きもちいいあな

松田カエン

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王都防衛編

131.リンデンベルガーの戦い方<エリーアス視点>

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「我々は消耗品ですから。どうぞご自由にご使用ください」

 ツェーザル・リンデンベルガー卿がそう語っているのを初めて聞いたのは、質の悪い仮面舞踏会でのことだった。腐り切った王族が主催する極秘の……口にもしたくないおぞましい遊び。その日のうちに何人も帰らぬ人となったのを、僕は知っている。
 冷笑を浮かべ、身内がろくでもないことで消費されているのに表情の一つも変えない。冷酷な男だと思った。

 実際、他の貴族からは、リンデンベルガー家当主は悪魔のような男で、無計画に子供を増やさせては殺す、異常人格者のような者しかなることができないとまで言われていた。
 不定期に開催されるそれは、仮面さえつけていればどこで何をしていようとも誰も咎めはしないルールで、その時僕は、大きな大ホールの片隅ででっぷりと太った男に犯されて、心を殺しながら男に媚びつつ気にいるように喘いでいた。

 ホールの中央には円形の魔法陣と檻があり、どこからか捉えてきた魔物と貧相な装備の男との一騎打ちやら、時にはなぶり殺しに近いものさえ開催されていた。
 吐き気を催すような光景をほとんど僕が見ないで済んだのは、自分で言うのもなんだけど、その頃は美少女にも近い外見に、それから魔肛持ちのド淫乱なこの身体と、その身体を貪りたい複数人の権力者のおかげかもしれない。感謝なんてしたことは一度もないけど。

 かいんざー……、マインラートが、マインラートとして僕の手元に引き渡されるまで、どうしてもその複数人に媚びなくてはいけなくて、今よりずいぶんと苦労して、自分の心を裏切りながら生きていた。

 冷酷だと思っていた男が、もしやちょっと違うのではないか、と思い直しをしたのは、とある日に誰もいなくなったその大ホールの端っこに、ごみのように捨て置かれたままの僕に、なぜか戻ってきたツェーザル卿がおっかなびっくり布をかけたことだった。

 動くのも自分で治癒するのも面倒でそのままでいると、回復ポーションを振りかけられた。びしゃびしゃと頭からだ。
 それをたまたま鼻から吸い込んでしまって咽ってしまい、さらにツェーザル卿は動揺したまま近くに残っていた、まだ片付けられていなかったグラスワインを差し出してきた。水のつもりだったのかもしれない。

 よくわからないまましぶしぶ起きてうずくまり、そのワインを煽っていると、彼は翌朝には片付けられるだろう、残骸となった身内の身体を一生懸命に手でさすっていた。僕がその仮面舞踏会に毎回は慰み者として呼ばれることはないけど、ツェーザル卿は毎回出席していたみたいだった。
 最初のころはごみだったけど、だんだん僕も処世術というものを学んで、最後まで寝転んだままということは少なくなってきた頃、王族の方々と一緒に消えては戻ってくるツェーザル卿に、どうして擦っているのかと聞いたことがある。

「身体をさすられると、すこし、痛くなくなるのだ」

 いつもの冷笑ではなく、どこか頼りない子供の口調だった。
 クンツが来る前、リンデンベルガー家について調べたことがある。でも深くはわからなかった。王国の闇の全部を知ったつもりでいたけど、深淵は底が見えなかった。
 ただ、彼の一族は他の貴族より執着されていて、そして無残な扱いをされていることがおぼろげな輪郭を見せていた。

 国王じゃないんだよな。
 王も王妃も、他の王族様方も違う。彼らは総じてリンデンベルガー家に対して無関心だった。でもどうしても無視しきれない何かがあって、彼らのことを蔑み消費しながらも、長らく続く第五侯爵家に数えるほど丁重に扱っていた。

 僕が深淵に足を踏み入れかけた時、僕を止めたのは当時一輪隊隊長だった、オノフリオ・ゲーアハルトだった。
 フリオ隊長は「自分の手に持てるものを自覚しろ」と僕を叱責した。迷うこともせず、僕はマインラートを選んだ。世渡りがうまくなって、僕は切り捨てることを覚えてしまった。

 その頃は群青魔道騎士団でも、リンデンベルガーを使い捨てと認識していた。魔肛持ちのリンデンベルガーが来ると、四聖隊で消費されていた。
 その風習が変わったのは、新団長となったフリオが、その当時の四聖隊隊長を退官した別の隊の隊長へと異動させた時からだった。僕たち群青騎士はほとんど隊を変わることはないけれど、その時は大改革だと思ったことを記憶している。
 四聖隊の後任隊長となった男は、リンデンベルガーをむやみに殺させなかった。なかなか延命は難しいようだけど、その思想は今もドマニが継いでいる。

 そんなわけで、僕とツェーザル卿との付き合いは結構長い。でもここ最近、会うことはなかった。久々に会った彼はだいぶ痩せて小さくなってて、でもやっぱり、他のリンデンベルガーと同じく幼さを残していた。

 だからたぶん、ちょっと油断していた。


「『これより任務を開始する』」

 魔力の篭った発令に、その場の空気が一新する。クンツも四聖隊のグラルナー・リンデンベルガーも、他のリンデンベルガーの騎士たちも、同じような表情で等間隔に列を成し、家長から下される命を待っていた。

「ドマニ!」
「っくそが!」
「シュリンゲンジーフ殿、ランド殿」

 弾かれたように魔力を練り始めた僕とドマニに、ツェーザル卿は穏やかに話しかけてきた。
 これは……どっちだろう。ツェーザル卿は時々淀みなく喋るし、一族の者が死んでも意に介していないときがある。でも絶対最後に、途方に暮れた子供の顔で目の前で死んだ子の身体を擦る。
 僕が切り捨てたものだけど、何度もあの光景は見たいものじゃない。僕は万感の思いを込めて、小さくなったツェーザル卿を見つめた。
 けれど彼は冷酷な視線にうっすらと憂慮を滲ませて、口を開いた。

「これは我らが王より与えられた我らの任務。王が、横から力を誇示されることはどうか控えていただきたい」
「……」

 まるで水を掛けられた炎のように、練り上げていた魔力が霧散した。意味を理解したドマニも苦々しく魔力を縮小させる。
 一度深呼吸をして、離れた位置に立っている中級貴族を見やった。単なる監視役かと思ったけど、あれがか。千里眼の魔法で高みの見物だなんて、どこまでも悪趣味な。

 にやにやと愉悦を滲ませるその眼差しは、仮面舞踏会の参加者に通じるものがあった。他者を虐げるだけの小物のくせに。

「エリーアス様、ドマニリア様。そちらにいたら巻き込まれますよ」

 視線を向けたことで呼ばれたとでも思ったのか、2人とも小走りに駆け寄ってきた。どちらも40代と思しき中年男性だ。
 そのうち1人が媚びるような笑顔で僕の腕を掴んで引いた。ぴくりと目が痙攣するのがわかる。

「触んな」

 ドマニの方も腕を取られたようだが、あっさり払って改めてグラルナーに寄り添った。

「ドマニリア様、ここは危ないですし汚れます。私たちと一緒にどうかお下がりください。……本当はあなた方、出撃許可はでていないのでしょう?」

 したり顔でにやりと笑った男を、ドマニは不機嫌そうに睨みつけた。その男の言う通りだった。
 僕もドマニも、実は出撃許可を得てここにいるわけじゃない。リンデンベルガーの引き渡しと偵察業務を兼ねてる。本部からはくれぐれも手を出すな。とも言われた。

 王がご覧になってることを、群青騎士団は把握していたんだろう。情報を把握しておきつつ流さない指示は、おそらくもう1人の副団長のルカの仕業だ。あいつほんと陰険だな!

「ささ、こちらへ」

 ぐいっと腰を抱き寄せられて、さらに不快になった。僕の鎧はクンツみたいに重装備じゃないせいで、可動を重視して開いた部分からねっとりと腰上あたりを直に摩られる。
 こんな小物、記憶ごと吹き飛ばすぐらいなんだけど、王の眼を意識すると動けない。でもあの人僕のこと好みじゃなかったと思うんだけど。

「リンデンベルガーの雄姿を、こちらでゆるりと堪能いたしましょう」

 ドマニもグラルナーから引き離されそうになって、イラついている。ドマニは僕と違ってルカの持ってくる仕事をほとんどやってない。似たように触られて、僕より露骨に嫌悪を滲ませていた。

「あぁ?てめなん「駄目だよドマニ」」

 僕が諫めるように声を飛ばすと、ドマニは大きく舌打ちをした。ドマニはああ見えて優等生だから、どこまで悪いことをしていいか加減がわからない筈だ。いろいろちょっとした違反ばっかりしてる僕とは違う。
 そんな僕たちのやりとりに気を取られるリンデンベルガーは1人もいない。……いや、1人だけいた。

「あの魔蜂の巣は、壁を侵食している。何の手立ても講じなければしなければ、数日のうちに崩壊するだろう。だが、このダムは王都の水瓶である。決壊でもすれば、水害による被害は免れない。故に、我らが土魔法でダムの壁面を強化しつつ、足場を作って腕力で排除する」

 ツェーザル卿の声は滝の水音もありつつ、そこまで大きくもないのにやけに通る声だった。
 簡単に言うけど、攻撃魔法なしで排除って……。いや、ない。それはない。魔蜂は動きが素早いし、針は太い。さらに刺されれば神経麻痺毒が出る。
 クンツはまだ重装備だからそう簡単に刺されないにしても、他のリンデンベルガー達の貧相な装備じゃ防御してるとは言えない。

 ふと理解してしまった。

 ここも、あの仮面舞踏会の大ホールに設置された檻と同じだ。単なる余興のために、命が散らされる。……殺意を抑えるのも一苦労だった。

「ダムは数代前の国王の偉業である。刻まれた紋章はその証。その紋章を守る仕事は、他の騎士に任せることなどできはしない。我らが命を賭して成し遂げる。……『始め』」

 言うほどその言葉に情熱があるようには聞こえなかった。でもツェーザル卿は、今日も……今日も子供たちを殺すのか。魔力を帯びた言霊によって、リンデンベルガーの騎士たちが動き出す。

「クンツっ」
「ラル!」

 僕たちはそれぞれ、自分の隊のリンデンベルガーの腕を掴んで引き留めた。抵抗はほぼなく、動きを止める。……そこまで強い魔法じゃないのか……?
 だが、周りにいた他のリンデンベルガーの騎士たちはそのまま行動に移り始める。水しぶきの上がる滝つぼより奥のダムの側面に向かうと、土魔法で足場を作り始めた。急に向かってきた彼らに、魔蜂も巣から飛び出してくる。

 それは魔物退治というものではなかった。

 足場を伸ばす数人と、その足場を駆けあがり、巣に手を伸ばす彼ら。巣に攻撃を加えられた魔蜂は数を増やして攻撃してくる。が、だれもそちらには意識を向けず、強引に手で巣を崩し始めた。魔蜂の針はランスのように尖っていて、彼らの薄い鎧ではわけもなく突破してくるだろう。

「魔蜂をどうにかするのが先だろうが!?」
「ツェーザル卿!辞めさせてください!」
「あー駄目ですよお2人とも。これはリンデンベルガーの任務ですから」

 腰を抱いてきた中級貴族に顔を寄せられる。すうっと耳下あたりの匂いを嗅がれて、必死に思考を巡らせた。
 彼らに少しでも被害が少ないように目こぼししてくれるなら、抱かせてやってもいい。でも問題は王の眼だ。僕はいつも添え物で、メインディッシュは彼らだ。
 ってことは僕が相手にする義理はなしってことでもある。今は怪我させないように、男の手から逃れ……あっ!

「クンツ!待ちなさい!!」

 意識を男に向けたせいで一瞬拘束が緩んだのを、クンツは見逃さなかった。いつもいつもいつも!予想外の行動して!!
 呼びかけにも止まらない。土でできた足場を登り始めたクンツのすぐ横を、複数箇所魔蜂に刺されたままのリンデンベルガーが落ちていった。大きく水飛沫が上がる。

「っ」
 息を飲んで、僕はそちらに駆け出した。クンツは鎧が守ってくれる筈だ。今は先に、消えそうな命を助けたい。

「エリーアス様!手出しは「救助活動は禁止されてない!」」

 中級貴族に怒鳴って、水に飛び込み沈みかけていた騎士を引っ張り上げた。僕と手を握った騎士の1人だ。クンツよりもまだ若くて、成人したてだろう。
 水と血を吐いてもがいている。一緒に沈んだ魔蜂を剥ぎ取り、鮮血が噴き出る身体に、必死で治癒魔法を掛けた。

「『死ぬな死ぬな死ぬな生きろ!』」

 言葉に魔力を乗せて治癒を施す。……その僕の背後で他にも水飛沫が上がった。何度も体に降りかかる水飛沫が、血色に染まっていく。
 何人、何人助けられるだろう……!

「くそったれ!」

 ドマニが吠えて、魔力を増大させていく。今1番手っ取り早い方法を、ドマニが狙ってるのがわかった。確かに巣を吹き飛ばせば、彼らを救うこともできる。水はひとまず凍らせて仕舞えばいい。だけど……ッ。

「だめだ!ドマニ!!」

 群青騎士団に、王家の介入を許す口実を与えてしまう!あれだけフリオ団長が少しずつ、時間をかけて取り除いたのに!!
 僕が怒鳴っても、ドマニは魔力を集めることをやめなかった。ドマニだってフリオ団長の苦労を知らないわけじゃない。魔力暴走を装う気かもしれない。そう思い当たって僕は唇を噛み締めた。

 何だって僕の周囲は、平気で命を粗末にするんだ⁉︎意地汚く生きろよッ!!

 いくつも脳内で天秤に乗せていく。どうしても守りたいマインラート。もう片方にどれだけたくさんの命を乗せても、クンツを、ドマニを、ツェーザル卿を乗せても、マインラートの方が重い。
 もう少しであの方を逃してあげられるのに、ここで僕が……他を、選ぶなんて出来ない。
 
 ごめん。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。
 いつも僕の力が足りなくて、ごめんなさい。

 涙が溢れた。マインラートを理由にする自分の弱さに反吐が出る。

「誰だ!」

 ツェーザル卿鋭い誰何すいかに、僕は弾かれたように顔を上げた。手元にいたリンデンベルガーは傷が治ったことで起き上がり、また足場を登ろうとし……その足場が崩されていることに戸惑いを覚えたようだった。

 高い跳躍をする長身の男がいた。

 頭から真っ白なシーツを被って顔を隠したまま、麻の裾を翻し、魔蜂を避けつつ巣に掴みかかっていたリンデンベルガーの騎士たちを次々に下の泉に落としていく。
 魔力は感じられなかった。……魔力を感じない?と言うことは貴族ではない。それでいて、人族には難しいあの跳躍……!

 脳裏に浮かんだ名前を言いかけて、僕は両手で口を塞いだ。シーツが赤く染まっていく中、騎士を全員泉に落とすと、振り返ったその男が真っ直ぐ向かい側の崖を見やる。視線を追って呻き声が出た。

 そこには大きな灰色狼の姿があった。

 前に感じたことのある魔族の魔力を膨らませて、火と風の混合魔法を練り上げていく。その光景から目が離せない。すると急に背中を強く押されて、動揺していた僕も他の騎士たちと同じように、泉に押し込まれた。
 ピィ!と甲高い指笛の音が響く。そのすぐ隣に飛び込んできた、金のたてがみに顎髭の獅子が、僕を見てにやりと笑った。
 それから半拍置いて魔力の塊と光と轟音。

「ぷはっ!」

 浮き上がってみれば、そこには何もなかった。魔蜂も、王家の紋章も、そしてダムの壁面も、向こう側にあっただろう、大量の水も。
 一部残った壁は瓦礫となり、残った水が押し寄せてくる。ドマニがそれを水冷魔法で凍らせるのと同時に、僕は泉に落とされたリンデンベルガーの騎士を浮遊魔法で地上に浮き上がらせた。

「ドマニ!凍らせたまま治癒もして!」
「あぁッ?俺テメェとは違って治癒苦手なんだよッ!」

 キレ散らかしながら、珍しくドマニが満面の笑みを浮かべた。


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