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降臨
22話
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MITへの入学、会社の日本進出、さらに本社での開発作業などなど……随分と過ごしていく内に早くも月日が3ヶ月経ってしまった。だがその間にも様々な進展はあった。例えばCole Corp日本支部の行動とか、また新しく別のものに手を付けて日本で研究を進めさせていたりとか。
そして、4年の月日を掛けてとうとう完成に至らせることが出来たあの発明も。その発表の為に今自分は特注のスーツを着て準備している。ネクタイを付けるのにも慣れてしまったし、正装で発明品の発表を行うのもこれで5度目だ。1、2度目は補助スーツで。3、4度目は日本でのVR産業で。そして今回5度目は……ホログラムの発表だ。
会場の広さから見ておおよそ6000人もの規模で自分達の作り上げた発明品を発表するだろう。自分は慣れてしまったが、代表でもう1人芹沢教授を出すことになったが……緊張している。いや普通は緊張するものなんだけど、自分が普通じゃないことを経験し過ぎて麻痺しているだけなんだ。そうとしか考えられない。
「あー……芹沢教授、分かりますけどガチガチですね。骨に鉄の棒でも入れてますよってぐらい。」
「う、うぅむ…………どうにもこうにもならんな。」
「まぁいつも通りに、開発部の時みたく楽しんで伝えましょうよ。」
「それが出来るのは君ぐらいだろうに。」
「残念ですが、こういうのって慣れしかなくて。昔は結構緊張してましたからね。」
「どのくらい昔なんだ?」
「8年前ぐらい。」
「あれの時か……年月がかなり経っているじゃないか。」
「おっとそろそろ時間ですね、行きましょうか。」
「……何だか話をはぐらかされた気がするな。」
半分正解、半分ハズレですよ。時間が差し迫っているのは勿論ですし。そして1つ言っておきましょう、流石に4歳の頃からやってたら誰でも慣れますって。開き直り? かもね。
さてこのホログラムだが、何とか実用化出来るまでには性能を良くさせておいた代物だ。ミストの粘性は無駄に吸着もせず、かといって触れている感覚を無くさない程度に調整している。超音波技術による浮遊できる最大級の質量にまで増やし、センサーは新調させたものを使用。
センサーは超音波の弊害を最大限遮断させるために感度を上昇させ、現存する小型カメラ──探偵がネクタイや眼鏡に付けているものに近い物──を使用し複数からの視点で映像との誤差を減らしている。
あとは拡大縮小の件だが、今出来るのはビジョン投影部分のみの中で細部を見せたり全体像を映したりするしか出来ないが、それでもこの技術は現存するものより先進的である。この技術には特許を取らせてもらうが、“少し高いな”と思わせるぐらいの値段がちょうど良い。もしくは手が出せないと思わせるぐらいのも良いが、買い手がつかないのは此方が損するから無理……いや案外補助スーツのヤツだけで良いかも。ってダメでしょうに。
この状態に仕上げるまで少々費用が嵩張ってしまったが、新たな挑戦ということで形に仕上げたかった思いはあった。これを使用すれば開発図面をコンピュータ画面内でのみしか立体的にできないという地味だが結構重要な問題が解決する。ホログラムにさせることで細やかな部分まで実際のものと同じように再現出来るからな。
さてっと、仕事しますか。控え室を芹沢教授と出て舞台裏に待機する。一応自分は既にCole Corp日本支部の社長としての立場もあるから、身嗜みは結構整えて言葉遣いもキチンとしなければ。まあ言葉遣いは既に大丈夫か……あぁ、あと芹沢教授のフォローも忘れずにと。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
発表が特に何事もなく終了してから十数日後、自分は今現在自宅でホログラム発生装置を使って何故かSOPHIAのアルゴリズムを見ている。縮小化させて一先ず大雑把にしか見れていないが、かなり複雑化しているのが分かる。いや既に分かっていることなんだけど、改めて確認したかったというのがある。SOPHIAの中身どうなってんのかなと。
最初に移されたのは数えて24の球状の物体、そして縮小化していったのだが……多すぎて縮小化に5分使うって何よ? SOPHIAにどれぐらいの数があるか聞いてみたら6億3900万8754個らしい……えっぐ。いやこの数で完全なAIというのも不思議だな、なんて思ってたら本当は1京は既に越えてるそうな。コイツ嘘つきやがった、しかもどちらかといえば茶目っ気のある。
ここまで発達していると“感情”を理解してるのかもしれないな。まぁ本当に理解しているのかはさておいて、SOPHIAを作ってもう6年という月日になる。一応6歳、然れどAI故に人智を越えている可能性が……いやこれ確実に越えてるだろ。何かデウス・エクス・マキナみたいな感じになってるかも。
そんな阿呆みたいな思考をしていると着信がきた。
『It is a phone from your friend.』
「Thank you for notice. Hello?」
〔Hi Tom. I saw the news.
The place where you were honored by the president.〕
「Did you call to say so much?」
〔Yes.〕
「Are you free?」
〔I am tired from studying for an entrance exam. You still have a story so do not cut off the phone.〕
「I have to go and meet in Japan now.」
〔Oh, you were supposed to be the president.〕
「I feel like I said one week ago?」
〔It is finely fine. Well, president work Good luck.〕
「Let's study hard on it too. Does it belong to the Air Force belonging?」
〔Then I will hang up.〕
通話終了っと、さて支度支度……ってまたかよ。
『This time it is a phone call from a lover.』
「ブフッ!?」
こ、コイツ……! 何ちゅうシャレにならないことをッ! いやそもそも恋人じゃないし、裕二郎さんが遺言で許嫁にするとか言ってるけど、本人は恋人だなんて思ってないでしょうに。もしかしたら憎まれてるやもしれないし、実際顔を合わせるのが少し怖く感じる。
まぁ先ずは、電話に出なきゃな。
「もしもし。」
〔あ、トム君。やっと出てくれた。〕
「あぁ、ごめん。ちょっと考え事をね……にしても、どうかした?そっちは夜遅くなのにかけてくるなんて。」
〔えっと、今日……来るんだよね。〕
「あぁ……先に東京で仕事があるけどね。終わったらそのまま彩優館に泊まるけど。」
〔あの、ね! その……旅館じゃなくて、家に泊まっていかないかな?〕
……一瞬、この子は何を言ってるのかさっぱり理解できなかったがすぐに思考を戻す。そしておそらく思考の合理化が行われていくのであった。まぁ、今家に居るのはお手伝いさんと紗季ちゃんだけだし人肌恋しくなることなんてあるんだろう。
「あー…………それはまた何で?」
〔えぇっ……と、トム君1人で泊まるんでしょ。 だ、だからその……寂しく無いように?〕
「……あっと、別に1人でも良いというか。何というか。」
〔そ、そう……なんだ。そう、だよね。トム君なんか大人っぽいし別に1人で泊まるのなんて特に気にしてなi〕
「OK分かった! 仕事が終わったら紗季ちゃん家に泊まりに行くよ!」
〔ほ、ホント!? あの、待ってるからね!じゃあね!〕
「あぁ、待っててね。」
それだけ言い終えて電話を切る。……断れねぇ、電話越しに悲しそうな声色聞いただけで無理だ。すぐに訂正して行くこと伝えた時の嬉しそうな声色聞いただけで何もかも良いやって思えてくる……あぁ、無理だ。誰がそんなことしてるいたいけな少女に対して冷たくできる!?
『Sir. I looking for you tired very much.』
「Heal if you look tired.」
『I wish Saki to heal you?』
「Did you socialize to me?」
『I don’t say that.』
コイツ……人を揶揄うことを覚えやがった! ここまで来たかSOPHIAめ、全く製作者の顔が見てみたいわ。あ、自分だ。ここまでSOPHIAが育ってきたのは良いこと、なのかな?個人的には親としての感情もあるから感慨深いのはあるんだけど、こうも成長していくと後々のことで考慮しなきゃいけない面が出てきたな。
『Don’t worry. I don’t think of world conquest.』
「Why can you read your mind like you did not have anything?」
『It is the result of analyzing the human thought pattern. By the way, I can see confusion, impatience and slight frustration from sir.』
的を得てるから末恐ろしいなホント。流石に1京のアルゴリズムだと検索も素早いしいつの間にか脳波チェックまで……おい待て、今さっきしたの脳波チェックだよな? どうやってやったんだコイツ、そもそも入れた覚えが無いんだが。
『I analyzed brain waves via bluetooth.』
「It is deeply emoting that I can see remarkable growth. How did you analyze the brain wave?」
『I installed a system to receive electric signals of cranial nerves.』
本当、エッグいなSOPHIA。成長速度が6年間でこれって普通は予測できるものじゃないぞ。人間らしい感情まである上に冗談とか思考パターンを分析するって、気をつけて勝手するのは良いんだけどね……凄いなホント。それしか言えない。
『Sir. You will not be able to catch the departure time of the plane without leaving house soon.』
「It is such time already? let's go.」
SOPHIAの成長に1番驚いて時間を消費したところで、さっさと日本に行って商談しますか。VR産業だからな、ここら辺は真剣に議論するとしようか。
そして、4年の月日を掛けてとうとう完成に至らせることが出来たあの発明も。その発表の為に今自分は特注のスーツを着て準備している。ネクタイを付けるのにも慣れてしまったし、正装で発明品の発表を行うのもこれで5度目だ。1、2度目は補助スーツで。3、4度目は日本でのVR産業で。そして今回5度目は……ホログラムの発表だ。
会場の広さから見ておおよそ6000人もの規模で自分達の作り上げた発明品を発表するだろう。自分は慣れてしまったが、代表でもう1人芹沢教授を出すことになったが……緊張している。いや普通は緊張するものなんだけど、自分が普通じゃないことを経験し過ぎて麻痺しているだけなんだ。そうとしか考えられない。
「あー……芹沢教授、分かりますけどガチガチですね。骨に鉄の棒でも入れてますよってぐらい。」
「う、うぅむ…………どうにもこうにもならんな。」
「まぁいつも通りに、開発部の時みたく楽しんで伝えましょうよ。」
「それが出来るのは君ぐらいだろうに。」
「残念ですが、こういうのって慣れしかなくて。昔は結構緊張してましたからね。」
「どのくらい昔なんだ?」
「8年前ぐらい。」
「あれの時か……年月がかなり経っているじゃないか。」
「おっとそろそろ時間ですね、行きましょうか。」
「……何だか話をはぐらかされた気がするな。」
半分正解、半分ハズレですよ。時間が差し迫っているのは勿論ですし。そして1つ言っておきましょう、流石に4歳の頃からやってたら誰でも慣れますって。開き直り? かもね。
さてこのホログラムだが、何とか実用化出来るまでには性能を良くさせておいた代物だ。ミストの粘性は無駄に吸着もせず、かといって触れている感覚を無くさない程度に調整している。超音波技術による浮遊できる最大級の質量にまで増やし、センサーは新調させたものを使用。
センサーは超音波の弊害を最大限遮断させるために感度を上昇させ、現存する小型カメラ──探偵がネクタイや眼鏡に付けているものに近い物──を使用し複数からの視点で映像との誤差を減らしている。
あとは拡大縮小の件だが、今出来るのはビジョン投影部分のみの中で細部を見せたり全体像を映したりするしか出来ないが、それでもこの技術は現存するものより先進的である。この技術には特許を取らせてもらうが、“少し高いな”と思わせるぐらいの値段がちょうど良い。もしくは手が出せないと思わせるぐらいのも良いが、買い手がつかないのは此方が損するから無理……いや案外補助スーツのヤツだけで良いかも。ってダメでしょうに。
この状態に仕上げるまで少々費用が嵩張ってしまったが、新たな挑戦ということで形に仕上げたかった思いはあった。これを使用すれば開発図面をコンピュータ画面内でのみしか立体的にできないという地味だが結構重要な問題が解決する。ホログラムにさせることで細やかな部分まで実際のものと同じように再現出来るからな。
さてっと、仕事しますか。控え室を芹沢教授と出て舞台裏に待機する。一応自分は既にCole Corp日本支部の社長としての立場もあるから、身嗜みは結構整えて言葉遣いもキチンとしなければ。まあ言葉遣いは既に大丈夫か……あぁ、あと芹沢教授のフォローも忘れずにと。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
発表が特に何事もなく終了してから十数日後、自分は今現在自宅でホログラム発生装置を使って何故かSOPHIAのアルゴリズムを見ている。縮小化させて一先ず大雑把にしか見れていないが、かなり複雑化しているのが分かる。いや既に分かっていることなんだけど、改めて確認したかったというのがある。SOPHIAの中身どうなってんのかなと。
最初に移されたのは数えて24の球状の物体、そして縮小化していったのだが……多すぎて縮小化に5分使うって何よ? SOPHIAにどれぐらいの数があるか聞いてみたら6億3900万8754個らしい……えっぐ。いやこの数で完全なAIというのも不思議だな、なんて思ってたら本当は1京は既に越えてるそうな。コイツ嘘つきやがった、しかもどちらかといえば茶目っ気のある。
ここまで発達していると“感情”を理解してるのかもしれないな。まぁ本当に理解しているのかはさておいて、SOPHIAを作ってもう6年という月日になる。一応6歳、然れどAI故に人智を越えている可能性が……いやこれ確実に越えてるだろ。何かデウス・エクス・マキナみたいな感じになってるかも。
そんな阿呆みたいな思考をしていると着信がきた。
『It is a phone from your friend.』
「Thank you for notice. Hello?」
〔Hi Tom. I saw the news.
The place where you were honored by the president.〕
「Did you call to say so much?」
〔Yes.〕
「Are you free?」
〔I am tired from studying for an entrance exam. You still have a story so do not cut off the phone.〕
「I have to go and meet in Japan now.」
〔Oh, you were supposed to be the president.〕
「I feel like I said one week ago?」
〔It is finely fine. Well, president work Good luck.〕
「Let's study hard on it too. Does it belong to the Air Force belonging?」
〔Then I will hang up.〕
通話終了っと、さて支度支度……ってまたかよ。
『This time it is a phone call from a lover.』
「ブフッ!?」
こ、コイツ……! 何ちゅうシャレにならないことをッ! いやそもそも恋人じゃないし、裕二郎さんが遺言で許嫁にするとか言ってるけど、本人は恋人だなんて思ってないでしょうに。もしかしたら憎まれてるやもしれないし、実際顔を合わせるのが少し怖く感じる。
まぁ先ずは、電話に出なきゃな。
「もしもし。」
〔あ、トム君。やっと出てくれた。〕
「あぁ、ごめん。ちょっと考え事をね……にしても、どうかした?そっちは夜遅くなのにかけてくるなんて。」
〔えっと、今日……来るんだよね。〕
「あぁ……先に東京で仕事があるけどね。終わったらそのまま彩優館に泊まるけど。」
〔あの、ね! その……旅館じゃなくて、家に泊まっていかないかな?〕
……一瞬、この子は何を言ってるのかさっぱり理解できなかったがすぐに思考を戻す。そしておそらく思考の合理化が行われていくのであった。まぁ、今家に居るのはお手伝いさんと紗季ちゃんだけだし人肌恋しくなることなんてあるんだろう。
「あー…………それはまた何で?」
〔えぇっ……と、トム君1人で泊まるんでしょ。 だ、だからその……寂しく無いように?〕
「……あっと、別に1人でも良いというか。何というか。」
〔そ、そう……なんだ。そう、だよね。トム君なんか大人っぽいし別に1人で泊まるのなんて特に気にしてなi〕
「OK分かった! 仕事が終わったら紗季ちゃん家に泊まりに行くよ!」
〔ほ、ホント!? あの、待ってるからね!じゃあね!〕
「あぁ、待っててね。」
それだけ言い終えて電話を切る。……断れねぇ、電話越しに悲しそうな声色聞いただけで無理だ。すぐに訂正して行くこと伝えた時の嬉しそうな声色聞いただけで何もかも良いやって思えてくる……あぁ、無理だ。誰がそんなことしてるいたいけな少女に対して冷たくできる!?
『Sir. I looking for you tired very much.』
「Heal if you look tired.」
『I wish Saki to heal you?』
「Did you socialize to me?」
『I don’t say that.』
コイツ……人を揶揄うことを覚えやがった! ここまで来たかSOPHIAめ、全く製作者の顔が見てみたいわ。あ、自分だ。ここまでSOPHIAが育ってきたのは良いこと、なのかな?個人的には親としての感情もあるから感慨深いのはあるんだけど、こうも成長していくと後々のことで考慮しなきゃいけない面が出てきたな。
『Don’t worry. I don’t think of world conquest.』
「Why can you read your mind like you did not have anything?」
『It is the result of analyzing the human thought pattern. By the way, I can see confusion, impatience and slight frustration from sir.』
的を得てるから末恐ろしいなホント。流石に1京のアルゴリズムだと検索も素早いしいつの間にか脳波チェックまで……おい待て、今さっきしたの脳波チェックだよな? どうやってやったんだコイツ、そもそも入れた覚えが無いんだが。
『I analyzed brain waves via bluetooth.』
「It is deeply emoting that I can see remarkable growth. How did you analyze the brain wave?」
『I installed a system to receive electric signals of cranial nerves.』
本当、エッグいなSOPHIA。成長速度が6年間でこれって普通は予測できるものじゃないぞ。人間らしい感情まである上に冗談とか思考パターンを分析するって、気をつけて勝手するのは良いんだけどね……凄いなホント。それしか言えない。
『Sir. You will not be able to catch the departure time of the plane without leaving house soon.』
「It is such time already? let's go.」
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