2 / 14
#2 ハプニング
しおりを挟む
………曽根は根っからのSMマニアなのだろう、鮎原の上半身は色鮮やかな赤い縄による亀甲縛りが施されているのだが、その縄目は厳しく、色白な肌に痛々しい程の食い込みを見せていた。
そして下腹部は申し訳程度の布切れで作られたビキニパンツしか許されてはいないのだ。
鏡の中の哀れな自分を見つめている内に、鮎原は改めて自分の置かれた立場を思い知り、惨めな気持ちに襲われる。
……しかし………しかし、これが性と言うものなのだろうか。 鮎原の静かな哀しみは何時しか彼の心の奥深くを妖しく揺らし始め、胸がキュンと締め付けられてくるのであった。
(いけない!)
そう思ったときは既に遅かった。熱く硬化した肉棒が不意にビキニパンツの縁からぴょこりと飛び出してしまったのだ。
「あああ…」
突然のことに鮎原は激しく狼狽する。両手を後ろ手に縛り上げられている鮎原には手を使ってあからさまになった怒張をビキニパンツの中に戻すことはできない。
腰をよじり何とか飛び出した肉筒を元に戻そうと試みるのであったが、それは却って逆効果となり、肉筒はますますビキニパンツの縁からせり出してしまうのであった。
しかも間が悪いことに、そうして鮎原が悪戦苦闘している最中にシャワーを終えた曽根がバスローブを身にまとって姿を現わしたのだ。
うろたえる鮎原はせめてあからさまになった急所だけでも隠そうと片足を立ててみたりもするのだが、そんな努力は何の役にもたたず、逆に曽根の注意を鮎原の股間に向けさせてしまうのであった。
「フフフ、威勢良くチンコをビキニパンツの外に飛び出させてしまって……。そんなに俺が待ち遠しかったのか?」
「ち…違います」
鮎原は顔を真っ赤にして、かぶりを振る。
「違うと言っても、これが動かぬ証拠じゃないか」
曽根は鮎原に近づくと、おもむろに反り返った鮎原の肉筒の雁首辺りを指でコリコリと摘み上げる。
「くううう……」
鮎原は腰を引いて何とか曽根の悪戯から逃れようとするのだが、その程度の抵抗では絡み付く曽根の指を振り解くことはできる筈がなかった。
「ほれほれ、縛り上げられて感じているんだろうが」
「……う…うう…。ち……違い…ます。か、感じてなんかいません………」
込み上げてくる快美感を必死に堪えて、尚も鮎原はかぶりを振り続ける。
「強情な奴だな」
そう言うと、曽根は鮎原の肉筒を指でパチンと弾いた。
「痛っ…」
「それならこいつを元の通り小さくして、ビキニパンツの中に仕舞い込むんだ」
いいな! 分かったな!
曽根はそう鮎原に厳命すると、キッチンへ姿を消した。
そして下腹部は申し訳程度の布切れで作られたビキニパンツしか許されてはいないのだ。
鏡の中の哀れな自分を見つめている内に、鮎原は改めて自分の置かれた立場を思い知り、惨めな気持ちに襲われる。
……しかし………しかし、これが性と言うものなのだろうか。 鮎原の静かな哀しみは何時しか彼の心の奥深くを妖しく揺らし始め、胸がキュンと締め付けられてくるのであった。
(いけない!)
そう思ったときは既に遅かった。熱く硬化した肉棒が不意にビキニパンツの縁からぴょこりと飛び出してしまったのだ。
「あああ…」
突然のことに鮎原は激しく狼狽する。両手を後ろ手に縛り上げられている鮎原には手を使ってあからさまになった怒張をビキニパンツの中に戻すことはできない。
腰をよじり何とか飛び出した肉筒を元に戻そうと試みるのであったが、それは却って逆効果となり、肉筒はますますビキニパンツの縁からせり出してしまうのであった。
しかも間が悪いことに、そうして鮎原が悪戦苦闘している最中にシャワーを終えた曽根がバスローブを身にまとって姿を現わしたのだ。
うろたえる鮎原はせめてあからさまになった急所だけでも隠そうと片足を立ててみたりもするのだが、そんな努力は何の役にもたたず、逆に曽根の注意を鮎原の股間に向けさせてしまうのであった。
「フフフ、威勢良くチンコをビキニパンツの外に飛び出させてしまって……。そんなに俺が待ち遠しかったのか?」
「ち…違います」
鮎原は顔を真っ赤にして、かぶりを振る。
「違うと言っても、これが動かぬ証拠じゃないか」
曽根は鮎原に近づくと、おもむろに反り返った鮎原の肉筒の雁首辺りを指でコリコリと摘み上げる。
「くううう……」
鮎原は腰を引いて何とか曽根の悪戯から逃れようとするのだが、その程度の抵抗では絡み付く曽根の指を振り解くことはできる筈がなかった。
「ほれほれ、縛り上げられて感じているんだろうが」
「……う…うう…。ち……違い…ます。か、感じてなんかいません………」
込み上げてくる快美感を必死に堪えて、尚も鮎原はかぶりを振り続ける。
「強情な奴だな」
そう言うと、曽根は鮎原の肉筒を指でパチンと弾いた。
「痛っ…」
「それならこいつを元の通り小さくして、ビキニパンツの中に仕舞い込むんだ」
いいな! 分かったな!
曽根はそう鮎原に厳命すると、キッチンへ姿を消した。
11
お気に入りに追加
83
あなたにおすすめの小説

こども病院の日常
moa
キャラ文芸
ここの病院は、こども病院です。
18歳以下の子供が通う病院、
診療科はたくさんあります。
内科、外科、耳鼻科、歯科、皮膚科etc…
ただただ医者目線で色々な病気を治療していくだけの小説です。
恋愛要素などは一切ありません。
密着病院24時!的な感じです。
人物像などは表記していない為、読者様のご想像にお任せします。
※泣く表現、痛い表現など嫌いな方は読むのをお控えください。
歯科以外の医療知識はそこまで詳しくないのですみませんがご了承ください。


身体検査
RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、
選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。

お兄ちゃんはお医者さん!?
すず。
恋愛
持病持ちの高校1年生の女の子。
如月 陽菜(きさらぎ ひな)
病院が苦手。
如月 陽菜の主治医。25歳。
高橋 翔平(たかはし しょうへい)
内科医の医師。
※このお話に出てくるものは
現実とは何の関係もございません。
※治療法、病名など
ほぼ知識なしで書かせて頂きました。
お楽しみください♪♪


【連載再開】絶対支配×快楽耐性ゼロすぎる受けの短編集
あかさたな!
BL
※全話おとな向けな内容です。
こちらの短編集は
絶対支配な攻めが、
快楽耐性ゼロな受けと楽しい一晩を過ごす
1話完結のハッピーエンドなお話の詰め合わせです。
不定期更新ですが、
1話ごと読切なので、サクッと楽しめるように作っていくつもりです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
書きかけの長編が止まってますが、
短編集から久々に、肩慣らししていく予定です。
よろしくお願いします!

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる