ただ女の子が自慰をするだけ

まー

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 ここまで読んでくださっている崇高で酔狂な感性の読者様に一つ謝らなければならないことがある。
 といってもそこまで重要なこと、少なくとも先程のようなことではないので落ち着いて聞いて頂きたい。
 今まで散々私はこの両手にある棒状の玩具を『電動マッサージ機』などといっていたが、どうやらその一つの単語で納まるものではないらしい。よく見るとこれの二つはそれぞれ用途が微妙に異なっているようだ。改めて見てみれば一目瞭然な違いだったが。
 まず右手に持っている方、こちらは今まで私がいつも使っているそれの五倍ほどの振動率と多彩な振動拍を持っている電動マッサージ機だ。当てる前に少し起動してみたが、これは凄い……期待値が高まる……。これからこれが容赦なく私の陰部を襲うのだと思うと、思わずごくりと生唾を飲み込んでしまう。そして私のクリトリスも楽しみなようで硬く、身体を引っ張るように勃起してきた。まだ左手に持っている玩具の説明を終えていないのに、欲しがりだなあ私の身体は。まだお預けダゾ☆。……自分でも気持ち悪いな。テンションが上がってしまっているとはいえ流石にどうかと思う。
 さて、いよいよ左手に持っている大きな玩具についてだ。といっても私の身体はどうやらそこまで我慢の利く方ではないらしいことを今感じているところなので手短にいこう。こちらは私がこれまで使ったことのない、ディルドと呼ばれている玩具だ。しかも電動で良い動きをする。こちらは今回の主役と表しても過言ではないもので、先程の乳首弄りもこのためにやったほどだ。早く挿入したくてうずうずする。
 しかし、始めは今まで使ったことのある電動マッサージ機からだ。ただこちらも舐めてかかる訳にはいかない。何故ならば、前述の通りいつも使っているものの五倍の威力があるのだ。最悪これを付けたまま失神という可能性もある。万が一のことは一応考えて、浴室内の気温を少し上げ、準備完了だ。
 私は右手に持った電動マッサージ機を自分のクリトリスに軽く当て、『弱』で起動する。
「んっ、ぅん……あぁ……」
 今まで使っていた電動マッサージ機の『強』くらいの刺激が一点に伝わり、身体がビクッと跳ね上がって、淫らな声が漏れる。これで『弱』だというのだから恐ろしい。これからその恐怖に徐々に慣れていこう。そうしたら先程のような中途半端な思いをしなくても済むだろうし。
「はあぁ、あぅっ……うぅん……あっ」
 そうこうしているうちに私の身体は持ち主である私の意識に反して絶頂寸前まで向かっていた。でも駄目、まださせない。時間はたんまりあるし、何より乳首愛撫で絶頂出来ないような駄目な身体は無意識と共に調教してあげなければいけないから。
 無意識の抵抗を振り切り、電動マッサージ機の電源を一度落とす。
 寸止めされた私のクリトリスは、物欲しそうというよりはとても嬉しそうにピクンピクンと動いている。私はその姿を見て、自分のそれをとても愛おしく、自分の中で一番大事なモノのように感じられた。いや、それが自分の中で大切なモノだということは分かっているのだが、今抱いている感情は普段のそれとはまた違う何かだ。
 無意識とはとても奥深いものらしい。昔一度だけ研究をしたから知っているのだが、一言で無意識といっても色々なものがあり、全てを一緒に語ることは出来ないらしい。
 とか適当なことをいっている間に絶頂感が治まってきた。
 すかさず私は右手の電動マッサージ機をクリトリスにあてがう。
「んぁ……」
 寸止めでクリトリスが敏感になっていて、当てるだけで吐息が少し漏れる。この様子ではすぐに絶頂してしまうかもしれないな。まあ、簡単に絶頂なんてさせる訳ないが。
 散々追い込んだ上で電動ディルドを膣内に一気に突っ込んで絶頂させてみせる。
「あぁあ、やぁ、うぅん……あぁっ……あんっ」
 この様子ではそこまで持つか非常に心配であるが。
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