38 / 44
㉝教師の飲みかい”恥ずかしい話”
しおりを挟む
夏休みに突入すると、小学校の先生たちは暑気払いと称して1回のみに行く。
「恥ずかしい話ですか?」
それは40代の教務の男性教諭が隣に居た時に話のお題を振られ、梨乃は少し考える。
「犯罪じゃない恥ずかしさね」
追加されるお題に難しいなと更に考えるのだが。
直ぐには思いつかない。
「犯罪にあたる恥ずかしい話って何ですか?」
具体的なお題のヒントが欲しいなと思いつつ問い返すと勿論っと教務は口を開く。
「不倫、万引き、窃盗、恐喝」
「それ、恥ずかしい話じゃなくて、おっかない話ですよ」
なんて突っ込みを入れながら梨乃は考えると直ぐに思いついた。
「20代そこそこの若い時までは思わなかったんですが、人前で感情を出す人。悲しい事があるから電車でなくとか、そういうのは仕方が無いんだけど怒鳴り散らかしてる人とか。職場で怒鳴る人に対して人として恥ずかしいなって思うようになりました」
「それは恥ずかしいよな」
「私もまだまだ、不快な事は顔に出てしまいますが。大人として感情をむき出しにするのって幼稚で恥ずかしいですね」
特に昨今、TVのニュースでは元交際相手の男性が降られた腹いせにとか。
人生に幻滅してっとか、気に入らないことがあれば恥ずかしいを通り過ぎておっかないになることも多々ある。
「後は適切な言葉も恥ずかしいですね。日本語教師のボランティアで、夏休みは応募生徒が多数で100人程度参加しているグループラインで”俺、休みなんやけど笑笑”って友達言葉を登校した留学生がいて」
「意味は通じるし、自分を参加させてっていう純粋な思いで打ったんだろうけどな」
「そうなんですよね。悪気はないんですけど、こういう友達言葉を全体の場で言うのは。人前でおっぱい!おちんちんって叫んでるようなものよって大袈裟に二度としないように説明しました」
なんて真面目な話をしているのは初めだけ。
「雨の日にこけかかって、手をシュワッチって広げてバランスを取った時も恥ずかしい」
戦隊レンジャー的なキレキレっポーズ!
「あぁ、分る。レジでお金が足らない時も恥ずかしいな」
「・・・恥ずかしいというより、こっぱずかしいが正しいですか?」
「かもしれない。眼鏡かけてるのに眼鏡を探したり、マグカップを持ちながらマグカップを探したり、こっぱずかしい」
教務は腕組をして頷く。
「こっぱずかしいでいえば、間違えて手を振るとかもこっぱずかしい」
教頭先生は入って来ると梨乃は頷いた。
「あぁ。分かりますね。そして手を振られたら、自分も間違える事があるからハーフスマイルで。ごめんなさ~い、きっと、多分別人かなっと思いますって答えてね」
「分かるわぁ。自分のミスと重なって優しくしてしまう」
教務は頷くと、梨乃は少しだけ悪い顔をする。
「友達と焼肉屋に行ったとき、店長に久しぶりって言われて。お久しぶりです!ってなんとなく悪乗りしたら、店長が社割してくれました」
「それは最高」
教務は言うと、教頭先生はおいおいっと突っ込む。
「恥ずかしい話じゃなくて。こっぱずかしい話を通り越して。お得な話しになってるぞ」
「恥ずかしい話ですか?」
それは40代の教務の男性教諭が隣に居た時に話のお題を振られ、梨乃は少し考える。
「犯罪じゃない恥ずかしさね」
追加されるお題に難しいなと更に考えるのだが。
直ぐには思いつかない。
「犯罪にあたる恥ずかしい話って何ですか?」
具体的なお題のヒントが欲しいなと思いつつ問い返すと勿論っと教務は口を開く。
「不倫、万引き、窃盗、恐喝」
「それ、恥ずかしい話じゃなくて、おっかない話ですよ」
なんて突っ込みを入れながら梨乃は考えると直ぐに思いついた。
「20代そこそこの若い時までは思わなかったんですが、人前で感情を出す人。悲しい事があるから電車でなくとか、そういうのは仕方が無いんだけど怒鳴り散らかしてる人とか。職場で怒鳴る人に対して人として恥ずかしいなって思うようになりました」
「それは恥ずかしいよな」
「私もまだまだ、不快な事は顔に出てしまいますが。大人として感情をむき出しにするのって幼稚で恥ずかしいですね」
特に昨今、TVのニュースでは元交際相手の男性が降られた腹いせにとか。
人生に幻滅してっとか、気に入らないことがあれば恥ずかしいを通り過ぎておっかないになることも多々ある。
「後は適切な言葉も恥ずかしいですね。日本語教師のボランティアで、夏休みは応募生徒が多数で100人程度参加しているグループラインで”俺、休みなんやけど笑笑”って友達言葉を登校した留学生がいて」
「意味は通じるし、自分を参加させてっていう純粋な思いで打ったんだろうけどな」
「そうなんですよね。悪気はないんですけど、こういう友達言葉を全体の場で言うのは。人前でおっぱい!おちんちんって叫んでるようなものよって大袈裟に二度としないように説明しました」
なんて真面目な話をしているのは初めだけ。
「雨の日にこけかかって、手をシュワッチって広げてバランスを取った時も恥ずかしい」
戦隊レンジャー的なキレキレっポーズ!
「あぁ、分る。レジでお金が足らない時も恥ずかしいな」
「・・・恥ずかしいというより、こっぱずかしいが正しいですか?」
「かもしれない。眼鏡かけてるのに眼鏡を探したり、マグカップを持ちながらマグカップを探したり、こっぱずかしい」
教務は腕組をして頷く。
「こっぱずかしいでいえば、間違えて手を振るとかもこっぱずかしい」
教頭先生は入って来ると梨乃は頷いた。
「あぁ。分かりますね。そして手を振られたら、自分も間違える事があるからハーフスマイルで。ごめんなさ~い、きっと、多分別人かなっと思いますって答えてね」
「分かるわぁ。自分のミスと重なって優しくしてしまう」
教務は頷くと、梨乃は少しだけ悪い顔をする。
「友達と焼肉屋に行ったとき、店長に久しぶりって言われて。お久しぶりです!ってなんとなく悪乗りしたら、店長が社割してくれました」
「それは最高」
教務は言うと、教頭先生はおいおいっと突っ込む。
「恥ずかしい話じゃなくて。こっぱずかしい話を通り越して。お得な話しになってるぞ」
0
お気に入りに追加
12
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
本当にあった怖い話
邪神 白猫
ホラー
リスナーさんや読者の方から聞いた体験談【本当にあった怖い話】を基にして書いたオムニバスになります。
完結としますが、体験談が追加され次第更新します。
LINEオプチャにて、体験談募集中✨
あなたの体験談、投稿してみませんか?
投稿された体験談は、YouTubeにて朗読させて頂く場合があります。
【邪神白猫】で検索してみてね🐱
↓YouTubeにて、朗読中(コピペで飛んでください)
https://youtube.com/@yuachanRio
※登場する施設名や人物名などは全て架空です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる