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第51話この異世界でドラゴンに勝利する!?
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二体のドラゴンが同時にブレス攻撃をしかけてきた。回避するとキューべ村に被害が出てしまう。俺は水属性のシールドを展開させて黒い炎を相殺した。
次はこっちのターンだ!
二体のドラゴンに向かって一直線に駆ける。襲い掛かるドラゴンの巨大なかぎ爪を水属性の剣で跳ね返す。ひるんだドラゴンの隙をついて、力いっぱい胸に剣を突き立てた。
か、かてぇ……
ドラゴンの皮膚は想像以上に分厚く、俺のイメージした剣ではダメージを負わせることすらできなかった。
もう一体のドラゴンが俺に向かって尾っぽを振り下ろす。ギリギリのところで転げながら回避し、地面を強く蹴り上げ上空へ移動する。
属性を付与しても俺の力じゃ物理攻撃は無意味みたいだな。
それなら、渾身の魔力を込めて!
目を閉じてアイゼンの魔術攻撃『ホーリィライト・プファイル』を思い出す。
光から水属性に変換。大量の水をイメージ。
両手を頭上にかざし、巨大な水球を形成する。
「アクア・プファイル!」
大きな口を開き鋭い牙をむき出しにして迫りくる二体のドラゴンに向かって、矢のごとく水を噴射させた。
何万本もの水の矢がドラゴンの硬い皮膚を貫通する。目を貫かれたドラゴンが恐ろしい咆哮を上げ、怒りをあらわにする。二体はその巨体と似つかわしくない身のこなしで攻撃を回避し、俺に向かって突っ込んできた。
その巨体があだになったな。近づけば近づくほど狙いがさだめやすい。
ドラゴンの広い翼を打ち抜いて風穴を開ける。二体がバランスを崩した隙に、ありったけの魔力を込めて水をジェット噴射させた。水のレーザーがドラゴンの体を貫いた。二体は悲鳴のような鳴き声を上げ、地面へ落下し動かなくなった。
死んでるよな?
降下して恐る恐る近づき確認する。
二体は身を重ねて地面に横たわり、その体から流れる大量の血で辺りは真っ赤に染まっていた。動く気配も無ければ息遣いも感じられない。
か、勝った……。
安堵と魔力消費による疲労感で、一気に力が抜けた。大の字で地面に寝転がる。
キューべ村をクレアやマリアたちみんなを守ることができた!
安心したのもつかの間、地震のような大地の揺れに俺はびっくりして飛び起きた。
う、ウソだろ……。
倒したはずのドラゴンが起き上がり、地面に尾っぽを叩きつけている。
さらにもう一体のドラゴンがゆっくりと起き上がる。
クソッ。体が動かない。
ふらつきながら立ち上がったところを、ドラゴンの尾っぽが直撃する。俺は村まで吹き飛ばされ、家屋の壁を崩壊させて地面に転がった。
体中が粉々に砕かれたように痛む。息がうまくできない。咳込んだ拍子に血を吐き出した。
俺、死んじゃうのか?
ドラゴンに殺されるのか?
怖い……。
次はこっちのターンだ!
二体のドラゴンに向かって一直線に駆ける。襲い掛かるドラゴンの巨大なかぎ爪を水属性の剣で跳ね返す。ひるんだドラゴンの隙をついて、力いっぱい胸に剣を突き立てた。
か、かてぇ……
ドラゴンの皮膚は想像以上に分厚く、俺のイメージした剣ではダメージを負わせることすらできなかった。
もう一体のドラゴンが俺に向かって尾っぽを振り下ろす。ギリギリのところで転げながら回避し、地面を強く蹴り上げ上空へ移動する。
属性を付与しても俺の力じゃ物理攻撃は無意味みたいだな。
それなら、渾身の魔力を込めて!
目を閉じてアイゼンの魔術攻撃『ホーリィライト・プファイル』を思い出す。
光から水属性に変換。大量の水をイメージ。
両手を頭上にかざし、巨大な水球を形成する。
「アクア・プファイル!」
大きな口を開き鋭い牙をむき出しにして迫りくる二体のドラゴンに向かって、矢のごとく水を噴射させた。
何万本もの水の矢がドラゴンの硬い皮膚を貫通する。目を貫かれたドラゴンが恐ろしい咆哮を上げ、怒りをあらわにする。二体はその巨体と似つかわしくない身のこなしで攻撃を回避し、俺に向かって突っ込んできた。
その巨体があだになったな。近づけば近づくほど狙いがさだめやすい。
ドラゴンの広い翼を打ち抜いて風穴を開ける。二体がバランスを崩した隙に、ありったけの魔力を込めて水をジェット噴射させた。水のレーザーがドラゴンの体を貫いた。二体は悲鳴のような鳴き声を上げ、地面へ落下し動かなくなった。
死んでるよな?
降下して恐る恐る近づき確認する。
二体は身を重ねて地面に横たわり、その体から流れる大量の血で辺りは真っ赤に染まっていた。動く気配も無ければ息遣いも感じられない。
か、勝った……。
安堵と魔力消費による疲労感で、一気に力が抜けた。大の字で地面に寝転がる。
キューべ村をクレアやマリアたちみんなを守ることができた!
安心したのもつかの間、地震のような大地の揺れに俺はびっくりして飛び起きた。
う、ウソだろ……。
倒したはずのドラゴンが起き上がり、地面に尾っぽを叩きつけている。
さらにもう一体のドラゴンがゆっくりと起き上がる。
クソッ。体が動かない。
ふらつきながら立ち上がったところを、ドラゴンの尾っぽが直撃する。俺は村まで吹き飛ばされ、家屋の壁を崩壊させて地面に転がった。
体中が粉々に砕かれたように痛む。息がうまくできない。咳込んだ拍子に血を吐き出した。
俺、死んじゃうのか?
ドラゴンに殺されるのか?
怖い……。
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