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第1章 叶わぬ夢
友の亀裂
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4月8日⋯休日が終わり、学校へと向かっている途中で竜時と出会った。
「よお、心也おはよう」
「おはよう。」
「お前さ休日なにやってたんだ?一緒に遊ぼうと思ったのに」
「すみません。色々と用事があって⋯」
「へぇーまあいいや、今週の土曜遊ぼうぜ」
「はい分かりました。」
そして、教室に着くと竜時は他の子達と仲良く会話している。竜時はいつの間にかクラスの人気者になっていた。
授業が終わり、僕がアジトに向かおうとしている最中
「おーーい 心也ー!」
僕を呼ぶ声が聞こえ、振り返ると竜時だった。
「おーい心也、何処に行くんだ?そっちは帰り道じゃないだろ。」
「えっーと…ちょっと気分転換に寄り道しようかと思いまして…」
「そうか…俺もついて行っていいか?」
「えぇいいですよ。」
(まあしょうがない⋯今日はアジトに行くのをやめておこう⋯)
「おっ?心也じゃねぇーかアジトに来るのか?」なんと曲がり角からリューイが現れた。
(まじですか⋯)
「? 心也お前の友達か?意外だな~お前がいかちいやつと仲良くなれるなんて」
「誰だよそいつお前のダチか?」
「えぇ⋯僕の友達の竜時です。」
「へぇーお前異能種か?」
「あぁそうだぜ、よく分かったな」
「まあなんとなくこいつと仲良くできそうなのは異能種だけだと思ったからな!アハハ!」
(そう思われていたのか⋯)
「じゃあお前の能力見せてもらおうか!!」リューイはいきなり竜時に襲い掛かった。
竜時は対応できず、もろ顔面にパンチをくらった。
「おい!リューイ何やってるんですか!」
「あっ?何って今から見せてもらうんだよ能力を」
「いってぇな何しやがる⋯」竜時は流血していた。
「さぁ能力!お返ししたいだろ?」
「あぁ⋯そういうことか⋯」竜時は少し笑った。
「俺の能力はたくさんプラーナを生成できる能力だ…すごいだろ!」竜時は誇らしげに言った。
「プラーナをたくさん生成できる?ハァ?なんだその能力使えねぇー」
「おい!」
「いいんだよ…もう慣れてるし…3人の姉からも無能扱いされているんだ…嫌でも慣れる。」
竜時はうつむいた。
「3人の姉って…もしかして荒川三姉妹か?」
「あぁそうだよ⋯よく知ってるなお前」
「知ってるも何も俺の稼業では相当有名人だぜ。」
「稼業?お前もしかして異能種の動物駆除をやっているのか?」
「あぁそうだぜ心也もやっているんだぜ」
(⋯なんで言っちゃうかな⋯)僕は空を見上げた。
「嘘だろ⋯心也⋯自分が何してるのか分かっているのか!? 死ぬかもしれないんだぞ!」
「…分かっています。」
「これから幸せだと思える人生にするんじゃないのかよ!」
「でも、楽しかったんです⋯自分でも分からないんですが⋯だからこのままやめてしまうと一生何が幸せで、楽しい人生なのかわからなくなりそうなんです。」
「狂ってるぞお前、生きてこそだろ!何自分で死に近づいているんだ!生きてればきっと見つかるはずだ!」
「⋯ごめん⋯竜時⋯」
「⋯クッ!」竜時はうつむき無言で去っていった。
「リューイ⋯アジトに向かいましょう。」
「おう」
アジトに着くと野村さんが居た。
「よぉーお前達やっときたかー新しい仕事がきてるぞ。」
「先に言っておくが、今回の討伐対象はかなりの曲者だ。」
「情報だと死者は全員、人間の足跡の形になって死ぬ。場所は愛ヶ淵区を中心に起きており、人通りが多い場所で起きていれば、あまりない場所でも起きていてまばら。能力者の目撃情報も依然としてなし。」
「確かにこれは曲者だね⋯もしかして人間かな?」
「なぜそう思う?」
「いや~とても話を聞いている限り野生の動物ができる芸当ではないと思ったんだよ。」
「でもそれだと、どうやって日本に来たかって話になるんだけどね。」
「あぁラースが言った通り、政府もその線で今調査にあたっているらしい。」
「ふーん⋯で、今回の討伐対象の名前は?」
「あぁそうだな…死の足跡だ。」
「よお、心也おはよう」
「おはよう。」
「お前さ休日なにやってたんだ?一緒に遊ぼうと思ったのに」
「すみません。色々と用事があって⋯」
「へぇーまあいいや、今週の土曜遊ぼうぜ」
「はい分かりました。」
そして、教室に着くと竜時は他の子達と仲良く会話している。竜時はいつの間にかクラスの人気者になっていた。
授業が終わり、僕がアジトに向かおうとしている最中
「おーーい 心也ー!」
僕を呼ぶ声が聞こえ、振り返ると竜時だった。
「おーい心也、何処に行くんだ?そっちは帰り道じゃないだろ。」
「えっーと…ちょっと気分転換に寄り道しようかと思いまして…」
「そうか…俺もついて行っていいか?」
「えぇいいですよ。」
(まあしょうがない⋯今日はアジトに行くのをやめておこう⋯)
「おっ?心也じゃねぇーかアジトに来るのか?」なんと曲がり角からリューイが現れた。
(まじですか⋯)
「? 心也お前の友達か?意外だな~お前がいかちいやつと仲良くなれるなんて」
「誰だよそいつお前のダチか?」
「えぇ⋯僕の友達の竜時です。」
「へぇーお前異能種か?」
「あぁそうだぜ、よく分かったな」
「まあなんとなくこいつと仲良くできそうなのは異能種だけだと思ったからな!アハハ!」
(そう思われていたのか⋯)
「じゃあお前の能力見せてもらおうか!!」リューイはいきなり竜時に襲い掛かった。
竜時は対応できず、もろ顔面にパンチをくらった。
「おい!リューイ何やってるんですか!」
「あっ?何って今から見せてもらうんだよ能力を」
「いってぇな何しやがる⋯」竜時は流血していた。
「さぁ能力!お返ししたいだろ?」
「あぁ⋯そういうことか⋯」竜時は少し笑った。
「俺の能力はたくさんプラーナを生成できる能力だ…すごいだろ!」竜時は誇らしげに言った。
「プラーナをたくさん生成できる?ハァ?なんだその能力使えねぇー」
「おい!」
「いいんだよ…もう慣れてるし…3人の姉からも無能扱いされているんだ…嫌でも慣れる。」
竜時はうつむいた。
「3人の姉って…もしかして荒川三姉妹か?」
「あぁそうだよ⋯よく知ってるなお前」
「知ってるも何も俺の稼業では相当有名人だぜ。」
「稼業?お前もしかして異能種の動物駆除をやっているのか?」
「あぁそうだぜ心也もやっているんだぜ」
(⋯なんで言っちゃうかな⋯)僕は空を見上げた。
「嘘だろ⋯心也⋯自分が何してるのか分かっているのか!? 死ぬかもしれないんだぞ!」
「…分かっています。」
「これから幸せだと思える人生にするんじゃないのかよ!」
「でも、楽しかったんです⋯自分でも分からないんですが⋯だからこのままやめてしまうと一生何が幸せで、楽しい人生なのかわからなくなりそうなんです。」
「狂ってるぞお前、生きてこそだろ!何自分で死に近づいているんだ!生きてればきっと見つかるはずだ!」
「⋯ごめん⋯竜時⋯」
「⋯クッ!」竜時はうつむき無言で去っていった。
「リューイ⋯アジトに向かいましょう。」
「おう」
アジトに着くと野村さんが居た。
「よぉーお前達やっときたかー新しい仕事がきてるぞ。」
「先に言っておくが、今回の討伐対象はかなりの曲者だ。」
「情報だと死者は全員、人間の足跡の形になって死ぬ。場所は愛ヶ淵区を中心に起きており、人通りが多い場所で起きていれば、あまりない場所でも起きていてまばら。能力者の目撃情報も依然としてなし。」
「確かにこれは曲者だね⋯もしかして人間かな?」
「なぜそう思う?」
「いや~とても話を聞いている限り野生の動物ができる芸当ではないと思ったんだよ。」
「でもそれだと、どうやって日本に来たかって話になるんだけどね。」
「あぁラースが言った通り、政府もその線で今調査にあたっているらしい。」
「ふーん⋯で、今回の討伐対象の名前は?」
「あぁそうだな…死の足跡だ。」
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