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キリの村編 〜クーリエ 30歳〜
X-14話 大きく跳ねる鼓動
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1週間ほど前に、ここを散歩という名目で歩き回っていた時に目に写っていた景色と、今の景色が同じ村で見られているということが容易に信じられずにいた。それほど今と前では大きな差異がそこにはある。一番そう感じさせる要因はやはり建造物の変化だろうか。昔からの伝統を引き継いで建てられていた家屋は怪物の襲撃に伴い数棟が完全崩壊。そしてそれを免れた建物でも様々な箇所で亀裂や、一部崩壊が見られる。
その原因を作ったのは俺ではないが、最後の会心の攻撃を繰り出した時の衝撃波が村人の家にどのような影響を与えたのか、あの晩を過ぎた今でも不明瞭ではあった。しかしながら、もしかしたら自分の攻撃で損害を与えた可能性もあることを考慮すると、以前のように堂々と胸を張ってこの道を歩くことはできなかった。
そして、人流の流れも大きな変化を見せている。こののどかなキリの村の村人はそれぞれが通常は農業を独自に営んでいる。また一方で代々家畜を引き継いでいる家のものはそれに付随して家畜を育てて1日を過ごすのが決まり事として正確に定められているわけではないが、その習慣が染み付いていた。ちなみに、コルルの家は後者にあたり、牛やウサギなど多岐にわたって育てている。
なので、真昼間のこの時間帯であれば大人は皆農耕地に赴き、この村に残っているのは年老いた村人か子供、そしてお腹に新たな命を授かっている妊婦の3種類に分類されるのが従来であった。
だが、今俺の目の前にはそれを容易に覆す景色が広がっていた。村の路地には肩に重そうな木材を担ぐ男性が交錯するように何度も木材置き場と家とを行き来している。それも、その数は1人や2人ではない。村中でその光景は広がっており、村の男性は農作業よりも、壊れた家の修復に総動員で取り掛かっていた。その作業に滞りは一切見られない。皆が協力しながら、誰一人愚痴をこぼすことなく全身全霊で作業を進めている。
「すごいでしょ? こういった村に惨事が訪れた時はみんなで協力して1日でも早く日常を取り戻せるようにしましょうってアンディー牧師が3年くらい前かな。確か、そのくらいの時に村のルールとして認定したの。まぁ、私も生きている内にそんな村が崩壊するような惨事とか起きないってタカをくくっていたから、この目の前の景色が信じられないでいるけどね」
隣を見ると、そこには先ほどまでなかった少し頬に赤みがかかったコルルの顔があった。
「アンディー牧師のところに様子を見にいったらすでに出ていったって言われたんだもの。驚いちゃったわよほんとに——って聞いてる?」
俺は、彼女に対して洞窟の入り口付近でここまで連れてきてもらっているにも関わらず、無理矢理嫌だというのを押し切って地上に戻らせたことをどこか引け目に感じていた。ましてや、そんなに大きな口を叩いた身でありながら、最後の最後でまた助けられてしまったとアンディー牧師に告げられてからは彼女に合わせる顔がないとすら思っていた節もある。
彼女は俺が少し目線を斜め下に向けた瞬間を見逃さなかった。一歩グイッと強引に俺との距離を縮めて、その整った顔を一気に俺の顔の近くまで持ってくる。背伸びをしているため、顔が小さく揺れているのがまた何とも言えない可愛さを誇っているが、次に彼女がどのような行為をしてくるのか俺には全く予想が付かない。不意に彼女の右手が伸び俺の目に急接近する。目潰しでもされるのか、と無意識的に瞼を閉じる。
「びしっ」
「痛い! 何するんだよ!」
だが、彼女は瞼の上から攻撃を繰り出そうとしているわけではなかった。彼女の右手は俺の目を悠々に通過すると、そのまま額付近まで到着すると人差し指を器用に使ってデコピンを繰り出した。女性の力にそぐわぬ痛みが額から脳に伝達され、思わず声を荒げてしまう。作業に当たっている男性の痛い視線が俺を突き刺すが、それを気にもしない態度を取り繕うことで何とか無視する。
「私に引け目なんか感じているって顔してたから、デコピンの刑をくらっていただきました~。はい、もう刑は執行されたのでお父さんを助けられなかったこととかいろんなこと含めた昨日の出来事は全て流します。だから、もう何も気にしなくていいから」
強がりだ。唯一の身内を亡くしたと正式に告げられてからまだそんなに時間は経っていない。それをこんな簡単に乗り越えられるわけがない。だが、涙も見せず乗り越えようとしている彼女に対して俺はどのような言葉を掛ければいいのか。そんな正解は持ち合わせてはいない。
「そうか・・・。君だけでも無事に生きて帰ってくれてほんとに良かった」
この言葉が正しかったのかは分からない。だが、心からでた本音の言葉であったのは間違いない。
「クーリエさんに半ば強制的に帰らせられたからね。まぁ、言うこと聞くわけにもいかないし、あの侵入した洞窟の大きさは村で見た怪物のサイズに適したものじゃないのは誰が見ても一目瞭然だったからさ。他にも出入り口があるんじゃないかって森中を走り回ってようやく入り口を見つけたと思ったら、なんか天井から岩が落石してるし、柱は壊れかけてるしで。
それはそれは急いで洞窟内を走り回ってようやく怪物とクーリエさんを見つけたと思ったら、もう戦闘も終了間近で止めの一撃を指してるところ。そこからクーリエさんは水に流されるし、お父さんはどこにもいないしで大慌て。で湖に流されたクーリエさんを助けたってわけ。いやー、ほんと大変だったわ」
「き、君はあの場にいたのかい!? なんて危険な命知らずなんだ・・・」
いたずら笑みを浮かべて彼女は舌をちろっと出した。可愛いが、それで許すことはできないぞ。
「万が一、戦闘の時にお父さんが邪魔になっていたりしたらクーリエさんが困るかなって思って。ごめんね。あ、そうだ。確かあの怪物ってさ女王アリとかの類の怪物だったよね? もしかしてお父さんなんか言ってなかった?」
ドキッと心臓が一段に大きく跳ねる。それを悟られないように俺は慎重に言葉を繋げる。
「どうして——そう思うんだい?」
「だって、お父さんの天恵『動物の言葉が理解できて会話ができる』って能力だもん。村にいた時もなんかボソボソ言ってたし。よくわかんなかったけど。もしかしたら何か聞いたかなって思ってさ」
その原因を作ったのは俺ではないが、最後の会心の攻撃を繰り出した時の衝撃波が村人の家にどのような影響を与えたのか、あの晩を過ぎた今でも不明瞭ではあった。しかしながら、もしかしたら自分の攻撃で損害を与えた可能性もあることを考慮すると、以前のように堂々と胸を張ってこの道を歩くことはできなかった。
そして、人流の流れも大きな変化を見せている。こののどかなキリの村の村人はそれぞれが通常は農業を独自に営んでいる。また一方で代々家畜を引き継いでいる家のものはそれに付随して家畜を育てて1日を過ごすのが決まり事として正確に定められているわけではないが、その習慣が染み付いていた。ちなみに、コルルの家は後者にあたり、牛やウサギなど多岐にわたって育てている。
なので、真昼間のこの時間帯であれば大人は皆農耕地に赴き、この村に残っているのは年老いた村人か子供、そしてお腹に新たな命を授かっている妊婦の3種類に分類されるのが従来であった。
だが、今俺の目の前にはそれを容易に覆す景色が広がっていた。村の路地には肩に重そうな木材を担ぐ男性が交錯するように何度も木材置き場と家とを行き来している。それも、その数は1人や2人ではない。村中でその光景は広がっており、村の男性は農作業よりも、壊れた家の修復に総動員で取り掛かっていた。その作業に滞りは一切見られない。皆が協力しながら、誰一人愚痴をこぼすことなく全身全霊で作業を進めている。
「すごいでしょ? こういった村に惨事が訪れた時はみんなで協力して1日でも早く日常を取り戻せるようにしましょうってアンディー牧師が3年くらい前かな。確か、そのくらいの時に村のルールとして認定したの。まぁ、私も生きている内にそんな村が崩壊するような惨事とか起きないってタカをくくっていたから、この目の前の景色が信じられないでいるけどね」
隣を見ると、そこには先ほどまでなかった少し頬に赤みがかかったコルルの顔があった。
「アンディー牧師のところに様子を見にいったらすでに出ていったって言われたんだもの。驚いちゃったわよほんとに——って聞いてる?」
俺は、彼女に対して洞窟の入り口付近でここまで連れてきてもらっているにも関わらず、無理矢理嫌だというのを押し切って地上に戻らせたことをどこか引け目に感じていた。ましてや、そんなに大きな口を叩いた身でありながら、最後の最後でまた助けられてしまったとアンディー牧師に告げられてからは彼女に合わせる顔がないとすら思っていた節もある。
彼女は俺が少し目線を斜め下に向けた瞬間を見逃さなかった。一歩グイッと強引に俺との距離を縮めて、その整った顔を一気に俺の顔の近くまで持ってくる。背伸びをしているため、顔が小さく揺れているのがまた何とも言えない可愛さを誇っているが、次に彼女がどのような行為をしてくるのか俺には全く予想が付かない。不意に彼女の右手が伸び俺の目に急接近する。目潰しでもされるのか、と無意識的に瞼を閉じる。
「びしっ」
「痛い! 何するんだよ!」
だが、彼女は瞼の上から攻撃を繰り出そうとしているわけではなかった。彼女の右手は俺の目を悠々に通過すると、そのまま額付近まで到着すると人差し指を器用に使ってデコピンを繰り出した。女性の力にそぐわぬ痛みが額から脳に伝達され、思わず声を荒げてしまう。作業に当たっている男性の痛い視線が俺を突き刺すが、それを気にもしない態度を取り繕うことで何とか無視する。
「私に引け目なんか感じているって顔してたから、デコピンの刑をくらっていただきました~。はい、もう刑は執行されたのでお父さんを助けられなかったこととかいろんなこと含めた昨日の出来事は全て流します。だから、もう何も気にしなくていいから」
強がりだ。唯一の身内を亡くしたと正式に告げられてからまだそんなに時間は経っていない。それをこんな簡単に乗り越えられるわけがない。だが、涙も見せず乗り越えようとしている彼女に対して俺はどのような言葉を掛ければいいのか。そんな正解は持ち合わせてはいない。
「そうか・・・。君だけでも無事に生きて帰ってくれてほんとに良かった」
この言葉が正しかったのかは分からない。だが、心からでた本音の言葉であったのは間違いない。
「クーリエさんに半ば強制的に帰らせられたからね。まぁ、言うこと聞くわけにもいかないし、あの侵入した洞窟の大きさは村で見た怪物のサイズに適したものじゃないのは誰が見ても一目瞭然だったからさ。他にも出入り口があるんじゃないかって森中を走り回ってようやく入り口を見つけたと思ったら、なんか天井から岩が落石してるし、柱は壊れかけてるしで。
それはそれは急いで洞窟内を走り回ってようやく怪物とクーリエさんを見つけたと思ったら、もう戦闘も終了間近で止めの一撃を指してるところ。そこからクーリエさんは水に流されるし、お父さんはどこにもいないしで大慌て。で湖に流されたクーリエさんを助けたってわけ。いやー、ほんと大変だったわ」
「き、君はあの場にいたのかい!? なんて危険な命知らずなんだ・・・」
いたずら笑みを浮かべて彼女は舌をちろっと出した。可愛いが、それで許すことはできないぞ。
「万が一、戦闘の時にお父さんが邪魔になっていたりしたらクーリエさんが困るかなって思って。ごめんね。あ、そうだ。確かあの怪物ってさ女王アリとかの類の怪物だったよね? もしかしてお父さんなんか言ってなかった?」
ドキッと心臓が一段に大きく跳ねる。それを悟られないように俺は慎重に言葉を繋げる。
「どうして——そう思うんだい?」
「だって、お父さんの天恵『動物の言葉が理解できて会話ができる』って能力だもん。村にいた時もなんかボソボソ言ってたし。よくわかんなかったけど。もしかしたら何か聞いたかなって思ってさ」
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