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運命って何ですか?
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俺の名は田中惣一郎(21)
見た目は平凡、地方の国立大学に通う将来魔法使いになることを約束された男だ
何を言っているのかって?
そぅ、あれだよあれ。男が30迄童貞だと魔法使いになっちゃうってやつ…うぅ…グスン…なんで?
まぁ、いい。少し感傷的になってしまった
最近俺はその原因に気づいた気がするんだ
惣一郎が鏡を見ながら自分に語りかけていると、部屋のドアが勢いよくバーンと開いた
「そうちゃん、おはよー!」
でた!
コイツこそ俺が魔法使いになる原因の汐見夕(22)。隣の家に住む俺の幼なじみだ
ふわふわの猫毛に整った眉、潤んだ大きな目に、笑うと上がる口角、メロンか?と思うほどの小顔、スレンダーなスタイル、スタイリッシュな着こなし……ハァハァ……ゲホッ
一気に話しすぎたが、とにかくコイツはその辺にはちょっといない容姿をしていて男にも女にもやたらとモテる
保育園から始まり、小・中・高と俺の横をついて回り、いいなと思う女の子は気付くと皆コイツと付き合っている
大学こそはと夕に隠れてこっそり受験したのに、親から情報を引き出して同じところに入って来やがった…鬼畜ーッッ
「そうちゃん、また妄想してんの?今日の分いくよ~」
そう言うと夕はぶちゅーっと俺にキスしてきた
「もういいか?」
ぶちゅーっ チュッチュッ
「多くないか!?」
「昨日はエネルギー使いすぎちゃったんだもん」
あぁ、わかる
皆さんこれはBLか?なんて思ったんだろうが違うんだ
これは夕が生きていく為に必要な食事を俺が与えているに過ぎない
幼少の頃から夕は毎日俺にキスをしてきた
さすがにおかしいと思った小5の夏、俺は夕を問いただし重要秘密事項を聞いてしまった
なんと、夕は魔界から修行に来ている淫魔だと!
今は人間界の一般家庭に潜入しているから、内緒にして欲しい……潤んだ瞳でお願いされ、俺はよし!任せとけ!くらいの勢いで了承した
今思えば選択ミスだったのかもしれない
しかも、夕は人間界に例えればオスにあたるが、人間のオスの精からしかエネルギーを得る事が出来ないらしい
オトコなんてキモチワルイよぅ…そうちゃんなら大丈夫そう……潤んだ瞳から涙を溢しながらお願いされ、俺はキスくらい何だ!毎日してやるさ!と了承した
これは間違いなく選択ミスだ
そんなこんなで毎日キスをしているが、最近ちょっと思うところがある
油断するとコイツは舌を入れてくるし、彼女もいないのにこの乱れた生活はよろしくないんじゃないか?
「そうちゃんて、一人で考え事するの好きだねぇ」
夕よ、かわいい顔をして俺を見ているが、そろそろこの関係に終止符ピリオドを打たせてもらう!
魔法使いになんてなりたくないからな!
「時に、その夕さんよ」
「なぁに?そうちゃん」
「今まで毎日キスをしてきた訳ですが、俺も来年から就職で東京へ行くことになりまして」
「ふむふむ」
「夕さんも、他の男性をみつけた方が宜しいのではないかと思うのです」
ガーーーーーン!!!!
という音が聞こえてきそうなくらい、夕はその場所にヘナヘナと座り込んだ
「ひ、ひどいっっ!そうちゃんは僕に男とキスしろって言うの!?」
「あ...あ~いや、その。まぁ、はい」
「僕、気持ち悪くて嫌だよ!そうちゃん、精を搾取しなきゃ、僕死んじゃうんだよ?」
「あ、ハイ」
いや~想定内とはいえ夕も押してくるな。負けるな俺!!
「でもですね、俺も男ですし。もっとカッコいい男もいますから、そちらの方が…ほら」
「カッコ悪い、カッコいいなんてどうでもいいよ!男って時点でムリッ!」
「あぁぁ……なるほど…でも、自分は夕さんと違って人間なもんで、彼女とか欲しいですし…」
夕の目がキラーンと光った
「そうちゃん、それが本音だね」
「え!あ!いやぁ、そんな、ねぇ…」
いや、待てよ
何故か冷や汗が出てきたが、本音をぶつけた方が早いか?よし、開き直ろう
「そーよ、そーよ」
「!?」
「いや、何ね、正直そろそろ彼女が欲しい」
「そうちゃん!?」
「今まで好きになった子は、みーんな夕に取られちまった。おかげで俺はまだ童貞よ。30迄にいたさなきゃ、魔法使いになっちまうんだ」
「そうちゃん、人間は魔法使いになれないよ?」
「魔界の本格的な仕組みの話じゃねーんです。夕よ、お前も修行なら色んな精を試した方がいいんじゃねぇか?」
「……」
ヤバい、言いすぎたか?
下向いて黙っちゃったじゃないか
目がウルウルして可愛いなぁ
やめるか?いや、駄目だ駄目だ。それで今までズルズル来てるんだから、心を鬼にしよう、うん
夕は惣一郎の足元に来ると、座り込んだまま上目遣いで惣一郎を見上げた
「そうちゃん」
「なんです……かぁ!??」
ヤバイヤバイヤバイ!
夕のTシャツがダルダルなせいで、見下ろすと乳首が丸見えじゃないか!くぅ~よし、目を反らそう
「僕、話してるんだよ?ちゃんと目を見て!」
「えぇ~、でもぉ……ハイ」
「そうちゃんは僕を嫌いなの?」
「嫌いな訳じゃないけど、そのぉ…」
ピンク!乳首ピンクだ!
ヤバイ、俺ちょっと固くなってきた
もう、変態じゃん(泣)
「僕はそうちゃん好きだよ。ね、僕と付き合お?女の子に負けてないと思う。だめ?」
だめ?って聞かれても~潤んだ目とピンクの乳首のコントラストがぁ…
あぁ~どんどん固くなってる。静まれ、俺の息子!
「お・ね・が・い」
夕は惣一郎の膨れ上がった股間を布の上からハムッと咥えた
「あぁ~…お願いします」
そうだ!
俺は何を拘っていたんだ!
このLBGTの時代に男だとか女だとかくだらない
好きならそれでいいじゃないか!
「そうちゃん、そうちゃんが欲しい♡」
立ち上がった夕に連れられて惣一郎はベッドに連れていかれた
寝かされた惣一郎の上に夕が跨がりTシャツを脱いだ
うわぁ、ピンクの乳首が再登場!
そうか、俺は夕で童貞を無くすのか…
淫魔とお隣さんになったのも運命だったということか……
「そうちゃん、ボーッとしてないで俺を見て」
「ん?おぅ…ん……あぁ…う」
「気持ちイイ?」
「あ……きもちい……ズボン……え、…ちょっ…」
「しーっ、静かに俺を感じて」
「いや…あ……おれのケツ…え、…ちょちょちょ…そっち?…」
「ここが、前立腺」
「あぁ…ん……あ……あぁー!きもちい…イクッ」
うつ伏せに寝ている惣一郎のお尻に夕がホットタオルを置いた
「素敵だったよ。俺も気持ちよかった」
「…ケツが痛い」
「今度からはもっと時間をかけて解すよ、今日は我慢出来なかった」
「お前……そっち側なの?あと、キャラ変わってない!?」
「ふふふ」
「急に気になったんだけど淫魔っていうのは本当なんだよな?」
「……そうちゃんって昔から人を信じやすくて、ちょっと心配」
「お、おまえ~」
「両想いになったから、もういいよね。淫魔インキュパスなんている訳無いだろ、そうちゃん」
「きっ、きさまぁ~」
「まぁまぁ、逆に淫魔インキュパスじゃないからずっとそうちゃんの側に居られるし、そうちゃんは魔法使いになれるよ」
「このぉ…わ、別れ…」
「そうちゃん、僕の乳首ずっと見てたでしょ。舐めてみる?」
こ、こいつ!
長年俺を騙してきたばかりか、掘った上、乳首ひとつで許して貰おうと!?
舐められたもんだ!舐め…舐める?乳首……ピンクで美味しそうだな…
「な、舐める」
「はい、どーぞ。そうちゃん、大好きだよ♡」
見た目は平凡、地方の国立大学に通う将来魔法使いになることを約束された男だ
何を言っているのかって?
そぅ、あれだよあれ。男が30迄童貞だと魔法使いになっちゃうってやつ…うぅ…グスン…なんで?
まぁ、いい。少し感傷的になってしまった
最近俺はその原因に気づいた気がするんだ
惣一郎が鏡を見ながら自分に語りかけていると、部屋のドアが勢いよくバーンと開いた
「そうちゃん、おはよー!」
でた!
コイツこそ俺が魔法使いになる原因の汐見夕(22)。隣の家に住む俺の幼なじみだ
ふわふわの猫毛に整った眉、潤んだ大きな目に、笑うと上がる口角、メロンか?と思うほどの小顔、スレンダーなスタイル、スタイリッシュな着こなし……ハァハァ……ゲホッ
一気に話しすぎたが、とにかくコイツはその辺にはちょっといない容姿をしていて男にも女にもやたらとモテる
保育園から始まり、小・中・高と俺の横をついて回り、いいなと思う女の子は気付くと皆コイツと付き合っている
大学こそはと夕に隠れてこっそり受験したのに、親から情報を引き出して同じところに入って来やがった…鬼畜ーッッ
「そうちゃん、また妄想してんの?今日の分いくよ~」
そう言うと夕はぶちゅーっと俺にキスしてきた
「もういいか?」
ぶちゅーっ チュッチュッ
「多くないか!?」
「昨日はエネルギー使いすぎちゃったんだもん」
あぁ、わかる
皆さんこれはBLか?なんて思ったんだろうが違うんだ
これは夕が生きていく為に必要な食事を俺が与えているに過ぎない
幼少の頃から夕は毎日俺にキスをしてきた
さすがにおかしいと思った小5の夏、俺は夕を問いただし重要秘密事項を聞いてしまった
なんと、夕は魔界から修行に来ている淫魔だと!
今は人間界の一般家庭に潜入しているから、内緒にして欲しい……潤んだ瞳でお願いされ、俺はよし!任せとけ!くらいの勢いで了承した
今思えば選択ミスだったのかもしれない
しかも、夕は人間界に例えればオスにあたるが、人間のオスの精からしかエネルギーを得る事が出来ないらしい
オトコなんてキモチワルイよぅ…そうちゃんなら大丈夫そう……潤んだ瞳から涙を溢しながらお願いされ、俺はキスくらい何だ!毎日してやるさ!と了承した
これは間違いなく選択ミスだ
そんなこんなで毎日キスをしているが、最近ちょっと思うところがある
油断するとコイツは舌を入れてくるし、彼女もいないのにこの乱れた生活はよろしくないんじゃないか?
「そうちゃんて、一人で考え事するの好きだねぇ」
夕よ、かわいい顔をして俺を見ているが、そろそろこの関係に終止符ピリオドを打たせてもらう!
魔法使いになんてなりたくないからな!
「時に、その夕さんよ」
「なぁに?そうちゃん」
「今まで毎日キスをしてきた訳ですが、俺も来年から就職で東京へ行くことになりまして」
「ふむふむ」
「夕さんも、他の男性をみつけた方が宜しいのではないかと思うのです」
ガーーーーーン!!!!
という音が聞こえてきそうなくらい、夕はその場所にヘナヘナと座り込んだ
「ひ、ひどいっっ!そうちゃんは僕に男とキスしろって言うの!?」
「あ...あ~いや、その。まぁ、はい」
「僕、気持ち悪くて嫌だよ!そうちゃん、精を搾取しなきゃ、僕死んじゃうんだよ?」
「あ、ハイ」
いや~想定内とはいえ夕も押してくるな。負けるな俺!!
「でもですね、俺も男ですし。もっとカッコいい男もいますから、そちらの方が…ほら」
「カッコ悪い、カッコいいなんてどうでもいいよ!男って時点でムリッ!」
「あぁぁ……なるほど…でも、自分は夕さんと違って人間なもんで、彼女とか欲しいですし…」
夕の目がキラーンと光った
「そうちゃん、それが本音だね」
「え!あ!いやぁ、そんな、ねぇ…」
いや、待てよ
何故か冷や汗が出てきたが、本音をぶつけた方が早いか?よし、開き直ろう
「そーよ、そーよ」
「!?」
「いや、何ね、正直そろそろ彼女が欲しい」
「そうちゃん!?」
「今まで好きになった子は、みーんな夕に取られちまった。おかげで俺はまだ童貞よ。30迄にいたさなきゃ、魔法使いになっちまうんだ」
「そうちゃん、人間は魔法使いになれないよ?」
「魔界の本格的な仕組みの話じゃねーんです。夕よ、お前も修行なら色んな精を試した方がいいんじゃねぇか?」
「……」
ヤバい、言いすぎたか?
下向いて黙っちゃったじゃないか
目がウルウルして可愛いなぁ
やめるか?いや、駄目だ駄目だ。それで今までズルズル来てるんだから、心を鬼にしよう、うん
夕は惣一郎の足元に来ると、座り込んだまま上目遣いで惣一郎を見上げた
「そうちゃん」
「なんです……かぁ!??」
ヤバイヤバイヤバイ!
夕のTシャツがダルダルなせいで、見下ろすと乳首が丸見えじゃないか!くぅ~よし、目を反らそう
「僕、話してるんだよ?ちゃんと目を見て!」
「えぇ~、でもぉ……ハイ」
「そうちゃんは僕を嫌いなの?」
「嫌いな訳じゃないけど、そのぉ…」
ピンク!乳首ピンクだ!
ヤバイ、俺ちょっと固くなってきた
もう、変態じゃん(泣)
「僕はそうちゃん好きだよ。ね、僕と付き合お?女の子に負けてないと思う。だめ?」
だめ?って聞かれても~潤んだ目とピンクの乳首のコントラストがぁ…
あぁ~どんどん固くなってる。静まれ、俺の息子!
「お・ね・が・い」
夕は惣一郎の膨れ上がった股間を布の上からハムッと咥えた
「あぁ~…お願いします」
そうだ!
俺は何を拘っていたんだ!
このLBGTの時代に男だとか女だとかくだらない
好きならそれでいいじゃないか!
「そうちゃん、そうちゃんが欲しい♡」
立ち上がった夕に連れられて惣一郎はベッドに連れていかれた
寝かされた惣一郎の上に夕が跨がりTシャツを脱いだ
うわぁ、ピンクの乳首が再登場!
そうか、俺は夕で童貞を無くすのか…
淫魔とお隣さんになったのも運命だったということか……
「そうちゃん、ボーッとしてないで俺を見て」
「ん?おぅ…ん……あぁ…う」
「気持ちイイ?」
「あ……きもちい……ズボン……え、…ちょっ…」
「しーっ、静かに俺を感じて」
「いや…あ……おれのケツ…え、…ちょちょちょ…そっち?…」
「ここが、前立腺」
「あぁ…ん……あ……あぁー!きもちい…イクッ」
うつ伏せに寝ている惣一郎のお尻に夕がホットタオルを置いた
「素敵だったよ。俺も気持ちよかった」
「…ケツが痛い」
「今度からはもっと時間をかけて解すよ、今日は我慢出来なかった」
「お前……そっち側なの?あと、キャラ変わってない!?」
「ふふふ」
「急に気になったんだけど淫魔っていうのは本当なんだよな?」
「……そうちゃんって昔から人を信じやすくて、ちょっと心配」
「お、おまえ~」
「両想いになったから、もういいよね。淫魔インキュパスなんている訳無いだろ、そうちゃん」
「きっ、きさまぁ~」
「まぁまぁ、逆に淫魔インキュパスじゃないからずっとそうちゃんの側に居られるし、そうちゃんは魔法使いになれるよ」
「このぉ…わ、別れ…」
「そうちゃん、僕の乳首ずっと見てたでしょ。舐めてみる?」
こ、こいつ!
長年俺を騙してきたばかりか、掘った上、乳首ひとつで許して貰おうと!?
舐められたもんだ!舐め…舐める?乳首……ピンクで美味しそうだな…
「な、舐める」
「はい、どーぞ。そうちゃん、大好きだよ♡」
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