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第23話 初冬の誓い
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親父の兄の子供、つまり従兄が我が家にやってきた。従兄といってももう二十歳は余裕で越えたおっさんだ。
どこかとらえどころのない彼は、それでも僕たちは結構好きで、一緒によく遊んだものだった。
夕方、ぼろぼろの中古車できた従兄は、僕たちを見ると屈託のない笑顔でにいと笑う。
「よっす、久しぶり」
「久しぶりっ兄ちゃん」
姉も嬉しそうだ。
「いらっしゃい兄ちゃん」
僕も素直に嬉しい。
兄ちゃんは早速親父と一杯始める。その両脇で僕たちは枝豆とジュースをいただく。
親父と兄ちゃんは農業の話を始めるとそれに熱中しだす。こっちはだんだんそれに飽きてきた。
「遊ぼうよー、兄ちゃあん」
始まった。姉のわがままだ。
「おう、どうした? ちゃんと体重減らしてないか」
「だいじょぶ、あたし痩せない体質なんだ」
「そうか、兄ちゃんぽっちゃりが好きだからな。痩せるなよ」
姉はけたけた笑って言う。
「兄ちゃんじゃお断りですう。ねね、いっぱいボードゲームあるしさ、遊ぼ」
「へえ、テレビゲームじゃないんだ」
「姉さん、アナログゲームマニアだから」
僕が横槍を入れると姉は少し照れた顔になる。
「マニアって程じゃないよ。持ってこよっか」
「持ってこれるのか?」
姉はにんまりと笑う。
「持ってくるのはあたしじゃなくてゆーくん。ねっ」
僕は姉を後ろから抱えるようにして持ち上げ座椅子から立たせる。
「僕は姉さんの召使いじゃないぞ」
僕は姉に二本の杖を手渡す。
「似たようなもんじゃん。ほらおいでっゆーくん」
杖を突いて自分の部屋に向かう姉の後をついていく僕。
「はいはい」
僕も兄ちゃんも苦笑いが出る。
廊下で姉がよろめくと僕が後ろから支える。
姉の部屋に行くといくつものボードゲームが床に積まれていた。
「えっこれ全部?」
「そっ」
うきうきした声で答える姉。よっぽど兄ちゃんが来るのを楽しみにしてたんだなあ、と思いつつほんのちょっぴりの嫉妬心が生まれる。僕はそんな自分が嫌だった。
その日はゲーム三昧の夜だった。
兄ちゃんはビールを飲みながらプレイしていたのでルールはわかんなくなるわ、とにかく下手くそで弱いわでグダグダだったが、それでも僕たちはこの夜をとても楽しんだ。姉はいつもより少し夜更かしした。
翌日は兄ちゃんがポンコツの中古車で姉をリハビリに送っていくことになった。もちろん兄ちゃん一人ではわからないことばかりなので僕もついていくことになった。
姉のリハビリが終わるまで僕たちは暇だ。二人で喫茶室に入る。そこでは自然と姉の病状についての話になった。あまりにも極端な一進一退を続ける姉の病状に僕たちが振り回されていることを知り、兄ちゃんも深刻な表情を隠せなかった。
そのあと僕たちはリハビリ室へ向かう。中を覗いた兄ちゃんが「ジムみたいだなあ」と妙に感心していた。そこで僕たちは姉が歩行訓練をしている姿を見ていた。真剣な顔の姉。しかし、いくら真剣にリハビリをしても、その苦労がどこまで報われるのだろうか。僕にはよくわからなかった。本当にやっただけの見返りがあるのだろうか。僕は疑っていた。
そう思いながら、僕まで真剣なまなざしで姉を見ていると兄ちゃんが僕の肩をポンポンと叩く。僕がはっと我に返った時、ちょうどブザーが鳴って姉のリハビリが終わった。
リハビリを終えた姉が着替えて出てくると、車でドライブに行こうかと兄ちゃんが言い出した。僕たちが小さいころ何度か行った「岡の上の公園」に行くことになった。おんぼろ車ががたぴし言いながらがたがた揺れてゆっくり坂道を登っていく様子に僕たちは大笑いをしてしまった。
公園に行くと意外なことにそこは狭かった。小さいときはあんなに広かったのに。
それでも背の高い大きな遊具があるのは変わらなかった。寒い中みんなでその木製の遊具に乗ろうとしたが、姉は当然それには乗れない。すると兄ちゃんが姉を抱きかかえた。僕はぎょっとした。姉も兄ちゃんも笑いながら遊具の てっぺんまで登って行った。僕はちょっと悔しい。兄ちゃんに抱えられて笑う姉を横目に見ながら、僕も兄ちゃんみたいにがっちり体型のムキムキになりたいとちょっとだけ思った。
遊具からの景色はだいぶ変わっていた。田畑が整備され、住宅地の様子も全く違う。ずうっと向こうに見える堤防もすっかり形を変えている。変わらないのは海の色くらいだろうか。どんより青っぽい鼠色の海を僕たちは肩を寄せ合って眺めていた。いつの間にか小雪がちらつき始めていた。
その日の夜は鍋だった。みんなで鍋をつつきながら昔話に興じる。僕は昔話がちょっとだけ苦手だった。姉の元気だったころに触れると胸がちくちく痛む。それなのにみんなは姉を含めて、姉と僕が水路に落ちた時の話だの、姉と僕が林道で迷子になった時の話だのを楽しそうにする。話はいつも僕と姉が対だった。どちらか一人が話題になることがない。「やっぱり年の離れた双子だな。やることはいつも一緒だ」と兄ちゃんが大きな声で笑うと、なぜか姉が照れたような顔をした。
姉は少し疲れていたようなので僕が付き添って早めに寝かしつけた。僕が戻ってくると、まだ赤い顔をした兄ちゃんが、姉の置いて行ったボードゲームをしようという。
簡単なカードゲームを二人でする。やっぱり兄ちゃんは弱い。親父はこたつの中で高いびきをかいていて、おふくろは台所で何かやっていた。
「なあ」
「うん?」
「おまえの姉ちゃんはかわいいな?」
僕はどきっとしながらも否定はしなかった。
「うん、まあね」
兄ちゃんはカードを場に出しながら言った。
「姉ちゃんのこと、好きか」
僕はカードを出しながら僕の中にある問答集の中から適切な解を導き出した。
「そりゃまあたった一人の姉だから」
兄ちゃんもまたカードを出す。
「へえ。よし九十っ」
「えっ」
「切り札はこういう時に取っておくものなのか。やっとわかってきたぜ」
「ちぇっ」
「あのさ」
「うん」
「姉ちゃん、大事にしてやれよ」
「してるって」
「もっとだ」
「えっ」
ちょっと言ってることがわからなくて兄ちゃんの顔を見た。あまりに真剣な顔なんでぼくはぎょっとした。
「好きなんだろ」
僕はうつむいた。兄ちゃんのいう「好き」がどんな「好き」なのか僕にもよくわかった。兄ちゃんに嘘はつけない。だけど本当はここで頷いちゃいけないこともわかっていた。
「なら全力で大事にしろ。惚れた女なんだからな」
「惚れたっ、て……」
「いいんだ、誰だっていいんだ。どんな女だって惚れたんなら全力で守れ」
「……」
僕はまたうつむいて手札を眺める。「死」を表すカラスの姿が大写しされていた。
「それに……」
兄ちゃんは言葉をつづけた。
「あいつにとってもお前が全てだ。この世界の中でただ一人の弟だ。あいつは誰にも甘えたり文句を言ったりわがままを言ったりしない。お前を除いて」
僕ははっとした。僕も以前から僕以外に本音を吐かない姉をかわいそうだと思っていたし、だからこそ僕が姉の心のはけ口になろうと思っていた。それをたった一日で兄ちゃんは見抜いたってのか。親父とおふくろも気づいてないのに。
「いや、お前と同じで弟以上に思っているかもしれないな」
僕は憮然として聞いた。
「どういう意味?」
「言った通りの意味だ」
兄ちゃんはまだ真剣な声で言う。
「どうだ、やってくれるか。お前はお前の姉ちゃんを全力で守るって誓えるか」
その言葉で僕の中で小さな火が灯った。小さいけれど容易には吹き消されない確かな火が。
僕はゆっくりとうつむいた顔を上に向け、兄ちゃんの方を見た。
「誓える」
兄ちゃんが優しい笑顔になって僕の肩を叩いた。
「そうか。おまえも男になったな」
「男じゃないよ。弟なんだ」
「そうか、そうだな。弟だな。弟になった祝いに飲むか。一杯やるか?」
「未成年だよ」
「まあまあいいからいいから」
「いやだって、そんな臭いの」
「なんだ男になってもまだまだ子供だなあ。よし、もっとやるぞ。絶対一回は勝つからな」
「へへっ、姉さんより弱い僕にも勝てないのに?」
「こいつー」
兄ちゃんは翌日帰っていった。姉はめちゃくちゃ寂しそうな顔をしていたが、兄ちゃんはにこにこして帰っていった。
帰り際兄ちゃんが車のウィンドウから僕に親指を立てて言う。
「頼んだぜ!」
僕はぎょっとして言葉が出なかった。
「え? 何が? 何を?」
姉は不思議そうだったけど僕には何も言えなかった。
それでも僕は親指を立てた手でゆっくり兄ちゃんの手に触れた。
こうして突風のように現れてつむじ風のように去っていった兄ちゃんは結局一勝もできなかった。
どこかとらえどころのない彼は、それでも僕たちは結構好きで、一緒によく遊んだものだった。
夕方、ぼろぼろの中古車できた従兄は、僕たちを見ると屈託のない笑顔でにいと笑う。
「よっす、久しぶり」
「久しぶりっ兄ちゃん」
姉も嬉しそうだ。
「いらっしゃい兄ちゃん」
僕も素直に嬉しい。
兄ちゃんは早速親父と一杯始める。その両脇で僕たちは枝豆とジュースをいただく。
親父と兄ちゃんは農業の話を始めるとそれに熱中しだす。こっちはだんだんそれに飽きてきた。
「遊ぼうよー、兄ちゃあん」
始まった。姉のわがままだ。
「おう、どうした? ちゃんと体重減らしてないか」
「だいじょぶ、あたし痩せない体質なんだ」
「そうか、兄ちゃんぽっちゃりが好きだからな。痩せるなよ」
姉はけたけた笑って言う。
「兄ちゃんじゃお断りですう。ねね、いっぱいボードゲームあるしさ、遊ぼ」
「へえ、テレビゲームじゃないんだ」
「姉さん、アナログゲームマニアだから」
僕が横槍を入れると姉は少し照れた顔になる。
「マニアって程じゃないよ。持ってこよっか」
「持ってこれるのか?」
姉はにんまりと笑う。
「持ってくるのはあたしじゃなくてゆーくん。ねっ」
僕は姉を後ろから抱えるようにして持ち上げ座椅子から立たせる。
「僕は姉さんの召使いじゃないぞ」
僕は姉に二本の杖を手渡す。
「似たようなもんじゃん。ほらおいでっゆーくん」
杖を突いて自分の部屋に向かう姉の後をついていく僕。
「はいはい」
僕も兄ちゃんも苦笑いが出る。
廊下で姉がよろめくと僕が後ろから支える。
姉の部屋に行くといくつものボードゲームが床に積まれていた。
「えっこれ全部?」
「そっ」
うきうきした声で答える姉。よっぽど兄ちゃんが来るのを楽しみにしてたんだなあ、と思いつつほんのちょっぴりの嫉妬心が生まれる。僕はそんな自分が嫌だった。
その日はゲーム三昧の夜だった。
兄ちゃんはビールを飲みながらプレイしていたのでルールはわかんなくなるわ、とにかく下手くそで弱いわでグダグダだったが、それでも僕たちはこの夜をとても楽しんだ。姉はいつもより少し夜更かしした。
翌日は兄ちゃんがポンコツの中古車で姉をリハビリに送っていくことになった。もちろん兄ちゃん一人ではわからないことばかりなので僕もついていくことになった。
姉のリハビリが終わるまで僕たちは暇だ。二人で喫茶室に入る。そこでは自然と姉の病状についての話になった。あまりにも極端な一進一退を続ける姉の病状に僕たちが振り回されていることを知り、兄ちゃんも深刻な表情を隠せなかった。
そのあと僕たちはリハビリ室へ向かう。中を覗いた兄ちゃんが「ジムみたいだなあ」と妙に感心していた。そこで僕たちは姉が歩行訓練をしている姿を見ていた。真剣な顔の姉。しかし、いくら真剣にリハビリをしても、その苦労がどこまで報われるのだろうか。僕にはよくわからなかった。本当にやっただけの見返りがあるのだろうか。僕は疑っていた。
そう思いながら、僕まで真剣なまなざしで姉を見ていると兄ちゃんが僕の肩をポンポンと叩く。僕がはっと我に返った時、ちょうどブザーが鳴って姉のリハビリが終わった。
リハビリを終えた姉が着替えて出てくると、車でドライブに行こうかと兄ちゃんが言い出した。僕たちが小さいころ何度か行った「岡の上の公園」に行くことになった。おんぼろ車ががたぴし言いながらがたがた揺れてゆっくり坂道を登っていく様子に僕たちは大笑いをしてしまった。
公園に行くと意外なことにそこは狭かった。小さいときはあんなに広かったのに。
それでも背の高い大きな遊具があるのは変わらなかった。寒い中みんなでその木製の遊具に乗ろうとしたが、姉は当然それには乗れない。すると兄ちゃんが姉を抱きかかえた。僕はぎょっとした。姉も兄ちゃんも笑いながら遊具の てっぺんまで登って行った。僕はちょっと悔しい。兄ちゃんに抱えられて笑う姉を横目に見ながら、僕も兄ちゃんみたいにがっちり体型のムキムキになりたいとちょっとだけ思った。
遊具からの景色はだいぶ変わっていた。田畑が整備され、住宅地の様子も全く違う。ずうっと向こうに見える堤防もすっかり形を変えている。変わらないのは海の色くらいだろうか。どんより青っぽい鼠色の海を僕たちは肩を寄せ合って眺めていた。いつの間にか小雪がちらつき始めていた。
その日の夜は鍋だった。みんなで鍋をつつきながら昔話に興じる。僕は昔話がちょっとだけ苦手だった。姉の元気だったころに触れると胸がちくちく痛む。それなのにみんなは姉を含めて、姉と僕が水路に落ちた時の話だの、姉と僕が林道で迷子になった時の話だのを楽しそうにする。話はいつも僕と姉が対だった。どちらか一人が話題になることがない。「やっぱり年の離れた双子だな。やることはいつも一緒だ」と兄ちゃんが大きな声で笑うと、なぜか姉が照れたような顔をした。
姉は少し疲れていたようなので僕が付き添って早めに寝かしつけた。僕が戻ってくると、まだ赤い顔をした兄ちゃんが、姉の置いて行ったボードゲームをしようという。
簡単なカードゲームを二人でする。やっぱり兄ちゃんは弱い。親父はこたつの中で高いびきをかいていて、おふくろは台所で何かやっていた。
「なあ」
「うん?」
「おまえの姉ちゃんはかわいいな?」
僕はどきっとしながらも否定はしなかった。
「うん、まあね」
兄ちゃんはカードを場に出しながら言った。
「姉ちゃんのこと、好きか」
僕はカードを出しながら僕の中にある問答集の中から適切な解を導き出した。
「そりゃまあたった一人の姉だから」
兄ちゃんもまたカードを出す。
「へえ。よし九十っ」
「えっ」
「切り札はこういう時に取っておくものなのか。やっとわかってきたぜ」
「ちぇっ」
「あのさ」
「うん」
「姉ちゃん、大事にしてやれよ」
「してるって」
「もっとだ」
「えっ」
ちょっと言ってることがわからなくて兄ちゃんの顔を見た。あまりに真剣な顔なんでぼくはぎょっとした。
「好きなんだろ」
僕はうつむいた。兄ちゃんのいう「好き」がどんな「好き」なのか僕にもよくわかった。兄ちゃんに嘘はつけない。だけど本当はここで頷いちゃいけないこともわかっていた。
「なら全力で大事にしろ。惚れた女なんだからな」
「惚れたっ、て……」
「いいんだ、誰だっていいんだ。どんな女だって惚れたんなら全力で守れ」
「……」
僕はまたうつむいて手札を眺める。「死」を表すカラスの姿が大写しされていた。
「それに……」
兄ちゃんは言葉をつづけた。
「あいつにとってもお前が全てだ。この世界の中でただ一人の弟だ。あいつは誰にも甘えたり文句を言ったりわがままを言ったりしない。お前を除いて」
僕ははっとした。僕も以前から僕以外に本音を吐かない姉をかわいそうだと思っていたし、だからこそ僕が姉の心のはけ口になろうと思っていた。それをたった一日で兄ちゃんは見抜いたってのか。親父とおふくろも気づいてないのに。
「いや、お前と同じで弟以上に思っているかもしれないな」
僕は憮然として聞いた。
「どういう意味?」
「言った通りの意味だ」
兄ちゃんはまだ真剣な声で言う。
「どうだ、やってくれるか。お前はお前の姉ちゃんを全力で守るって誓えるか」
その言葉で僕の中で小さな火が灯った。小さいけれど容易には吹き消されない確かな火が。
僕はゆっくりとうつむいた顔を上に向け、兄ちゃんの方を見た。
「誓える」
兄ちゃんが優しい笑顔になって僕の肩を叩いた。
「そうか。おまえも男になったな」
「男じゃないよ。弟なんだ」
「そうか、そうだな。弟だな。弟になった祝いに飲むか。一杯やるか?」
「未成年だよ」
「まあまあいいからいいから」
「いやだって、そんな臭いの」
「なんだ男になってもまだまだ子供だなあ。よし、もっとやるぞ。絶対一回は勝つからな」
「へへっ、姉さんより弱い僕にも勝てないのに?」
「こいつー」
兄ちゃんは翌日帰っていった。姉はめちゃくちゃ寂しそうな顔をしていたが、兄ちゃんはにこにこして帰っていった。
帰り際兄ちゃんが車のウィンドウから僕に親指を立てて言う。
「頼んだぜ!」
僕はぎょっとして言葉が出なかった。
「え? 何が? 何を?」
姉は不思議そうだったけど僕には何も言えなかった。
それでも僕は親指を立てた手でゆっくり兄ちゃんの手に触れた。
こうして突風のように現れてつむじ風のように去っていった兄ちゃんは結局一勝もできなかった。
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