38 / 90
第三十七頁
しおりを挟む
お腹が焼き芋ではち切れんばかりになっているが、
ここは、「何も無い空間」。
本も一緒に持って来ました!
ゼウスさんが、「おぉ、ゆ…」
「ゆめちゃーん!」
私に全力タックルで愛情表現をするヘーラーさんが、ゼウスさんの前を横切る。
「こっ、こんにちは!」
「いらっしゃい、ゆめちゃん♡」
ヘーラーさんは、ご機嫌である。ん?
「ヘーラーさん、その格好は…?」
いつもの絹で編んだ、ちょっとセクシーなドレスではなく、麦わら帽子に作業服のような、出立である。
「あぁ、これ?これはね~ぇ」
ジャーンと、焼き芋を出してきましたよ!この女神様!
「あの、この空間は何もないはずなんじゃあ…」
「そんなの、このエロジジイにかかれば、チョチョイのチョイよ♡」
「本当は干渉してはいかんのだ!いかんのだが、聞かなくってな~、仕方なしに創造してみたんじゃよ。」
ヘーラーさんが、美味しそうに焼き芋を、頰張ってるこんなシーン、他の人間では絶対に見れないのだが…
「ん?食べる?」
と焼き芋を差し出してくるので、そこは不干渉といたします。
「あ、あの、ゼウスさん、後でいいので聞きたい事があるんですけど…」
「おっ、わかった。では後での!」
ゼウスさんも、口いっぱいに、焼き芋を楽しまれていました。
「まだまだ焼くわよ~」
ヘーラーさんが腕まくりをしながら、サツマイモを火の中にポイッと放り込む。
「あの、ヘーラーさん。イモはアルミホイルで包んでから焼いた方が美味しく出来ますよ。」
「アルミホイル?」
「はい。」
「ジジイ!アルミホイル出して!」
「わかった!ほれ!」と空中にアルミホイルが浮かび上がる。
「それと、バターがあれば、もっと美味しいですよ!」
・・・バターが出てきました。
ここは、「何も無い空間」。
本も一緒に持って来ました!
ゼウスさんが、「おぉ、ゆ…」
「ゆめちゃーん!」
私に全力タックルで愛情表現をするヘーラーさんが、ゼウスさんの前を横切る。
「こっ、こんにちは!」
「いらっしゃい、ゆめちゃん♡」
ヘーラーさんは、ご機嫌である。ん?
「ヘーラーさん、その格好は…?」
いつもの絹で編んだ、ちょっとセクシーなドレスではなく、麦わら帽子に作業服のような、出立である。
「あぁ、これ?これはね~ぇ」
ジャーンと、焼き芋を出してきましたよ!この女神様!
「あの、この空間は何もないはずなんじゃあ…」
「そんなの、このエロジジイにかかれば、チョチョイのチョイよ♡」
「本当は干渉してはいかんのだ!いかんのだが、聞かなくってな~、仕方なしに創造してみたんじゃよ。」
ヘーラーさんが、美味しそうに焼き芋を、頰張ってるこんなシーン、他の人間では絶対に見れないのだが…
「ん?食べる?」
と焼き芋を差し出してくるので、そこは不干渉といたします。
「あ、あの、ゼウスさん、後でいいので聞きたい事があるんですけど…」
「おっ、わかった。では後での!」
ゼウスさんも、口いっぱいに、焼き芋を楽しまれていました。
「まだまだ焼くわよ~」
ヘーラーさんが腕まくりをしながら、サツマイモを火の中にポイッと放り込む。
「あの、ヘーラーさん。イモはアルミホイルで包んでから焼いた方が美味しく出来ますよ。」
「アルミホイル?」
「はい。」
「ジジイ!アルミホイル出して!」
「わかった!ほれ!」と空中にアルミホイルが浮かび上がる。
「それと、バターがあれば、もっと美味しいですよ!」
・・・バターが出てきました。
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
絶対に間違えないから
mahiro
恋愛
あれは事故だった。
けれど、その場には彼女と仲の悪かった私がおり、日頃の行いの悪さのせいで彼女を階段から突き落とした犯人は私だと誰もが思ったーーー私の初恋であった貴方さえも。
だから、貴方は彼女を失うことになった私を許さず、私を死へ追いやった………はずだった。
何故か私はあのときの記憶を持ったまま6歳の頃の私に戻ってきたのだ。
どうして戻ってこれたのか分からないが、このチャンスを逃すわけにはいかない。
私はもう彼らとは出会わず、日頃の行いの悪さを見直し、平穏な生活を目指す!そう決めたはずなのに...……。
好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】
皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」
「っ――――!!」
「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」
クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。
******
・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。
【完結】伴侶がいるので、溺愛ご遠慮いたします
*
BL
3歳のノィユが、カビの生えてないご飯を求めて結ばれることになったのは、北の最果ての領主のおじいちゃん……え、おじいちゃん……!?
しあわせの絶頂にいるのを知らない王子たちが吃驚して憐れんで溺愛してくれそうなのですが、結構です!
めちゃくちゃかっこよくて可愛い伴侶がいますので!
本編完結しました!
時々おまけを更新しています。
【書籍化確定、完結】私だけが知らない
綾雅(要らない悪役令嬢1/7発売)
ファンタジー
書籍化確定です。詳細はしばらくお待ちください(o´-ω-)o)ペコッ
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2024/12/26……書籍化確定、公表
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる