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第十二章
発熱・一
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「精神的な疲労が現れたのでしょう。安静にしていればよくなりますよ」
正式にルシアナの専属医となったタビタは、安心させるようにレオンハルトに声を掛ける。しかし、レオンハルトは表情を曇らせたまま「だが」と続けた。
「今朝も移動中も普通だったんだ。着いた突然こんな……」
それ以上言葉にできないのか、レオンハルトは深刻そうに押し黙る。まるで大病でも患ったかのような反応だ。
ルシアナはそんなレオンハルトに、荒い呼吸を繰り返しながら、ふっと口元を緩めた。
「ご心配をおかけして……申し訳ございません、レオンハルト様。けれど、そのように……深刻になられる必要は、ありませんわ。ね? エステル」
慣れた手つきで汗を拭ってくれるエステルに目を向ければ、彼女は穏やかな笑みを浮かべ頷いた。
「領地に赴く前に体調を崩しては、と無意識のうちに張っていた気が、無事に到着したことで緩んだのだと思われます。領地に行かれることをとても楽しみにしておられましたから」
「ふふ……昔から、何かあればよく……熱を出していたものね。ここ数年は、そんなこともなかったから……わたくしもすっかり、油断していたわ」
「環境も大きく変わりましたし、旦那様の昏睡などもございましたから。きっとお疲れが出たのでしょう。タビタ先生もおっしゃっていましたが、ゆっくり休まれれば、すぐにご快復されますよ」
優しく微笑むその姿は、“これはただの一時的な不調で、昔のように寝込むことはない”と言ってくれているようだった。そう感じたことを後押しするように、タビタも大きく頷く。
「エステル様からお話は伺っています。こちらにいらしてから体調を崩されたことはないということですし、たくさん睡眠をとって、心を休ませて食事をされれば、すぐによくなりますよ」
「ありがとう、タビタ。専属医になったばかりで、迷惑をかけるけれど……よろしくね」
「これからは何でも、私にご相談くださいね」
頼もしく笑うタビタにルシアナは笑みを返すと、いまだ深刻そうな表情を浮かべるレオンハルトを見た。
「レオンハルト様。わたくしは大丈夫ですから、どうかギュンターたちの元へ戻ってください。久しぶりに来られたのだから……やらなくてはいけないことも、ございますでしょう?」
「……そんなこと言わないでくれ。貴女以上に大事なものなどない。何でもするから、どうか貴女の傍に置いてくれ」
頼む、と懇願するレオンハルトに、何故か視界が滲んだ。
決して、そんな悲しそうな顔をさせたかったわけではない。
ただ、自分のことは気にしなくていいと、そう伝えたかっただけだ。
(レオンハルト様のお好きなようにしていいと……そのお気持ちが嬉しいと……お伝えしなければいけないのに……)
エステルの言う通り、無意識のうちに気を張り続けていたのだろう。もう何も気にせず休めるのだとわかってから、一気に体が重たくなった。熱のせいか頭は鈍く痛み始め、ただ横になっているだけなのに、世界がぐるぐると回っているかのような感覚になる。
体は指一本も動かせないほど怠く、地中に沈んでいくような重さを感じるのに、頭はどこかふわふわとして、空中を漂っているような感じだった。その感覚の乖離にだんだんと気持ち悪さが込み上げてきて、ルシアナは咄嗟にレオンハルトから顔を背ける。
(だめ……! レオンハルト様がいらっしゃるのに……! レオンハルト様の前でなんて……!)
込み上がってくるものをなんとか抑えようと、細い呼吸を繰り返す。しかし、一度覚えた気持ち悪さはなかなか消えなかった。それどころか、シーツから香る馴染みのない匂いに吐き気が強くなる。
(だめっ――!)
「――っ!」
喉元まで来ているものを感じ、ルシアナは反射的にレオンハルトに背を向けた。そのままわずかに上体を起こせば、すかさずエステルが銀のボウルを顔の下に差し出してくれる。
発熱時に嘔吐することがよくあったがゆえの対応だが、ルシアナはどうしてもレオンハルトの前で吐きたくはなかった。
「ルシアナ……? どうした……?」
「……」
心配そうなレオンハルトの声に、なんとか堪えようと深呼吸を繰り返す。
しかし、結局それは叶わなかった。
「ルシアナッ!」
えずき、嘔吐するルシアナに、レオンハルトが声を上げる。
「大丈夫か!?」
(……だめ、見ないで……)
後ろで大きな物音がしたのを聞きながら、荒い呼吸を繰り返していると、「やめろ」というベルの声が聞こえた。
「そこまでだ、レオンハルト。少し落ち着け」
「……ベル、様」
(ベル……?)
エステルやタビタに世話をされながら、ルシアナは意識を背後へと向ける。
「お前がルシーを心配する気持ちはわかる。不調に気付けなかったことを自責するがゆえ、傍にいたがる気持ちもな。だが、本当にルシーのことを想うなら、今は引け」
「っしかし……! ルシアナが苦しんでっ――」
「好いた男に醜態を晒したくないルシーの気持ちを慮れと言ってるんだ」
「……っ」
はっとしたように、レオンハルトが小さく息を吞む。と、同時に、ルシアナの目からは涙がこぼれ落ちた。
肩を震わせ、嗚咽を漏らすルシアナに何を思ったのか、レオンハルトは呟くように「すまない」と漏らすと、部屋から出て行った。
(待って……違う、そうではないの……)
涙が出たのは、嘔吐の苦しさや発熱の気持ち悪さ、熱で涙もろくなっていることなど、いくつか理由があった。しかし、その理由の中に、“レオンハルトに醜態を見られたこと”は入っていなかった。
レオンハルトに醜態を晒したくなかったことは事実だし、彼の前で嘔吐してしまったことは恥ずかしくて情けなかった。すべての後処理が終わり、身綺麗になるまでは席を外してほしいと思った。けれど、彼に醜態を晒したこと自体は、泣くほどのことではなかった。
あそこで涙が出てしまったのは、ただただタイミングが悪かっただけなのだ。
(違うの、レオンハルト様……)
涙の原因は違うことなのだと伝えたいのに、吐いたことで体力を使ったのか、言葉を発する気力もなかった。
タビタに支えられながらベッドに身を沈めたルシアナは、頭が痛むのを我慢しながら、ベルに声を掛ける。
(――……ベル……聞こえる……?)
――ああ。聞こえるよ。……すまない、余計なことを言ったか?
(――ううん……思ってたから、代わりに、ありがとう……でも、誤解だって……違うんだって……レオンハルト様に、伝えてもらっても、いい……?)
――ああ、わかった。ついでに呼び戻すか?
(――それは……だいじょぶ……違うってことだけ……伝えて……)
――わかった。
小さな手に優しく頭を撫でられる。
その温かさに安堵の息を漏らしながら、ルシアナは意識を手放した。
正式にルシアナの専属医となったタビタは、安心させるようにレオンハルトに声を掛ける。しかし、レオンハルトは表情を曇らせたまま「だが」と続けた。
「今朝も移動中も普通だったんだ。着いた突然こんな……」
それ以上言葉にできないのか、レオンハルトは深刻そうに押し黙る。まるで大病でも患ったかのような反応だ。
ルシアナはそんなレオンハルトに、荒い呼吸を繰り返しながら、ふっと口元を緩めた。
「ご心配をおかけして……申し訳ございません、レオンハルト様。けれど、そのように……深刻になられる必要は、ありませんわ。ね? エステル」
慣れた手つきで汗を拭ってくれるエステルに目を向ければ、彼女は穏やかな笑みを浮かべ頷いた。
「領地に赴く前に体調を崩しては、と無意識のうちに張っていた気が、無事に到着したことで緩んだのだと思われます。領地に行かれることをとても楽しみにしておられましたから」
「ふふ……昔から、何かあればよく……熱を出していたものね。ここ数年は、そんなこともなかったから……わたくしもすっかり、油断していたわ」
「環境も大きく変わりましたし、旦那様の昏睡などもございましたから。きっとお疲れが出たのでしょう。タビタ先生もおっしゃっていましたが、ゆっくり休まれれば、すぐにご快復されますよ」
優しく微笑むその姿は、“これはただの一時的な不調で、昔のように寝込むことはない”と言ってくれているようだった。そう感じたことを後押しするように、タビタも大きく頷く。
「エステル様からお話は伺っています。こちらにいらしてから体調を崩されたことはないということですし、たくさん睡眠をとって、心を休ませて食事をされれば、すぐによくなりますよ」
「ありがとう、タビタ。専属医になったばかりで、迷惑をかけるけれど……よろしくね」
「これからは何でも、私にご相談くださいね」
頼もしく笑うタビタにルシアナは笑みを返すと、いまだ深刻そうな表情を浮かべるレオンハルトを見た。
「レオンハルト様。わたくしは大丈夫ですから、どうかギュンターたちの元へ戻ってください。久しぶりに来られたのだから……やらなくてはいけないことも、ございますでしょう?」
「……そんなこと言わないでくれ。貴女以上に大事なものなどない。何でもするから、どうか貴女の傍に置いてくれ」
頼む、と懇願するレオンハルトに、何故か視界が滲んだ。
決して、そんな悲しそうな顔をさせたかったわけではない。
ただ、自分のことは気にしなくていいと、そう伝えたかっただけだ。
(レオンハルト様のお好きなようにしていいと……そのお気持ちが嬉しいと……お伝えしなければいけないのに……)
エステルの言う通り、無意識のうちに気を張り続けていたのだろう。もう何も気にせず休めるのだとわかってから、一気に体が重たくなった。熱のせいか頭は鈍く痛み始め、ただ横になっているだけなのに、世界がぐるぐると回っているかのような感覚になる。
体は指一本も動かせないほど怠く、地中に沈んでいくような重さを感じるのに、頭はどこかふわふわとして、空中を漂っているような感じだった。その感覚の乖離にだんだんと気持ち悪さが込み上げてきて、ルシアナは咄嗟にレオンハルトから顔を背ける。
(だめ……! レオンハルト様がいらっしゃるのに……! レオンハルト様の前でなんて……!)
込み上がってくるものをなんとか抑えようと、細い呼吸を繰り返す。しかし、一度覚えた気持ち悪さはなかなか消えなかった。それどころか、シーツから香る馴染みのない匂いに吐き気が強くなる。
(だめっ――!)
「――っ!」
喉元まで来ているものを感じ、ルシアナは反射的にレオンハルトに背を向けた。そのままわずかに上体を起こせば、すかさずエステルが銀のボウルを顔の下に差し出してくれる。
発熱時に嘔吐することがよくあったがゆえの対応だが、ルシアナはどうしてもレオンハルトの前で吐きたくはなかった。
「ルシアナ……? どうした……?」
「……」
心配そうなレオンハルトの声に、なんとか堪えようと深呼吸を繰り返す。
しかし、結局それは叶わなかった。
「ルシアナッ!」
えずき、嘔吐するルシアナに、レオンハルトが声を上げる。
「大丈夫か!?」
(……だめ、見ないで……)
後ろで大きな物音がしたのを聞きながら、荒い呼吸を繰り返していると、「やめろ」というベルの声が聞こえた。
「そこまでだ、レオンハルト。少し落ち着け」
「……ベル、様」
(ベル……?)
エステルやタビタに世話をされながら、ルシアナは意識を背後へと向ける。
「お前がルシーを心配する気持ちはわかる。不調に気付けなかったことを自責するがゆえ、傍にいたがる気持ちもな。だが、本当にルシーのことを想うなら、今は引け」
「っしかし……! ルシアナが苦しんでっ――」
「好いた男に醜態を晒したくないルシーの気持ちを慮れと言ってるんだ」
「……っ」
はっとしたように、レオンハルトが小さく息を吞む。と、同時に、ルシアナの目からは涙がこぼれ落ちた。
肩を震わせ、嗚咽を漏らすルシアナに何を思ったのか、レオンハルトは呟くように「すまない」と漏らすと、部屋から出て行った。
(待って……違う、そうではないの……)
涙が出たのは、嘔吐の苦しさや発熱の気持ち悪さ、熱で涙もろくなっていることなど、いくつか理由があった。しかし、その理由の中に、“レオンハルトに醜態を見られたこと”は入っていなかった。
レオンハルトに醜態を晒したくなかったことは事実だし、彼の前で嘔吐してしまったことは恥ずかしくて情けなかった。すべての後処理が終わり、身綺麗になるまでは席を外してほしいと思った。けれど、彼に醜態を晒したこと自体は、泣くほどのことではなかった。
あそこで涙が出てしまったのは、ただただタイミングが悪かっただけなのだ。
(違うの、レオンハルト様……)
涙の原因は違うことなのだと伝えたいのに、吐いたことで体力を使ったのか、言葉を発する気力もなかった。
タビタに支えられながらベッドに身を沈めたルシアナは、頭が痛むのを我慢しながら、ベルに声を掛ける。
(――……ベル……聞こえる……?)
――ああ。聞こえるよ。……すまない、余計なことを言ったか?
(――ううん……思ってたから、代わりに、ありがとう……でも、誤解だって……違うんだって……レオンハルト様に、伝えてもらっても、いい……?)
――ああ、わかった。ついでに呼び戻すか?
(――それは……だいじょぶ……違うってことだけ……伝えて……)
――わかった。
小さな手に優しく頭を撫でられる。
その温かさに安堵の息を漏らしながら、ルシアナは意識を手放した。
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