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第48話 棘の言葉
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ソルメイスを尾行して3時間ほどでラノール王国に到着した。
ラノール王国の入り口には門番らしき武装した兵隊さんがどっしりと構えている。
ソルメイスは当然、すんなり入って行ったが、僕はまず怪しまれるだろう。
正面突破は厳しそうだ。
さて、どうするか。
門番を蹴散らして、強行突破…はさすがになしだな…
門番程度なら倒せると思うけど…ちょっとヤバすぎるな。
う~ん。
僕はある事に気づく。
ラノール王国は高い壁で覆われている。
壁……?
壁があるなら登ればいいじゃん!
てことで僕は無事にラノール王国に入国できたのであった。
「はぁ…………」
やっと……帰って来れた。
生きてる…うん…生きて帰ってきた。
生きているって素晴らしい!
何度、死にかけたことか…
魔の森で魔物に追いかけられたとき、メアさんと戦ったとき、変な化物にぶっ飛ばされたとき…僕…よく生きているな…。
無傷では無いけど、ほぼ無傷で帰って来れた。
僕は心から安堵した。
僕はユヒメ王女に無理矢理、翡翠の花を摘んでこいと命令された。
ユヒメ王女はラノール王国の王女だ。
僕と歳は変わらない…幼馴染みたいなものだ。
なぜ、そんな命令されたかって?
なぜなら僕は勇者であるにも関わらず弱いからだ。
ユヒメ王女は弱いままじゃいけないと僕のために言ってくれたのだろうけど、僕にとってそれは超えられない壁でもあった。
普通にダメそうだったらいつも通りすぐに帰ろうと思っていた。というか、まともに命令通りするつもりもなかった。
魔物の一匹ぐらい倒したら、帰ろうと思っていた。
死にたくないし、何より戦うのが怖い。
普通の魔物でさえ、倒すのがやっとなのだ。(僕の普通は他の人の弱だろう)
ユヒメ王女も僕が翡翠の花を摘んでくるなんて、思ってはいないだろう。
だけど、幸運だった。
メアさんに出会えたことで、メアさんに手伝ってもらえた。
メアさんは自称、僕の師匠だ。いや?最後の方は割とメアさんもノリノリじゃなかったっけ?いや、あの冷静かつ沈着なメアさんだ…そんなはずない。
メアさんから学ぶことは数多くあった。
敵との戦闘方法、魔法の使い方、剣術、魔力の調整……。
全てがお手本のようだった。
僕の理想であり、目標だ。僕もメアさんみたく強くなりたい。
僕にとって師匠は憧れだ。
そして、いずれ師匠より強く……無理だな…
この翡翠の花も師匠のおかげだ。
本来、僕が貰っていいものではない。
メアさんから譲り受けただけだ…
この恩はいつか返さないとな。
とはいえ、師匠のおかげでユヒメ王女に怒られずにすむ。
いつも、僕が逃げ帰ってくると必ずユヒメ王女の激怒が待っている。
正直うんざりだった。
でも、今回は激怒されないと思う。
師匠…本当にありがとうございます…。
「ソルメイス様、お帰りなさいませ」
執事であるマーカスが城の入り口で僕を出迎えてくれた。
「ただいま帰りました」
僕は執事に笑顔で言った。
「おや…ソルメイス様、随分とお元気でありますな…さてはミッション成功と…いうことですか?」
「ええ、一応…翡翠の花を摘むことができました」
「なんと!よく頑張りましたね」
マーカスは嬉しそうに僕の頭を撫でてくれた。
マーカスはいつも、僕に優しくしてくれる。
僕のおじいちゃんみたいなものだ。
僕が落ち込んでいるときも、優しく励ましてくれたりした。
「ありがとうございます…」
僕は少し気掛かりながらも言った。
「さあ、ユヒメ王女にも報告しましょう」
マーカスと僕はユヒメ王女の部屋へ向かった。
「ユヒメ王女…ソルメイスが帰還いたしました」
マーカスはユヒメ王女の部屋をノックして言った。
僕は固唾を飲んだ。
勢いよく扉が開かれた。
大怪獣…じゃなくて、ユヒメ王女の姿が見えた。
「よく、生きて帰って来たわね、てっきり死んでくると思ったわ」
ユヒメ王女は相変わらず棘のある言葉を吐いた。
ユヒメ王女は毒舌なのだ。
いつも、僕はユヒメ王女から放たれる毒のある言葉でボコボコにされる。
「ユヒメ王女…その言い方はソルメイス様が可哀想かと……」
マーカスは僕を庇ってくれた。ありがとうマーカス。
「フン!どうせ私の命令を放棄して帰ってきたんでしょ?逃げ帰ってくるぐらいだったら死んだ方がマシよ」
ユヒメ王女の鋭い言葉が僕に放たれる。
いつもならここで、ひたすらボコボコにメンタルブレイクされるのだが、今日は違う。
なぜなら、ユヒメ王女の命令通り、翡翠の花を摘んでこれたから!
「ユヒメ王女…これを見てください!」
僕はユヒメ王女に翡翠の花を見せつける。
「……これは…まさか…翡翠の花…?」
ユヒメ王女は信じられない表情をしていた。
「どうですか、ユヒメ王女…命令通り翡翠の花を摘んできました!」
僕は自信満々に堂々とユヒメ王女に言った。
ユヒメ王女は、びっくりして腰を抜かすことを想定してたが…。ユヒメ王女は驚くどころか怖いぐらいに冷静に見えた。
そして、何かを考えている…
嫌な予感が…。
「………匂うわね……ソルメイス……」
ユヒメ王女の低いトーン言葉が僕の背筋を凍らせる。
「な…なに…が……匂うので?」
僕は慌てて言った。
「…ソルメイス…あなた、1人でこの花を摘んでないでしょ?」
ユヒメ王女の見透かした目が僕を映す。
「……な、なぜそれを……」
僕は震えた声で言った。
「ソルメイスが摘んでこれるわけないでしょ?だとすると誰かの協力があることになる…」
ユヒメ王女は全て見透かしていたのだ。恐ろしいと思ったのと同時に僕への評価の低さに胸が痛くなる。
「そうでしょ?」
「は……はい…とある人に手伝ってもらいました…」
僕は諦めて白状した。これ以上誤魔化すのは無理だ。
もちろん僕は後でちゃんと言うつもりだった。
だけど、ユヒメ王女の驚く顔がみたくて最初は黙ってようと思ったのに…どうやら浅はかだったらしい。
ユヒメ王女は本当に恐ろし人だと再認識した。
「…ソルメイスには失望したわ…まさかこの私に嘘をつくなんて…」
ユヒメ王女はおでこに手を当ててわざとらしく大きくため息を吐きながら言った。
「……すみません…」
僕にはそれしか言えなかった。無意味な謝罪をするだけ。
「虚言罪として、死刑ね…」
「ええ!そんな!」
僕は大声を出してしまった。
「ただ、猶予をつけてあげる…」
「ホッ…」
でたよ、ユヒメ王女の洒落にならない冗談。
「で?協力者とやらは一体誰だったの?」
ユヒメ王女が聞いてきた。
「………それは……」
言っていいだろうか…でも、これ以上は嘘はつけない…。
しょうがないよな?ごめんなさいメアさん…
「漆黒のエンジェル…ナイト・メアさん…です」
僕は低いトーンで言った。
師匠に師匠のことを言うときは低いトーンでカッコよく言うようにと言われていた。
「漆黒のエンジェル?なによそのダサい団名は?」
ユヒメ王女は棘のある言葉を言った。
「……ダサくは…ないと思いますが…」
「ダサいでしょ?クソダサよ、子供が考えた名前かしら?」
痛てて…なぜだか僕の心も痛い。
「まあ、いいわ。今まであったことを簡潔にわかりやすく話しなさい」
僕はユヒメ王女の部屋に入り今までのことを話した。
「ふーん…そのナイト・メアっていう痛い名前のやつ…やるわねぇ…」
師匠…ボロクソ言われています…
「メアはどこかに消えてしまったのね…」
「はい…」
「…メアは何者なの?」
「わかりません…でも、あの人は正義の味方ではないと…」
「つまり…敵?」
「いいえ…悪の敵です…」
「……まあ、とりあえずいいわ…彼のおかげでソルメイスが生きて帰って来れたのだしね…」
「…少なくともあの人は僕らの味方だと思います…」
「妙に信頼してるわね…」
「はい…あの人は僕の師匠ですから……」
「……変なやつを師匠と呼ぶのね…」
「でも、とても強い人です」
「……翡翠の洞窟をいとも簡単に攻略するとはね…」
「僕1人では間違いなく死んでましたからね…」
「まあ、彼には会えたときにお礼しましょう…ひとまず翡翠の花を摘んでこれたのは褒めてあげる…ほぼ何もしてないとしてもね…」
ユヒメ王女は心にも思っていない言葉を悪魔のような笑みで言った。
ラノール王国の入り口には門番らしき武装した兵隊さんがどっしりと構えている。
ソルメイスは当然、すんなり入って行ったが、僕はまず怪しまれるだろう。
正面突破は厳しそうだ。
さて、どうするか。
門番を蹴散らして、強行突破…はさすがになしだな…
門番程度なら倒せると思うけど…ちょっとヤバすぎるな。
う~ん。
僕はある事に気づく。
ラノール王国は高い壁で覆われている。
壁……?
壁があるなら登ればいいじゃん!
てことで僕は無事にラノール王国に入国できたのであった。
「はぁ…………」
やっと……帰って来れた。
生きてる…うん…生きて帰ってきた。
生きているって素晴らしい!
何度、死にかけたことか…
魔の森で魔物に追いかけられたとき、メアさんと戦ったとき、変な化物にぶっ飛ばされたとき…僕…よく生きているな…。
無傷では無いけど、ほぼ無傷で帰って来れた。
僕は心から安堵した。
僕はユヒメ王女に無理矢理、翡翠の花を摘んでこいと命令された。
ユヒメ王女はラノール王国の王女だ。
僕と歳は変わらない…幼馴染みたいなものだ。
なぜ、そんな命令されたかって?
なぜなら僕は勇者であるにも関わらず弱いからだ。
ユヒメ王女は弱いままじゃいけないと僕のために言ってくれたのだろうけど、僕にとってそれは超えられない壁でもあった。
普通にダメそうだったらいつも通りすぐに帰ろうと思っていた。というか、まともに命令通りするつもりもなかった。
魔物の一匹ぐらい倒したら、帰ろうと思っていた。
死にたくないし、何より戦うのが怖い。
普通の魔物でさえ、倒すのがやっとなのだ。(僕の普通は他の人の弱だろう)
ユヒメ王女も僕が翡翠の花を摘んでくるなんて、思ってはいないだろう。
だけど、幸運だった。
メアさんに出会えたことで、メアさんに手伝ってもらえた。
メアさんは自称、僕の師匠だ。いや?最後の方は割とメアさんもノリノリじゃなかったっけ?いや、あの冷静かつ沈着なメアさんだ…そんなはずない。
メアさんから学ぶことは数多くあった。
敵との戦闘方法、魔法の使い方、剣術、魔力の調整……。
全てがお手本のようだった。
僕の理想であり、目標だ。僕もメアさんみたく強くなりたい。
僕にとって師匠は憧れだ。
そして、いずれ師匠より強く……無理だな…
この翡翠の花も師匠のおかげだ。
本来、僕が貰っていいものではない。
メアさんから譲り受けただけだ…
この恩はいつか返さないとな。
とはいえ、師匠のおかげでユヒメ王女に怒られずにすむ。
いつも、僕が逃げ帰ってくると必ずユヒメ王女の激怒が待っている。
正直うんざりだった。
でも、今回は激怒されないと思う。
師匠…本当にありがとうございます…。
「ソルメイス様、お帰りなさいませ」
執事であるマーカスが城の入り口で僕を出迎えてくれた。
「ただいま帰りました」
僕は執事に笑顔で言った。
「おや…ソルメイス様、随分とお元気でありますな…さてはミッション成功と…いうことですか?」
「ええ、一応…翡翠の花を摘むことができました」
「なんと!よく頑張りましたね」
マーカスは嬉しそうに僕の頭を撫でてくれた。
マーカスはいつも、僕に優しくしてくれる。
僕のおじいちゃんみたいなものだ。
僕が落ち込んでいるときも、優しく励ましてくれたりした。
「ありがとうございます…」
僕は少し気掛かりながらも言った。
「さあ、ユヒメ王女にも報告しましょう」
マーカスと僕はユヒメ王女の部屋へ向かった。
「ユヒメ王女…ソルメイスが帰還いたしました」
マーカスはユヒメ王女の部屋をノックして言った。
僕は固唾を飲んだ。
勢いよく扉が開かれた。
大怪獣…じゃなくて、ユヒメ王女の姿が見えた。
「よく、生きて帰って来たわね、てっきり死んでくると思ったわ」
ユヒメ王女は相変わらず棘のある言葉を吐いた。
ユヒメ王女は毒舌なのだ。
いつも、僕はユヒメ王女から放たれる毒のある言葉でボコボコにされる。
「ユヒメ王女…その言い方はソルメイス様が可哀想かと……」
マーカスは僕を庇ってくれた。ありがとうマーカス。
「フン!どうせ私の命令を放棄して帰ってきたんでしょ?逃げ帰ってくるぐらいだったら死んだ方がマシよ」
ユヒメ王女の鋭い言葉が僕に放たれる。
いつもならここで、ひたすらボコボコにメンタルブレイクされるのだが、今日は違う。
なぜなら、ユヒメ王女の命令通り、翡翠の花を摘んでこれたから!
「ユヒメ王女…これを見てください!」
僕はユヒメ王女に翡翠の花を見せつける。
「……これは…まさか…翡翠の花…?」
ユヒメ王女は信じられない表情をしていた。
「どうですか、ユヒメ王女…命令通り翡翠の花を摘んできました!」
僕は自信満々に堂々とユヒメ王女に言った。
ユヒメ王女は、びっくりして腰を抜かすことを想定してたが…。ユヒメ王女は驚くどころか怖いぐらいに冷静に見えた。
そして、何かを考えている…
嫌な予感が…。
「………匂うわね……ソルメイス……」
ユヒメ王女の低いトーン言葉が僕の背筋を凍らせる。
「な…なに…が……匂うので?」
僕は慌てて言った。
「…ソルメイス…あなた、1人でこの花を摘んでないでしょ?」
ユヒメ王女の見透かした目が僕を映す。
「……な、なぜそれを……」
僕は震えた声で言った。
「ソルメイスが摘んでこれるわけないでしょ?だとすると誰かの協力があることになる…」
ユヒメ王女は全て見透かしていたのだ。恐ろしいと思ったのと同時に僕への評価の低さに胸が痛くなる。
「そうでしょ?」
「は……はい…とある人に手伝ってもらいました…」
僕は諦めて白状した。これ以上誤魔化すのは無理だ。
もちろん僕は後でちゃんと言うつもりだった。
だけど、ユヒメ王女の驚く顔がみたくて最初は黙ってようと思ったのに…どうやら浅はかだったらしい。
ユヒメ王女は本当に恐ろし人だと再認識した。
「…ソルメイスには失望したわ…まさかこの私に嘘をつくなんて…」
ユヒメ王女はおでこに手を当ててわざとらしく大きくため息を吐きながら言った。
「……すみません…」
僕にはそれしか言えなかった。無意味な謝罪をするだけ。
「虚言罪として、死刑ね…」
「ええ!そんな!」
僕は大声を出してしまった。
「ただ、猶予をつけてあげる…」
「ホッ…」
でたよ、ユヒメ王女の洒落にならない冗談。
「で?協力者とやらは一体誰だったの?」
ユヒメ王女が聞いてきた。
「………それは……」
言っていいだろうか…でも、これ以上は嘘はつけない…。
しょうがないよな?ごめんなさいメアさん…
「漆黒のエンジェル…ナイト・メアさん…です」
僕は低いトーンで言った。
師匠に師匠のことを言うときは低いトーンでカッコよく言うようにと言われていた。
「漆黒のエンジェル?なによそのダサい団名は?」
ユヒメ王女は棘のある言葉を言った。
「……ダサくは…ないと思いますが…」
「ダサいでしょ?クソダサよ、子供が考えた名前かしら?」
痛てて…なぜだか僕の心も痛い。
「まあ、いいわ。今まであったことを簡潔にわかりやすく話しなさい」
僕はユヒメ王女の部屋に入り今までのことを話した。
「ふーん…そのナイト・メアっていう痛い名前のやつ…やるわねぇ…」
師匠…ボロクソ言われています…
「メアはどこかに消えてしまったのね…」
「はい…」
「…メアは何者なの?」
「わかりません…でも、あの人は正義の味方ではないと…」
「つまり…敵?」
「いいえ…悪の敵です…」
「……まあ、とりあえずいいわ…彼のおかげでソルメイスが生きて帰って来れたのだしね…」
「…少なくともあの人は僕らの味方だと思います…」
「妙に信頼してるわね…」
「はい…あの人は僕の師匠ですから……」
「……変なやつを師匠と呼ぶのね…」
「でも、とても強い人です」
「……翡翠の洞窟をいとも簡単に攻略するとはね…」
「僕1人では間違いなく死んでましたからね…」
「まあ、彼には会えたときにお礼しましょう…ひとまず翡翠の花を摘んでこれたのは褒めてあげる…ほぼ何もしてないとしてもね…」
ユヒメ王女は心にも思っていない言葉を悪魔のような笑みで言った。
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