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第1弾 I am ■■■■■
4話
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朝食の献立はトーストの上に目玉焼きか乗ったものと、コンソメスープにサラダ。サラダはラディッシュ、レタス、黄パプリカにセロリをカットしたものにレモン汁を馴染ませたものになっていた。……こう、“美味しい”という言葉が出ないとなると自分もいよいよ取り憑かれているな。そして自分がこんなにも客観的になれるのは初めてだ。
食事している間は会話は一切無かった。普通ならこちらでは喋りながらゆっくりと大切な人と過ごすのだが、それさえ無い。食事中ずっと考えていたのはパワードスーツの設計、頭の中で延々と機能や使用する材料について考えていた。
食事が終わったら、食器類を持って台所に向かい水で流して食器洗浄機に入れる。これは11歳の頃、暇な時に作ったヤツだった。これを使ってありがとうと言ってくれた時の母さんの顔が浮かんでしまった。……あの頃は、あの時間は自分も嬉しくなったのを覚えている。
だからアイツらが赦せない。アイツらへの復讐の為には、何にでもなってやる。武力でお前達に都合のいい世界へと変えようとするならば、自分も武力でお前達に制裁を加えてやる。
紗季に何も言わずにラボの方に降りて、早速頭の中にある設計図をホログラムに写していく。……そしてここで重大なことに気付いた。自分、絵が壊滅的に苦手だったことを。
いやだって! 発明の時は頭に浮かんだアイディア通りに進めて行ったら納得出来る形があったし、絵なんて描いたこと殆ど無いからね!? 美術? 知らない子ですね。
だとすれば性能面から推測して1から手作りになってしまう……さーて徹夜徹夜、眠気覚ましもあるから何徹しても大丈夫! うん。
先ず考えるべきは動力、これが無ければパワードスーツを作ったとしても動かせない。といっても動力は【アンノウンガス】を使用することに決めている。動力切れがあるものより、無いものの方を選ぶのは当然だ。配線にはプルトニウムチューブを被せ、冷気を遮断すれば自分の方に来ることは無い。
とすれば機能をどうするべきか……そこだ。早々にアイディアと設計が纏まったらすぐに制作できるので、アイツらの拠点に即刻向かうことができる。だがあの動力に対応した飛行機能はなんだ?ジェットエンジンにせよターボエンジンにせよ、あれらは燃料の小規模爆破によって持続する。つまるところアンノウンガスでは無理なことに至る。しかし無限動力は捨てがたい。
「SOPHIA, is there a suitable flying method for Unknown Gas?」
『Hmmm…… I will be sure to find out if you can receive your time.』
「Begged.」
さて、SOPHIAに頼んだところで装甲面を考えて……
『Sir, I found it.』
「……It is as fast as usual.」
『Because I’m high performance. As a result of search, magnetic propulsion due to superconductivity corresponds.』
なるほど……雷と同等のプラズマを発生するアンノウンガスならば、磁気を利用した移動も出来る訳だ。そういえば記憶では、幾らプルトニウムといえど磁気の遮断は難しいのだったな。あとはその磁気を上手く利用すれば……って、そもそも磁気推進って何を使って移動するんだ?
「SOPHIA, what can we do with magnetic propulsion?」
『You should use air. Because 【Yamato 1】 which used magnetic propulsion realizes the movement using water.』
SOPHIAがそのヤマト1を纏めた情報を提示したので、それらに目を通していく。……これは凄いな。既に日の目を見れなくなっているのは惜しいが、確かに超伝導を利用して移動されたことが実証されている。だが海水電流により移動すると次亜塩素酸ソーダが発生するため環境を変えてしまう危険性も背負っている。
だが空気を使用することで変換機能によって、汚染された空気の浄化が予想される。環境に優しい……っと、思考が脱線していた。確かに磁気推進ならば無限動力のアンノウンガスを活かせられる。磁気操作する機械を取り付けて空気を集める磁界、放出する磁気の組み合わせで飛べる筈。
あとは……武器か。だったら先程の仕組みを応用させた空気圧縮弾を主装備にするか。磁気利用だと超電磁砲も実現出来るので、それを装備させておこう。あとは集団制圧用の装備を制作しながら考えるか。そうとなれば早速取り掛かるか。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
材料はSOPHIAが取り寄せるので、その使用材料を決める。試作品にはマルテンサイト系ステンレス鋼とクロムモリブデン鋼を装甲に使用し、磁力性能を強化するためにセンダストの粉末を吸入・放出部分に含ませる。
そのための配線をはんだで溶接し基盤に取り付け、上手く作動するか確認。ふくらはぎ部分などの開閉機能はSOPHIAが担当する。
先ずは飛行テストのために骨組みと配線をプルトニウムでカバーした状態のものを作る。放出場所は土踏まずの辺りに設置し、空気吸入口は膝近くとふくらはぎに製作していく。
『Sir.』
「Woops! Don’t speak suddenly SOPHIA.」
『That was rude. Your friend is calling you.』
「Ah…… Join the phone.」
ボブからの電話……多分今朝のニュースだろう。というよりも絶対それしかない。
「Hello?」
〔Tom! You aren’t doing anything right now?!〕
「What is it noisy. I saw you this morning's broadcast too.」
〔O-OK. That…… what should I say.〕
「……Are you worried about me? Thank you.」
〔What, you? You are a little disgusting.〕
「You didn’t need the last word. Let's prepare at your cell phone afterwards because I will scratch it?」
〔You seem to be all right.〕
「Well. Well then I will hang up.」
〔Wa-wait. Ah…… Don’t push yourself. If something happens, you will consult me.〕
「I’ll do so.」
〔Good bye.〕
「Good bye.」
通話が終了する。……ボブ、その気持ちは嬉しい。気にかけてくれる友達が居るのは嬉しいんだ……けれど、それとこれとは話が別だ。このまま作業を続ける。
これは誰にも頼れない、頼ってはならないことだ。自分が、父さんと母さんの無念を晴らすしかないんだ。
作業が5時間ほど続いて、漸く形になった。先ずはそれぞれの脚のプルトニウムチューブの中に水素とアンノウンガスの複合気体を入れ、次に飛行機構と手動操作をするためのスイッチを繋げる。これで一定の刺激も与えられるので、この状態で常に電源ONである。
さて、フライトテストだ。先ずは10%……いや20%だ。磁気推進が信頼できない訳じゃないが、今更ながら空気が推進剤になることに失敗するのでは無いのかと不安になってきた。なのでマージンで20%にしたわけだ。
「I will start a test flight. Please record the video SOPHIA.」
『Recording starts.」
「OK.」
少し膝を曲げて重心を前寄りにして……緊張してきたな。よし、やるぞ。
「Three…… two…… one……goHmm!」
く……くそ……っ。重心が前寄りで出力高すぎたせいで、少し宙に浮いたと思ったら速攻で床に顔面ぶつけて2mぐらい味わったわ。あ、鼻血出てるし……痛った。
鼻を元の位置に戻し、穴にティッシュ詰めて鼻血を止める。くっそぉ……10%にしとけば良かったわ。でも分かった、10%だとあれの半分だからまだバランス取れてた自信はあった!ということで10%でやってみたら、今度はおもいっきり腹から体を打ち付けてしまった。解せぬ。
とにかくやってみて分かったことは、2桁代の出力で飛んだら自分が死にかけるということ。実際怪我して死んでもおかしくない可能性だってあった。
それらを理解し、尚且つ出力調整と同時にバランスを保たせる為に両腕の製作に取り掛かる。そろそろお昼になるけど、あまり昼は摂らない主義なんだが。だって眠くなるし。
というわけでそのまま製作を続ける。ガチャガチャガチャガチャと器具や余分な材料が散乱し始めていく中で、4時間かけて片腕が完成する。攻撃と飛行用に対応して別々の機構に入れ替わるようにしておいた。
さて、先ずは圧縮空気弾の威力から。狙いは……1番遠いところに向けるか。視線の先にあるのは壁、ホログラムが勝手に発動し的当てのようになるが……良いだろう、勝負といくかSOPHIA!
肘近くの部分から空気が物凄い量を吸い込み、手のひらの放出部分に何かが溜まっている感覚が分かる。そして、その空気弾を発射したら……
「Wow!」
威力高すぎて反動で次に背中から倒れた。そして最悪なことに、肩を脱臼した。くっそ痛てぇ……。
食事している間は会話は一切無かった。普通ならこちらでは喋りながらゆっくりと大切な人と過ごすのだが、それさえ無い。食事中ずっと考えていたのはパワードスーツの設計、頭の中で延々と機能や使用する材料について考えていた。
食事が終わったら、食器類を持って台所に向かい水で流して食器洗浄機に入れる。これは11歳の頃、暇な時に作ったヤツだった。これを使ってありがとうと言ってくれた時の母さんの顔が浮かんでしまった。……あの頃は、あの時間は自分も嬉しくなったのを覚えている。
だからアイツらが赦せない。アイツらへの復讐の為には、何にでもなってやる。武力でお前達に都合のいい世界へと変えようとするならば、自分も武力でお前達に制裁を加えてやる。
紗季に何も言わずにラボの方に降りて、早速頭の中にある設計図をホログラムに写していく。……そしてここで重大なことに気付いた。自分、絵が壊滅的に苦手だったことを。
いやだって! 発明の時は頭に浮かんだアイディア通りに進めて行ったら納得出来る形があったし、絵なんて描いたこと殆ど無いからね!? 美術? 知らない子ですね。
だとすれば性能面から推測して1から手作りになってしまう……さーて徹夜徹夜、眠気覚ましもあるから何徹しても大丈夫! うん。
先ず考えるべきは動力、これが無ければパワードスーツを作ったとしても動かせない。といっても動力は【アンノウンガス】を使用することに決めている。動力切れがあるものより、無いものの方を選ぶのは当然だ。配線にはプルトニウムチューブを被せ、冷気を遮断すれば自分の方に来ることは無い。
とすれば機能をどうするべきか……そこだ。早々にアイディアと設計が纏まったらすぐに制作できるので、アイツらの拠点に即刻向かうことができる。だがあの動力に対応した飛行機能はなんだ?ジェットエンジンにせよターボエンジンにせよ、あれらは燃料の小規模爆破によって持続する。つまるところアンノウンガスでは無理なことに至る。しかし無限動力は捨てがたい。
「SOPHIA, is there a suitable flying method for Unknown Gas?」
『Hmmm…… I will be sure to find out if you can receive your time.』
「Begged.」
さて、SOPHIAに頼んだところで装甲面を考えて……
『Sir, I found it.』
「……It is as fast as usual.」
『Because I’m high performance. As a result of search, magnetic propulsion due to superconductivity corresponds.』
なるほど……雷と同等のプラズマを発生するアンノウンガスならば、磁気を利用した移動も出来る訳だ。そういえば記憶では、幾らプルトニウムといえど磁気の遮断は難しいのだったな。あとはその磁気を上手く利用すれば……って、そもそも磁気推進って何を使って移動するんだ?
「SOPHIA, what can we do with magnetic propulsion?」
『You should use air. Because 【Yamato 1】 which used magnetic propulsion realizes the movement using water.』
SOPHIAがそのヤマト1を纏めた情報を提示したので、それらに目を通していく。……これは凄いな。既に日の目を見れなくなっているのは惜しいが、確かに超伝導を利用して移動されたことが実証されている。だが海水電流により移動すると次亜塩素酸ソーダが発生するため環境を変えてしまう危険性も背負っている。
だが空気を使用することで変換機能によって、汚染された空気の浄化が予想される。環境に優しい……っと、思考が脱線していた。確かに磁気推進ならば無限動力のアンノウンガスを活かせられる。磁気操作する機械を取り付けて空気を集める磁界、放出する磁気の組み合わせで飛べる筈。
あとは……武器か。だったら先程の仕組みを応用させた空気圧縮弾を主装備にするか。磁気利用だと超電磁砲も実現出来るので、それを装備させておこう。あとは集団制圧用の装備を制作しながら考えるか。そうとなれば早速取り掛かるか。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
材料はSOPHIAが取り寄せるので、その使用材料を決める。試作品にはマルテンサイト系ステンレス鋼とクロムモリブデン鋼を装甲に使用し、磁力性能を強化するためにセンダストの粉末を吸入・放出部分に含ませる。
そのための配線をはんだで溶接し基盤に取り付け、上手く作動するか確認。ふくらはぎ部分などの開閉機能はSOPHIAが担当する。
先ずは飛行テストのために骨組みと配線をプルトニウムでカバーした状態のものを作る。放出場所は土踏まずの辺りに設置し、空気吸入口は膝近くとふくらはぎに製作していく。
『Sir.』
「Woops! Don’t speak suddenly SOPHIA.」
『That was rude. Your friend is calling you.』
「Ah…… Join the phone.」
ボブからの電話……多分今朝のニュースだろう。というよりも絶対それしかない。
「Hello?」
〔Tom! You aren’t doing anything right now?!〕
「What is it noisy. I saw you this morning's broadcast too.」
〔O-OK. That…… what should I say.〕
「……Are you worried about me? Thank you.」
〔What, you? You are a little disgusting.〕
「You didn’t need the last word. Let's prepare at your cell phone afterwards because I will scratch it?」
〔You seem to be all right.〕
「Well. Well then I will hang up.」
〔Wa-wait. Ah…… Don’t push yourself. If something happens, you will consult me.〕
「I’ll do so.」
〔Good bye.〕
「Good bye.」
通話が終了する。……ボブ、その気持ちは嬉しい。気にかけてくれる友達が居るのは嬉しいんだ……けれど、それとこれとは話が別だ。このまま作業を続ける。
これは誰にも頼れない、頼ってはならないことだ。自分が、父さんと母さんの無念を晴らすしかないんだ。
作業が5時間ほど続いて、漸く形になった。先ずはそれぞれの脚のプルトニウムチューブの中に水素とアンノウンガスの複合気体を入れ、次に飛行機構と手動操作をするためのスイッチを繋げる。これで一定の刺激も与えられるので、この状態で常に電源ONである。
さて、フライトテストだ。先ずは10%……いや20%だ。磁気推進が信頼できない訳じゃないが、今更ながら空気が推進剤になることに失敗するのでは無いのかと不安になってきた。なのでマージンで20%にしたわけだ。
「I will start a test flight. Please record the video SOPHIA.」
『Recording starts.」
「OK.」
少し膝を曲げて重心を前寄りにして……緊張してきたな。よし、やるぞ。
「Three…… two…… one……goHmm!」
く……くそ……っ。重心が前寄りで出力高すぎたせいで、少し宙に浮いたと思ったら速攻で床に顔面ぶつけて2mぐらい味わったわ。あ、鼻血出てるし……痛った。
鼻を元の位置に戻し、穴にティッシュ詰めて鼻血を止める。くっそぉ……10%にしとけば良かったわ。でも分かった、10%だとあれの半分だからまだバランス取れてた自信はあった!ということで10%でやってみたら、今度はおもいっきり腹から体を打ち付けてしまった。解せぬ。
とにかくやってみて分かったことは、2桁代の出力で飛んだら自分が死にかけるということ。実際怪我して死んでもおかしくない可能性だってあった。
それらを理解し、尚且つ出力調整と同時にバランスを保たせる為に両腕の製作に取り掛かる。そろそろお昼になるけど、あまり昼は摂らない主義なんだが。だって眠くなるし。
というわけでそのまま製作を続ける。ガチャガチャガチャガチャと器具や余分な材料が散乱し始めていく中で、4時間かけて片腕が完成する。攻撃と飛行用に対応して別々の機構に入れ替わるようにしておいた。
さて、先ずは圧縮空気弾の威力から。狙いは……1番遠いところに向けるか。視線の先にあるのは壁、ホログラムが勝手に発動し的当てのようになるが……良いだろう、勝負といくかSOPHIA!
肘近くの部分から空気が物凄い量を吸い込み、手のひらの放出部分に何かが溜まっている感覚が分かる。そして、その空気弾を発射したら……
「Wow!」
威力高すぎて反動で次に背中から倒れた。そして最悪なことに、肩を脱臼した。くっそ痛てぇ……。
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