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第67話 化物王女
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「ハァ…ハァ…ハァ…………」
僕は息を切らし、片膝をつく。
「もう限界ですか?ソルメイス様?」
目の前の白髭が目立つ執事は僕に言った。
現在僕は執事のマーカスに剣術の稽古をしてもらっている。
一刻も早く強くなる、それが僕の目標だ。
散々、最弱の勇者と周りから馬鹿にされてきた。正直悔しかった。情けなかった。
だから、強くなって見返してやりたい。
大切な物を守れる強さが欲しい。
そして、僕の憧れの存在。
師匠のように強くなりたい。
そう思って日々稽古に励んでいます。
「いえ、まだまだいけます!」
僕は立ち上がって模擬剣を構える。
「フッフッ」
マーカスは笑を浮かべた。
「なんで、笑っているの?」
まさか、僕が弱すぎて…
「すみませんねぇ…つい、嬉しくて…」
「嬉しい?なにがです?」
予想していた回答ではなかった。
「以前なら、この時点でもう無理と根を上げていたのに…最近のソルメイス様は人が変わったようにたくましくなられて…それが嬉しくてですね…」
「あぁ……」
確かに前の僕はすぐ逃げてばっかりだった。
でも、逃げてちゃ強くなれない。恥ずかしながらそれに、最近やっと気づいたのだ。
「なぜ、急にそうたくましくなれたのでしょうか?前に話して下さった、師匠の影響でしょうか?」
「そ…そうですね…師匠は僕の憧れですから」
「ホウ…ぜひそのお師匠様にお会いしてみたかったものですよ…一体何者なんでしょうかね?」
「僕も師匠の詳しいことは分かりませんが、僕が今まで生きてきて1番尊敬した人です」
師匠のことは詳しくは知らない。
師匠に聞いてみたが、教えてくれなかった。
素顔も仮面で隠されてたし、人なのかも確立はしない。
でも、絶対に悪い人ではない。それだけはわかる。
「さて、小話もお終いとしましょう…」
マーカスの雰囲気が変わった。
来る…!?
「いきますよ…」
一瞬にして、マーカスは僕との距離を詰めた。
速っ!!!
僕は思わず、前に斬りかかった。
マーカスはそれを簡単にサイドにかわす。
それから、僕の腹に一撃を入れた。
「グッ…ウゥ」
僕はその反動で後ろへ後退する。
痛い!激痛だ!
でも、耐えれる。前まではこの一撃で倒れ込んでいた。だけど、今は立っている。
あの翡翠の洞窟にいた、化物の一撃に比べればこんなもの平気だ。
「フム…今の一撃を耐えますか…いいですね」
マーカスは驚き、そして嬉しそうに言った。
「少し…手加減しすぎましたかねぇ…」
マーカスの魔力が高まった。
ヤバい!僕は直感でそう悟った。
ここまでのマーカスは初めてだ。今までどんなに手を抜いていたのかがわかる。
受け身のままじゃだめだ!
自分から仕掛けないと!
僕は剣を構えてマーカスに特攻した。
あえての正面勝負!
僕はマーカスに斬りかかる。
マーカスはそれを余裕で受け流す。
「剣捌きが単純すぎますよ」
剣と剣の攻防の中マーカスは言った。
これでも、工夫しているつもりなんだけどなぁ…
だげど…ここからは賭け!
僕は一気に魔力を剣に込めた。
そして、マーカスの剣を狙った。
「なっ…」
マーカスの剣はマーカスの手を離れた。
作戦成功。
僕の作戦は剣の攻防中に一瞬にして全魔力を剣に込めてマーカスの剣を飛ばすという策略だった。
魔力の強弱を利用したのだ。
「見事…ですが!」
マーカスは僕腕を掴んで後ろへと体を捻った。
まさか、これは!
そして、僕はそのまま綺麗に背負い投げされた。
「痛てて…」
痛い。受け身なんて取る隙がなかった。
気づいた時には背中から思いっきり地面に叩きつけられていた。
「ソルメイス様…いい作戦でしたよ」
マーカスは、ずれたスーツを軽く伸ばして言った。
「ですか、あと隙が大きい、戦場では攻撃の後の隙が命取りとなりますよ」
マーカスは執事になる前は軍の隊長だったらしい。だから、めちゃくちゃ強い。
「大丈夫ですか?」
マーカスが倒れる僕に手を差し伸べた。
「はい…なんとか…」
僕はマーカスの手を取り立ち上がって、痩せ我慢をした。
「あの…もう一本!お願いできますか?」
「なんと…まだやるおつもりですか…」
マーカスは驚いた様子だった。
今、少し感覚が掴めそうな感じだ。
その感覚が残っているうちに…
「よし!次は私が相手になってやろう!」
悪魔の声が聞こえた。
恐る恐るその声の方向を見た。
その声の主はユヒメ王女だった。
「ユ…ユヒメ王女…」
僕はか細い声で呟いた。
最悪だ。
ユヒメ王女は普段はドレス姿だが、今は動きやすそうな服装をしている。
ユヒメ王女はたまに稽古に乱入してくるのだ。
「ソルメイス!さっさと構えろ!」
ユヒメ王女はそう言って模擬剣を構えた。
やる気満々だ。いや、殺る気か…
「ソルメイス様…ファイトです…」
マーカスが僕に耳打ちした。
マーカスの目は、明らかに僕を哀れんでいた。
これから、行われることは稽古ではない。
一方的な虐殺だ。
ユヒメ王女は恐ろしく強い。
一言でいえば化物。
王女とは思えないほどの強さ。
僕は今までのユヒメ王女との稽古で無事だった試しがない。
いつも、一方的にボコボコにされるのだ。
僕は覚悟を決めて剣を構えた。
やる気などない。
「それじゃあ…いくぞ?!」
ただ、死なないように願うだげだった。
「ソルメイス様!ソルメイス様!」
ん…うう…マーカスの声?
一体…僕は…何をして…あっ…
「うぅ……マーカス…?」
「ハッ…ソルメイス様…大丈夫ですか?自分が誰だかわかりますか?」
「わ…わかるよ…」
そうか…思い出した。僕はユヒメ王女にボコボコにされたんだった。
「今、回復師を呼んでいますので…」
「へっ…情けないわね!」
どこかからユヒメ王女の声が聞こえた。
それから、僕は回復師の治療を受けた。
「大丈夫ですか?ソルメイス様…」
「うん…回復魔法のおかげで、もう大丈夫」
回復魔法ってやっぱりすごいな。
あれほどの傷を短時間で治した。
僕も回復魔法を使いたいけど、回復系の魔法は覚えるのが非常に困難といわれている。
回復魔法、治癒魔法を使える人はせいぜいそれに専念した者だけだ。
例えば回復師。
回復魔法だけを極めない限り、覚えられるのは天才だけだろう。
回復系の魔法はほぼ才能だ。
努力うんぬんの話ではない。
「全く、相変わらずアンタは弱いわねぇ?」
ユヒメ王女が僕がいる病室に入り込んできた。
一言目が、お見舞いの言葉ではなく、いつ通りの棘のある言葉だった。
「ユヒメ王女、さすがにあれはやりすぎですよ…あくまで、稽古なんですよ?」
マーカスがそう注意をしてくれた。
そう、あれはあくまで稽古。
僕がユヒメ王女から感じたものは、まるで野生の肉食動物に狩られる気分だった。
もちろん僕は草食動物。
「私はあれでも、超手加減したわよ!どっちかというと、ソルメイスが弱すぎるのよ!」
ググ…その通りなんだよなぁ…
僕がもっと強ければ問題はないが…ユヒメ王女も化物だからなぁ…
「第一、ソルメイス!アンタそれでも一応は勇者なんでしょ?勇者が私みたいな王女ごときにボコられてちゃ情けないに決まってるでしょ?」
グサ…
ユヒメ王女の棘の言葉僕の胸を貫いた。
「そもそも、手に紋章があるだけで勇者にするのことが、間違いなのよ」
勇者と認定されるのは実力ではない。
手の甲に勇者の紋章が刻まれているかで決まる。
僕の右手にはその、勇者の紋章が刻まれてしまっている。
僕だって、望んで勇者となったわけではない。何度この紋章を恨んだことか…
この紋章のせいで、僕は戦いたくないのに、戦わせられることになった。
「まあ…ソルメイス様もまだ、あなたと同じ17歳ですし…」
マーカスが僕を庇った。
「関係ないわよ!現時点で、私より弱いんだから!」
「まぁ…落ち着いて下さい…」
「そんなんで、あの約束を守れるとも思わないしね…」
「約束…なんです?」
「なんでもないわよ!」
そう言ってユヒメ王女は病室を出て行った。
まるで、嵐が過ぎ去ったようだ。
ユヒメ王女との約束…
それは僕とユヒメ王女がまだ今より幼いときのことだった。
僕がユヒメ王女を守るという約束。
幼い子供ながら指切りを交わした約束だった。
そんなこと、まだ覚えていてくれたのか…
でも、まだその約束を果たせる気がしない。
まだ、今の僕じゃ、守れない。
もっと…もっと強くならない限りは…
だけど、約束は守るよ。
絶対に君を守ってみせる。
そうあの日に心に誓ったから。
僕は息を切らし、片膝をつく。
「もう限界ですか?ソルメイス様?」
目の前の白髭が目立つ執事は僕に言った。
現在僕は執事のマーカスに剣術の稽古をしてもらっている。
一刻も早く強くなる、それが僕の目標だ。
散々、最弱の勇者と周りから馬鹿にされてきた。正直悔しかった。情けなかった。
だから、強くなって見返してやりたい。
大切な物を守れる強さが欲しい。
そして、僕の憧れの存在。
師匠のように強くなりたい。
そう思って日々稽古に励んでいます。
「いえ、まだまだいけます!」
僕は立ち上がって模擬剣を構える。
「フッフッ」
マーカスは笑を浮かべた。
「なんで、笑っているの?」
まさか、僕が弱すぎて…
「すみませんねぇ…つい、嬉しくて…」
「嬉しい?なにがです?」
予想していた回答ではなかった。
「以前なら、この時点でもう無理と根を上げていたのに…最近のソルメイス様は人が変わったようにたくましくなられて…それが嬉しくてですね…」
「あぁ……」
確かに前の僕はすぐ逃げてばっかりだった。
でも、逃げてちゃ強くなれない。恥ずかしながらそれに、最近やっと気づいたのだ。
「なぜ、急にそうたくましくなれたのでしょうか?前に話して下さった、師匠の影響でしょうか?」
「そ…そうですね…師匠は僕の憧れですから」
「ホウ…ぜひそのお師匠様にお会いしてみたかったものですよ…一体何者なんでしょうかね?」
「僕も師匠の詳しいことは分かりませんが、僕が今まで生きてきて1番尊敬した人です」
師匠のことは詳しくは知らない。
師匠に聞いてみたが、教えてくれなかった。
素顔も仮面で隠されてたし、人なのかも確立はしない。
でも、絶対に悪い人ではない。それだけはわかる。
「さて、小話もお終いとしましょう…」
マーカスの雰囲気が変わった。
来る…!?
「いきますよ…」
一瞬にして、マーカスは僕との距離を詰めた。
速っ!!!
僕は思わず、前に斬りかかった。
マーカスはそれを簡単にサイドにかわす。
それから、僕の腹に一撃を入れた。
「グッ…ウゥ」
僕はその反動で後ろへ後退する。
痛い!激痛だ!
でも、耐えれる。前まではこの一撃で倒れ込んでいた。だけど、今は立っている。
あの翡翠の洞窟にいた、化物の一撃に比べればこんなもの平気だ。
「フム…今の一撃を耐えますか…いいですね」
マーカスは驚き、そして嬉しそうに言った。
「少し…手加減しすぎましたかねぇ…」
マーカスの魔力が高まった。
ヤバい!僕は直感でそう悟った。
ここまでのマーカスは初めてだ。今までどんなに手を抜いていたのかがわかる。
受け身のままじゃだめだ!
自分から仕掛けないと!
僕は剣を構えてマーカスに特攻した。
あえての正面勝負!
僕はマーカスに斬りかかる。
マーカスはそれを余裕で受け流す。
「剣捌きが単純すぎますよ」
剣と剣の攻防の中マーカスは言った。
これでも、工夫しているつもりなんだけどなぁ…
だげど…ここからは賭け!
僕は一気に魔力を剣に込めた。
そして、マーカスの剣を狙った。
「なっ…」
マーカスの剣はマーカスの手を離れた。
作戦成功。
僕の作戦は剣の攻防中に一瞬にして全魔力を剣に込めてマーカスの剣を飛ばすという策略だった。
魔力の強弱を利用したのだ。
「見事…ですが!」
マーカスは僕腕を掴んで後ろへと体を捻った。
まさか、これは!
そして、僕はそのまま綺麗に背負い投げされた。
「痛てて…」
痛い。受け身なんて取る隙がなかった。
気づいた時には背中から思いっきり地面に叩きつけられていた。
「ソルメイス様…いい作戦でしたよ」
マーカスは、ずれたスーツを軽く伸ばして言った。
「ですか、あと隙が大きい、戦場では攻撃の後の隙が命取りとなりますよ」
マーカスは執事になる前は軍の隊長だったらしい。だから、めちゃくちゃ強い。
「大丈夫ですか?」
マーカスが倒れる僕に手を差し伸べた。
「はい…なんとか…」
僕はマーカスの手を取り立ち上がって、痩せ我慢をした。
「あの…もう一本!お願いできますか?」
「なんと…まだやるおつもりですか…」
マーカスは驚いた様子だった。
今、少し感覚が掴めそうな感じだ。
その感覚が残っているうちに…
「よし!次は私が相手になってやろう!」
悪魔の声が聞こえた。
恐る恐るその声の方向を見た。
その声の主はユヒメ王女だった。
「ユ…ユヒメ王女…」
僕はか細い声で呟いた。
最悪だ。
ユヒメ王女は普段はドレス姿だが、今は動きやすそうな服装をしている。
ユヒメ王女はたまに稽古に乱入してくるのだ。
「ソルメイス!さっさと構えろ!」
ユヒメ王女はそう言って模擬剣を構えた。
やる気満々だ。いや、殺る気か…
「ソルメイス様…ファイトです…」
マーカスが僕に耳打ちした。
マーカスの目は、明らかに僕を哀れんでいた。
これから、行われることは稽古ではない。
一方的な虐殺だ。
ユヒメ王女は恐ろしく強い。
一言でいえば化物。
王女とは思えないほどの強さ。
僕は今までのユヒメ王女との稽古で無事だった試しがない。
いつも、一方的にボコボコにされるのだ。
僕は覚悟を決めて剣を構えた。
やる気などない。
「それじゃあ…いくぞ?!」
ただ、死なないように願うだげだった。
「ソルメイス様!ソルメイス様!」
ん…うう…マーカスの声?
一体…僕は…何をして…あっ…
「うぅ……マーカス…?」
「ハッ…ソルメイス様…大丈夫ですか?自分が誰だかわかりますか?」
「わ…わかるよ…」
そうか…思い出した。僕はユヒメ王女にボコボコにされたんだった。
「今、回復師を呼んでいますので…」
「へっ…情けないわね!」
どこかからユヒメ王女の声が聞こえた。
それから、僕は回復師の治療を受けた。
「大丈夫ですか?ソルメイス様…」
「うん…回復魔法のおかげで、もう大丈夫」
回復魔法ってやっぱりすごいな。
あれほどの傷を短時間で治した。
僕も回復魔法を使いたいけど、回復系の魔法は覚えるのが非常に困難といわれている。
回復魔法、治癒魔法を使える人はせいぜいそれに専念した者だけだ。
例えば回復師。
回復魔法だけを極めない限り、覚えられるのは天才だけだろう。
回復系の魔法はほぼ才能だ。
努力うんぬんの話ではない。
「全く、相変わらずアンタは弱いわねぇ?」
ユヒメ王女が僕がいる病室に入り込んできた。
一言目が、お見舞いの言葉ではなく、いつ通りの棘のある言葉だった。
「ユヒメ王女、さすがにあれはやりすぎですよ…あくまで、稽古なんですよ?」
マーカスがそう注意をしてくれた。
そう、あれはあくまで稽古。
僕がユヒメ王女から感じたものは、まるで野生の肉食動物に狩られる気分だった。
もちろん僕は草食動物。
「私はあれでも、超手加減したわよ!どっちかというと、ソルメイスが弱すぎるのよ!」
ググ…その通りなんだよなぁ…
僕がもっと強ければ問題はないが…ユヒメ王女も化物だからなぁ…
「第一、ソルメイス!アンタそれでも一応は勇者なんでしょ?勇者が私みたいな王女ごときにボコられてちゃ情けないに決まってるでしょ?」
グサ…
ユヒメ王女の棘の言葉僕の胸を貫いた。
「そもそも、手に紋章があるだけで勇者にするのことが、間違いなのよ」
勇者と認定されるのは実力ではない。
手の甲に勇者の紋章が刻まれているかで決まる。
僕の右手にはその、勇者の紋章が刻まれてしまっている。
僕だって、望んで勇者となったわけではない。何度この紋章を恨んだことか…
この紋章のせいで、僕は戦いたくないのに、戦わせられることになった。
「まあ…ソルメイス様もまだ、あなたと同じ17歳ですし…」
マーカスが僕を庇った。
「関係ないわよ!現時点で、私より弱いんだから!」
「まぁ…落ち着いて下さい…」
「そんなんで、あの約束を守れるとも思わないしね…」
「約束…なんです?」
「なんでもないわよ!」
そう言ってユヒメ王女は病室を出て行った。
まるで、嵐が過ぎ去ったようだ。
ユヒメ王女との約束…
それは僕とユヒメ王女がまだ今より幼いときのことだった。
僕がユヒメ王女を守るという約束。
幼い子供ながら指切りを交わした約束だった。
そんなこと、まだ覚えていてくれたのか…
でも、まだその約束を果たせる気がしない。
まだ、今の僕じゃ、守れない。
もっと…もっと強くならない限りは…
だけど、約束は守るよ。
絶対に君を守ってみせる。
そうあの日に心に誓ったから。
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