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第四章
レオンハルトの家族との対面(三)
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ディートリヒ自身に相手を威圧するつもりはないのだろう。しかし、その真っ直ぐ射貫くような視線が、針のように突き刺さる。
(緊張しないと言えば嘘になるわ。レオンハルト様のご両親だもの。けれど……だからこそ、怯んではいけないわよね。それに本気のお母様のほうが恐ろしいもの)
ルシアナはそっと息をつくと、今までと変わらず、柔和な表情を浮かべ、ディートリヒの言葉を待った。
少しして、ディートリヒがゆっくり口を開く。
「息子は、あまり口数が多くはありませんが、行動力はある人間です。ここで暮らしていくうえで、不便なことや問題があったら迷わず頼ってください。大抵のことはどうにでもできる力と能力を持ち合わせていますので」
そう言って一瞬目元を緩めたディートリヒは、すぐに表情を引き締めると、レオンハルトへ目を向ける。
「すべてはお前次第だぞ、レオンハルト」
「はい」
背筋を伸ばし、真っ直ぐディートリヒを見返しながら、力強く頷いたレオンハルトに、ルシアナの頬がわずかに熱くなる。
(……嬉しい。責任感からのお言葉だとわかってはいるけれど)
二人の言う通り、レオンハルトはそれほど話をするタイプではない。ルシアナの話に相槌を打つのが常で、レオンハルトから伝えられることは基本的に必要な連絡事項や確認事項のみだ。
それでも、だからこそ、時折こぼされる真っ直ぐな言葉が、気持ちが、心に響く。
(嬉しいと思える……思っているのね、わたくしは)
ルシアナは自然と緩む口元を誤魔化すように、カップを口元に運ぶ。
鼻に抜けるラズベリーの香りが、心を落ち着ける。
「ところで、ルシアナ王女殿下」
ごほん、とディートリヒが咳を一つする。
「はい、なんでしょうか」
(何を言われても、何を聞かれてもきちんと答えられるよう、事前にたくさんシミュレーションして来たわ。だからきっと、大丈夫)
カップをソーサーに戻し、息を吐きながら姿勢を正せば、ディートリヒがちらりとソファへ目を落とした。
「このソファ、ずいぶんと座り心地が良いですが、どちらで頼まれたのでしょうか」
予想外の質問に目を瞬かせるルシアナだったが、ユーディットも座面を触りながら大きく首肯した。
「私も気になっていました。ずいぶんと柔らかくて、それでいて体が沈みすぎず、とても座り心地がいいです。このサロンの雰囲気からして、ルシアナ様が頼まれたのですよね?」
ユーディットの言葉に返答するより早く、ディートリヒが「当たり前だろう」と短く息を吐いた。
「石の上だろうが、木の上だろうが、頓着しないレオンハルトが、このように座り心地のいいものを頼めるわけがないだろう」
「あら、ルシアナ様がいらっしゃったことで何か変化があったかもしれないでしょう?」
「……お前だって、殿下が頼んだと確信したような尋ね方をしていたではないか」
「それはそうよ。レオンハルトは気の遣える子だけれど、気の回る子ではないもの。大方、好きにしていい、予算は気にしなくていい、とだけルシアナ様に伝えのではないかしら」
(まあ……その通りですわ)
レオンハルトを窺い見れば、彼は再び気まずそうに眉根を寄せていた。
(……不思議だわ。出会ってから見てきたレオンハルト様は、とてもしっかりしていたから……やっぱりご両親の前だからかしら)
どこか子どものようにも見えるレオンハルトの様子に、思わず手を伸ばしそうになる。
「それで、どう頼めばこのような椅子を作ってもらえるのでしょうか」
ユーディットの言葉に現実に戻されたルシアナは、はっとしたように視線を向かい側に戻し、にこりといつも通りの笑みを返す。
「この座面はそれほど特殊なものではありませんわ。中にハーピーの羽根と羽毛を使っているだけですから」
「ハーピー、ですか? あの魔物の?」
ディートリヒがわずかに目を見開く。ユーディットも驚いたように口元に手を当てていた。
「ええ、魔物のハーピーですわ。ここよりさらに北に行った地にも姿を見せると伺いました」
「はい。私どもの領地と……レオンハルトに与えられた領地がある地域では、晩秋から初冬にかけて姿を現します」
「まあ。レオンハルト様の領地にもですか?」
隣を見れば、彼は小さく頷いた。
「私に与えられた地は以前ルドルティ王国の王都があった場所で、最北の海岸に面した地域の一部なんです。最北の海岸沿いは、そのほとんどが魔石が採れる鉱山なのですが、ところどころに獣が住まう森があって、ハーピーはそういった場所に狩りをしに来ているようです」
「まあ……」
トゥルエノ王国にも魔物はいる。しかし、そのほとんどは人を襲うことのない、共存が可能な魔物ばかりだ。
(最も気を付けなければいけないのはアンデッド系の魔物だけれど、獰猛さで言えばハーピーのほうが上だわ)
領地に行く際は気を付けようと決意しつつ、それなら、と続ける。
「それでしたら、ハーピーを捕まえて、羽毛を包むように羽根を巻けば同じクッションができますわ。細かな部分は、家具職人やドワーフにお尋ねいただくのが確実ですけれど」
「……なるほど」
ディートリヒは顎に手を当てると、ふむ、と何かを思案する。
「ハーピーが訪れる時期は入山を禁止し、場合によっては家畜を放って人里には降りてこないようにしていたが、使い道があるなら討伐も視野に入れていいかもしれないな」
「討伐隊の規模や予算を決めるようだから、領地に戻って再考する必要があると思うけれど、私は賛成よ。ハーピーが食い散らかした跡は何とも汚らしくて――」
言いかけて、ユーディットははっとしたように口元を隠すと、ルシアナに対して申し訳なさそうに微笑む。
「せっかくのお茶の席で、申し訳ありません」
「気にしておりませんわ。先にハーピーの話をしたのはわたくしですもの」
変わらずにこやかな表情を浮かべるルシアナに、ディートリヒとユーディットは、揃って表情を緩める。
(あ……)
「……以前に比べ、息子の表情が柔らかくなったような気がしていましたが、きっと殿下のおかげなのでしょう。この縁が、息子にとっても、殿下にとっても良いものであったなら、これ以上の喜びはありません」
わずかに弧を描くディートリヒの口元は、時折見せるレオンハルトの笑みに重なって見える。
「突然のことにルシアナ様も戸惑ったでしょう。私は、王として一国を治め、騎士として多くの偉勲を立てているご母堂に並び立てるような人間ではありませんが、この国での母として、ルシアナ様のお力になりたいと考えております」
優しく細められたユーディットの目元は、時折見せるレオンハルトの眼差しを思い出させる。
(お二人はレオンハルト様のご両親で、お二人にとってレオンハルト様はとても大切な子どもなのね。当たり前のことだけれど)
ルシアナは肺の奥から息を吐き出すと、膝の上で手を重ね、深く頭を下げた。
「ご子息の伴侶に相応しい存在となれるよう、あらゆる努力を惜しむつもりはございません。この縁がお二方にとっても良いものだったと、義娘がわたくしでよかったと思っていただけるよう、誠心誠意努めさせていただきますので、何卒ご指南のほどよろしくお願いいたします。お義父様、お義母様」
(緊張しないと言えば嘘になるわ。レオンハルト様のご両親だもの。けれど……だからこそ、怯んではいけないわよね。それに本気のお母様のほうが恐ろしいもの)
ルシアナはそっと息をつくと、今までと変わらず、柔和な表情を浮かべ、ディートリヒの言葉を待った。
少しして、ディートリヒがゆっくり口を開く。
「息子は、あまり口数が多くはありませんが、行動力はある人間です。ここで暮らしていくうえで、不便なことや問題があったら迷わず頼ってください。大抵のことはどうにでもできる力と能力を持ち合わせていますので」
そう言って一瞬目元を緩めたディートリヒは、すぐに表情を引き締めると、レオンハルトへ目を向ける。
「すべてはお前次第だぞ、レオンハルト」
「はい」
背筋を伸ばし、真っ直ぐディートリヒを見返しながら、力強く頷いたレオンハルトに、ルシアナの頬がわずかに熱くなる。
(……嬉しい。責任感からのお言葉だとわかってはいるけれど)
二人の言う通り、レオンハルトはそれほど話をするタイプではない。ルシアナの話に相槌を打つのが常で、レオンハルトから伝えられることは基本的に必要な連絡事項や確認事項のみだ。
それでも、だからこそ、時折こぼされる真っ直ぐな言葉が、気持ちが、心に響く。
(嬉しいと思える……思っているのね、わたくしは)
ルシアナは自然と緩む口元を誤魔化すように、カップを口元に運ぶ。
鼻に抜けるラズベリーの香りが、心を落ち着ける。
「ところで、ルシアナ王女殿下」
ごほん、とディートリヒが咳を一つする。
「はい、なんでしょうか」
(何を言われても、何を聞かれてもきちんと答えられるよう、事前にたくさんシミュレーションして来たわ。だからきっと、大丈夫)
カップをソーサーに戻し、息を吐きながら姿勢を正せば、ディートリヒがちらりとソファへ目を落とした。
「このソファ、ずいぶんと座り心地が良いですが、どちらで頼まれたのでしょうか」
予想外の質問に目を瞬かせるルシアナだったが、ユーディットも座面を触りながら大きく首肯した。
「私も気になっていました。ずいぶんと柔らかくて、それでいて体が沈みすぎず、とても座り心地がいいです。このサロンの雰囲気からして、ルシアナ様が頼まれたのですよね?」
ユーディットの言葉に返答するより早く、ディートリヒが「当たり前だろう」と短く息を吐いた。
「石の上だろうが、木の上だろうが、頓着しないレオンハルトが、このように座り心地のいいものを頼めるわけがないだろう」
「あら、ルシアナ様がいらっしゃったことで何か変化があったかもしれないでしょう?」
「……お前だって、殿下が頼んだと確信したような尋ね方をしていたではないか」
「それはそうよ。レオンハルトは気の遣える子だけれど、気の回る子ではないもの。大方、好きにしていい、予算は気にしなくていい、とだけルシアナ様に伝えのではないかしら」
(まあ……その通りですわ)
レオンハルトを窺い見れば、彼は再び気まずそうに眉根を寄せていた。
(……不思議だわ。出会ってから見てきたレオンハルト様は、とてもしっかりしていたから……やっぱりご両親の前だからかしら)
どこか子どものようにも見えるレオンハルトの様子に、思わず手を伸ばしそうになる。
「それで、どう頼めばこのような椅子を作ってもらえるのでしょうか」
ユーディットの言葉に現実に戻されたルシアナは、はっとしたように視線を向かい側に戻し、にこりといつも通りの笑みを返す。
「この座面はそれほど特殊なものではありませんわ。中にハーピーの羽根と羽毛を使っているだけですから」
「ハーピー、ですか? あの魔物の?」
ディートリヒがわずかに目を見開く。ユーディットも驚いたように口元に手を当てていた。
「ええ、魔物のハーピーですわ。ここよりさらに北に行った地にも姿を見せると伺いました」
「はい。私どもの領地と……レオンハルトに与えられた領地がある地域では、晩秋から初冬にかけて姿を現します」
「まあ。レオンハルト様の領地にもですか?」
隣を見れば、彼は小さく頷いた。
「私に与えられた地は以前ルドルティ王国の王都があった場所で、最北の海岸に面した地域の一部なんです。最北の海岸沿いは、そのほとんどが魔石が採れる鉱山なのですが、ところどころに獣が住まう森があって、ハーピーはそういった場所に狩りをしに来ているようです」
「まあ……」
トゥルエノ王国にも魔物はいる。しかし、そのほとんどは人を襲うことのない、共存が可能な魔物ばかりだ。
(最も気を付けなければいけないのはアンデッド系の魔物だけれど、獰猛さで言えばハーピーのほうが上だわ)
領地に行く際は気を付けようと決意しつつ、それなら、と続ける。
「それでしたら、ハーピーを捕まえて、羽毛を包むように羽根を巻けば同じクッションができますわ。細かな部分は、家具職人やドワーフにお尋ねいただくのが確実ですけれど」
「……なるほど」
ディートリヒは顎に手を当てると、ふむ、と何かを思案する。
「ハーピーが訪れる時期は入山を禁止し、場合によっては家畜を放って人里には降りてこないようにしていたが、使い道があるなら討伐も視野に入れていいかもしれないな」
「討伐隊の規模や予算を決めるようだから、領地に戻って再考する必要があると思うけれど、私は賛成よ。ハーピーが食い散らかした跡は何とも汚らしくて――」
言いかけて、ユーディットははっとしたように口元を隠すと、ルシアナに対して申し訳なさそうに微笑む。
「せっかくのお茶の席で、申し訳ありません」
「気にしておりませんわ。先にハーピーの話をしたのはわたくしですもの」
変わらずにこやかな表情を浮かべるルシアナに、ディートリヒとユーディットは、揃って表情を緩める。
(あ……)
「……以前に比べ、息子の表情が柔らかくなったような気がしていましたが、きっと殿下のおかげなのでしょう。この縁が、息子にとっても、殿下にとっても良いものであったなら、これ以上の喜びはありません」
わずかに弧を描くディートリヒの口元は、時折見せるレオンハルトの笑みに重なって見える。
「突然のことにルシアナ様も戸惑ったでしょう。私は、王として一国を治め、騎士として多くの偉勲を立てているご母堂に並び立てるような人間ではありませんが、この国での母として、ルシアナ様のお力になりたいと考えております」
優しく細められたユーディットの目元は、時折見せるレオンハルトの眼差しを思い出させる。
(お二人はレオンハルト様のご両親で、お二人にとってレオンハルト様はとても大切な子どもなのね。当たり前のことだけれど)
ルシアナは肺の奥から息を吐き出すと、膝の上で手を重ね、深く頭を下げた。
「ご子息の伴侶に相応しい存在となれるよう、あらゆる努力を惜しむつもりはございません。この縁がお二方にとっても良いものだったと、義娘がわたくしでよかったと思っていただけるよう、誠心誠意努めさせていただきますので、何卒ご指南のほどよろしくお願いいたします。お義父様、お義母様」
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