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#13 五年振りの処刑柱
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俺は進の肉筒を親指と人さし指でそっと摘み上げた。
「あ、駄目。田村君」
俺の悪戯に狼狽した声を上げる進………。
しかし俺は委細構わず、今度は右手でぎゅっと彼の砲身を握り締めると前後にしごき始めたのだった。
「だ、駄目だよ、本当に!」
既に俺は自慰を経験していた。そして進も知っていたのだろう。このままでは、進は俺の眼前に自失した姿を晒さなければならなくなる。
それが故に進はけたたましい悲鳴のような声を上げて何とか俺の指の動きを押し止めようとするのだが、俺は何かに取り憑かれてしまったかのように一心に彼の肉筒をしごき続けるのだった。
「ああ…駄目……や、止めてよ…」
進の哀願はいつのまにか苦しげなため息まじりとなり、時折顔が左右に激しく捻り曲げられる。縄めの身では俺の指捌きから逃れることは不可能。
それならば歯を食いしばってでも己の意思の力で絶頂を迎えることを抑えなければならない。目を閉じ顔を一方によじらせる進からはそんな悲壮な決意が窺えた。
しかしいくら頑張ってみても若い牡の肉体の情動を押し止めることは不可能だった。
「で、出る!」
自分の精神が肉体に屈服したことを知らしめるかのように、進が短く一言、震える声で俺に告げた。ほぼ同時に俺が握り締めた彼の筒先からは青臭い牡精が勢い良くほとばしり出た。俺は異様な興奮に包まれていた………………。
……………黄昏ていく中、五年前と同じ様に進が『処刑柱』に縛り付けられている。あのときと同様、念入りに両足首もガッチリと柱に繋ぎとめられて………。
ただ、あのときはまがりなりにも着衣は許されていたけれど、今進の身を覆う物は何一つない素っ裸。しかも上半身は厳しく亀甲後ろ手縛りに処されているのだ。
その足元に座り込んだ俺がリュックから剃刀とシェービングフォームを取り出すのを進は哀しげにじっと見つめている。
「…ご主人様。毛剃りだけはどうか勘弁して下さい」
「駄目さ。熊避け鈴を外し終える前に勝手に放水を始めたんだからな。そのお仕置きをしなくちゃ」
「で、でもズボンの汚れを口と舌で清めたじゃないですか」
「だから毛剃りは許してくれって言うのか。あれは俺のズボンを汚したんだから奴隷として当然の奉仕だ。毛剃りはあくまで勝手に放水を始めたことに対するお仕置きなんだ」
俺は進の哀訴には耳を貸さず、無造作にシェービングフォームを彼の叢へと吹き付けていく。
「ああ……他のご命令ならば何でも従います。でも毛剃りだけは本当に駄目なんです。どうか、………どうかお許し下さいませ」
「他の命令…?」
俺はゆっくりと立ち上がる。
「両手を縛られているお前に、何ができるんだ?」
「あ、駄目。田村君」
俺の悪戯に狼狽した声を上げる進………。
しかし俺は委細構わず、今度は右手でぎゅっと彼の砲身を握り締めると前後にしごき始めたのだった。
「だ、駄目だよ、本当に!」
既に俺は自慰を経験していた。そして進も知っていたのだろう。このままでは、進は俺の眼前に自失した姿を晒さなければならなくなる。
それが故に進はけたたましい悲鳴のような声を上げて何とか俺の指の動きを押し止めようとするのだが、俺は何かに取り憑かれてしまったかのように一心に彼の肉筒をしごき続けるのだった。
「ああ…駄目……や、止めてよ…」
進の哀願はいつのまにか苦しげなため息まじりとなり、時折顔が左右に激しく捻り曲げられる。縄めの身では俺の指捌きから逃れることは不可能。
それならば歯を食いしばってでも己の意思の力で絶頂を迎えることを抑えなければならない。目を閉じ顔を一方によじらせる進からはそんな悲壮な決意が窺えた。
しかしいくら頑張ってみても若い牡の肉体の情動を押し止めることは不可能だった。
「で、出る!」
自分の精神が肉体に屈服したことを知らしめるかのように、進が短く一言、震える声で俺に告げた。ほぼ同時に俺が握り締めた彼の筒先からは青臭い牡精が勢い良くほとばしり出た。俺は異様な興奮に包まれていた………………。
……………黄昏ていく中、五年前と同じ様に進が『処刑柱』に縛り付けられている。あのときと同様、念入りに両足首もガッチリと柱に繋ぎとめられて………。
ただ、あのときはまがりなりにも着衣は許されていたけれど、今進の身を覆う物は何一つない素っ裸。しかも上半身は厳しく亀甲後ろ手縛りに処されているのだ。
その足元に座り込んだ俺がリュックから剃刀とシェービングフォームを取り出すのを進は哀しげにじっと見つめている。
「…ご主人様。毛剃りだけはどうか勘弁して下さい」
「駄目さ。熊避け鈴を外し終える前に勝手に放水を始めたんだからな。そのお仕置きをしなくちゃ」
「で、でもズボンの汚れを口と舌で清めたじゃないですか」
「だから毛剃りは許してくれって言うのか。あれは俺のズボンを汚したんだから奴隷として当然の奉仕だ。毛剃りはあくまで勝手に放水を始めたことに対するお仕置きなんだ」
俺は進の哀訴には耳を貸さず、無造作にシェービングフォームを彼の叢へと吹き付けていく。
「ああ……他のご命令ならば何でも従います。でも毛剃りだけは本当に駄目なんです。どうか、………どうかお許し下さいませ」
「他の命令…?」
俺はゆっくりと立ち上がる。
「両手を縛られているお前に、何ができるんだ?」
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