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降臨
25話
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──2017年 9月19日
国際宇宙ステーション【NASA】
現在、その場だけが騒然としていた。宇宙進出の為に選りすぐりの人材が集められた機関でも、対処できない事柄というのはザラにある。自然災害、人災、犯罪……この中で最も最悪なのはそのどれでもなく、またこの中で最も益のあるものが迫って来ていた。
1番大きい画面に映し出されているのは簡略化された太陽系図。天王星から地球までが画面へと映し出されており、惑星軌道の他にもう1つ目立つ軌道があった。しかしその軌道は計算するに地球へと向かっているのが目に見えて分かった。
喧騒とする中で1人の男が他の職員と話をしていた。今回地球に向かって来ている隕石のことについて。
「We don’t know the certain size of the meteorite yet, probably it is estimated that there is a diameter of 100 meters.」
「What is the estimated hourly speed?」
「That is……」
「What do you want to say?」
「It's…… very strange.」
「How strange is it?」
「It is very late.」
職員が現状集められる資料を手渡す。先程言っていた隕石の大きさや軌道、そして速度などの基本情報が纏められたものであるが男もやはり、速度が掲載されている箇所に違和感を覚える。
「32 km / h. Why is this speed?」
「I don’t know now. However, with this mass, it is possible that about one-eighth of the earth will disappear.」
「Is there a way to avoid it?」
「We’re investigating about that. Fortunately I still have time.」
「S-Sir!」
「What is…… it?」
「……If our eyes are not crazy.」
その場に居る人物全てが唖然とする。あまりにも非現実的で、あまりにも幸運で不運でもある故に。この目で見ている事実が全く信じられず、先程までの喧騒が嘘のように静まり返った。
「The meteorite has disappeared.」
まさに神の所業ともいえる出来事が、人の目に止まった。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
……ふぃーっと、かなり大掛かりだったから正直疲れた。しかし上手くいくもんだこと、ニャルラトホテプ自身が宇宙の混沌の一部だから地球から宇宙への呪文使用できるかどうかなんて一か八かだったから少しビクビクしてたけどさ。
まぁ使えたから良し、かな?良くも無いと思うけどさ。それに隕石を入手できたし、訪れる筈の未来を回避したからは良いとしますか。おまけで貴重な資源を回収出来たし。
そして今年で17歳になった自分への、自分からのご褒美ということで。あとは……まぁ、紗季ちゃんとの婚約指輪を隕鉄で作るのもありかと考えてる。あれだ、遠い宇宙から運命的にやってきた(と考えてる)から運命的な出会いにかけて……駄目だ自分のキャラじゃない。
2012年、まぁ紗季ちゃんとキチンとした交際が始まってからというものの忙しくなったといえば忙しくなったと思う。その翌年はVR産業を本格的に始めたし、翌々年には本社でAR開発もした。
2015年はフランス支部の建設だったり、ARの実用化検討を実験するためにテスターまで集めた。既にVRはゲーム方面で売れてはいる上に、2016年はアーケード型VRゲームの開発もした。プログラミングは自分とSOPHIAの協力で。
……勿論のこと紗季ちゃんとの関係も進んではいる。ただ大体自分が紗季ちゃんの尻に敷かれてるばかりで、というか要望を言ってきたら否定しずらい。はい、15の時に紗季ちゃんと1線超えてしまいましたよ。正直に白状しましたよ! ……誰に言ってんだろ自分。
それによってか、紗季ちゃんが積極的になってるせいで負けそうなんですけど。一応邪神なんだけどねぇって、関係あるかな?無いよね多分。
さてっと、昔を思い出すのはこれぐらいにしておくとしよう。今はこの異空間内部にある直径凡そ100mの隕石のことに集中する。SOPHIAがハッブルや多くの宇宙観測用人工衛星から算出して発見したこの隕石、デカい割には色々と奇妙過ぎる。
まず回収して気付いたことなんだけど……浮遊していること。自分が立っているこの場所は異空間といえど地面はある。だが地面の指標としている床に浮いてるのはおかしい、これ本当になんだ?
反物質でも含まれてるのかコイツ。まぁ調べれば分かることだし、取り敢えず赤外線スキャンしてみるか。
「SOPHIA. Invoke infrared scan.」
『……I will do it later if you tell me about this space.』
「You don’t believe it absolutely even if I say.」
『That is what I decide. Start infrared scan.』
「Whoops.」
リプウェッドを横にしてカメラレンズの近くに取り付けておいたスキャン機能で隕石の全体を分析していく。全部を知るには自分が隕石の周りを歩かなければならないが、流石にこの異空間でその機械ポンと出したところでつまらないだろう。自分で作る方が余っ程楽しい。
周囲全体を巡って赤外線スキャンを終了すると、画面に隕石の全体像が現れる。
『……Sir. Is this a meteorite?』
「Did you know something?」
『A small rotary handle is stored on the opposite side of this object.』
ほぅ? 何故にそんなのがあるんだろうか。確認の為に反対側へ行き、リプウェッドでSOPHIAの言っていた場所を確認する。場所はSOPHIAが勝手にやってくれるから自分は確認するだけ。っと、ギリギリ手に届く位置にあるな。
っ……っ……!っと、ここか。本当にギリギリだわ、背伸びしなきゃ届かねぇってこれ。何とかドアと壁の隙間を発見したから分かったものの、これじゃあ中身が見れない。先に付着している物を取り除くか。先ずはこっから出て、物質ごとに分けておくか。あと構造も分析させておくか。
「SOPHIA.」
『I am doing it now.』
「As expected.」
っと自室に出て。えーっと採集用の道具は振動型のヤツと……あと何が良かったっけ。あぁチタン合金性のミニドリルだな、それと防塵ゴーグルとマスク。
『Sir. Analysis finished. The inside has become a three-tiered structure, iridium and other elemental aggregate metal are on the outer shell. And we found unknown metal.』
……ふぁっ? え、ちょ待って。未知の金属!? 待って待って待って外被殻採取もっと厳重なものにしないと不味いんだけど!
『Another thing I have to report is another one.』
「Please shortly, I am busy now.」
『Then shortly. Analysis of the center is impossible.』
「……What?」
『So, analysis of the center is impossible.』
「No, I know.」
にしてもマジか、解析出来ないとなると自分の目で見なきゃならないことになるな。しかも中心部だけが不明の状態だから何が入ってるのか理解し難い、なので細心の注意を払って……宇宙用防護服着た方が良かったっけ。いやそれだとさっき生身で隕石見てたけど……あっ、保護呪文掛ければ良いや面倒臭いし。
念の為【セデフカーの加護】と【肉体の保護】の呪文の2つを自分に掛けて挑みますか。あ、最後に脚立を持ってきてっと。低めのサイズを選んで回転式ハンドルのある場所まで着いて……ってか、これどうやってハンドル浮き上がらせようか。そのまま回してみるけど……あ、動かねぇな。だったら引いてみるか、押してダメならってヤツだ。押してないけど。
ぐっ……!これ、錆付きが酷いっ! これじゃあ自分の方が先にダメージ来そう! っあッ、しゃあない補助スーツ着て引くか。家に確か自分用に調整したヤツが……あったあった。今のところ最新のもの。
「SOPHIA. Increase the output of auxiliary suits to 82%.」
『──Has completed.』
おっしやるか。このハンドルを先ずは引いて……引いて…………いや固ッ!? 開けらんないんだけどねぇ!
『Sir. There is a button on the right edge of the door.』
「Say it at once!」
『Because you were working hard. Whether it's unnecessary care or not.』
「I don’t need a joke like this.」
くっそコイツ……まぁ良い。手探りで右端の所を順に探していけばっと、あったあった。硬いけど錆び付いてる訳ではない。ボタンを押せば回転式ハンドルが自ら飛び出し回転していき、最終的には中身がお目見えしていく。
そして中から見つかったのは────
国際宇宙ステーション【NASA】
現在、その場だけが騒然としていた。宇宙進出の為に選りすぐりの人材が集められた機関でも、対処できない事柄というのはザラにある。自然災害、人災、犯罪……この中で最も最悪なのはそのどれでもなく、またこの中で最も益のあるものが迫って来ていた。
1番大きい画面に映し出されているのは簡略化された太陽系図。天王星から地球までが画面へと映し出されており、惑星軌道の他にもう1つ目立つ軌道があった。しかしその軌道は計算するに地球へと向かっているのが目に見えて分かった。
喧騒とする中で1人の男が他の職員と話をしていた。今回地球に向かって来ている隕石のことについて。
「We don’t know the certain size of the meteorite yet, probably it is estimated that there is a diameter of 100 meters.」
「What is the estimated hourly speed?」
「That is……」
「What do you want to say?」
「It's…… very strange.」
「How strange is it?」
「It is very late.」
職員が現状集められる資料を手渡す。先程言っていた隕石の大きさや軌道、そして速度などの基本情報が纏められたものであるが男もやはり、速度が掲載されている箇所に違和感を覚える。
「32 km / h. Why is this speed?」
「I don’t know now. However, with this mass, it is possible that about one-eighth of the earth will disappear.」
「Is there a way to avoid it?」
「We’re investigating about that. Fortunately I still have time.」
「S-Sir!」
「What is…… it?」
「……If our eyes are not crazy.」
その場に居る人物全てが唖然とする。あまりにも非現実的で、あまりにも幸運で不運でもある故に。この目で見ている事実が全く信じられず、先程までの喧騒が嘘のように静まり返った。
「The meteorite has disappeared.」
まさに神の所業ともいえる出来事が、人の目に止まった。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
……ふぃーっと、かなり大掛かりだったから正直疲れた。しかし上手くいくもんだこと、ニャルラトホテプ自身が宇宙の混沌の一部だから地球から宇宙への呪文使用できるかどうかなんて一か八かだったから少しビクビクしてたけどさ。
まぁ使えたから良し、かな?良くも無いと思うけどさ。それに隕石を入手できたし、訪れる筈の未来を回避したからは良いとしますか。おまけで貴重な資源を回収出来たし。
そして今年で17歳になった自分への、自分からのご褒美ということで。あとは……まぁ、紗季ちゃんとの婚約指輪を隕鉄で作るのもありかと考えてる。あれだ、遠い宇宙から運命的にやってきた(と考えてる)から運命的な出会いにかけて……駄目だ自分のキャラじゃない。
2012年、まぁ紗季ちゃんとキチンとした交際が始まってからというものの忙しくなったといえば忙しくなったと思う。その翌年はVR産業を本格的に始めたし、翌々年には本社でAR開発もした。
2015年はフランス支部の建設だったり、ARの実用化検討を実験するためにテスターまで集めた。既にVRはゲーム方面で売れてはいる上に、2016年はアーケード型VRゲームの開発もした。プログラミングは自分とSOPHIAの協力で。
……勿論のこと紗季ちゃんとの関係も進んではいる。ただ大体自分が紗季ちゃんの尻に敷かれてるばかりで、というか要望を言ってきたら否定しずらい。はい、15の時に紗季ちゃんと1線超えてしまいましたよ。正直に白状しましたよ! ……誰に言ってんだろ自分。
それによってか、紗季ちゃんが積極的になってるせいで負けそうなんですけど。一応邪神なんだけどねぇって、関係あるかな?無いよね多分。
さてっと、昔を思い出すのはこれぐらいにしておくとしよう。今はこの異空間内部にある直径凡そ100mの隕石のことに集中する。SOPHIAがハッブルや多くの宇宙観測用人工衛星から算出して発見したこの隕石、デカい割には色々と奇妙過ぎる。
まず回収して気付いたことなんだけど……浮遊していること。自分が立っているこの場所は異空間といえど地面はある。だが地面の指標としている床に浮いてるのはおかしい、これ本当になんだ?
反物質でも含まれてるのかコイツ。まぁ調べれば分かることだし、取り敢えず赤外線スキャンしてみるか。
「SOPHIA. Invoke infrared scan.」
『……I will do it later if you tell me about this space.』
「You don’t believe it absolutely even if I say.」
『That is what I decide. Start infrared scan.』
「Whoops.」
リプウェッドを横にしてカメラレンズの近くに取り付けておいたスキャン機能で隕石の全体を分析していく。全部を知るには自分が隕石の周りを歩かなければならないが、流石にこの異空間でその機械ポンと出したところでつまらないだろう。自分で作る方が余っ程楽しい。
周囲全体を巡って赤外線スキャンを終了すると、画面に隕石の全体像が現れる。
『……Sir. Is this a meteorite?』
「Did you know something?」
『A small rotary handle is stored on the opposite side of this object.』
ほぅ? 何故にそんなのがあるんだろうか。確認の為に反対側へ行き、リプウェッドでSOPHIAの言っていた場所を確認する。場所はSOPHIAが勝手にやってくれるから自分は確認するだけ。っと、ギリギリ手に届く位置にあるな。
っ……っ……!っと、ここか。本当にギリギリだわ、背伸びしなきゃ届かねぇってこれ。何とかドアと壁の隙間を発見したから分かったものの、これじゃあ中身が見れない。先に付着している物を取り除くか。先ずはこっから出て、物質ごとに分けておくか。あと構造も分析させておくか。
「SOPHIA.」
『I am doing it now.』
「As expected.」
っと自室に出て。えーっと採集用の道具は振動型のヤツと……あと何が良かったっけ。あぁチタン合金性のミニドリルだな、それと防塵ゴーグルとマスク。
『Sir. Analysis finished. The inside has become a three-tiered structure, iridium and other elemental aggregate metal are on the outer shell. And we found unknown metal.』
……ふぁっ? え、ちょ待って。未知の金属!? 待って待って待って外被殻採取もっと厳重なものにしないと不味いんだけど!
『Another thing I have to report is another one.』
「Please shortly, I am busy now.」
『Then shortly. Analysis of the center is impossible.』
「……What?」
『So, analysis of the center is impossible.』
「No, I know.」
にしてもマジか、解析出来ないとなると自分の目で見なきゃならないことになるな。しかも中心部だけが不明の状態だから何が入ってるのか理解し難い、なので細心の注意を払って……宇宙用防護服着た方が良かったっけ。いやそれだとさっき生身で隕石見てたけど……あっ、保護呪文掛ければ良いや面倒臭いし。
念の為【セデフカーの加護】と【肉体の保護】の呪文の2つを自分に掛けて挑みますか。あ、最後に脚立を持ってきてっと。低めのサイズを選んで回転式ハンドルのある場所まで着いて……ってか、これどうやってハンドル浮き上がらせようか。そのまま回してみるけど……あ、動かねぇな。だったら引いてみるか、押してダメならってヤツだ。押してないけど。
ぐっ……!これ、錆付きが酷いっ! これじゃあ自分の方が先にダメージ来そう! っあッ、しゃあない補助スーツ着て引くか。家に確か自分用に調整したヤツが……あったあった。今のところ最新のもの。
「SOPHIA. Increase the output of auxiliary suits to 82%.」
『──Has completed.』
おっしやるか。このハンドルを先ずは引いて……引いて…………いや固ッ!? 開けらんないんだけどねぇ!
『Sir. There is a button on the right edge of the door.』
「Say it at once!」
『Because you were working hard. Whether it's unnecessary care or not.』
「I don’t need a joke like this.」
くっそコイツ……まぁ良い。手探りで右端の所を順に探していけばっと、あったあった。硬いけど錆び付いてる訳ではない。ボタンを押せば回転式ハンドルが自ら飛び出し回転していき、最終的には中身がお目見えしていく。
そして中から見つかったのは────
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