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第83話渦巻く陰謀と新たな敵④
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作戦会議を終えた俺はローザの武具店を訪ねた。ローザにこれまでの経緯と会議の内容を伝える。
「それで、これが新たに導入したいアイテムね。確かに木材なら安価だし、加工時間も短縮できるわね。でも、魔石との相性が良くないから出力が低下しちゃうけど……」
俺が描いた下手くそな新アイテムのイメージ図を見ながら、ローザは眉をひそめた。
「レイドさんのマントみたいに高ランクでなくていいんです。ギルメン全員が扱える水準でお願いします」
「ユージ君がそう言うなら、わかったわ。明日までに仕上げればいいのね?」
「無理言ってすみません」
俺が頭を下げるとローザは笑顔で手を上げ、工房に戻っていった。
俺がスキルバの店を訪ね、治療室に向かうと高らかな笑い声が聞こえてきた。
中へ入ると、レベッカとクレアが楽しそうに会話していた。
「あ、ユージ。ちょうどいいとこに来た。今レベッカに、ユージがアイゼンと試合した時の話をしてたの。私がユージを殴って倒しちゃったやつ。ほんとウケるよねえ」
俺は全然笑えません……。
このお姉さん、アイゼンの部下になんて話してんのよ。
俺の印象悪くなっちゃうでしょ。
「ふふふ。ユージ様はやはり巨乳好きでしたか。私の胸を凝視されていたので、そんな気はしていましたが」
げっ。ばれてた。恥ずかしい……。
「す、すみません。レベッカさんも胸が大きいので、ランクも高いんだろうなぁなんて。あははは」
苦し紛れの言い訳をしながら笑ってごまかす。
「はい、ランクはSSRです」
「すごい! アイゼンさんと同ランクなんですね」
「いえ、とんでもない。私は2か月前にランクアップしたばかりで、アイゼン様には遠く及びません」
レベッカが首を横に振る。
「それでもすごいです。鍛錬のたまものですね」
「たしかに、日々の鍛錬を怠った日は一日足りとありません。14で入団した6年前はランクSRのFカップでした。今ではHカップまで成長いたしました」
レベッカが両手で巨乳をムニュっと持ち上げる。
14歳でFカップ!
さらに今はアイゼンに迫るほどのおっぱいに成長してる。
今後もレベッカの成長に期待しよう。
それにしても、クレアと同い年でこんなにも差があるとは……。
「ちょっと、今レベッカの胸と見比べたでしょ!」
「いえ、見えません。じゃなくて、見てません」
「今わざと間違えたでしょ! 私の胸が小さすぎて見えないって嫌味?」
「イテテテ。暴力反対」
クレアに頬をつねられ涙目になる俺を見て、レベッカが笑い出す。
「町の防衛戦は微力ながら私も参戦いたします」
「ありがとうございます。でも、前線は俺たちに任せてください。レベッカさんは、スキルバさんや付属ギルドのみんなと町に待機でお願いします」
「了解しました。私に出来ることがあれば何でもおっしゃってください」
「では、とりあえずパイズリをお願い――」
「おいっ!」
言い終える前にクレアが俺の頭をバシッとはたいた。
レベッカがクスクス笑い出す。
それにつられてクレアも吹き出し、治療室は明るい笑い声に満たされた。
「それで、これが新たに導入したいアイテムね。確かに木材なら安価だし、加工時間も短縮できるわね。でも、魔石との相性が良くないから出力が低下しちゃうけど……」
俺が描いた下手くそな新アイテムのイメージ図を見ながら、ローザは眉をひそめた。
「レイドさんのマントみたいに高ランクでなくていいんです。ギルメン全員が扱える水準でお願いします」
「ユージ君がそう言うなら、わかったわ。明日までに仕上げればいいのね?」
「無理言ってすみません」
俺が頭を下げるとローザは笑顔で手を上げ、工房に戻っていった。
俺がスキルバの店を訪ね、治療室に向かうと高らかな笑い声が聞こえてきた。
中へ入ると、レベッカとクレアが楽しそうに会話していた。
「あ、ユージ。ちょうどいいとこに来た。今レベッカに、ユージがアイゼンと試合した時の話をしてたの。私がユージを殴って倒しちゃったやつ。ほんとウケるよねえ」
俺は全然笑えません……。
このお姉さん、アイゼンの部下になんて話してんのよ。
俺の印象悪くなっちゃうでしょ。
「ふふふ。ユージ様はやはり巨乳好きでしたか。私の胸を凝視されていたので、そんな気はしていましたが」
げっ。ばれてた。恥ずかしい……。
「す、すみません。レベッカさんも胸が大きいので、ランクも高いんだろうなぁなんて。あははは」
苦し紛れの言い訳をしながら笑ってごまかす。
「はい、ランクはSSRです」
「すごい! アイゼンさんと同ランクなんですね」
「いえ、とんでもない。私は2か月前にランクアップしたばかりで、アイゼン様には遠く及びません」
レベッカが首を横に振る。
「それでもすごいです。鍛錬のたまものですね」
「たしかに、日々の鍛錬を怠った日は一日足りとありません。14で入団した6年前はランクSRのFカップでした。今ではHカップまで成長いたしました」
レベッカが両手で巨乳をムニュっと持ち上げる。
14歳でFカップ!
さらに今はアイゼンに迫るほどのおっぱいに成長してる。
今後もレベッカの成長に期待しよう。
それにしても、クレアと同い年でこんなにも差があるとは……。
「ちょっと、今レベッカの胸と見比べたでしょ!」
「いえ、見えません。じゃなくて、見てません」
「今わざと間違えたでしょ! 私の胸が小さすぎて見えないって嫌味?」
「イテテテ。暴力反対」
クレアに頬をつねられ涙目になる俺を見て、レベッカが笑い出す。
「町の防衛戦は微力ながら私も参戦いたします」
「ありがとうございます。でも、前線は俺たちに任せてください。レベッカさんは、スキルバさんや付属ギルドのみんなと町に待機でお願いします」
「了解しました。私に出来ることがあれば何でもおっしゃってください」
「では、とりあえずパイズリをお願い――」
「おいっ!」
言い終える前にクレアが俺の頭をバシッとはたいた。
レベッカがクスクス笑い出す。
それにつられてクレアも吹き出し、治療室は明るい笑い声に満たされた。
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