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そして、グウェンドリンは少しやりたいことができた。
服飾関係のデザイン、それからレンタル業をやってみたいと思ったのである。
まあ、一番やってみたいのはウェディングドレスのデザインだったり、刺繍だったりするのだが。
後、こうした事業を起こすことで、伯爵家ではなくグウェンドリンだけの財産を持つことも可能になる。
家のお金では無理なことも、自分の資産から出すなら問題ないという部分が多いので、自由になるお小遣いというよりは贅沢するための貯金に近いと思っているのがグウェンドリンである。
授業で使うもの、習い事で使うものなどはきちんと買ってもらえるが、それ以外の出費に関しては結構厳しいので、何か唐突に欲しくなったら買うには自分で自由に使えるお金が必要だ。
ちなみに、グウェンドリンやカトリーヌが自由にお金を使う権利が無いのは幼いのに豪遊を覚えさせてはならないという家の方針からであった。
幼いころから自分が言えば何でも買ってもらえると思っていると、あっという間に実家の収入を超えるとんでもない高額商品や、それに匹敵する額の買い物を許してしまいかねない。
特に、貴族夫人として嫁入りしたり、婿を迎えているが家業は夫に任せていたりする女性の場合、金銭的な管理を厳しく行うのは妻である女性の役割であることも少なくないので、収入額から税金、領地の維持管理費、領軍の維持費を差っ引いて、そこから家の維持管理費、使用人たちの給料、生活費をさらに引く。
そこからパーティーやお茶会に関連する諸々のための準備費用や親類縁者や親しい貴族の冠婚葬祭の唐突な出費、王家が主催する催し事へ参加するための準備費用などが引かれていくのである。
さらに、そこから経済を回すための消費活動ともいえる必要な高額な買い物も入ってくる。
こう考えてみると、莫大な収入と共にそれなりの財産もあるとしても、一気にポンと使えるお金は実はそう多くないのだ。
特に高位貴族の端くれである伯爵家ともなれば、相応の財産がある家は見栄えも重視しなければならないのもあって、服装も基本オートクチュール製になり、既製品はそれほど多くない。
汚れても良い服などであれば既製品を購入することも検討するが、やっぱり見栄えや家の財力を示す為にもオーダーメイド一択。
グウェンドリンの場合は美術関連に金がかかる傾向にあった。
今はまだ、刺繍の練習や絵の練習ということできちんと費用が出ているものの、淑女教育が終わって、絵を描く必要性があまりなくなってくると高価な絵の具などは購入の必要なしと判断されかねなかった。
もちろん、余裕で買える財力はあるのだが、それ以上に必要な物にお金を使うべきだと言われてしまうだろう。
なので、自分で経営する、とまではいかなくても息のかかっている専門店で業務を拡張させたり、または伯爵家が投資している店舗へ声を掛けてウエディングドレスなどをはじめとしたドレスの貸し出し業への投資を行うなどして、利益の何パーセントかをもらえれば十分だ。
むしろ、経営初心者に店なんて持たせるものではない。
「ねぇ、そういうドレスって作るお金の半額位で借りられたら助かる家って結構多いの?」
「そうですね、かなり助かる家は多いと思いますよ。特に下級貴族だと」
「もちろん、普通に良いドレスを購入できる下級貴族の家もありますけど、それでも高級な絹のドレスに手を伸ばせる家は少ないですからね」
「半額位で上等なドレスが借りられるのなら助かりますよ」
なら、ちょっと色々デザインを考えてみようか。
一番考えやすいのは、ドレスといえばこれというイメージの強いプリンセスラインとAライン。
その2種類のデザインをとにかく描き、次に少々難易度の高いベルライン、マーメイド、スレンダー、エンパイアと続けていく。
お茶も飲み終わっているので、メイドに頼んで何枚か紙と鉛筆を持ってきてもらう。
ドレスの型を描き出して、そこにメイドやマーガレットたちにどんなものを入れてほしいのかを聞きながら取り入れる。
一つはフリルで段を付けて薔薇のコサージュをその段ごとに、イナズマ線を意識するように左右に交互に一つずつ。
あまり多すぎても派手すぎるし、重たい、そして単価が高くなる。
なので、刺繍は入れずに、裾にレースを少し施すくらいでいい。
一つは逆に刺繍をがっつりといれて、その分フリルやリボン、レースは控えめに。
ドレスの刺繍は結構目立つ。
それもカラードレスであるのなら尚更。
ウエディングドレスなどは現代では真っ白なのも相まって豪華で美しい見た目になるが、カラードレスはあんまり派手すぎると逆に下品に見える可能性もあるので、刺繍をたっぷりと入れるのなら少し控えめにした方が良いと思っている。
ただ、年齢によっては派手な方が若々しくて良いと判断されることも珍しくない。
特に小さい子であれば、フリルもどかんと盛って、レースもリボンもたっぷりと入れたうえで刺繍も、と贅沢フルコースのごとしドレスも許される。
ただ、デビュタントなどの場合は相応のバランスが求められるので、そのあたりは要勉強と言ったところか。
とりあえず時間をかけて作ってみたデザインはそれなりに受けた。
ただ、年齢的なものを考えるともう少し派手でも大丈夫だそうなので、そのあたりはドレスの色で派手さを付けても良いかもしれないといいつつ、改善案を考える。
デザインを考えるのは非常に難しい、けれど楽しい。
こうしたものが実物になって出てくると考えれば、より楽しいのだろうなとも思った。
父に事業関連が認められなくても、こうしたデザイン画を絵画の趣味に入れてみるのも悪くないかもしれない。
とはいっても、それはそう簡単なことではないのが現実。
1日1枚ドレスのデザイン画を描くようにして、なかなか描けないこともありながら、やっと納得のいくデザインをたっぷりと含んだ紙をまとめた時には8歳になっていた。
更に親を説得しやすいようにどういう事業なのか、どんな風に展開したいのか、どういった理由でやってみたいと思ったのかといったものを紙に書いてまとめていれば、時間も過ぎ去るというもの。
忙しい日々、勉強と鍛錬、練習を毎日行い、時折父から当主についての講義時間が設けられることも増えていき、時間が取れない中でなんとか必死に埋めてきたデザイン画と、自分がやってみたいことをまず母に話した時、母は少し難しい顔をした。
母であるフリーンとしては、娘が描いたなかなか秀逸なデザイン画に心惹かれるものも少なからずあって、娘の才能を応援してやりたい気持ちは確かにある。
中には自分がアドバイスしたデザインだってあった。
が、事業に関してこの年で関わらせるのは少し躊躇していた。
まだ娘は幼く、グウェンドリンであれば下手なことはしないだろうとは思っているが、もう少し伯爵家の関わる事業主や融資先と話ができる年ごろになってからの方がずっと上手く行くのではないかとも思っていた。
また、伯爵家の次期当主としての当主教育も始まりつつある彼女に濃密に商売に関わる時間は取れないのもある。
一日中机や楽器に向き合い、ひたすら手を動かす時間の方が多いのに、休憩時間や寝る時間まで削ってまでそんなことをさせられないとも思っていた。
商売のノウハウが分からない、事業経営なども全く知らない、そんな状態でグウェンドリンがその方面に手を出すともなれば、まず経営学から学ぼうとする可能性もあるとすら、フリーンは考えていたのである。
グウェンドリン本人が経営せずにいるのだとしても、投資や融資に関わる勉強は必要になってくるだろう。
そして、当然その仕事のための融資のお金は伯爵家から出すことになる。
結構な額のお金が動くのであれば、当主であるヴァルファズルの許しも必要になってくる。
なので、少々悩ましい案件であったのだ。
「んー、そうね、とりあえずお父様に聞いてみましょう。とりあえず、その色々書いている紙は預からせて頂戴ね」
「はい、お願いします」
とりあえず、ヴァルファズルに聞いてみてから、グウェンドリンに関しての事は決定するべきだと答えを出したフリーンは考え付いたことを詳しく書いた紙とデザイン画のまとめを預かって、ヴァルファズルに時間を作ってもらうためにその場をお開きにした。
服飾関係のデザイン、それからレンタル業をやってみたいと思ったのである。
まあ、一番やってみたいのはウェディングドレスのデザインだったり、刺繍だったりするのだが。
後、こうした事業を起こすことで、伯爵家ではなくグウェンドリンだけの財産を持つことも可能になる。
家のお金では無理なことも、自分の資産から出すなら問題ないという部分が多いので、自由になるお小遣いというよりは贅沢するための貯金に近いと思っているのがグウェンドリンである。
授業で使うもの、習い事で使うものなどはきちんと買ってもらえるが、それ以外の出費に関しては結構厳しいので、何か唐突に欲しくなったら買うには自分で自由に使えるお金が必要だ。
ちなみに、グウェンドリンやカトリーヌが自由にお金を使う権利が無いのは幼いのに豪遊を覚えさせてはならないという家の方針からであった。
幼いころから自分が言えば何でも買ってもらえると思っていると、あっという間に実家の収入を超えるとんでもない高額商品や、それに匹敵する額の買い物を許してしまいかねない。
特に、貴族夫人として嫁入りしたり、婿を迎えているが家業は夫に任せていたりする女性の場合、金銭的な管理を厳しく行うのは妻である女性の役割であることも少なくないので、収入額から税金、領地の維持管理費、領軍の維持費を差っ引いて、そこから家の維持管理費、使用人たちの給料、生活費をさらに引く。
そこからパーティーやお茶会に関連する諸々のための準備費用や親類縁者や親しい貴族の冠婚葬祭の唐突な出費、王家が主催する催し事へ参加するための準備費用などが引かれていくのである。
さらに、そこから経済を回すための消費活動ともいえる必要な高額な買い物も入ってくる。
こう考えてみると、莫大な収入と共にそれなりの財産もあるとしても、一気にポンと使えるお金は実はそう多くないのだ。
特に高位貴族の端くれである伯爵家ともなれば、相応の財産がある家は見栄えも重視しなければならないのもあって、服装も基本オートクチュール製になり、既製品はそれほど多くない。
汚れても良い服などであれば既製品を購入することも検討するが、やっぱり見栄えや家の財力を示す為にもオーダーメイド一択。
グウェンドリンの場合は美術関連に金がかかる傾向にあった。
今はまだ、刺繍の練習や絵の練習ということできちんと費用が出ているものの、淑女教育が終わって、絵を描く必要性があまりなくなってくると高価な絵の具などは購入の必要なしと判断されかねなかった。
もちろん、余裕で買える財力はあるのだが、それ以上に必要な物にお金を使うべきだと言われてしまうだろう。
なので、自分で経営する、とまではいかなくても息のかかっている専門店で業務を拡張させたり、または伯爵家が投資している店舗へ声を掛けてウエディングドレスなどをはじめとしたドレスの貸し出し業への投資を行うなどして、利益の何パーセントかをもらえれば十分だ。
むしろ、経営初心者に店なんて持たせるものではない。
「ねぇ、そういうドレスって作るお金の半額位で借りられたら助かる家って結構多いの?」
「そうですね、かなり助かる家は多いと思いますよ。特に下級貴族だと」
「もちろん、普通に良いドレスを購入できる下級貴族の家もありますけど、それでも高級な絹のドレスに手を伸ばせる家は少ないですからね」
「半額位で上等なドレスが借りられるのなら助かりますよ」
なら、ちょっと色々デザインを考えてみようか。
一番考えやすいのは、ドレスといえばこれというイメージの強いプリンセスラインとAライン。
その2種類のデザインをとにかく描き、次に少々難易度の高いベルライン、マーメイド、スレンダー、エンパイアと続けていく。
お茶も飲み終わっているので、メイドに頼んで何枚か紙と鉛筆を持ってきてもらう。
ドレスの型を描き出して、そこにメイドやマーガレットたちにどんなものを入れてほしいのかを聞きながら取り入れる。
一つはフリルで段を付けて薔薇のコサージュをその段ごとに、イナズマ線を意識するように左右に交互に一つずつ。
あまり多すぎても派手すぎるし、重たい、そして単価が高くなる。
なので、刺繍は入れずに、裾にレースを少し施すくらいでいい。
一つは逆に刺繍をがっつりといれて、その分フリルやリボン、レースは控えめに。
ドレスの刺繍は結構目立つ。
それもカラードレスであるのなら尚更。
ウエディングドレスなどは現代では真っ白なのも相まって豪華で美しい見た目になるが、カラードレスはあんまり派手すぎると逆に下品に見える可能性もあるので、刺繍をたっぷりと入れるのなら少し控えめにした方が良いと思っている。
ただ、年齢によっては派手な方が若々しくて良いと判断されることも珍しくない。
特に小さい子であれば、フリルもどかんと盛って、レースもリボンもたっぷりと入れたうえで刺繍も、と贅沢フルコースのごとしドレスも許される。
ただ、デビュタントなどの場合は相応のバランスが求められるので、そのあたりは要勉強と言ったところか。
とりあえず時間をかけて作ってみたデザインはそれなりに受けた。
ただ、年齢的なものを考えるともう少し派手でも大丈夫だそうなので、そのあたりはドレスの色で派手さを付けても良いかもしれないといいつつ、改善案を考える。
デザインを考えるのは非常に難しい、けれど楽しい。
こうしたものが実物になって出てくると考えれば、より楽しいのだろうなとも思った。
父に事業関連が認められなくても、こうしたデザイン画を絵画の趣味に入れてみるのも悪くないかもしれない。
とはいっても、それはそう簡単なことではないのが現実。
1日1枚ドレスのデザイン画を描くようにして、なかなか描けないこともありながら、やっと納得のいくデザインをたっぷりと含んだ紙をまとめた時には8歳になっていた。
更に親を説得しやすいようにどういう事業なのか、どんな風に展開したいのか、どういった理由でやってみたいと思ったのかといったものを紙に書いてまとめていれば、時間も過ぎ去るというもの。
忙しい日々、勉強と鍛錬、練習を毎日行い、時折父から当主についての講義時間が設けられることも増えていき、時間が取れない中でなんとか必死に埋めてきたデザイン画と、自分がやってみたいことをまず母に話した時、母は少し難しい顔をした。
母であるフリーンとしては、娘が描いたなかなか秀逸なデザイン画に心惹かれるものも少なからずあって、娘の才能を応援してやりたい気持ちは確かにある。
中には自分がアドバイスしたデザインだってあった。
が、事業に関してこの年で関わらせるのは少し躊躇していた。
まだ娘は幼く、グウェンドリンであれば下手なことはしないだろうとは思っているが、もう少し伯爵家の関わる事業主や融資先と話ができる年ごろになってからの方がずっと上手く行くのではないかとも思っていた。
また、伯爵家の次期当主としての当主教育も始まりつつある彼女に濃密に商売に関わる時間は取れないのもある。
一日中机や楽器に向き合い、ひたすら手を動かす時間の方が多いのに、休憩時間や寝る時間まで削ってまでそんなことをさせられないとも思っていた。
商売のノウハウが分からない、事業経営なども全く知らない、そんな状態でグウェンドリンがその方面に手を出すともなれば、まず経営学から学ぼうとする可能性もあるとすら、フリーンは考えていたのである。
グウェンドリン本人が経営せずにいるのだとしても、投資や融資に関わる勉強は必要になってくるだろう。
そして、当然その仕事のための融資のお金は伯爵家から出すことになる。
結構な額のお金が動くのであれば、当主であるヴァルファズルの許しも必要になってくる。
なので、少々悩ましい案件であったのだ。
「んー、そうね、とりあえずお父様に聞いてみましょう。とりあえず、その色々書いている紙は預からせて頂戴ね」
「はい、お願いします」
とりあえず、ヴァルファズルに聞いてみてから、グウェンドリンに関しての事は決定するべきだと答えを出したフリーンは考え付いたことを詳しく書いた紙とデザイン画のまとめを預かって、ヴァルファズルに時間を作ってもらうためにその場をお開きにした。
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