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「何してたの?」

≪みんなと話してただけだよ(笑)気になるの?≫

「別に」

≪(笑)素直じゃないね~。これ書いてたら、気づかれちゃった≫
そういって、舌を出して笑ってた。

「ノート?」

≪うん。みんなの記録。≫

「へぇ~見せてくれるの?」

≪駄目~(笑)≫

「なんだそれ(笑)さて、どこ行こっか。」

≪蓮くんちがいいな。料理出来るんでしょ?何か作ってよ♪≫

「げっ、それ誰から聞いた?」

≪秘密(笑)かなり上手いんでしょ?食べてみたいな~≫

「手伝えよ?」

≪うんっ。やった~≫
ちいは、手放しで喜んだ。

≪私ね。料理とか苦手だったんだ。だから、色々教えてよ。≫

「それはいいけど、毎回俺んち?」

≪ん~それは、やっぱやだよね?あ、何も考えずに言っちゃったけど。彼女さんいるんじゃない?≫

「大丈夫だよ(笑)残念ながら、今はいないし。あっ」

≪何?≫

「そういえばさ、この間、みんながまた飯食いたいって言ってたよ。」

≪そうなんだ。でも、何時になるか分かんないから下手に約束出来ないし≫
そう言って、黙り込んでしまった。

「別に落ち込ませようとして言ったんじゃねーよ。」

≪別に落ち込んでないもーん。蓮くん。ひっかかった~?≫
そういって、笑った。

「ちい、我慢するなっていつも言ってるだろ?」
そういって、ほらっ。ってちいを引き寄せた。

≪・・・≫
声を上げることはないが、体を震わせて泣いていた。
蓮だけに見せるちいの本当の姿。

しばらくして、顔を上げると涙は止まっていた。
≪へへっ。私もまだまだだね。少しは強くなったと思ったんだけど。≫

「そう簡単に強くなれるわけないし(笑)」

≪もうっ。ほら早く作ろうよ。っていうか、何作ってくれるの?≫

「うちで作るって思ってなかったから、そんなに材料ないなオムライスでいいか?」

≪うんっ。(レシピノート作ろうかな♪色々教えてもらっちゃおう)≫

「ほれ。出来た。食うぞ?」

≪美味しそう~≫

「美味しそうじゃなくて、美味しいの(笑)」

≪自分で言っちゃった(笑)どれどれ。いっただきまーす≫

「どうぞ(笑)」

≪美味しい~(´▽`)あっ、いいこと思いついた!≫

「何?」

≪ふふふっ≫

「気持ちわるっ(苦笑)」

≪皆の家行こう?そこで、ご飯作るっ≫

「俺が?」

≪私が?≫

「作れるの?(笑)」

≪手伝って♪メンバーの家に行くまでにお教えてもらうしっ≫

「きっと、ちいが作る方がいいよ。みんなが喜ぶ。」

≪じゃぁ、助手ってことで。蓮くんに手伝ってもらおう♪≫

「やらねーよ(苦笑)メンバーが喜んで手伝うから(笑)俺は毒味してやる」

≪ひどっ。絶対美味しいって言わせてみせるっ≫

「楽しみにしてるよ(笑)」

★★

それから、1ヶ月ぐらい。
俺は、ちいに時間が許す限り料理を教えた。
本当に、苦手らしく見てて危なっかしかった(苦笑)
まぁ、ちい自身の腕前とはるだからっていうのもあるんだろうけど、でも真剣だった。
メキメキと腕を上げたんだ。

「そろそろ、メンバーに披露する?」

≪どうだろう。まだ自信ないなぁ(苦笑)レパートリーは、お陰様で増えたけど。≫

「俺だけじゃなくて、みんなに食べてもらわないと、本当に美味しいか分かんないじゃん。」

≪そうだね。じゃぁ、今度やっちゃおうかな?≫

「おっけー。じゃぁ、みんなに一応言っとくよ。ちいからは、言いづらいだろ?」

≪大丈夫だけどね。そこまでしてもらうと、これからもっと甘えちゃうよ?≫

「(笑)どんどん甘えればいいんだよ。俺もあいつらもそれを望んでるんだから」
そう言いながら、照れてた。

≪(笑)分かった。ねぇ、蓮くん。色々ありがとう。≫

「何を今さら改まって。」

≪気づいてるんでしょ?なんで料理教えて欲しいって言ったのか。≫

「俺に美味い飯食わせてくれるからだろ?(笑)あ、ノート見せてよ。」

≪ノート?≫

「作った料理、ノートに書いてるんだろ?」

≪うん≫
ちいがノートを渡すと、蓮は今まで作った料理を見ていた。

「結構作ったな~」

≪そうだね。≫

「アレンジとか色々出来るから、レパートリーもっと増えるよ。」
そういって、書き加えた。

≪ありがとっ≫
涙ぐんで言葉が詰まってしまった。
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