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◎二年目、四月の章
■久々の友人からの連絡に里奈は戸惑うしかなかった
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朝になってカーテンが勝手に開き、朝の日射しを里奈に浴びせてくる。
今の時代は朝に起こしになど親もやらない。
スケジュールを逆算しながら適度な時間に快適な起床をAIが判断して提供してくれる。
――どうしようか?
バジャマを脱ぎ捨てて、制服に着替えながら里奈は昨日の久遠とのやりとりを思い起こしていた。
そんなときに里奈宛にダイレクトメッセージが届いてることに気がつく。
宛先は由芽だ。東京に来て最初にできた友達だった。
由芽からは三月の戦士団を抜けたあとも何度か連絡がきていたが、気分にはなれずに無視を続けていた。
そうしている間に連絡は途絶えて疎遠になってしまっていた。
こんな自分にいまさら何の用だろうかと里奈は首をかしげる。
同時にメールにどんな内容が書かれているのか。怖くもあったが、興味があったのもたしかだ。
里奈は大きく深呼吸をしてからメールを開く。
その内容とは端的に言えば『助けてほしい』だった。
里奈が抜けたあとの三月の戦士団は翔を含めた他の古参メンバーまでがごっそり抜けてしまった。
しかも全員が東京を出てしまい呼び戻すこともできない。
大きく戦力ダウンした三月の戦士団はランキングも振るわない状況が続いていた。
リーダーになった小岩はメンバー集めに奔走したが、以前の水準までにはとても届かない。
状況から彼のリーダーシップに取り巻きまでが疑問を呈するようになる。
流れを変えたのは三カ月ほど前のことだ。いかにも柄の悪そうな五人組がメンバーに入ってきた。
結果として、全盛期ほどとはいかないまでもランキングは堅調にあがった。一方で小岩がその五人組を制御できずに好き放題しているという。
加えて横暴な態度でメンバーに暴力を振るうこともあるという。由芽はその五人が怖くて会合にも顔を出さずに一部のメンバーと組んで生活を続けているらしかった。
今の時代は朝に起こしになど親もやらない。
スケジュールを逆算しながら適度な時間に快適な起床をAIが判断して提供してくれる。
――どうしようか?
バジャマを脱ぎ捨てて、制服に着替えながら里奈は昨日の久遠とのやりとりを思い起こしていた。
そんなときに里奈宛にダイレクトメッセージが届いてることに気がつく。
宛先は由芽だ。東京に来て最初にできた友達だった。
由芽からは三月の戦士団を抜けたあとも何度か連絡がきていたが、気分にはなれずに無視を続けていた。
そうしている間に連絡は途絶えて疎遠になってしまっていた。
こんな自分にいまさら何の用だろうかと里奈は首をかしげる。
同時にメールにどんな内容が書かれているのか。怖くもあったが、興味があったのもたしかだ。
里奈は大きく深呼吸をしてからメールを開く。
その内容とは端的に言えば『助けてほしい』だった。
里奈が抜けたあとの三月の戦士団は翔を含めた他の古参メンバーまでがごっそり抜けてしまった。
しかも全員が東京を出てしまい呼び戻すこともできない。
大きく戦力ダウンした三月の戦士団はランキングも振るわない状況が続いていた。
リーダーになった小岩はメンバー集めに奔走したが、以前の水準までにはとても届かない。
状況から彼のリーダーシップに取り巻きまでが疑問を呈するようになる。
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結果として、全盛期ほどとはいかないまでもランキングは堅調にあがった。一方で小岩がその五人組を制御できずに好き放題しているという。
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