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#16 犬のように…
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「ほら、さっさと降りて来いよ」
古谷が全体重をかけて抵抗するのと同じ様に、篠原も体重を後ろにかけて首輪のチェーンを引っぱる。
……かたや手で、かたや首でチェーンの圧力を受け止める……。しょせん古谷にとって勝ち目のない綱引きだった。
やがてずるずると古谷は引っぱられ、ついに庭に引きずり出されてしまった。
軽い風がサアーッと吹き抜けて、全裸後ろで縛りの古谷の股間を撫で上げ、叢をフルフルと震わせていく。素足に芝生がチクチクと刺すような刺激を感じ、嫌でも裸で屋外にいることを古谷に知覚させた。
こうなれば、早く放水を済ましてまた、家に中に入れてもらうことだ。覚悟を決めた古谷は一転して従順になった。素直になった古谷を篠原は樫の木の前まで連れて行くと、チェーンの先を枝先に繋ぎ止めた。
「せっかく犬の様に首輪をしているんだ。犬らしく小便をさせてやるよ」
篠原は古谷の足元にかがみ込むと、ポケットからロープを取り出しそれで彼の右足首を括った。そして丁度古谷の頭の上に張り出している枝にロープを掛けると思い切り引っぱり上げたのだ。
「ああ…」
古谷の右足は地面から離れ、腰よりも高く吊り上げられた処で、篠原は素早く縄止めをすました。片足立ちでふらつく古谷を見て篠原は笑いかける。
「犬のように足を上げたまま小便してみな」
堪えることの出来ない生理的欲求まで責める手だてとしてしまう篠原………。一旦は篠原の面前で放水することを覚悟した古谷だったが、まさかこんな屈辱的な格好でそれを強要されようとは思ってもおらず、古谷はどうしてもためらいを感じてしまうのだった……。
「早くしないと、平瀬が帰ってくるぜ」
(そうだ。篠原の言う通り、今なら、まだ篠原一人に恥態を笑われるだけで済むのだ)
古谷は下腹部に力を込めた……とそのとき、無情にも玄関のチャイムが鳴ったのだった。
「惜しかったな、時間切れだ。平瀬が帰ってきたぜ」
「ほら、早くおっ始めろよ」
片手に缶コーヒーを持ち、縁側に腰掛けている平瀬が古谷に声をかける。彼が買物から戻ってからもう小一時間が経とうとしていた。
二人は平瀬の買ってきたコンビニの弁当をぱくつきながら、放水ショーを見物する目論見だったのだが、古谷が最後の意地を見せ、下腹部に鈍痛さえ感じ始めていた尿意を必死に堪え続けていたのだ。
……弁当も食べ終わり、食後の缶コーヒーを飲み始めても、未だ頑張り通す古谷に対し、平瀬は痺れを切らし始めてきた。
平瀬はサンダルを突っ掛けると古谷の前まで近づいてきた。
「何我慢してるんだよ」
言うが早いか、平瀬は片手で古谷の背中を押さえるともう片方の手で彼の下腹部をぐっと圧迫した。
「ううう……」
古谷が全体重をかけて抵抗するのと同じ様に、篠原も体重を後ろにかけて首輪のチェーンを引っぱる。
……かたや手で、かたや首でチェーンの圧力を受け止める……。しょせん古谷にとって勝ち目のない綱引きだった。
やがてずるずると古谷は引っぱられ、ついに庭に引きずり出されてしまった。
軽い風がサアーッと吹き抜けて、全裸後ろで縛りの古谷の股間を撫で上げ、叢をフルフルと震わせていく。素足に芝生がチクチクと刺すような刺激を感じ、嫌でも裸で屋外にいることを古谷に知覚させた。
こうなれば、早く放水を済ましてまた、家に中に入れてもらうことだ。覚悟を決めた古谷は一転して従順になった。素直になった古谷を篠原は樫の木の前まで連れて行くと、チェーンの先を枝先に繋ぎ止めた。
「せっかく犬の様に首輪をしているんだ。犬らしく小便をさせてやるよ」
篠原は古谷の足元にかがみ込むと、ポケットからロープを取り出しそれで彼の右足首を括った。そして丁度古谷の頭の上に張り出している枝にロープを掛けると思い切り引っぱり上げたのだ。
「ああ…」
古谷の右足は地面から離れ、腰よりも高く吊り上げられた処で、篠原は素早く縄止めをすました。片足立ちでふらつく古谷を見て篠原は笑いかける。
「犬のように足を上げたまま小便してみな」
堪えることの出来ない生理的欲求まで責める手だてとしてしまう篠原………。一旦は篠原の面前で放水することを覚悟した古谷だったが、まさかこんな屈辱的な格好でそれを強要されようとは思ってもおらず、古谷はどうしてもためらいを感じてしまうのだった……。
「早くしないと、平瀬が帰ってくるぜ」
(そうだ。篠原の言う通り、今なら、まだ篠原一人に恥態を笑われるだけで済むのだ)
古谷は下腹部に力を込めた……とそのとき、無情にも玄関のチャイムが鳴ったのだった。
「惜しかったな、時間切れだ。平瀬が帰ってきたぜ」
「ほら、早くおっ始めろよ」
片手に缶コーヒーを持ち、縁側に腰掛けている平瀬が古谷に声をかける。彼が買物から戻ってからもう小一時間が経とうとしていた。
二人は平瀬の買ってきたコンビニの弁当をぱくつきながら、放水ショーを見物する目論見だったのだが、古谷が最後の意地を見せ、下腹部に鈍痛さえ感じ始めていた尿意を必死に堪え続けていたのだ。
……弁当も食べ終わり、食後の缶コーヒーを飲み始めても、未だ頑張り通す古谷に対し、平瀬は痺れを切らし始めてきた。
平瀬はサンダルを突っ掛けると古谷の前まで近づいてきた。
「何我慢してるんだよ」
言うが早いか、平瀬は片手で古谷の背中を押さえるともう片方の手で彼の下腹部をぐっと圧迫した。
「ううう……」
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