51 / 70
アルゴーの集落編 〜クーリエ 30歳?〜
X-51話 言葉の真意
しおりを挟む
「鳥を見るときは見上げて。じゃあ、鳥が俺たちを見るときは、か。どうすればいいんだろうな、本当に」
鳥が旅立ってからかれこれ5分ほどその場に座り込んでない頭をフル回転させていた。だが、一向にその解決の兆しすら見えてこない。もしかしたら、俺って馬鹿なんじゃないかと本気で不安になってくる。
「これって、簡単な話なんだよな、多分。俺より早く解けるやつもごまんといるんだろうな~。誰かその知恵を貸して欲しいよ」
羽を持つ生き物が人間をみるとき、それすなわち見下ろすという行為を伴うことだっていうのはわかる。そして、人間が見下ろそうと思ったら取るべき行為っていうのも。だが、その入り口が分からないもだ。そこでこんなにつまづいて時間を取られている。
「人間が見下ろせる場所っていうのは、地下しかない・・・よな。それじゃあ、ここら一帯を天恵を使って吹き飛ばしたら一番手っ取り早いんだろうけど・・・」
天恵を使用するたびに寿命を縮める速度を早める、ユウシの言葉が何度も影を潜める。幾度も思いを改めて右手に力拳を作るのだが、やはり途中で力が抜けて思うように力を振るうことができなくなる。コルルにこの集落に来る前に話した言葉。天恵を無駄に使用してはいけない、という内容。
それが今になって自分にブーメランのように心に突き刺さる。ここより大事な、人の命がかかった場面で天恵を使用しなければいけない場面はこれから来ることもあるかもしれない。なかったらそれに越したことはないが、あった場合確実にその時使えなければならない。
「結局、このクイズを解かなきゃやっていけないのかよ」
俺は大体の見当はつけていた。鳥が放った些細な言葉。人間からしてみると、高いところにいる鳥は時として一方的に嫌悪感を抱かれることがある。だから、どうするべきなのか。これだ。この真意を理解すれば自ずと道が開けるはずだ。
「さぁて、考えますか」
再び俺は長考に入っていくのであった。
ーーーーーーーーーーーー
皆さまも一緒になって考えてもらえると嬉しいです!
分かった方は応援コメント内にて教えてください!(解答いたします)
鳥が旅立ってからかれこれ5分ほどその場に座り込んでない頭をフル回転させていた。だが、一向にその解決の兆しすら見えてこない。もしかしたら、俺って馬鹿なんじゃないかと本気で不安になってくる。
「これって、簡単な話なんだよな、多分。俺より早く解けるやつもごまんといるんだろうな~。誰かその知恵を貸して欲しいよ」
羽を持つ生き物が人間をみるとき、それすなわち見下ろすという行為を伴うことだっていうのはわかる。そして、人間が見下ろそうと思ったら取るべき行為っていうのも。だが、その入り口が分からないもだ。そこでこんなにつまづいて時間を取られている。
「人間が見下ろせる場所っていうのは、地下しかない・・・よな。それじゃあ、ここら一帯を天恵を使って吹き飛ばしたら一番手っ取り早いんだろうけど・・・」
天恵を使用するたびに寿命を縮める速度を早める、ユウシの言葉が何度も影を潜める。幾度も思いを改めて右手に力拳を作るのだが、やはり途中で力が抜けて思うように力を振るうことができなくなる。コルルにこの集落に来る前に話した言葉。天恵を無駄に使用してはいけない、という内容。
それが今になって自分にブーメランのように心に突き刺さる。ここより大事な、人の命がかかった場面で天恵を使用しなければいけない場面はこれから来ることもあるかもしれない。なかったらそれに越したことはないが、あった場合確実にその時使えなければならない。
「結局、このクイズを解かなきゃやっていけないのかよ」
俺は大体の見当はつけていた。鳥が放った些細な言葉。人間からしてみると、高いところにいる鳥は時として一方的に嫌悪感を抱かれることがある。だから、どうするべきなのか。これだ。この真意を理解すれば自ずと道が開けるはずだ。
「さぁて、考えますか」
再び俺は長考に入っていくのであった。
ーーーーーーーーーーーー
皆さまも一緒になって考えてもらえると嬉しいです!
分かった方は応援コメント内にて教えてください!(解答いたします)
0
お気に入りに追加
7
あなたにおすすめの小説
ちっちゃくなった俺の異世界攻略
鮨海
ファンタジー
あるとき神の采配により異世界へ行くことを決意した高校生の大輝は……ちっちゃくなってしまっていた!
精霊と神様からの贈り物、そして大輝の力が試される異世界の大冒険?が幕を開ける!
いきなり異世界って理不尽だ!
みーか
ファンタジー
三田 陽菜25歳。会社に行こうと家を出たら、足元が消えて、気付けば異世界へ。
自称神様の作った機械のシステムエラーで地球には帰れない。地球の物は何でも魔力と交換できるようにしてもらい、異世界で居心地良く暮らしていきます!
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
魔境へ追放された公爵令息のチート領地開拓 〜動く屋敷でもふもふ達とスローライフ!〜
西園寺若葉
ファンタジー
公爵家に生まれたエリクは転生者である。
4歳の頃、前世の記憶が戻って以降、知識無双していた彼は気づいたら不自由極まりない生活を送るようになっていた。
そんな彼はある日、追放される。
「よっし。やっと追放だ。」
自由を手に入れたぶっ飛んび少年エリクが、ドラゴンやフェンリルたちと気ままに旅先を決めるという物語。
- この話はフィクションです。
- カクヨム様でも連載しています。
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
悠々自適な転生冒険者ライフ ~実力がバレると面倒だから周りのみんなにはナイショです~
こばやん2号
ファンタジー
とある大学に通う22歳の大学生である日比野秋雨は、通学途中にある工事現場の事故に巻き込まれてあっけなく死んでしまう。
それを不憫に思った女神が、異世界で生き返る権利と異世界転生定番のチート能力を与えてくれた。
かつて生きていた世界で趣味で読んでいた小説の知識から、自分の実力がバレてしまうと面倒事に巻き込まれると思った彼は、自身の実力を隠したまま自由気ままな冒険者をすることにした。
果たして彼の二度目の人生はうまくいくのか? そして彼は自分の実力を隠したまま平和な異世界生活をおくれるのか!?
※この作品はアルファポリス、小説家になろうの両サイトで同時配信しております。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる