27 / 52
27.ずーっと一緒にいたい
しおりを挟む週末
クライスの妹の婚約披露パーティーへ車で向かう。
「クライスの妹って何歳?」
「14歳?だっけ?」
王子の誕生日パーティーで2人が踊っているのを見たっきり。クライスと似てる金髪の綺麗な女の子だった。
「名前は?」
何も知らないな。ルイスは笑いながらえーと?
「アメリア?だな。」
と答えた。
バートリー家の家の少し手前で車を止めて貰う。結構、玄関前は人が多く出席者が多いのが解る。
・・・と思っていたら原因は会長だった。
「そういや玄関前で待ち合わせてたな。」
握手会の様に会長に握手を求めて中へ入っていく御令嬢や御子息達。
私達を見付けた会長は遅い!!と言い放った。
その途端に視線が此方へ向かう。
「ルナリー様にルイス様だわ!!」
あはは。握手会突入。
「さあ、時間になりますから中へ。」
見かねたバートリー家の使用人が声を掛けてくれて漸く中へ入る事が出来た。
「会長、申し訳ない。」
「いやいや、待ち合わせは玄関前は今後は却下だな。」
目立つ場所は避けよう。
相変わらず広くて豪華な大理石の玄関ルームを抜けてパーティールームへ案内される。
パーティールームはレストランが開けるくらいの広さがあった。
立食パーティー形式で今日も食べる暇が無さそうな気がする。
庶民にはこれを食べない感覚が未だに解らない。勿体ないよなあ。
クライスは両親の隣で挨拶をしている様だ。御令嬢達が次々に挨拶に来ている。
「僕達も御両親には挨拶しておこうか。」
会長と共にクライス達の元へ。途中、色々な方々から声を掛けられるのでやっと辿り着けた。
「本日はお招きありがとうございます。」
「おめでとうございます。」
クライスの御両親は嬉しそうに
「まあ!ようこそ!いつもクライスがお世話になっております。」
と丁寧にお辞儀をされた。
「やっと来たねー。もう辛い。」
クライスがゲンナリと愚痴を言う。
「こんにちは。お招きありがとうございます。」
背後から王子とキャサリンが声を掛ける。
本日のメンバーは揃った。
「もう握手会は嫌だわ・・。」
キャサリン達も此処に来るまでに相当捕まったようだ。
「では、お父様、お母様。今日は会長と一緒におりますので。」
クライスは嬉しそうに此方へ。御両親は会長に息子が我儘を言ってすみませんと謝っていた。
シャッフルダンスの件は無事に両親にOKを貰えた様だ。
私達の婚約披露パーティーの時の様に御両親の挨拶からパーティーが始まった。
妹さんの結婚相手は同級生のビクター君と言う。好青年になりそうな感じ。今は可愛い感じの子だ。
ダンスも14歳ってまだ可愛らしい。2人とも綺麗な顔立ちだし今まで婚約していなかったのが不思議なくらいだ。
いや、クライスや会長にカインにジョージも婚約してないから普通なのかな。
「クライス様は誰と踊られるのかしら?」
「誰も御令嬢が御一緒じゃないわ!」
「もしかして?え?ケビン様?いやーん!素敵!」
御令嬢達、聞こえてますよー。その通りですよー。
クライスと会長は笑いを堪えて聞こえないフリをしている。
やっぱり素敵なのね。
エリザベス様程では無くても皆、こう言うの好きなんだなあ。
「さあ、行こうか会長。」
「ああ。レッツゴーだね。」
クライスが会長をエスコートして前へ出る。
続いて王子をエスコートするルイス
キャサリンをエスコートする私と続くと御令嬢達や御子息達の声援の様な歓喜の悲鳴の様な。
キャー!!!と言う声と共に拍手が起こった。
「ノネット・クライムの皆様だわ!」
「クライス様とケビン様!お似合いですわ!」
「あら!ジェファーソン様とルイス様の方がお似合いよー!」
「キャサリン様とルナリー様、可愛い!!」
好き放題言ってる声が周囲から聞こえる。
「何と言うかウケるよな。」
「アイドルって大変なのね。」
キャサリンと踊りながら呟く。お陰様で男性のパートもすっかり覚えてしまった。
「ねぇ。クライス見てよ。」
キャサリンがクライスと会長の方へ視線を向ける。
「う。。何かめっちゃ嬉しそう。」
「どんだけ御令嬢嫌いなのかしら。困った奴だわー。」
「会長が本気で好きになったらどうするんだろうな?」
2人で顔を見合わせる。
「私は会長を応援するかなあ。」
キャサリンが真剣な顔で言う。
「まあ、そうなるか。」
そうなったらそうしよう。うん。
ダンスは無事に終了し主役の妹さんと婚約者よりも大きい拍手を貰ってしまった。
幸せそうな御令嬢達。そしてもっと幸せそうなクライス。
「お疲れー!任務完了だよな?」
6人で部屋の隅へ移動。
「ありがとうー!本当に助かったー!」
クライスは本当に嬉しそうだ。
勿論、会長も。
今日は隅でこっそり食事出来そう。
「美味いな。」
「うん。クライスの家の料理人も凄いなあ。」
ルイスもモグモグ。
「マッケンジー夫妻食べ過ぎだぞ。」
会長に笑いながら突っ込まれる。お腹空いてるしー。
パーティーは無事に終了。
クライスにお茶でも飲んで行きなよ!と客間に案内された。
クライスの妹の婚約披露パーティーへ車で向かう。
「クライスの妹って何歳?」
「14歳?だっけ?」
王子の誕生日パーティーで2人が踊っているのを見たっきり。クライスと似てる金髪の綺麗な女の子だった。
「名前は?」
何も知らないな。ルイスは笑いながらえーと?
「アメリア?だな。」
と答えた。
バートリー家の家の少し手前で車を止めて貰う。結構、玄関前は人が多く出席者が多いのが解る。
・・・と思っていたら原因は会長だった。
「そういや玄関前で待ち合わせてたな。」
握手会の様に会長に握手を求めて中へ入っていく御令嬢や御子息達。
私達を見付けた会長は遅い!!と言い放った。
その途端に視線が此方へ向かう。
「ルナリー様にルイス様だわ!!」
あはは。握手会突入。
「さあ、時間になりますから中へ。」
見かねたバートリー家の使用人が声を掛けてくれて漸く中へ入る事が出来た。
「会長、申し訳ない。」
「いやいや、待ち合わせは玄関前は今後は却下だな。」
目立つ場所は避けよう。
相変わらず広くて豪華な大理石の玄関ルームを抜けてパーティールームへ案内される。
パーティールームはレストランが開けるくらいの広さがあった。
立食パーティー形式で今日も食べる暇が無さそうな気がする。
庶民にはこれを食べない感覚が未だに解らない。勿体ないよなあ。
クライスは両親の隣で挨拶をしている様だ。御令嬢達が次々に挨拶に来ている。
「僕達も御両親には挨拶しておこうか。」
会長と共にクライス達の元へ。途中、色々な方々から声を掛けられるのでやっと辿り着けた。
「本日はお招きありがとうございます。」
「おめでとうございます。」
クライスの御両親は嬉しそうに
「まあ!ようこそ!いつもクライスがお世話になっております。」
と丁寧にお辞儀をされた。
「やっと来たねー。もう辛い。」
クライスがゲンナリと愚痴を言う。
「こんにちは。お招きありがとうございます。」
背後から王子とキャサリンが声を掛ける。
本日のメンバーは揃った。
「もう握手会は嫌だわ・・。」
キャサリン達も此処に来るまでに相当捕まったようだ。
「では、お父様、お母様。今日は会長と一緒におりますので。」
クライスは嬉しそうに此方へ。御両親は会長に息子が我儘を言ってすみませんと謝っていた。
シャッフルダンスの件は無事に両親にOKを貰えた様だ。
私達の婚約披露パーティーの時の様に御両親の挨拶からパーティーが始まった。
妹さんの結婚相手は同級生のビクター君と言う。好青年になりそうな感じ。今は可愛い感じの子だ。
ダンスも14歳ってまだ可愛らしい。2人とも綺麗な顔立ちだし今まで婚約していなかったのが不思議なくらいだ。
いや、クライスや会長にカインにジョージも婚約してないから普通なのかな。
「クライス様は誰と踊られるのかしら?」
「誰も御令嬢が御一緒じゃないわ!」
「もしかして?え?ケビン様?いやーん!素敵!」
御令嬢達、聞こえてますよー。その通りですよー。
クライスと会長は笑いを堪えて聞こえないフリをしている。
やっぱり素敵なのね。
エリザベス様程では無くても皆、こう言うの好きなんだなあ。
「さあ、行こうか会長。」
「ああ。レッツゴーだね。」
クライスが会長をエスコートして前へ出る。
続いて王子をエスコートするルイス
キャサリンをエスコートする私と続くと御令嬢達や御子息達の声援の様な歓喜の悲鳴の様な。
キャー!!!と言う声と共に拍手が起こった。
「ノネット・クライムの皆様だわ!」
「クライス様とケビン様!お似合いですわ!」
「あら!ジェファーソン様とルイス様の方がお似合いよー!」
「キャサリン様とルナリー様、可愛い!!」
好き放題言ってる声が周囲から聞こえる。
「何と言うかウケるよな。」
「アイドルって大変なのね。」
キャサリンと踊りながら呟く。お陰様で男性のパートもすっかり覚えてしまった。
「ねぇ。クライス見てよ。」
キャサリンがクライスと会長の方へ視線を向ける。
「う。。何かめっちゃ嬉しそう。」
「どんだけ御令嬢嫌いなのかしら。困った奴だわー。」
「会長が本気で好きになったらどうするんだろうな?」
2人で顔を見合わせる。
「私は会長を応援するかなあ。」
キャサリンが真剣な顔で言う。
「まあ、そうなるか。」
そうなったらそうしよう。うん。
ダンスは無事に終了し主役の妹さんと婚約者よりも大きい拍手を貰ってしまった。
幸せそうな御令嬢達。そしてもっと幸せそうなクライス。
「お疲れー!任務完了だよな?」
6人で部屋の隅へ移動。
「ありがとうー!本当に助かったー!」
クライスは本当に嬉しそうだ。
勿論、会長も。
今日は隅でこっそり食事出来そう。
「美味いな。」
「うん。クライスの家の料理人も凄いなあ。」
ルイスもモグモグ。
「マッケンジー夫妻食べ過ぎだぞ。」
会長に笑いながら突っ込まれる。お腹空いてるしー。
パーティーは無事に終了。
クライスにお茶でも飲んで行きなよ!と客間に案内された。
10
お気に入りに追加
64
あなたにおすすめの小説

極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。


悪役令嬢カテリーナでございます。
くみたろう
恋愛
………………まあ、私、悪役令嬢だわ……
気付いたのはワインを頭からかけられた時だった。
どうやら私、ゲームの中の悪役令嬢に生まれ変わったらしい。
40歳未婚の喪女だった私は今や立派な公爵令嬢。ただ、痩せすぎて骨ばっている体がチャームポイントなだけ。
ぶつかるだけでアタックをかます強靭な骨の持ち主、それが私。
40歳喪女を舐めてくれては困りますよ? 私は没落などしませんからね。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
貴族家三男の成り上がりライフ 生まれてすぐに人外認定された少年は異世界を満喫する
美原風香
ファンタジー
「残念ながらあなたはお亡くなりになりました」
御山聖夜はトラックに轢かれそうになった少女を助け、代わりに死んでしまう。しかし、聖夜の心の内の一言を聴いた女神から気に入られ、多くの能力を貰って異世界へ転生した。
ーけれども、彼は知らなかった。数多の神から愛された彼は生まれた時点で人外の能力を持っていたことを。表では貴族として、裏では神々の使徒として、異世界のヒエラルキーを駆け上っていく!これは生まれてすぐに人外認定された少年の最強に無双していく、そんなお話。
✳︎不定期更新です。
21/12/17 1巻発売!
22/05/25 2巻発売!
コミカライズ決定!
20/11/19 HOTランキング1位
ありがとうございます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる