど、廃人になっちゃうんだ!』

『……廃人ってなんだよ』

『昔、本で読んだんだ。とある――』

とある家族の惨劇だった。

男は世界各地を飛び回る外交官。海外で数年間生活することもあれば、家と海外を行ったり来たりする年もあったりと、家族との時間を増やしたいと望む、一般的な良き父であった。

家に帰れば美しい妻と可愛い息子が出迎えてくれる。男はとても幸せであったが、同時に、ふたりに淋しい思いをさせている自分を責めていた。

そんな折、好機が巡る。
まとまった休みが取れたのだ。
そこで男は家族旅行を計画する。

どこか安らげる異国の地で、のんびり家族水入らずが良いだろうと考えていた。
幸いにも、海外を飛び回る彼は計画にピッタリな場所を知っていた。
妻と息子に計画を明かすと、ふたりとも大喜びで、男の休みが待ち切れないと言う。

それからは指折り数えて期待をふくらませる日々であった。
あれがしたい、これがしたい。
でもあんなこともしてみたい。
妻と息子の望みを書き留めながら、滞在日数との折り合いがつくかを検討し、そして最適なルートやお店を探す。
家での団らんは、さながら仕事のような忙しさであった。

休暇前日、父が買ってきた新品のトランクに服やブラシ、整髪料や香水、そしてお気に入りのおもちゃと、もれなく詰め込む息子の姿があった。

その光景は、仕事で疲れた男の心にも、穏やかな活力をみなぎらせる。
「さあ早く眠りなさい。遅刻はダメだぞ~」
息子は素直に自室へと引っ込むが、すぐに戻ってきて「ワクワクで眠れない」という。
男はくすりと笑うと、息子の隣に潜り込む。

しかし違和感を覚えた。
眠る時、いつも抱きしめている「おやすみのお友だち」がいないのだ。

どうしたのか尋ねると「もうお兄ちゃんだから必要ない」と言うではないか。
男はまた、くすりと笑い「おやすみのお友だち」を抱きしめさせた。
「大丈夫さ。旅行が終わればお前はお兄ちゃんになっているよ。眠れないと困るから、ちゃんと向こうにも持っていこうね」
そう言って、息子が眠りにつくまで胸を優しく叩き続けた。

翌日、男は目を覚ます。
息子がいないことに、思わず笑みがこぼれた。よっぽど楽しみなのだなと。
時計を見ると、まだ出発には早かった。
どうせならば朝食でも作っておくかと思いつき、階段を降りる。
すると、玄関前に置いてあったトランクがひとつ足りないことに気づく。
男は訝しく思い、リビングを覗き込んでみた。

「なんだここにあったか」
口を開けたトランクは息子のものであった。
どうしてか「おやすみのお友だち」が無造作に転がっていたが、トイレにでも行っているのだろうと、特に深く考えずキッチンへ。

バターを溶かしたフライパンで、厚切りのベーコンを焼き、スクランブルエッグの調理に取り掛かった頃、一向に現れない息子を不審に思う。

トイレに行ってみると、鍵は開いていた。
中を覗くが誰もいない。
2階だろうか。そう思い2階トイレの扉を開けるが、誰もいない。
ベッドに戻ったのだろうか。
息子の部屋に入ってシーツをめくる。ベッドの下やクローゼットも全て見て回ったが、どこにもいない。

とうとう焦り始めた男は、妻を起こした。
「息子がいない!」
2人でくまなく探し回った。
裏庭も表の通りも、隣の家も、息子が好きな犬のいる家も回った。
出発の時間はとうに過ぎ、2人は騎士団へ通報した。

不安で泣きじゃくる妻を抱きしめ、リビングで騎士が来るのを待った。
時計の針がコチコチと鳴るごとに、絶望が命を削いでいくようだった。

ゴーンゴーン――。

半日は経っただろうか。
赤焼けた日差しが月明かりに変わっていた。

嗚咽が響くリビングで「おやすみのお友だち」と口の開いたトランクが嫌でも目につく。

騎士が到着し、男は突然立ち上がった。
「どうしたのあなた」
妻が心配そうに見つめる中、トランクに腕を突っ込み、そして言った。

「ああ、なんてことだ」

息子はいた。

「お父さんと同じものが良い」
そうせがまれて買ったトランク……。

収納魔法が施された、大容量のトランクの中に息子はいたのだ。

引きずり出された息子は、まるで別人であった。

「あー」

声をただ発するだけで、意味のある言葉は出てこない。
何を問いかけても、強く抱きしめても、愛してると言っても。

「あー」

息子は意思疎通ができなくなっていた。
呆然と立っている事もあれば、2日間ベッドの上で天井を見つめていることもあった。
トイレの場所は分からず、叱りつける母親の顔すら分かっているのかどうか。
もう息子に感情はなかった。

食べられる物とそれ以外との区別がつかず、落ちている自分の便を貪り、自分の指の肉を食い千切り。

それから十数年後。
新聞の片隅に小さな記事が掲載された。
【無理心中で父親死にきれず逮捕】
✕✕年✕✕月✕✕日午前八時。
妻と息子の胸部を複数回突き刺し、殺害した疑いで男が逮捕された。
騎士発表によると、男は自身の首を切りつけたが、近所の通報で駆けつけた騎士の治療によって一命を取り留めた。
男家族の息子は、十数年前に起きたトランク誤収納事故で重たい後遺症を持っており、その介護に疲れたことで無理心中を試みたと推測されている。
逮捕後の男は「おやすみのお友だち、おやすみのお友だち」とうわ言繰り返し、意思疎通が図れる状態ではないそうだ。


『どんな心の病も治療が難しいように、廃人になると……』

『関係ねえよ。治せる奴を探すだけだ。でなきゃ俺が治す』

気の毒そうにしているノピーとは裏腹に、ジャックは大したことはないと言いたげに、カバンの中に手を入れた。

もしも変わり果てた姿だったら……。
ジャック君の心が潰れてしまわないだろうか。

「さっきから無視しおって!奴隷を盗みに来たのか!」

飽きもせずずーっと怒鳴り散らしていたスクムは、三人の目的がようやく分かったらしく、カバンに縋り付いた。

失神せよテネコーペ

だが、失神の魔法を食らって、力なく倒れ込んだ。
やったのはもちろん、この男である。

『ジャック!僕に任せて!』

『……放せよ』

アスドーラはジャックの腕を掴んでニコリと笑う。

『震えてるじゃないか。んもー、強がりなんだからー』

『お前に俺の気持ちなんか分かんねえだろッ!』

10歳の少年には、まだ早すぎる試練である。
どこかへ売られ、ボロ雑巾になるまで凌辱され、そしてどこかで野垂れ死んでいるはずだ。
隣りから居なくなった妹について、そうやって納得した。
燃えて燃えて怒りが燃えきって、残り火を憎しみに引火させるために。

でも妹は生きていた。

でも元には戻らない。

妹の手を取って、彼女のために生きられるだろうか。
憎しみを抱えたまま、廃人となった彼女を守れるのか。
唯一の家族をきっと守る。きっと一緒に生きられる。

でもこれ以上の火は、もう受け取りたくない。

自分も、側にいてくれる誰かも、何もかも全部燃やし尽くしてしまいそうだから。

このヤケクソな葛藤が、こんな奴に分かってたまるか。

『ふんッ。今はそうやって強がっていればいいよ。きっと君は、僕に感謝するんだからねえ』

『……大概にしねえと、本気でぶっ飛ばすぞ』

アスドーラはジャックの手を放し、肩をがっしりと掴んだ。
そして真っ直ぐに瞳を見つめる。

『僕を信用して!必ず治してみせるから、何も聞かずにカバンを渡して』

『……アテがあるのか』

『あるけど詳しくは話せない』

ジャックに断る理由はなかった。
ここまでついてきてくれたアスドーラとノピーへ、疑いなど持つはずもなかった。

想像以上の実力を見せたアスドーラなら、何とかしてくれるかもしれない。
ステルコスを連れ去りノピーを治した実績がある上に、こうして機会をくれた優しさがあるのだから、このまま渡してしまっても構わない。

だがもしも、これで終わりだったら――。
そう思うと、手が固まってしまう。
廃人だとしても、一目見ることは叶わないだろうか。

わがままである。
不安が募れば会うのを躊躇い、最後だと思えばどうしても会いたくなる。

自分でも、一体何を考えているのか。
心も頭もぐちゃぐちゃであった。

『ジャック君』

ノピーはカバンに手をかけていた。

『アスドーラ君はよくふざけるし、たまにぼーっとしてることもあるけれど、ここぞという時には頼れる男なんだ』

『……』

『もらうね』

固まっていた指がほどけて、カバンはノピーの手に渡った。
そして、ノピーに褒められて鼻の下を擦っていたアスドーラへとカバンは手渡される。

『頼むねアスドーラ君』

『任しとけいッ!』

親指を立てて、例の如く呪文を詠唱しようとした時、ジャックのボソリとした言葉を、アスドーラは確かに聞き届けた。

「よろしく頼む。何があっても恨まないから」

転移コンコルタ



アスドーラがやってきたのはノース王国会議室。
ここ以外ではほとんど力を使うことができないので、何かあるとどうしてもこの部屋が浮かぶのは仕方のないことだ。

「ふむ。やっぱり誰もいないよねえ」

よっぽどのことがない限り、夜に会議することはないので、誰もいないのは平和の裏返しとも言える。

アスドーラは暗い部屋を見回し、静かな王城の音を聞いて、ちょっとだけ迷った。

一応挨拶とかしたほうがいいのだろうか、と。

「まいっか」

所詮ちょっとした迷いなので、答えが出るのは早かった。

「さて、やりますかあ!」

アスドーラは部屋中に光の玉浮かべて、明かりを確保。
そしてカバンを机の上に置き、深呼吸して腕を突っ込んだ。

「はい、よいしょぉぉ」

指先に触れたものをしっかりと掴み、ぐいっと腕を引き抜くと、ずるすると人が出てきた。

「ほぉぉぉお。これは便利」

以前にノピーと行った革細工屋でのこと。収納魔法付きの革カバンで、気に入ったやつがあったのを思い出した。
高くて買えなかったけれど、あの時、実際に触れば良かったとちょっと後悔していた。
だがこうして、実際に収納魔法付きカバンを使ってみて、ちょっと感動した。

「おっといけない」

カバンから手元に視線を移したアスドーラは、床に座り込んで、項垂れている少女を抱きかかえた。
そして広い机の上に寝かせてあげる。

顔にかかった髪は、どこかで見たような赤色だ。
そっと撫でて髪を避けると、確かに面影がある。

「……ふむふむ。これは、酷いねえ」

アスドーラは遠慮なく、正直な感想をこぼした。

横たわる赤髪の女の子は、虚ろに天井を眺めて、半開きの口からよだれを垂らしていた。
身を清めることもなかったのか、体中が黒ずみ乾燥しきっている上に、臭いもかなりキツイものがあった。

ノピーがあの話をした意味を、今になって理解する。
ジャックが見たら、怒るだけじゃあ済まないだろうと。

アスドーラは、ニコリと笑って首を伸ばし、少女の視界に入った。

「こんにちはッ!僕はアスドーラですッ!今から治すからねえ。できたらお友だちになってねえ」

ちゃっかり者のアスドーラは、お友だち作りのチャンスを逃さない。
しっかり自身を売り込んだ後は、少女の小さな手を握って、小さな魔法をかけた。

神々しい光が辺りに広がり、室内の空気が浄化されていく。
アスドーラの魔法は、ただの会議室を聖域とし、傷を負った少女の体を清め、そして癒やす。

アスドーラの魔力が泉のように溢れ、精霊を生み、そしてその精霊は少女の周囲を飛び周る。
祝福のようであった。

「……ぁ」

虚ろだった瞳には、いつしか光が宿っていた。
鏡面のような美しい目には、くるくると飛び回る精霊が映っており、彼女は目が離せない様子。
そして手に感じる温もりが、彼女の記憶をくすぐった。

「ぉ、にぃ、ちゃん」

その言葉を聞いたアスドーラは、ニコリと笑って転移した。

彼女が焦がれる、彼のもとへ。



スクムの部屋へと転移したアスドーラ。
呑気な調子でニコリと笑い、少女の背中を軽く押す。

「……パノラ」

ジャックは目をまん丸にして、ボソリと溢した。
自分と同じ赤い髪。父親譲りの鋭い目。
離れ離れになったあの日より、とても小さく見えるのは痩せたからだろうか。

「……ぉ、お兄ちゃん!」

少女は飛び込んだ。
震えるほどに恋しかった、兄の胸に。

「……ごめんな」

ジャックの言葉はかき消された。
咽び泣く少女の声で。

一頻り続いた感動の再会が終わり、ジャックが照れだした頃。
アスドーラは一応、ジャックに尋ねた。

「この人どうする?」

指さしたのは、ベッドに横たわるスクムだった。
冒険者と約束した以上、拷問という過度の暴行はよろしくないが、復讐としてペチペチするくらいならば問題ないだろう。
そう考えての確認であったが、ジャックの返答は聞くまでもないだろう。
パノラを見つめるその目が、すべてを語っているから。

「帰ろうぜ寮に」

アスドーラはその言葉を聞くと、わざとらしく耳の後ろに手をあてがった。

「えっ?なに?よく聞こえなかったなあ。帰るってどうするの?歩いて帰るかい?もう就寝時間は過ぎてるんだけどなあー」

ノピーは2人のやり取りを見て頭を抱えた。
(また始まったよ。もう本当に……子どもだなぁ)

「……くっ、かぁ、帰ろうぜ。お前の、転移でよぉぉ!」

「ふむふむ。礼は後ほど聞くとしよう『転移コンコルタ』」


いつもの寮のいつもの部屋。
長い長い戦いを終えて、全てが丸く収まった。
誰もが胸をなでおろしたのも束の間だった。

「……また貴様らか。全員来いッ!」

開け放たれた扉から怒声が響く。
部屋の全員が、その形相に度肝を抜かれたのは言うまでもない。
ビクビクと痙攣する頬が、鬼や悪魔よりも恐ろしく映る。

そうして全員が、公開処刑場と名高い職員室へと連行されるのであった。





――――作者より――――
最後までお読みいただき、ありがとうごさいます。
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お手数だとは思いますが、何卒よろしくお願いします!
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