38 / 232
第三章
初めてのお茶会(一)
しおりを挟む
ルシアナは鏡に映った自身を見つめる。
白地に金の刺繍が施されたドレスは、光の加減によって刺繍が浮かび上がる仕様になっており、シンプルすぎず、決して派手でもない。上半身はぴたりと体のラインに沿っているが、スカート部分はふわりと広がったオーバースカートになっており、上側の隙間から覗く内側のスカートは段々のフリルになっている。
(派手ではないし子どもっぽくもないわよね)
ハーフアップされた後頭部には、白いレースの髪飾りが揺れている。
「もう少し色があったほうがいいかしら」
鏡越しにエステルを見れば、彼女はミルクホワイトのロングのケープコートを手に持ち、眉を八の字にした。
「そうですね……お召し物をお作りする時間が十分あればよかったのですが」
今ルシアナが持っている服は、十八の誕生日に家族からもらったものだけだ。普段着のワンピースも併せれば数は十分あるが、どれもトゥルエノ王国で着ることを前提として作られたため、ルシアナ個人を象徴するインディビジュアルカラーである白や、太陽に照らされて映える色の明るいものが非常に多かった。
(ベルの魔精石を持ち歩いているから、薄手でもそれほど寒くはないけれど……やっぱりこの国で新調する必要があるわよね。けれど……)
「エーリク様にご相談されてはいかがでしょうか」
「んー……いいえ、いいわ。社交界に顔を出すのはまだ先でしょうし、夏はトゥルエノから持ってきたドレスがちょうど合うんじゃないかしら」
「……そうですね」
目尻を下げたエステルに笑みを返せば、彼女はケープコートをルシアナの肩にかける。
「ドレスやワンピースは仕立て直しという方法もございますよ。私のほうで調べておきますので、必要があればおっしゃってください」
「ありがとう、エステル。あ、ハンカチは二枚入れておいてね」
ハンドバッグを用意し始めたエステルにそう声を掛ければ、彼女はにこりと笑い軽く頭を下げた。
彼女の準備が終わるのを待ちながら、ルシアナは部屋をぼんやりと眺める。
白と瑠璃色と銀の三色でまとめられた部屋は、ルシアナが使うには少々大人びていてシックな印象を受ける。ルシアナが使うには少々大きいものも多く、レオンハルトたちがどのような人物を想定してこの部屋を用意したのかが、とてもよくわかる。
(インテリアを替えるか、それとなくエーリクに訊かれたけれど、このお邸らしい色合いと調度品でとても素敵よね。このお部屋を見ていると、必然的にレオンハルト様を思い出すわ。静かで、よく気遣ってくださって――)
コンコンコンコン、と扉がノックされる。ルシアナがエステルに向かって小さく頷くと、彼女は一礼して扉を開けた。
「エーリク様」
「こんにちは、マトス夫人」
エーリクは人懐こい笑みを浮かべると、視線をそのままルシアナへと向けた。
「そろそろお時間でございます、ルシアナ様」
「ありがとう、今行くわ」
(わたくしもエーリクたちも、この一週間でずいぶん慣れたわね。レオンハルト様とは食事のとき以外お会いすることがなかったから、最初のころとまだあまり変わっていないけれど……)
ホールでギュンターと何か話しているレオンハルトを見ながら、ルシアナは小さく微笑む。
(けれど、構わないわ。時間はこれからたくさんあるもの)
階段を降りている途中で、顔を上げたレオンハルトと目が合う。にこっと笑みを向ければ、彼はギュンターとの話を切り上げ、階段の下へとやって来ると手を差し出した。
「まあ、ありがとうございます」
「いえ」
重ねた手が思ったよりもしっかり握られ、ルシアナは思わず笑みを漏らす。
「どうかされましたか」
「いいえ、なんでもありませんわ」
(もしかしたら、レオンハルト様は過保護なのかもしれないわ)
おかしそうに笑うルシアナに対し、レオンハルトは、不思議そうな、戸惑ったような表情を浮かべてはいたものの、握られた手は馬車に乗るまで離されることはなかった。
お茶会は、以前訪れた王城からさらに奥に進んだところにある離宮の温室で行われることになっていた。
(書物で見たものはこれほど広く大きくなかったけれど……こんな温室もあるのね)
案内された温室は非常に広く、ドーム状の天井がなければ室内だということを忘れてしまいそうなほどだった。温室内には、色とりどりの花が咲き誇り、葉が生い茂る木々、果物がなっている樹などが植えられ、小川や滝、小さな湖などもある。
小さな広場のようになっている温室の中心まで行くと、すでにテオバルドともう一人、アッシュローズの髪に金の瞳を持つ女性が待っていた。
「よう、よく来たな」
「本日はお招きいただきありがとうございます、王太子殿下」
斜め前で頭を下げたレオンハルトに倣うように、ルシアナも頭を下げる。
「あー、いい、いい。身内しかいない私的な場なんだ。かしこまるのはやめてくれ、レオンハルト」
「……では、そうさせてもらう」
明るく笑ったテオバルドの言葉に頭を上げたレオンハルトは、テオバルドの隣に立つ女性へ目を向ける。
「お久しぶりです、王太子妃殿下」
「あっ……はい」
どこか遠慮がちな、ぎこちない笑みを浮かべる女性を庇うように、テオバルドは彼女の肩に手を乗せて自身のほうへ引き寄せた。
「我が妃は少々緊張しいでな」
ターコイズグリーンの瞳が、微笑を浮かべて佇むルシアナへと向けられる。
「紹介しよう、ルシアナ嬢。俺にとってこの世で最も美しく愛らしい、俺だけの花。我が愛しの妃、ヘレナだ」
恥ずかしそうな、気まずそうな表情を浮かべながら、おずおずとこちらへ視線を向けたヘレナに、ルシアナはにこりと笑いかけると、頭を下げる。
「お目にかかれて光栄に存じます。トゥルエノ王国から参りました、ルシアナ・ベリト・トゥルエノでございます」
「あ……ヘレナ・ヴォルケンシュタインと申します、お会いできて光栄に存じます、王女殿下」
体を折りたたむように深く頭を下げたヘレナに、ルシアナは大きく目を見開いたものの、すぐに柔和に微笑む。
「どうぞルシアナとお呼びくださいませ、王太子妃殿下」
「あ、そ……ええと、では、ルシアナ様と呼ばせていただきます、ね」
ヘレナは、レオンハルトに向けたものと同じようなぎこちない笑みを見せたが、その隣に立つテオバルドは、変わらず屈託のない笑み浮かべている。
「縁者になるからというのもあるが、それとは関係なく、ヘレナとルシアナ嬢が良き友になれればいいと思っている。まぁ、ルシアナ嬢にとっては姉というほうが近いかもしれないがな。シュネーヴェに頼れる者があったほうが――そういえば、第二王女殿下がヘレナと同い年だったか? それだったら――」
ごほん、とレオンハルトがこれ見よがしに咳払いをする。数度瞬きを繰り返したテオバルドは、大きく口を開けて笑った。
「いけないいけない! せっかく用意した菓子と茶を差し置いて立ち話するところだった! すまなかったな、ルシアナ嬢。さあ、二人とも席に座ってくれ。ヘレナの椅子は俺が引こう」
(王太子殿下は話し出すと止まらないようね。それに王太子妃殿下をとても愛していらっしゃるようだわ)
楽しいお茶会になりそうだと心躍らせながら、目の前の様子を見ていたルシアナだが、ヘレナは座る様子もなく、小刻みに震え出したかと思うと、勢いよくテオバルドを見た。
「――やっぱり無理です!」
白地に金の刺繍が施されたドレスは、光の加減によって刺繍が浮かび上がる仕様になっており、シンプルすぎず、決して派手でもない。上半身はぴたりと体のラインに沿っているが、スカート部分はふわりと広がったオーバースカートになっており、上側の隙間から覗く内側のスカートは段々のフリルになっている。
(派手ではないし子どもっぽくもないわよね)
ハーフアップされた後頭部には、白いレースの髪飾りが揺れている。
「もう少し色があったほうがいいかしら」
鏡越しにエステルを見れば、彼女はミルクホワイトのロングのケープコートを手に持ち、眉を八の字にした。
「そうですね……お召し物をお作りする時間が十分あればよかったのですが」
今ルシアナが持っている服は、十八の誕生日に家族からもらったものだけだ。普段着のワンピースも併せれば数は十分あるが、どれもトゥルエノ王国で着ることを前提として作られたため、ルシアナ個人を象徴するインディビジュアルカラーである白や、太陽に照らされて映える色の明るいものが非常に多かった。
(ベルの魔精石を持ち歩いているから、薄手でもそれほど寒くはないけれど……やっぱりこの国で新調する必要があるわよね。けれど……)
「エーリク様にご相談されてはいかがでしょうか」
「んー……いいえ、いいわ。社交界に顔を出すのはまだ先でしょうし、夏はトゥルエノから持ってきたドレスがちょうど合うんじゃないかしら」
「……そうですね」
目尻を下げたエステルに笑みを返せば、彼女はケープコートをルシアナの肩にかける。
「ドレスやワンピースは仕立て直しという方法もございますよ。私のほうで調べておきますので、必要があればおっしゃってください」
「ありがとう、エステル。あ、ハンカチは二枚入れておいてね」
ハンドバッグを用意し始めたエステルにそう声を掛ければ、彼女はにこりと笑い軽く頭を下げた。
彼女の準備が終わるのを待ちながら、ルシアナは部屋をぼんやりと眺める。
白と瑠璃色と銀の三色でまとめられた部屋は、ルシアナが使うには少々大人びていてシックな印象を受ける。ルシアナが使うには少々大きいものも多く、レオンハルトたちがどのような人物を想定してこの部屋を用意したのかが、とてもよくわかる。
(インテリアを替えるか、それとなくエーリクに訊かれたけれど、このお邸らしい色合いと調度品でとても素敵よね。このお部屋を見ていると、必然的にレオンハルト様を思い出すわ。静かで、よく気遣ってくださって――)
コンコンコンコン、と扉がノックされる。ルシアナがエステルに向かって小さく頷くと、彼女は一礼して扉を開けた。
「エーリク様」
「こんにちは、マトス夫人」
エーリクは人懐こい笑みを浮かべると、視線をそのままルシアナへと向けた。
「そろそろお時間でございます、ルシアナ様」
「ありがとう、今行くわ」
(わたくしもエーリクたちも、この一週間でずいぶん慣れたわね。レオンハルト様とは食事のとき以外お会いすることがなかったから、最初のころとまだあまり変わっていないけれど……)
ホールでギュンターと何か話しているレオンハルトを見ながら、ルシアナは小さく微笑む。
(けれど、構わないわ。時間はこれからたくさんあるもの)
階段を降りている途中で、顔を上げたレオンハルトと目が合う。にこっと笑みを向ければ、彼はギュンターとの話を切り上げ、階段の下へとやって来ると手を差し出した。
「まあ、ありがとうございます」
「いえ」
重ねた手が思ったよりもしっかり握られ、ルシアナは思わず笑みを漏らす。
「どうかされましたか」
「いいえ、なんでもありませんわ」
(もしかしたら、レオンハルト様は過保護なのかもしれないわ)
おかしそうに笑うルシアナに対し、レオンハルトは、不思議そうな、戸惑ったような表情を浮かべてはいたものの、握られた手は馬車に乗るまで離されることはなかった。
お茶会は、以前訪れた王城からさらに奥に進んだところにある離宮の温室で行われることになっていた。
(書物で見たものはこれほど広く大きくなかったけれど……こんな温室もあるのね)
案内された温室は非常に広く、ドーム状の天井がなければ室内だということを忘れてしまいそうなほどだった。温室内には、色とりどりの花が咲き誇り、葉が生い茂る木々、果物がなっている樹などが植えられ、小川や滝、小さな湖などもある。
小さな広場のようになっている温室の中心まで行くと、すでにテオバルドともう一人、アッシュローズの髪に金の瞳を持つ女性が待っていた。
「よう、よく来たな」
「本日はお招きいただきありがとうございます、王太子殿下」
斜め前で頭を下げたレオンハルトに倣うように、ルシアナも頭を下げる。
「あー、いい、いい。身内しかいない私的な場なんだ。かしこまるのはやめてくれ、レオンハルト」
「……では、そうさせてもらう」
明るく笑ったテオバルドの言葉に頭を上げたレオンハルトは、テオバルドの隣に立つ女性へ目を向ける。
「お久しぶりです、王太子妃殿下」
「あっ……はい」
どこか遠慮がちな、ぎこちない笑みを浮かべる女性を庇うように、テオバルドは彼女の肩に手を乗せて自身のほうへ引き寄せた。
「我が妃は少々緊張しいでな」
ターコイズグリーンの瞳が、微笑を浮かべて佇むルシアナへと向けられる。
「紹介しよう、ルシアナ嬢。俺にとってこの世で最も美しく愛らしい、俺だけの花。我が愛しの妃、ヘレナだ」
恥ずかしそうな、気まずそうな表情を浮かべながら、おずおずとこちらへ視線を向けたヘレナに、ルシアナはにこりと笑いかけると、頭を下げる。
「お目にかかれて光栄に存じます。トゥルエノ王国から参りました、ルシアナ・ベリト・トゥルエノでございます」
「あ……ヘレナ・ヴォルケンシュタインと申します、お会いできて光栄に存じます、王女殿下」
体を折りたたむように深く頭を下げたヘレナに、ルシアナは大きく目を見開いたものの、すぐに柔和に微笑む。
「どうぞルシアナとお呼びくださいませ、王太子妃殿下」
「あ、そ……ええと、では、ルシアナ様と呼ばせていただきます、ね」
ヘレナは、レオンハルトに向けたものと同じようなぎこちない笑みを見せたが、その隣に立つテオバルドは、変わらず屈託のない笑み浮かべている。
「縁者になるからというのもあるが、それとは関係なく、ヘレナとルシアナ嬢が良き友になれればいいと思っている。まぁ、ルシアナ嬢にとっては姉というほうが近いかもしれないがな。シュネーヴェに頼れる者があったほうが――そういえば、第二王女殿下がヘレナと同い年だったか? それだったら――」
ごほん、とレオンハルトがこれ見よがしに咳払いをする。数度瞬きを繰り返したテオバルドは、大きく口を開けて笑った。
「いけないいけない! せっかく用意した菓子と茶を差し置いて立ち話するところだった! すまなかったな、ルシアナ嬢。さあ、二人とも席に座ってくれ。ヘレナの椅子は俺が引こう」
(王太子殿下は話し出すと止まらないようね。それに王太子妃殿下をとても愛していらっしゃるようだわ)
楽しいお茶会になりそうだと心躍らせながら、目の前の様子を見ていたルシアナだが、ヘレナは座る様子もなく、小刻みに震え出したかと思うと、勢いよくテオバルドを見た。
「――やっぱり無理です!」
10
お気に入りに追加
109
あなたにおすすめの小説

今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。
海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。
ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。
「案外、本当に君以外いないかも」
「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」
「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」
そのドクターの甘さは手加減を知らない。
【登場人物】
末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。
恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる?
田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い?
【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】

淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。

転生したら、6人の最強旦那様に溺愛されてます!?~6人の愛が重すぎて困ってます!~
月
恋愛
ある日、女子高生だった白川凛(しらかわりん)
は学校の帰り道、バイトに遅刻しそうになったのでスピードを上げすぎ、そのまま階段から落ちて死亡した。
しかし、目が覚めるとそこは異世界だった!?
(もしかして、私、転生してる!!?)
そして、なんと凛が転生した世界は女性が少なく、一妻多夫制だった!!!
そんな世界に転生した凛と、将来の旦那様は一体誰!?
皇帝は虐げられた身代わり妃の瞳に溺れる
えくれあ
恋愛
丞相の娘として生まれながら、蔡 重華は生まれ持った髪の色によりそれを認められず使用人のような扱いを受けて育った。
一方、母違いの妹である蔡 鈴麗は父親の愛情を一身に受け、何不自由なく育った。そんな鈴麗は、破格の待遇での皇帝への輿入れが決まる。
しかし、わがまま放題で育った鈴麗は輿入れ当日、後先を考えることなく逃げ出してしまった。困った父は、こんな時だけ重華を娘扱いし、鈴麗が見つかるまで身代わりを務めるように命じる。
皇帝である李 晧月は、後宮の妃嬪たちに全く興味を示さないことで有名だ。きっと重華にも興味は示さず、身代わりだと気づかれることなくやり過ごせると思っていたのだが……

【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041

婚約者が巨乳好きだと知ったので、お義兄様に胸を大きくしてもらいます。
鯖
恋愛
可憐な見た目とは裏腹に、突っ走りがちな令嬢のパトリシア。婚約者のフィリップが、巨乳じゃないと女として見れない、と話しているのを聞いてしまう。
パトリシアは、小さい頃に両親を亡くし、母の弟である伯爵家で、本当の娘の様に育てられた。お世話になった家族の為にも、幸せな結婚生活を送らねばならないと、兄の様に慕っているアレックスに、あるお願いをしに行く。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる