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第五十三頁
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最初は、酷かった…うん、酷かった。
現実世界に戻ったゆめは、万能本もとい、ゼウスの召喚を練習する。
でも、全く反応ナシ…。
色々可愛いポーズをキメて見たりもするけど、反応ナシ…。
「こうなったら、「アレ」しかない!」
ゆめは、仁王立ちになり、全身の力を込めて
「いでよ!ゼウス!」と叫ぶと
身体の中から、光が溢れ、一冊の本がゆめの両手に出てきた。
・・・は、恥ずかしい!
召喚のセリフは後回しとして、この子、浮くのかしら?ゼウスを離してみると、落ちたかのように見えたゼウスは、すぐに手元に戻っている。
今度は、片手で持ち、手をひっくり返してみる。
手に吸い付くように、離れない。
「あなた、名前を付ける前は浮いてたじゃない?」
「イマハ ムリデス」
声が聞こえた。
「え?あなた、喋れるの?」
「ハイ ハナセマス」
「自分の名前、言える?」
「ゼウス デス」
「私の名前は言える?」
「ハイ ユメサマ」
ゆめは嬉しさの余りゼウスを抱きしめた!
新しい友達が出来たぐらいに嬉しい!!
「ねぇ、ゼウス。何でまだ飛べないの?」
「ユメサマガ ワタシヲ ツカウダケ ワタシハ セイチョウシマス」
「私の中にいてる状態じゃ、駄目なの?」
「ハイ ワタシヲ ショウカンシテル ジョウタイガ ハヤク ワタシヲ セイチョウ サセマス」
「それでさぁ、ゼウス。」
「ナンデショウカ ユメサマ」
「あなたを呼ぶ時の「いでよ!ゼウス!」って、恥ずかしいから、他のにして欲しいんだけど、だめ?」
「ダメデス」
「何で駄目なのよ!」
「ワタシガ キニイッテイルカラ デス」
「何?その理由。私はあなたの主人じゃないの?」
「サキホド ワタシノコトヲ トモダチト オモッテイタダキマシタノデ キオク イタシマシタ」
「・・・あれをしないといけないのか…。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ゆめに新しい相棒「ゼウス」が誕生しました!
現実世界に戻ったゆめは、万能本もとい、ゼウスの召喚を練習する。
でも、全く反応ナシ…。
色々可愛いポーズをキメて見たりもするけど、反応ナシ…。
「こうなったら、「アレ」しかない!」
ゆめは、仁王立ちになり、全身の力を込めて
「いでよ!ゼウス!」と叫ぶと
身体の中から、光が溢れ、一冊の本がゆめの両手に出てきた。
・・・は、恥ずかしい!
召喚のセリフは後回しとして、この子、浮くのかしら?ゼウスを離してみると、落ちたかのように見えたゼウスは、すぐに手元に戻っている。
今度は、片手で持ち、手をひっくり返してみる。
手に吸い付くように、離れない。
「あなた、名前を付ける前は浮いてたじゃない?」
「イマハ ムリデス」
声が聞こえた。
「え?あなた、喋れるの?」
「ハイ ハナセマス」
「自分の名前、言える?」
「ゼウス デス」
「私の名前は言える?」
「ハイ ユメサマ」
ゆめは嬉しさの余りゼウスを抱きしめた!
新しい友達が出来たぐらいに嬉しい!!
「ねぇ、ゼウス。何でまだ飛べないの?」
「ユメサマガ ワタシヲ ツカウダケ ワタシハ セイチョウシマス」
「私の中にいてる状態じゃ、駄目なの?」
「ハイ ワタシヲ ショウカンシテル ジョウタイガ ハヤク ワタシヲ セイチョウ サセマス」
「それでさぁ、ゼウス。」
「ナンデショウカ ユメサマ」
「あなたを呼ぶ時の「いでよ!ゼウス!」って、恥ずかしいから、他のにして欲しいんだけど、だめ?」
「ダメデス」
「何で駄目なのよ!」
「ワタシガ キニイッテイルカラ デス」
「何?その理由。私はあなたの主人じゃないの?」
「サキホド ワタシノコトヲ トモダチト オモッテイタダキマシタノデ キオク イタシマシタ」
「・・・あれをしないといけないのか…。」
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ゆめに新しい相棒「ゼウス」が誕生しました!
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・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。
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