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オシドリは毎年パートナーを変えている

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 少し視点を変えて動物としての本能を整理してみよう。

「人間様を畜生と一緒にするな」

という意見もあるだろうが、人間が動物の部分集合であることは確かだ。

式にすると

「人間」⊆「動物」

といったかんじだろうか。話がそれたがよく言われている

「鴛鴦(オシドリ)は毎年パートナーを変えている」

について

オシドリにかぎらず鳥類の生殖および育児行動には考えさせられる事が多々あるが、

「より効率よく遺伝的に強い子孫を残す」

これが生物の第一の本能だとすれば毎年パートナーを変えるのは理にかなっている。ただし卵から羽化して雛鳥が自立する課程まで計算にいれると種の保存のためには

「少なくとも雛鳥が独立するまでは協力してすごそうか」

ということになるのだろう。

 つまり子の独立に年月を要さない種の動物にとっていつまでも夫婦仲良くすごす必要性はないわけだ。
ちなみにオシドリのオスは全く育児をしないそうだ。
一方で皇帝ペンギンはオスが卵を2ヶ月近く立ったまま温めるそうなので、鳥類界隈での雄のオシドリのダメ生物ぶりはなかなかのものと言える。

 人も動物の一員であり、その本能に「種の保存」がある限り、世の中から不倫がなくなることはないのだろう。それについての善悪は別の次元での話となる。

 この「本能論」はある意味、万能の切り札といえる。

「脳科学者」と呼ばれる人の著書を斜め読みしたことがあるが

「本来、人間の脳は浮気・不倫をするように設計されている」

ことになるそうだ。

 ここまでは、よく言われたり書かれたりしている事柄だ。

では、なぜ「生物として当たり前の帰結としての婚外恋愛」は不倫というレッテルを貼られて攻撃の対象となるのか?

そのことについては、後日、別の機会に考証してみたいが、直感的には「モテない人のやっかみ」という側面が大きいのではないかと推測される。

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