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#14 暗転
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………しばらくして、不意に男の声がした。
「気が付いたのかな?」
誰かいる。
鮎原は驚いて声のした方向に顔を捻った。部屋の入口に一人の男が立っている。顔が影になって誰であるかは半然とはしないのだが、でも……鮎原はその声に聞き覚えがあった。
まさか?……三好先生!?……。
部屋の照明が明るくなった。
「み、三好先生!」
鮎原が予期した通り、その男は三好だった。しかしなぜ……?
(も、もしかしたら三好先生は、僕が気を失っている間に駆けつけて来てくれたのかもしれない)
都合良くそう考えると、鮎原は後ろ手縛りの不自由な体で何とか立ち上がると、三好の胸に飛び込んで顔を埋めるのであった。
「せ、先生……」
ただそれだけで胸が詰まり、後は言葉にならない。
……だが、…………だが、三好はそんな鮎原に声をかけるでもなく、ましてや鮎原の体に触れようともせず、ただそのまま黙って立ち続けているのであった。
「…先生?」
ふと不安な気持ちになって、鮎原は顔を上げて三好の顔を仰ぎ見る。
「あ……」
殆ど同時に鮎原は本能的な危険を感じて、後退った。学校で見慣れたいつもの三好の目ではなかった。それは夢の中で見た曽根の邪悪な目と全く同じだったのだ。
「驚いただろう」
と、そこへ曽根が姿を現わした。
「お前、三好君にチクったな?」
余りの意外な展開に鮎原の頭は混乱する。ただ、何とも言えない恐怖感に、鮎原は部屋の壁に背中を押し付けるまで後退った。
「三好君から今朝、電話があってな。どんな話だったと思う?」
得意げな曽根の話振りに、絶望的な結末を予感し始めた鮎原の全身が小刻みに震え出す。
「俺にとっては幸いなことに、三好君も俺と同じ趣味の持ち主だったんだな。二人の秘密を守りますから、是非自分も鮎原とのプレイに参加させて下さいと頼んできたんだよ」
「ああ、そんな………」
すがるように鮎原は三好に顔を向けるのだが、三好は淫猥な笑いを浮かべ、鮎原の全身を舐めるように見つめているばかりであった。
(……もう希望はないんだ………)深い哀しみが鮎原を襲う。
「三好君、早速鮎原に奉仕させよう。何がいいかな?」
「そうですね。……まずはおしゃぶりかな?」
「じゃあ、ベッドに腰掛けてくれ」
言われるがままに三好はベッドに腰を下ろす。そして照れ臭そうにズボンのチャックを開くと、牡筒を摘み出した。
「鮎原、今日から三好先生もご主人様だ。さあ、ご主人様にご奉仕するんだ」
曽根に命じられると、鮎原はもうそれが定めでもあるかのように、静かに三好の前に進み出て跪くと、三好の股間に顔を寄せるのであった………。(了)
「気が付いたのかな?」
誰かいる。
鮎原は驚いて声のした方向に顔を捻った。部屋の入口に一人の男が立っている。顔が影になって誰であるかは半然とはしないのだが、でも……鮎原はその声に聞き覚えがあった。
まさか?……三好先生!?……。
部屋の照明が明るくなった。
「み、三好先生!」
鮎原が予期した通り、その男は三好だった。しかしなぜ……?
(も、もしかしたら三好先生は、僕が気を失っている間に駆けつけて来てくれたのかもしれない)
都合良くそう考えると、鮎原は後ろ手縛りの不自由な体で何とか立ち上がると、三好の胸に飛び込んで顔を埋めるのであった。
「せ、先生……」
ただそれだけで胸が詰まり、後は言葉にならない。
……だが、…………だが、三好はそんな鮎原に声をかけるでもなく、ましてや鮎原の体に触れようともせず、ただそのまま黙って立ち続けているのであった。
「…先生?」
ふと不安な気持ちになって、鮎原は顔を上げて三好の顔を仰ぎ見る。
「あ……」
殆ど同時に鮎原は本能的な危険を感じて、後退った。学校で見慣れたいつもの三好の目ではなかった。それは夢の中で見た曽根の邪悪な目と全く同じだったのだ。
「驚いただろう」
と、そこへ曽根が姿を現わした。
「お前、三好君にチクったな?」
余りの意外な展開に鮎原の頭は混乱する。ただ、何とも言えない恐怖感に、鮎原は部屋の壁に背中を押し付けるまで後退った。
「三好君から今朝、電話があってな。どんな話だったと思う?」
得意げな曽根の話振りに、絶望的な結末を予感し始めた鮎原の全身が小刻みに震え出す。
「俺にとっては幸いなことに、三好君も俺と同じ趣味の持ち主だったんだな。二人の秘密を守りますから、是非自分も鮎原とのプレイに参加させて下さいと頼んできたんだよ」
「ああ、そんな………」
すがるように鮎原は三好に顔を向けるのだが、三好は淫猥な笑いを浮かべ、鮎原の全身を舐めるように見つめているばかりであった。
(……もう希望はないんだ………)深い哀しみが鮎原を襲う。
「三好君、早速鮎原に奉仕させよう。何がいいかな?」
「そうですね。……まずはおしゃぶりかな?」
「じゃあ、ベッドに腰掛けてくれ」
言われるがままに三好はベッドに腰を下ろす。そして照れ臭そうにズボンのチャックを開くと、牡筒を摘み出した。
「鮎原、今日から三好先生もご主人様だ。さあ、ご主人様にご奉仕するんだ」
曽根に命じられると、鮎原はもうそれが定めでもあるかのように、静かに三好の前に進み出て跪くと、三好の股間に顔を寄せるのであった………。(了)
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