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第四章
不穏な社交界
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「やはり妻というのは嫁入りした家を本当の家だと思い、それに相応しい振る舞いをすべきだとは思いませんこと?」
「ええ、まったくその通りですわ。婚姻前だとしても、婚約をしている以上、その心構えでいるべきですわ」
「いつまでも生家の威光を背負っては、立派な妻だとは言えませんもの」
別のテーブルでこれ見よがしに話す声を聞きながら、ルシアナは優雅にカップに口を付ける。
シーズン開幕から早数週間。時期は、初夏から盛夏へと移り変わろうとしていた。
ユーディットとテレーゼと共に、王城で開かれているガーデンパーティーに訪れたルシアナは、何も聞こえていないかのように焼き菓子を手に取った。
(ユーディット様が席を外した途端、ずいぶんと賑やかになったわ)
暖かで爽やかな風が吹くなか、斜め後ろの席では、堰を切ったように次々と令嬢たちが声を上げる。
「どのような理由であれ、縁を結んだのであれば軽率な行動は慎むべきですよね?」
「ええ、ええ。不名誉な噂で誰が迷惑を被るのか、きちんと考えるべきですわ」
賑やかな令嬢たちの声に、他テーブルの令嬢たちは気まずそうに視線を下げている。
「ねえ、ちょっと……」
隣に座っていたテレーゼに袖を引かれ、ルシアナは口元をナプキンで拭くと彼女に顔を近付けた。
「いいの……? あれ、あなたのことよ……?」
「ええ、構いませんわ」
小さな声で囁き合いながら、ルシアナはにこりと笑みを返す。
カルロスが義兄であることはテレーゼにも伝えていた。
(ものすごく詰め寄られてしまったのよね。危うく友情を失ってしまうところだったわ)
にこやかなルシアナに、テレーゼはわずかに眉を寄せつつも、姿勢を戻しカップを手に取った。
(理解はしてくださったけれど、納得はされていないのよね)
わざと誤解されるような振る舞いをしていることについて、主導しているのがレオンハルトだと知ったときは、レオンハルトに対し怒りを露わにしていた。もともと計画していたことだと伝えたものの、それをレオンハルトが認め進めるのは筋が違うのではないか、と叫んでいた。
(わたくしのことを心配してくださっているのよね。お優しい方だわ)
あのときの凄まじい形相を浮かべるテレーゼを思い出し、ふふっと笑っていると、斜め後ろから鋭い視線が飛んでくる。
「身分が釣り合っていようと、中身が釣り合っていなくてはお相手の方が可哀想だと思いませんか?」
「ええ、本当に。あのような様子で妻としての役割を果たせるのかどうか」
くすくすと笑い合う声が聞こえる。
「愛らしさは武器になりますが、あれでは男性もその気にはなれませんわ」
「あら、はしたなくてよ」
「けれど、本当のことでしょう? 夫婦となる以上、女として夫を悦ばせられなくては」
「日々の癒しにはよろしいのでは? 幼子を見ていると、心が温かくなるでしょう?」
「あら、いやだ」
ふふふふという華やかな声が風に乗り庭園へと広がっていく。
(率先して発言をしているのがシュペール侯爵令嬢。それに賛同しているのがレーブライン伯爵令嬢とデデキント伯爵令嬢。そしてそれを大人しく聞いているのがブロムベルク公爵令嬢、だったかしら)
中でもブロムベルク公爵令嬢はシルバキエ公爵夫人最有力候補とまで言われていた人物で、テレーゼとはよくレオンハルトを巡って争い合っていた、とテレーゼ本人から聞かされていた。
他の三人も同じようにレオンハルトを想っていたが、共通の敵ができたことで意気投合したのか、今はまとまって行動することが増えているようだ。
(みなさま、三つほど年上だったかしら。戦争が終わって、結婚を急ぐ令嬢が多いのね)
トゥルエノ王国では自由恋愛、自由結婚が主流となり始めているため、二十を超えても婚約者や夫がいない貴族女性は少なくない。しかし、他の国ではまだ政略結婚も多く、二十二、三までに相手がいないというのは、少々外聞の悪いものであった。
(王太子殿下がご成婚されたのが半年前で、レオンハルト様も特定のお相手がいなかったから、シュネーヴェの年頃の令嬢は未婚で婚約者もいないという方が多いのよね)
そういう意味でも、今年の社交界はおおいに盛り上がっていた。
もしかしたら、という望みをかけていた国内最高峰の席が、突如政略結婚という形で他国の小娘に奪われたのだ。一縷の望みがなくなった適齢期の女性たちは、早いところ良い相手を見つけよう、と多くのパーティーに顔を出し、招待状が必要なものはそれを奪い合うような状態だった。
(わからないわ。結婚だけが生きる道ではないのに)
母も一番上の姉も結婚はしているが、それは「しなければいけない」からではなく、「この人としかしたくない」と思ったからだと言っていた。他の姉たちも、婚約はしていないがそれぞれに想う人がおり、思い思いの努力をしている。
(トゥルエノとシュネーヴェでは歴史的にも文化的にも女性の在り方が違う、というお話だったけれど、この辺りはやっぱりわたくしにはまだ理解できないわ)
社交界でどのような噂が立てられたとして、ルシアナにとってはそれがまったく痛手ではないというのも、トゥルエノ王国らしい考えが染みついているからだった。
(けれど、あまり好きに言わせてしまうのもだめなのよね。難しいわ)
このままでは他のテーブルの令嬢たちに迷惑だろう、と思い、立ち上がろうとしたルシアナだが、腰を上げようとしたタイミングで、奥から小さな黄色い悲鳴が聞こえた。視線をそちらに向ければ、緩やかな風にシルバーグレイの髪を揺らす背の高い人物が歩いてくるのが見える。
「レオンハルト様?」
レオンハルトはルシアナの傍まで来ると、軽く頭を下げた。
「一緒に食事でも、と思いお迎えに上がりました。楽しそうな声が聞こえていましたが、お邪魔でしたでしょうか」
頭を上げたレオンハルトは、先ほどまで遠回しにルシアナを小馬鹿にしていた令嬢たちへ冷たい目を向ける。
(まあ……)
わざわざ様子を見に来てくれたうえ、牽制までしてくれたレオンハルトに、ルシアナは目を瞬かせたもののすぐに口元に弧を描いた。
「いいえ。嬉しいですわ。ありがとうございます」
レオンハルトの手を取り椅子から立ち上がると、隣で戸惑ったようにこちらを窺うテレーゼへ手を向ける。
「さあ、テレーゼ様も」
「え……でも……」
「元からそのつもりだ。母上もいらっしゃる」
レオンハルトの言葉は淡々としていたが、テレーゼは嬉しそうに顔を輝かせると、ルシアナの手を取って急いで立ち上がった。
「それではみなさま、お先に失礼いたします」
他の令嬢に向け、にこりと笑みを向けると、件の令嬢たち以外が一斉に席を立ち頭を下げた。それを見て、ブロムベルク公爵令嬢たちも慌てて立ち上がり、頭を下げる。彼女たちを見つめるレオンハルトの視線は、まるで真冬のように冷たかった。
軽く袖を引けば、彼はいつも通りの落ち着いた目をルシアナに向け、小さく頷くと歩き出す。
(レオンハルト様が来てくださってよかったわ。わたくしでは騒ぎを大きくしていたかもしれないし……。……お食事が終わったあとは、お時間あるかしら)
最初のパーティー以降、お互いまとまった時間が取れず、邸宅に戻ってからと約束した話はできずじまいだった。
この日もそれは同じで、その後もパーティーや結婚準備でゆっくり話す時間が持てず、レオンハルトとの約束はうやむやのまま、時間だけが流れて行った。
「ええ、まったくその通りですわ。婚姻前だとしても、婚約をしている以上、その心構えでいるべきですわ」
「いつまでも生家の威光を背負っては、立派な妻だとは言えませんもの」
別のテーブルでこれ見よがしに話す声を聞きながら、ルシアナは優雅にカップに口を付ける。
シーズン開幕から早数週間。時期は、初夏から盛夏へと移り変わろうとしていた。
ユーディットとテレーゼと共に、王城で開かれているガーデンパーティーに訪れたルシアナは、何も聞こえていないかのように焼き菓子を手に取った。
(ユーディット様が席を外した途端、ずいぶんと賑やかになったわ)
暖かで爽やかな風が吹くなか、斜め後ろの席では、堰を切ったように次々と令嬢たちが声を上げる。
「どのような理由であれ、縁を結んだのであれば軽率な行動は慎むべきですよね?」
「ええ、ええ。不名誉な噂で誰が迷惑を被るのか、きちんと考えるべきですわ」
賑やかな令嬢たちの声に、他テーブルの令嬢たちは気まずそうに視線を下げている。
「ねえ、ちょっと……」
隣に座っていたテレーゼに袖を引かれ、ルシアナは口元をナプキンで拭くと彼女に顔を近付けた。
「いいの……? あれ、あなたのことよ……?」
「ええ、構いませんわ」
小さな声で囁き合いながら、ルシアナはにこりと笑みを返す。
カルロスが義兄であることはテレーゼにも伝えていた。
(ものすごく詰め寄られてしまったのよね。危うく友情を失ってしまうところだったわ)
にこやかなルシアナに、テレーゼはわずかに眉を寄せつつも、姿勢を戻しカップを手に取った。
(理解はしてくださったけれど、納得はされていないのよね)
わざと誤解されるような振る舞いをしていることについて、主導しているのがレオンハルトだと知ったときは、レオンハルトに対し怒りを露わにしていた。もともと計画していたことだと伝えたものの、それをレオンハルトが認め進めるのは筋が違うのではないか、と叫んでいた。
(わたくしのことを心配してくださっているのよね。お優しい方だわ)
あのときの凄まじい形相を浮かべるテレーゼを思い出し、ふふっと笑っていると、斜め後ろから鋭い視線が飛んでくる。
「身分が釣り合っていようと、中身が釣り合っていなくてはお相手の方が可哀想だと思いませんか?」
「ええ、本当に。あのような様子で妻としての役割を果たせるのかどうか」
くすくすと笑い合う声が聞こえる。
「愛らしさは武器になりますが、あれでは男性もその気にはなれませんわ」
「あら、はしたなくてよ」
「けれど、本当のことでしょう? 夫婦となる以上、女として夫を悦ばせられなくては」
「日々の癒しにはよろしいのでは? 幼子を見ていると、心が温かくなるでしょう?」
「あら、いやだ」
ふふふふという華やかな声が風に乗り庭園へと広がっていく。
(率先して発言をしているのがシュペール侯爵令嬢。それに賛同しているのがレーブライン伯爵令嬢とデデキント伯爵令嬢。そしてそれを大人しく聞いているのがブロムベルク公爵令嬢、だったかしら)
中でもブロムベルク公爵令嬢はシルバキエ公爵夫人最有力候補とまで言われていた人物で、テレーゼとはよくレオンハルトを巡って争い合っていた、とテレーゼ本人から聞かされていた。
他の三人も同じようにレオンハルトを想っていたが、共通の敵ができたことで意気投合したのか、今はまとまって行動することが増えているようだ。
(みなさま、三つほど年上だったかしら。戦争が終わって、結婚を急ぐ令嬢が多いのね)
トゥルエノ王国では自由恋愛、自由結婚が主流となり始めているため、二十を超えても婚約者や夫がいない貴族女性は少なくない。しかし、他の国ではまだ政略結婚も多く、二十二、三までに相手がいないというのは、少々外聞の悪いものであった。
(王太子殿下がご成婚されたのが半年前で、レオンハルト様も特定のお相手がいなかったから、シュネーヴェの年頃の令嬢は未婚で婚約者もいないという方が多いのよね)
そういう意味でも、今年の社交界はおおいに盛り上がっていた。
もしかしたら、という望みをかけていた国内最高峰の席が、突如政略結婚という形で他国の小娘に奪われたのだ。一縷の望みがなくなった適齢期の女性たちは、早いところ良い相手を見つけよう、と多くのパーティーに顔を出し、招待状が必要なものはそれを奪い合うような状態だった。
(わからないわ。結婚だけが生きる道ではないのに)
母も一番上の姉も結婚はしているが、それは「しなければいけない」からではなく、「この人としかしたくない」と思ったからだと言っていた。他の姉たちも、婚約はしていないがそれぞれに想う人がおり、思い思いの努力をしている。
(トゥルエノとシュネーヴェでは歴史的にも文化的にも女性の在り方が違う、というお話だったけれど、この辺りはやっぱりわたくしにはまだ理解できないわ)
社交界でどのような噂が立てられたとして、ルシアナにとってはそれがまったく痛手ではないというのも、トゥルエノ王国らしい考えが染みついているからだった。
(けれど、あまり好きに言わせてしまうのもだめなのよね。難しいわ)
このままでは他のテーブルの令嬢たちに迷惑だろう、と思い、立ち上がろうとしたルシアナだが、腰を上げようとしたタイミングで、奥から小さな黄色い悲鳴が聞こえた。視線をそちらに向ければ、緩やかな風にシルバーグレイの髪を揺らす背の高い人物が歩いてくるのが見える。
「レオンハルト様?」
レオンハルトはルシアナの傍まで来ると、軽く頭を下げた。
「一緒に食事でも、と思いお迎えに上がりました。楽しそうな声が聞こえていましたが、お邪魔でしたでしょうか」
頭を上げたレオンハルトは、先ほどまで遠回しにルシアナを小馬鹿にしていた令嬢たちへ冷たい目を向ける。
(まあ……)
わざわざ様子を見に来てくれたうえ、牽制までしてくれたレオンハルトに、ルシアナは目を瞬かせたもののすぐに口元に弧を描いた。
「いいえ。嬉しいですわ。ありがとうございます」
レオンハルトの手を取り椅子から立ち上がると、隣で戸惑ったようにこちらを窺うテレーゼへ手を向ける。
「さあ、テレーゼ様も」
「え……でも……」
「元からそのつもりだ。母上もいらっしゃる」
レオンハルトの言葉は淡々としていたが、テレーゼは嬉しそうに顔を輝かせると、ルシアナの手を取って急いで立ち上がった。
「それではみなさま、お先に失礼いたします」
他の令嬢に向け、にこりと笑みを向けると、件の令嬢たち以外が一斉に席を立ち頭を下げた。それを見て、ブロムベルク公爵令嬢たちも慌てて立ち上がり、頭を下げる。彼女たちを見つめるレオンハルトの視線は、まるで真冬のように冷たかった。
軽く袖を引けば、彼はいつも通りの落ち着いた目をルシアナに向け、小さく頷くと歩き出す。
(レオンハルト様が来てくださってよかったわ。わたくしでは騒ぎを大きくしていたかもしれないし……。……お食事が終わったあとは、お時間あるかしら)
最初のパーティー以降、お互いまとまった時間が取れず、邸宅に戻ってからと約束した話はできずじまいだった。
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