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第14話ゴブリン襲来編⑧
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「グオォォォ!」
咆哮を上げながら巨体ゴブリンが大剣を振り下ろす。攻撃をひらりとかわし、マリアが首めがけて大剣を振った。
巨体ゴブリンは攻撃を回避することなく兜で受け止め、マリアの剣をはじき返した。
「はぁぁぁぁっ!」
マリアはひるむことなく巨体ゴブリンに斬撃を浴びせ続ける。反撃の隙を与えないスピーディな攻撃に巨体ゴブリンがじりじりと後ずさりする。
「ヤァァァァァ!」
マリアが渾身の力を込めて大剣を振りぬき、ゴブリンの巨体を吹き飛ばした。
2メートルを超えるゴブリンが大木に衝突して倒れる。
「す、すげぇ! あのデカぶつをぶっ飛ばしちまった」
ベックが驚嘆の声を上げる。
「嬢ちゃんが仕留めたぞぉ!」
冒険者たちが歓喜に包まれる。
「まだよ! 油断しないで。アイツはまだ死んでない」
マリアが倒れているゴブリンをにらんだまま、剣を構える両手に力を込める。
(全部うまく防がれてる。防御が硬い。まともなダメージを与えられないうえ、私の方が消耗してる。なんとか有効な一撃を決めないと……)
マリアが呼吸を整える。
「いやいや、大したもんだお嬢ちゃん」
「!?」
ゆっくり立ち上がった巨体ゴブリンが言葉を発した。
ありえない出来事にマリアをはじめ、その場の全員が言葉を失った。
「ゴブリンが、なんで言葉を……」
モンスターは人の言語を話せない、理解できないという常識が崩れ去り、マリアが動揺する。
「えっと、マリアだっけ? 綺麗な金髪だなぁ。顔もカワイイ。少し気の強そうな目つきがそそるよなぁ」
巨体ゴブリンがマリアを舐めまわすような目つきで見つめる。
「マリア気をつけろっ。そいつネームドだ! しかも喋るモンスターなんて聞いたことねぇ」
ベックがゴブリンと戦いながら呼びかける。
「ええ。こっちは任せて。ネームドだろうが変異種だろうが、やることは同じ。ゴブリンは殲滅する!」
マリアが走り出す。
「おせぇなぁ」
マリアが気がついたときには、すでに巨体ゴブリンが目の前で大剣を振っていた。
「うあぁぁぁっ!」
軽量級の鎧が粉々に砕け散り、吹き飛ばされたマリアが地面に転がる。
(クッ……すぐに立ち上がらないと。大丈夫、あばらは折れてない。ちゃんと呼吸も出来る。アイツ、私より速かった。間合いに入られないように気を付けないと)
マリアが大剣を支えに、痛めた体を急いで起こす。
「うひょぉ、いい乳してんなぁ。金髪巨乳は俺の大好物なんだぁ。揉んで、吸って、挟んで、たまんねぇよなぁ」
巨体ゴブリンが舌なめずりをしてマリアの巨乳に視線を向ける。
巨体ゴブリンの攻撃を受けて防具は砕け散り、上半身の衣服も大きく破れていた。葉っぱをモチーフにした柄のブラがIカップのボリュームをしっかり支え、見事なY字の谷間を見せている。
マリアが大剣を握る両手に力を入れると、巨乳が腕に圧迫されてムギュッと寄せ合わさり、胸の谷間がこんもりと隆起した。
「黙れゴブリン! 私が討伐してやる!」
マリアが大剣を握りしめ、再び駆け出した。
咆哮を上げながら巨体ゴブリンが大剣を振り下ろす。攻撃をひらりとかわし、マリアが首めがけて大剣を振った。
巨体ゴブリンは攻撃を回避することなく兜で受け止め、マリアの剣をはじき返した。
「はぁぁぁぁっ!」
マリアはひるむことなく巨体ゴブリンに斬撃を浴びせ続ける。反撃の隙を与えないスピーディな攻撃に巨体ゴブリンがじりじりと後ずさりする。
「ヤァァァァァ!」
マリアが渾身の力を込めて大剣を振りぬき、ゴブリンの巨体を吹き飛ばした。
2メートルを超えるゴブリンが大木に衝突して倒れる。
「す、すげぇ! あのデカぶつをぶっ飛ばしちまった」
ベックが驚嘆の声を上げる。
「嬢ちゃんが仕留めたぞぉ!」
冒険者たちが歓喜に包まれる。
「まだよ! 油断しないで。アイツはまだ死んでない」
マリアが倒れているゴブリンをにらんだまま、剣を構える両手に力を込める。
(全部うまく防がれてる。防御が硬い。まともなダメージを与えられないうえ、私の方が消耗してる。なんとか有効な一撃を決めないと……)
マリアが呼吸を整える。
「いやいや、大したもんだお嬢ちゃん」
「!?」
ゆっくり立ち上がった巨体ゴブリンが言葉を発した。
ありえない出来事にマリアをはじめ、その場の全員が言葉を失った。
「ゴブリンが、なんで言葉を……」
モンスターは人の言語を話せない、理解できないという常識が崩れ去り、マリアが動揺する。
「えっと、マリアだっけ? 綺麗な金髪だなぁ。顔もカワイイ。少し気の強そうな目つきがそそるよなぁ」
巨体ゴブリンがマリアを舐めまわすような目つきで見つめる。
「マリア気をつけろっ。そいつネームドだ! しかも喋るモンスターなんて聞いたことねぇ」
ベックがゴブリンと戦いながら呼びかける。
「ええ。こっちは任せて。ネームドだろうが変異種だろうが、やることは同じ。ゴブリンは殲滅する!」
マリアが走り出す。
「おせぇなぁ」
マリアが気がついたときには、すでに巨体ゴブリンが目の前で大剣を振っていた。
「うあぁぁぁっ!」
軽量級の鎧が粉々に砕け散り、吹き飛ばされたマリアが地面に転がる。
(クッ……すぐに立ち上がらないと。大丈夫、あばらは折れてない。ちゃんと呼吸も出来る。アイツ、私より速かった。間合いに入られないように気を付けないと)
マリアが大剣を支えに、痛めた体を急いで起こす。
「うひょぉ、いい乳してんなぁ。金髪巨乳は俺の大好物なんだぁ。揉んで、吸って、挟んで、たまんねぇよなぁ」
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マリアが大剣を握る両手に力を入れると、巨乳が腕に圧迫されてムギュッと寄せ合わさり、胸の谷間がこんもりと隆起した。
「黙れゴブリン! 私が討伐してやる!」
マリアが大剣を握りしめ、再び駆け出した。
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