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10.朝から何してんねん。
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夢の中で目の前を布が遮る。
身体をすっぽりと包めるほどの白い布に包まれる。布が耳朶を撫で、下唇の縦皺を確かめるように擦れる。くすぐったくて、身を捩ると背後から誰かに抱きしめられた。
首元に暖かくて柔らかいものが触れて、それがたまらなく心地よくて笑みが溢れた。
──気持ち、いいな。
声に出したかどうか分からない。さらに強く抱きしめられ、次は唇に何かが押し付けられる。手のひらと思ったそれは、唇だった。分厚く、大きい舌が唇を割り、口内へと入ってくる。ねっとりと上顎を撫でられると、意図せず上擦った声が上がる。燃えるような熱い舌が舐め上げる。腰の芯に重く響く刺激だ。上擦った声が喉から抜けるのが分かった。
──ンぁ、んぅ、んッ……。
自分の嬌声だと気付くのに間があった。それを打ち消すように、ハァっと荒い息継ぎの音が響く。
──ハッァ、ハッハッハハッハッ!
いや、全力疾走したんか? 息上がり過ぎへん?
湧いた疑問で一気に意識が浮上した。
重い瞼を開けるとタワシのような硬い物体が京の首元に埋もれていた。
「勘弁してくれぇ、雷太……あぁ、もう、顔中ベッタベタやんけッ!」
愛嬌のある顔でこちらを窺う雷太を両手で抱き上げる。眠っている間に雷太に襲撃され、顔中雷太の唾液だらけだった。袖口に顔を押し付けて唾液を拭うが、不快感は消えない。雷太の唾液は地球外生命体のアクション映画で見た、とろとろの唾液シーンを彷彿とさせた。
あれからパグの子犬は雷太と名付けた。ゼロに一任しようとしたが、最悪なネーミングセンスに泣く泣く京が名付け親になることになった。
なます、タコ、根、紐……身の回りにある単語しか出てこないのだ。ゼロの語彙力と発想力の無さを証明した形だ。タコなんて、悪口でしかない。人間やったら刺される。
まだ歯が生え揃っていないため、雷太はタオルケットをあむあむと噛んでいる。撫でてやると嬉しそうに尾を振るのが可愛い。
雷太の由来は、二人が最初に顔を合わせた時に雷が鳴っていたからだ。
ゼロも反応も上々ですんなり名前が決定した。
雷太にたっぷりの水と餌をあげると。すごい勢いで食いついた。
犬を飼ったことなどないが、こんなにも心が暖かくなるだなんて知らなかった。
なるほど、日本全国津々浦々に愛犬に貢ぐ人間がわんさかいるはずだ。
「さてと、その前に……コレの処理か……」
京はちらりと己の下半身を見下ろす。
半パンの前がもっこりと膨らんでいる。本体もお目覚めだが、京のムスコもお目覚めだ。完璧に立ち上がって臨戦態勢だ。
雷太が顔中を舐めまくるからなのか、最近悪夢よりも淫夢の色が濃い。今日もかなり濃厚なキスしている夢を見た。思い出すだけでも恥ずかしいぐらい、超濃厚な濡れ場。
今まであんな積極的なキスをする彼女はいなかったのに、どうしてあんなリアルな夢を見てしまったのか京も分からない。
夢とは思えないほどリアルで、京は淫無の残滓を追うように唇をなぞり溜息を漏らした。
ちょっと、欲求不満かも……まぁ、彼女もいないしな、と独り愚痴りながらトイレへと向かう。トイレの蓋を閉めて腰を下ろすと、京は下半身を覆っていた衣服を全て脱いだ。こうなると出し切らなければ終わらないのが悲しい男の性。
いや、日課じゃないけどね! ちょっと最近お盛んなだけ。
勃起した京の茎は朱に染まり鼓動を打つように動いていた。
包み込むように傘の頭部分に指を当て、ゆっくりとなぞる。染み出す液を潤滑液に鈴口を中心に攻める。弦を弾くような快感が背筋に走ると、無意識に京の体は弓反りになる。
「ん……ンあぁ、ヤッバ……」
両手で陰茎を握りしめると強弱をつけるように上下に動かす。根本から一気にずり上げると滴っていた先走りが淫猥な音を奏で始めた。ねちゃりとぐちゃりと粘性の音がトイレ内に籠る。括れた部分や裏筋の部分を笛を吹くように指を使っていく。何年も繰り返している京の快感の高め方だ。
「ふ、ふぅ、ン、ふッ……」
しっかりと閉じた口から声が溢れる。
京は快感に弱い性質だった。上擦った甘えた声が止まらなくなる。自慰の時ぐらい我慢する必要はないだろうと大抵トイレか風呂場で自分を慰めていた。そのせいか、京の自慰スタイルは全裸に近い。
トイレットペーパーを贅沢に巻き取ると、最後の瞬間に向かって己を責め立てる。目を閉じて本能のままに手を動かし続ける。強く握りしめ、根本へと押し込むたびに京の肉が悦ぶ。湿った音と甘い声が呼応し合う。
「あ、あッ、ン、ん、んぅ……」
陰嚢がパンパンに膨れる感覚。迫り上がってくる快感の波……もう、終わりが近い。
もうイクッ──
ガチャリ。
「へ?」
「ん?」
最後の瞬間を迎えようとしていた。最高の快感が京を待っているはずだった。
扉の開閉音とともに、トイレ内に籠っていた熱が霧散し、視界が大きく開かれた。
恐る恐る瞼を上げるととゼロが立っていた。
ドアノブに手を掛けたまま、京と同じくフリーズしていた。
ひとしきり見つめあった後、ゼロの視線が京の下半身へと向けられた。しかし、ゼロの鉄仮面は剥げる様子はない。ゼロの黒い瞳に、京の赤黒い熱塊が映っている。羞恥心が湧き上がるが、あまりの衝撃に対処できなかった。
京がようやく状況を理解し始めた時、もう、すでに身体は安全装置のカバーを外し、爆弾投下の赤いボタンを押していた。そう、THE ENDだ。
「ぁ……っ──」
その瞬間、俺はイッた。達した。
しっかと握られたトイレットペーパーの存在も頭から掻き消えていた。発射した白濁は、二人と祝福するように弧を描いて跳んだ。それはもう見事なまでに。
「……すまない」
「……うん、俺も」
色んな意味で、京は最後の瞬間を迎えた。
しっかりとトイレの掃除を終えた京を、台所で待っていたゼロ。椅子にも座らず、ただ、口を開きかけては閉じ、京の下半身を気にかけては頭を掻きむしり落ち着かない様子だった。相変わらずの寡黙も、今の京にはとっても辛かった。
「あ、の……ごめん、ちょっと、溜まってて。いや、その……出しちゃおうって思って、俺──い、いつも! こ、声がちょっと大きいから、トイレに……いや、別に、声出さなくっても俺は全然イける派やけど!」
「……あぁ」
「変な声出してるって、自覚はあるッ! あるねんッ! でも、ここは俺の家の、しかもトイレやから! 個室やから!」
「あぁ、そうだな」
分かっている、と言いたげなゼロに居た堪れなさが込み上げる。言い訳はいらないってことだろう。京は何度も頷くと振り切るように明るい声色で声を掛けた。
「えっと……朝飯食いに来たんやろ? ちょうど雷太だけご飯済んだとこやねん。鮭あるから焼いたるわな」
いそいそと台所に立ち、シンク下からフライパンを取り出して火を掛けた。ゼロの顔が見られない。ゼロはいつもと変わらないのに、俺だけが意識しちゃダメだと京は己を叱咤するが羞恥心はそう簡単に拭えない。
平常心、平常心と心の中で唱えながら京は朝食の準備を始めた。
ゼロの視線が背中に突き刺さるのを感じる。
雷太のとたとたした軽い足音と、鮭の焼ける音だけしか聞こえない。どうすればいいのか分からず、京は無意味なほど鮭を何度もひっくり返した。鮭の身が崩れてきたが、それどころじゃない。
俺のメンタルはお前よりもボロボロなんやぞ! と、鮭に当たり散らしていると、背後に気配がした。京が視線を送ると、ゼロが腰に腕を回して抱きこんできた。
硬い筋肉が京をきつく抱きしめた。ゼロの顔が肩に沈んだ。
ゼロの吐息がうなじに当たり、思わず肌が粟立つ。
「な、なんや、まだ……焼けてへん──は?」
「……」
俺の腰に当たる硬いものはなんぞや?
俺よりも太くて跳ね返しが強いそれはなんぞや?
俺の腰に惜しげもなく押し付けて、若干腰を揺らすこれは、これはなんぞやぁぁ!
慌ててコンロの火を消して振り返った。
京は臆することなく、ゼロの黒のチノパンの前部分に触れた。そこはしっかりと反応していたが、京が触れられたことで更に血管を拡張し始めた──完全なる勃起状態だ。
「お前、これ……」
「疲れマラだろう」
ゼロのメンタル強すぎない?
突然、野郎にイチモツ触られたら、ちょっとぐらい動揺するやろ。なんで、ドヤ顔で仁王立ちなん? しかも若干腰を前出すなや! なんでそんな自信持って「疲れマラだ」なんて言えんの? ってか、ちょっとは恥ずかしがれや!
先程の俺の苦悩が馬鹿らしく思えた。男は疲れても勃起、朝も勃起、それでええやん。だって生理現象やもん♫ 的な発想になった。疲れマラのおかげで。
「ブッハッハハ! そっか、そうだよな。オッケオッケー、じゃあ今晩は精がつくもん作ったるわな」
「あぁ、でもなますは──」
「山盛り用意したる。とりあえず、朝飯食おーや」
京の屈託無い表情にゼロは少し表情を緩めた。張り詰めていた空気がなくなり、互いに肩の力が抜けた。
身体をすっぽりと包めるほどの白い布に包まれる。布が耳朶を撫で、下唇の縦皺を確かめるように擦れる。くすぐったくて、身を捩ると背後から誰かに抱きしめられた。
首元に暖かくて柔らかいものが触れて、それがたまらなく心地よくて笑みが溢れた。
──気持ち、いいな。
声に出したかどうか分からない。さらに強く抱きしめられ、次は唇に何かが押し付けられる。手のひらと思ったそれは、唇だった。分厚く、大きい舌が唇を割り、口内へと入ってくる。ねっとりと上顎を撫でられると、意図せず上擦った声が上がる。燃えるような熱い舌が舐め上げる。腰の芯に重く響く刺激だ。上擦った声が喉から抜けるのが分かった。
──ンぁ、んぅ、んッ……。
自分の嬌声だと気付くのに間があった。それを打ち消すように、ハァっと荒い息継ぎの音が響く。
──ハッァ、ハッハッハハッハッ!
いや、全力疾走したんか? 息上がり過ぎへん?
湧いた疑問で一気に意識が浮上した。
重い瞼を開けるとタワシのような硬い物体が京の首元に埋もれていた。
「勘弁してくれぇ、雷太……あぁ、もう、顔中ベッタベタやんけッ!」
愛嬌のある顔でこちらを窺う雷太を両手で抱き上げる。眠っている間に雷太に襲撃され、顔中雷太の唾液だらけだった。袖口に顔を押し付けて唾液を拭うが、不快感は消えない。雷太の唾液は地球外生命体のアクション映画で見た、とろとろの唾液シーンを彷彿とさせた。
あれからパグの子犬は雷太と名付けた。ゼロに一任しようとしたが、最悪なネーミングセンスに泣く泣く京が名付け親になることになった。
なます、タコ、根、紐……身の回りにある単語しか出てこないのだ。ゼロの語彙力と発想力の無さを証明した形だ。タコなんて、悪口でしかない。人間やったら刺される。
まだ歯が生え揃っていないため、雷太はタオルケットをあむあむと噛んでいる。撫でてやると嬉しそうに尾を振るのが可愛い。
雷太の由来は、二人が最初に顔を合わせた時に雷が鳴っていたからだ。
ゼロも反応も上々ですんなり名前が決定した。
雷太にたっぷりの水と餌をあげると。すごい勢いで食いついた。
犬を飼ったことなどないが、こんなにも心が暖かくなるだなんて知らなかった。
なるほど、日本全国津々浦々に愛犬に貢ぐ人間がわんさかいるはずだ。
「さてと、その前に……コレの処理か……」
京はちらりと己の下半身を見下ろす。
半パンの前がもっこりと膨らんでいる。本体もお目覚めだが、京のムスコもお目覚めだ。完璧に立ち上がって臨戦態勢だ。
雷太が顔中を舐めまくるからなのか、最近悪夢よりも淫夢の色が濃い。今日もかなり濃厚なキスしている夢を見た。思い出すだけでも恥ずかしいぐらい、超濃厚な濡れ場。
今まであんな積極的なキスをする彼女はいなかったのに、どうしてあんなリアルな夢を見てしまったのか京も分からない。
夢とは思えないほどリアルで、京は淫無の残滓を追うように唇をなぞり溜息を漏らした。
ちょっと、欲求不満かも……まぁ、彼女もいないしな、と独り愚痴りながらトイレへと向かう。トイレの蓋を閉めて腰を下ろすと、京は下半身を覆っていた衣服を全て脱いだ。こうなると出し切らなければ終わらないのが悲しい男の性。
いや、日課じゃないけどね! ちょっと最近お盛んなだけ。
勃起した京の茎は朱に染まり鼓動を打つように動いていた。
包み込むように傘の頭部分に指を当て、ゆっくりとなぞる。染み出す液を潤滑液に鈴口を中心に攻める。弦を弾くような快感が背筋に走ると、無意識に京の体は弓反りになる。
「ん……ンあぁ、ヤッバ……」
両手で陰茎を握りしめると強弱をつけるように上下に動かす。根本から一気にずり上げると滴っていた先走りが淫猥な音を奏で始めた。ねちゃりとぐちゃりと粘性の音がトイレ内に籠る。括れた部分や裏筋の部分を笛を吹くように指を使っていく。何年も繰り返している京の快感の高め方だ。
「ふ、ふぅ、ン、ふッ……」
しっかりと閉じた口から声が溢れる。
京は快感に弱い性質だった。上擦った甘えた声が止まらなくなる。自慰の時ぐらい我慢する必要はないだろうと大抵トイレか風呂場で自分を慰めていた。そのせいか、京の自慰スタイルは全裸に近い。
トイレットペーパーを贅沢に巻き取ると、最後の瞬間に向かって己を責め立てる。目を閉じて本能のままに手を動かし続ける。強く握りしめ、根本へと押し込むたびに京の肉が悦ぶ。湿った音と甘い声が呼応し合う。
「あ、あッ、ン、ん、んぅ……」
陰嚢がパンパンに膨れる感覚。迫り上がってくる快感の波……もう、終わりが近い。
もうイクッ──
ガチャリ。
「へ?」
「ん?」
最後の瞬間を迎えようとしていた。最高の快感が京を待っているはずだった。
扉の開閉音とともに、トイレ内に籠っていた熱が霧散し、視界が大きく開かれた。
恐る恐る瞼を上げるととゼロが立っていた。
ドアノブに手を掛けたまま、京と同じくフリーズしていた。
ひとしきり見つめあった後、ゼロの視線が京の下半身へと向けられた。しかし、ゼロの鉄仮面は剥げる様子はない。ゼロの黒い瞳に、京の赤黒い熱塊が映っている。羞恥心が湧き上がるが、あまりの衝撃に対処できなかった。
京がようやく状況を理解し始めた時、もう、すでに身体は安全装置のカバーを外し、爆弾投下の赤いボタンを押していた。そう、THE ENDだ。
「ぁ……っ──」
その瞬間、俺はイッた。達した。
しっかと握られたトイレットペーパーの存在も頭から掻き消えていた。発射した白濁は、二人と祝福するように弧を描いて跳んだ。それはもう見事なまでに。
「……すまない」
「……うん、俺も」
色んな意味で、京は最後の瞬間を迎えた。
しっかりとトイレの掃除を終えた京を、台所で待っていたゼロ。椅子にも座らず、ただ、口を開きかけては閉じ、京の下半身を気にかけては頭を掻きむしり落ち着かない様子だった。相変わらずの寡黙も、今の京にはとっても辛かった。
「あ、の……ごめん、ちょっと、溜まってて。いや、その……出しちゃおうって思って、俺──い、いつも! こ、声がちょっと大きいから、トイレに……いや、別に、声出さなくっても俺は全然イける派やけど!」
「……あぁ」
「変な声出してるって、自覚はあるッ! あるねんッ! でも、ここは俺の家の、しかもトイレやから! 個室やから!」
「あぁ、そうだな」
分かっている、と言いたげなゼロに居た堪れなさが込み上げる。言い訳はいらないってことだろう。京は何度も頷くと振り切るように明るい声色で声を掛けた。
「えっと……朝飯食いに来たんやろ? ちょうど雷太だけご飯済んだとこやねん。鮭あるから焼いたるわな」
いそいそと台所に立ち、シンク下からフライパンを取り出して火を掛けた。ゼロの顔が見られない。ゼロはいつもと変わらないのに、俺だけが意識しちゃダメだと京は己を叱咤するが羞恥心はそう簡単に拭えない。
平常心、平常心と心の中で唱えながら京は朝食の準備を始めた。
ゼロの視線が背中に突き刺さるのを感じる。
雷太のとたとたした軽い足音と、鮭の焼ける音だけしか聞こえない。どうすればいいのか分からず、京は無意味なほど鮭を何度もひっくり返した。鮭の身が崩れてきたが、それどころじゃない。
俺のメンタルはお前よりもボロボロなんやぞ! と、鮭に当たり散らしていると、背後に気配がした。京が視線を送ると、ゼロが腰に腕を回して抱きこんできた。
硬い筋肉が京をきつく抱きしめた。ゼロの顔が肩に沈んだ。
ゼロの吐息がうなじに当たり、思わず肌が粟立つ。
「な、なんや、まだ……焼けてへん──は?」
「……」
俺の腰に当たる硬いものはなんぞや?
俺よりも太くて跳ね返しが強いそれはなんぞや?
俺の腰に惜しげもなく押し付けて、若干腰を揺らすこれは、これはなんぞやぁぁ!
慌ててコンロの火を消して振り返った。
京は臆することなく、ゼロの黒のチノパンの前部分に触れた。そこはしっかりと反応していたが、京が触れられたことで更に血管を拡張し始めた──完全なる勃起状態だ。
「お前、これ……」
「疲れマラだろう」
ゼロのメンタル強すぎない?
突然、野郎にイチモツ触られたら、ちょっとぐらい動揺するやろ。なんで、ドヤ顔で仁王立ちなん? しかも若干腰を前出すなや! なんでそんな自信持って「疲れマラだ」なんて言えんの? ってか、ちょっとは恥ずかしがれや!
先程の俺の苦悩が馬鹿らしく思えた。男は疲れても勃起、朝も勃起、それでええやん。だって生理現象やもん♫ 的な発想になった。疲れマラのおかげで。
「ブッハッハハ! そっか、そうだよな。オッケオッケー、じゃあ今晩は精がつくもん作ったるわな」
「あぁ、でもなますは──」
「山盛り用意したる。とりあえず、朝飯食おーや」
京の屈託無い表情にゼロは少し表情を緩めた。張り詰めていた空気がなくなり、互いに肩の力が抜けた。
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