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第十一章
精霊と契約者(三)
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「ああ、それはもちろん」
一瞬、虚を突かれたように動きを止めたレオンハルトだが、彼はすぐにヴァクアルドを両手で持つと、ルシアナに捧げるように差し出した。
ルシアナは胸元で片手を握ると、一つ息を吐く。
念のため、魔精石は部屋に置いてきていた。ベルにも、極力、気を押さえて干渉しないように言ってある。
(あのとき、自分の気に当てられて暴走した、とベルは言っていたわ)
思い出されるのは、シュネーヴェ王国へとやって来た日のことだ。
あの日、王城へ向かう馬車の前に姿を見せた子どもに、ルシアナは花を贈った。彼女が差し出してくれた小さな花束から取った一輪を、ベルの魔法で色を変えて、彼女に渡した。
そのとき漏れたベルの気など、ほんのわずかだったはずだ。火を出したわけでも、精霊剣を出したわけでもないのだから。だというのに、レオンハルトの精霊はベルの気に当てられて暴走した。
あのとき何が起きていたのかルシアナにはわからないが、レオンハルトの様子がおかしかったのは確実だ。
精霊と接し慣れている自分がレオンハルトの精霊との接触を試みたほうがいい、とは思うものの、以前のようにレオンハルトに何か起きるのはなるべく避けたかった。
ルシアナの体を流れるマナには、契約した精霊であるベルのマナも混じっているが、ベルが表立って出て来なければ、前回のような暴走はないのではないかと考えていた。
(その結果、周囲に影響を及ぼす暴走をする可能性はあるけれど、だからこそ、結界を張った。――うん、大丈夫)
ルシアナはもう一度息を吐くと、胸の前で握っていた手を開き、ヴァクアルドに手を伸ばす。触れる直前で一度手を止め、改めて深呼吸をしたルシアナは、意を決してヴァクアルドの鞘に指先を触れさせる。
瞬間。
「――っ!」
ヴァクアルドに触れた右腕に走った痛みに、ルシアナは咄嗟に腕を引っ込める。
「っルシアナ!」
ガチャンッと甲高い音を立ててヴァクアルドがテーブルの上に落ちた。
ルシアナは左手を上げレオンハルトを制止すると、じわじわと血が染み出している右腕の肘から先を見る。
(一ヵ所だけではないわ……何ヵ所切られたのかしら)
パッと見ただけでは、袖に切られた跡など見られない。しかし、肘から先のあらゆる場所に血の染みが広がるたび、そこにわずかな切れ目が浮かんだ。
(ベルからは水の精霊かもしれないと聞いていたけれど、もう一つの属性は風かしら)
こんなことをできるのは風の精霊くらいだろう、と考えていたルシアナは、弱々しい声で自分の名前を呼ばれ、顔を上げる。
まるで自分が傷付けられたかのようにひどく顔を歪めるレオンハルトに、ルシアナはにっこりと笑みを向けると立ち上がった。
「わたくしは大丈夫ですわ、レオンハルト様」
「だ、大丈夫なわけないだろう……そんなに血が……」
「出血ほどひどい怪我ではありませんわ」
右腕を背中に隠しながら、ルシアナは少しずつ後退していく。
「一度、邸に戻らせていただきますね。レオンハルト様は――」
「待ってくれ……!」
引き止めるように、レオンハルトはルシアナの腕を掴む。掴まれたのは怪我をしていない左腕だったが、内心の焦りが現れたのか、びくりと肩が跳ねた。レオンハルトは慌てたように手を離すと、「すまない!」と謝り、空いた距離を詰めた。
「戻るなら、俺も一緒に――」
「いけませんわ」
ルシアナは咄嗟に彼の申し出を拒否すると、さらに距離を空ける。
「お一人にしてしまいますが、レオンハルト様はここでお待ちください」
大丈夫だとわかるように、にこやかな表情のままそう伝えたが、レオンハルトはまさか拒絶されるとは思ってなかったのか、その瞳を悲しげに揺らした。
レオンハルトを傷付けた、と察した瞬間、心が揺らぎ、湛えていた笑みを崩しそうになる。
動揺してしまったことに、しまった、と思ったルシアナだったが、そう思ったときにはすでに、がらんとした茶色い風景の中に、赤い炎が渦巻いていた。
「――どういう状況だ、これは」
(いけない、さっき、心が揺らいでしまったから……!)
炎の渦の中から聞こえた声に、ルシアナは腕を隠しながらその方向へ目を向ける。
渦の中から姿を現したベルは、いつも通りの子どもの姿でありながら、その形相は身が震えるほど恐ろしいものだった。
ルシアナは平静を装いながら、レオンハルトを庇うように前に立つと、ベルに柔らかな笑みを受ける。
「まあ、ベル。今日はエステルたちと一緒にいるのではなかったの?」
「ルシーに異変がなければ邪魔するつもりはなかったさ。来てほしくなかったのなら、平常心を保つんだったな。――で、ルシー。お前、右腕はどうした」
真っ赤な髪を逆立たせ、苛立たしげに問うベルに、ルシアナは穏やかなに肩を竦めた。
「そのように怖い顔をしないで、ベル。右手に秘密にしたいものを隠し持っているの。ただそれだけで、どうもしないのよ」
「はっ。お前の後ろの男はどうもしないって顔じゃないけどな。なぁ、レオンハルト」
「――っぐ……!」
小さな呻き声と、どさりと何かが地面に倒れる音が聞こえ、ルシアナは慌てて後ろを振り返る。
「レオンハルト様!」
苦しそうに胸を押さえるレオンハルトの傍に膝をつくと、背を撫で顔を覗き込む。
「レオンハルト様っ? 大丈夫ですか!? レオンハルト様っ!」
「っぁ……く……!」
返事をしようとしたのか、口を開けルシアナを見たレオンハルトだったが、彼の口から言葉が紡がれることはなかった。短い呼吸を繰り返し、脂汗を浮かべるレオンハルトを見て、ルシアナはベルを振り返る。
「ベル! レオンハルト様は何も悪くないわ!」
「ルシーの右腕からレオンハルトの精霊のマナを感じる。その傷はそいつの精霊がやったものだろう。なら、責任はそいつにもある。――もちろん、一番責任があるのはそいつの精霊だが」
ガタリ、と硬いものが動く音に、ルシアナは、はっとテーブルに目を向ける。ヴァクアルドがひとりでに動いているのを視認し、慌てて立ち上がると左手でヴァクアルドを掴み抱き締めた。
先ほどのように切り刻まれなかったことに内心安堵しつつ、ルシアナはベルに向き直る。
「ベル! お願い、やめて!」
「離せ、ルシー。その愚か者に己が何を行ったのか、理解させねばならない」
「だめよ! わたくしは大丈夫だから! だから落ち着いて、ベル!」
「私は至極落ち着いているよ、ルシー」
一歩一歩近付きながら、ベルの姿が大人へと変化していく。変化していくごとに、大気中が干上がったような乾き感じ、ルシアナは小さく喉を鳴らした。
一瞬、虚を突かれたように動きを止めたレオンハルトだが、彼はすぐにヴァクアルドを両手で持つと、ルシアナに捧げるように差し出した。
ルシアナは胸元で片手を握ると、一つ息を吐く。
念のため、魔精石は部屋に置いてきていた。ベルにも、極力、気を押さえて干渉しないように言ってある。
(あのとき、自分の気に当てられて暴走した、とベルは言っていたわ)
思い出されるのは、シュネーヴェ王国へとやって来た日のことだ。
あの日、王城へ向かう馬車の前に姿を見せた子どもに、ルシアナは花を贈った。彼女が差し出してくれた小さな花束から取った一輪を、ベルの魔法で色を変えて、彼女に渡した。
そのとき漏れたベルの気など、ほんのわずかだったはずだ。火を出したわけでも、精霊剣を出したわけでもないのだから。だというのに、レオンハルトの精霊はベルの気に当てられて暴走した。
あのとき何が起きていたのかルシアナにはわからないが、レオンハルトの様子がおかしかったのは確実だ。
精霊と接し慣れている自分がレオンハルトの精霊との接触を試みたほうがいい、とは思うものの、以前のようにレオンハルトに何か起きるのはなるべく避けたかった。
ルシアナの体を流れるマナには、契約した精霊であるベルのマナも混じっているが、ベルが表立って出て来なければ、前回のような暴走はないのではないかと考えていた。
(その結果、周囲に影響を及ぼす暴走をする可能性はあるけれど、だからこそ、結界を張った。――うん、大丈夫)
ルシアナはもう一度息を吐くと、胸の前で握っていた手を開き、ヴァクアルドに手を伸ばす。触れる直前で一度手を止め、改めて深呼吸をしたルシアナは、意を決してヴァクアルドの鞘に指先を触れさせる。
瞬間。
「――っ!」
ヴァクアルドに触れた右腕に走った痛みに、ルシアナは咄嗟に腕を引っ込める。
「っルシアナ!」
ガチャンッと甲高い音を立ててヴァクアルドがテーブルの上に落ちた。
ルシアナは左手を上げレオンハルトを制止すると、じわじわと血が染み出している右腕の肘から先を見る。
(一ヵ所だけではないわ……何ヵ所切られたのかしら)
パッと見ただけでは、袖に切られた跡など見られない。しかし、肘から先のあらゆる場所に血の染みが広がるたび、そこにわずかな切れ目が浮かんだ。
(ベルからは水の精霊かもしれないと聞いていたけれど、もう一つの属性は風かしら)
こんなことをできるのは風の精霊くらいだろう、と考えていたルシアナは、弱々しい声で自分の名前を呼ばれ、顔を上げる。
まるで自分が傷付けられたかのようにひどく顔を歪めるレオンハルトに、ルシアナはにっこりと笑みを向けると立ち上がった。
「わたくしは大丈夫ですわ、レオンハルト様」
「だ、大丈夫なわけないだろう……そんなに血が……」
「出血ほどひどい怪我ではありませんわ」
右腕を背中に隠しながら、ルシアナは少しずつ後退していく。
「一度、邸に戻らせていただきますね。レオンハルト様は――」
「待ってくれ……!」
引き止めるように、レオンハルトはルシアナの腕を掴む。掴まれたのは怪我をしていない左腕だったが、内心の焦りが現れたのか、びくりと肩が跳ねた。レオンハルトは慌てたように手を離すと、「すまない!」と謝り、空いた距離を詰めた。
「戻るなら、俺も一緒に――」
「いけませんわ」
ルシアナは咄嗟に彼の申し出を拒否すると、さらに距離を空ける。
「お一人にしてしまいますが、レオンハルト様はここでお待ちください」
大丈夫だとわかるように、にこやかな表情のままそう伝えたが、レオンハルトはまさか拒絶されるとは思ってなかったのか、その瞳を悲しげに揺らした。
レオンハルトを傷付けた、と察した瞬間、心が揺らぎ、湛えていた笑みを崩しそうになる。
動揺してしまったことに、しまった、と思ったルシアナだったが、そう思ったときにはすでに、がらんとした茶色い風景の中に、赤い炎が渦巻いていた。
「――どういう状況だ、これは」
(いけない、さっき、心が揺らいでしまったから……!)
炎の渦の中から聞こえた声に、ルシアナは腕を隠しながらその方向へ目を向ける。
渦の中から姿を現したベルは、いつも通りの子どもの姿でありながら、その形相は身が震えるほど恐ろしいものだった。
ルシアナは平静を装いながら、レオンハルトを庇うように前に立つと、ベルに柔らかな笑みを受ける。
「まあ、ベル。今日はエステルたちと一緒にいるのではなかったの?」
「ルシーに異変がなければ邪魔するつもりはなかったさ。来てほしくなかったのなら、平常心を保つんだったな。――で、ルシー。お前、右腕はどうした」
真っ赤な髪を逆立たせ、苛立たしげに問うベルに、ルシアナは穏やかなに肩を竦めた。
「そのように怖い顔をしないで、ベル。右手に秘密にしたいものを隠し持っているの。ただそれだけで、どうもしないのよ」
「はっ。お前の後ろの男はどうもしないって顔じゃないけどな。なぁ、レオンハルト」
「――っぐ……!」
小さな呻き声と、どさりと何かが地面に倒れる音が聞こえ、ルシアナは慌てて後ろを振り返る。
「レオンハルト様!」
苦しそうに胸を押さえるレオンハルトの傍に膝をつくと、背を撫で顔を覗き込む。
「レオンハルト様っ? 大丈夫ですか!? レオンハルト様っ!」
「っぁ……く……!」
返事をしようとしたのか、口を開けルシアナを見たレオンハルトだったが、彼の口から言葉が紡がれることはなかった。短い呼吸を繰り返し、脂汗を浮かべるレオンハルトを見て、ルシアナはベルを振り返る。
「ベル! レオンハルト様は何も悪くないわ!」
「ルシーの右腕からレオンハルトの精霊のマナを感じる。その傷はそいつの精霊がやったものだろう。なら、責任はそいつにもある。――もちろん、一番責任があるのはそいつの精霊だが」
ガタリ、と硬いものが動く音に、ルシアナは、はっとテーブルに目を向ける。ヴァクアルドがひとりでに動いているのを視認し、慌てて立ち上がると左手でヴァクアルドを掴み抱き締めた。
先ほどのように切り刻まれなかったことに内心安堵しつつ、ルシアナはベルに向き直る。
「ベル! お願い、やめて!」
「離せ、ルシー。その愚か者に己が何を行ったのか、理解させねばならない」
「だめよ! わたくしは大丈夫だから! だから落ち着いて、ベル!」
「私は至極落ち着いているよ、ルシー」
一歩一歩近付きながら、ベルの姿が大人へと変化していく。変化していくごとに、大気中が干上がったような乾き感じ、ルシアナは小さく喉を鳴らした。
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