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結城凛子
二回目のキス、と
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学校に行くのがこんなにも憂鬱なのは、愛犬のラムちゃんが儚くなって一週間塞ぎ込んだ時以来だ。
今までほぼ接点のなかった羽野くんにキスしてしまうなんて―――しかも、その後キスを返されるだなんて。
その時のことを思い出すと、罪悪感が湧き上がるだけじゃなくて胸がドキドキする。
それに、他の人もいる図書館でキスしてしまった・・・ってあれ?誰かに見られていた可能性があるんじゃ・・・。
今更そのことに気づいて背筋が寒くなる。
どうしようどうしようどうしよう!純情な羽野くんを襲ったとか思われてたら死ねる・・・。
「りんりん、おはよう!」
ポンと肩を叩かれて振り返ると、少し明るめの髪の毛をポニーテールにした女の子が立っていた。私の幼馴染、緑川桜子だ。桜子は学年で噂になるくらい可愛くて、所属しているバドミントン部で副キャプテンを務めるほどバドミントンも上手い。
こんなに可愛くて運動神経もいい幼馴染を持って誇らしい・・・んだけれど、今は昨日のことで頭がいっぱいで気分があがらない。
桜子は覇気のない私の様子に気がついたみたいで、心配そうに顔を覗き込んできた。
「元気ないね、どうした?」
寝不足でクマのある私と、キリッとアイラインを引いて今日も可愛い桜子。色々と辛い・・・って、ダメダメ。桜子と比べたところでいいことなんて何もないでしょ。
心配する桜子に、ちょっと色々あって、とお茶を濁しながら校門までの坂道を歩く。
「お、桜。おはよ」
「あ、勇くんだぁ!おはよう」
颯爽と自転車から降りて桜子に話しかけてきたのは、桜子の彼氏の白河勇気だ。いかにもスポーツできます、といった風貌で、実際サッカー部の副キャプテンを務めている。ちなみにポジションはゴールキーパーらしい。
身体つきがガッシリとしていて逞しいので、可愛らしい桜子と並ぶとまるで美女と野獣。きっとあっちも激しいんだろうな、なーんて。・・・別に羨ましくなんかない。
朝からいちゃつくカップルを横目に、ちょっと虚しい気持ちになった。
ホッと息を吐く。
昨日恐れた事態にはならなかった。羽野くんとのことは全く噂になっていなかったのだ!
今日という日を平和に乗り越えて一人教室で歓喜に震えていると、結城さん、と後ろから呼ばれた。聞き覚えのある声に恐る恐る振り返ると、案の定羽野くんが立っていた。
「・・・」
みるみる血の気が引いていく。きっとこれから昨日の行いについて尋問されるに違いない。
気持ち悪かった、あんなことして有り得ない、とかって言われるかな?・・・いや待って、確かに私からキスしたけれど、羽野くんだって私にキス、したよね?
窮鼠の如く動けない私は、往生際悪く羽野くんを責めることで心の平穏を守ろうとする。かと言って、それを口にする勇気は全く無い。
「今ちょっと時間ある?」
ああ、さようなら平和な学校生活よ。
表面では穏やかに取り繕いながら頷き、心の中では滂沱の涙を流しながら羽野くんについていく。途中何人か同級生にすれ違ったけれど、誰も私たちのことを気にしている様子がないことだけが救いだった。
そりゃそうか、モブキャラAとモブキャラBの間に何かあったって、誰も気にしないよね。そう思うと、少し気持ちが楽になった。
羽野くんが立ち止まったのは、囲碁将棋部と書かれたドアの前だった。
ガラリとドアを開けると、放課後の喧騒が嘘のように静かな空間が広がっている。ずいぶん長い間誰にも使われていないような、寂れた雰囲気のする教室だった。
「さあ、入って」
レディファーストとばかりに中へ誘導される。人気のない空間で二人きりになることには抵抗があったけれど、昨日のことで罪悪感を感じていたので何も言わず教室に入った。
羽野くんが静かにドアを閉めると、窓はあっても午後の日差しが入りにくいこの教室はかなり薄暗くなる。
「あの、」
羽野くんが口を開きかけた瞬間、とっさに上半身を折った。
「ごめんなさい、羽野くん。本当にごめん!昨日、その、勝手にキスしてごめんなさい。気持ち悪かったよね・・・実は私、ずっと羽野くんにキス、してみたいと思ってて・・・」
ここはもう正直に全てを話し、水に流してもらうよう頼むしかない。腹を括って話を進める。
「その・・・羽野くんのことが好き、とかじゃなくて・・・なんというか・・・・・・性欲、みたいな。自分じゃ抑え切れなくてキスしてしまって・・・こんなこと、羽野くんには関係ないのに、本当にごめんなさい」
おずおずと視線を上げると、羽野くんはまさに、ポカンという表現が正しいような顔をしていた。
突然の性欲発言にびっくりしたのかな。そりゃそうか。私だっていきなりこんな話をされたらびっくりするもん。
「ごめんなさい・・・」
しゅんと俯いて謝り続けると、羽野くんが謝らなくていいよ、と言った。そして、いきなり距離を詰めてきたと思ったら耳元で囁く。
「その代わり、もう一回キスしたい」
顔を上げると、いつもの真面目で地味な羽野くんじゃなくて、熱のこもった目をした男の人がいた。
「もう一回、結城さんとキスしたい」
頬を染めて緊張した面持ちの羽野くんが、背中に手を回してくる。ほんのあと5センチの距離まで唇が近づく。
「ダメ・・・?」
不安げな羽野くんの囁きにつられるようにして、私は唇を寄せていた。息をするのも忘れるぐらい、唇に意識が集中する。
「ふっ・・・」
すぐに息苦しくなってちょっと離れようとすると、今度は羽野くんが追いかけるように唇を寄せてくる。下唇を甘噛みされて、ピリッと電流が走ったような感覚にびっくりして逃げようとすると、逃さないとでも言うように抱き締められる。
「んっ、んんっ!」
ちゅっ♥ちゅ♥くちゅっ♥といやらしい音を立てる口付けに、頭がクラクラする。
羽野くんのキス、気持ちいい。
頭も身体も蕩けそうになって、思わずぎゅっと羽野くんの制服を掴んだ。
度重なる口づけにとうとう立っていられなくなって床に座り込むと、羽野くんも膝を折ってキスを続けてくる。ひんやりとしていた足元が、下半身が、どんどん熱くなっていって、もっと、もっとって強請るように唇を羽野くんに押し付けると、羽野くんもすぐに返してくれて身体がもっと熱くなる。
後ろに回されていた手がどんどん下に降ろされて、ブレザーとブラウスの合間に滑り込む。ブラウス越しに肌を撫でながらブラのホックを外そうとしているらしい羽野くんに驚いたけれど、すっかりキスで蕩けていた私の脳はその性急さを心地よく感じてしまっていた。
でも、やっぱり羽野くんはこういうことに慣れていないみたいで、なかなかうまくホックを外せなくてヤキモキしていたからスカートからブラウスを出して手伝ってあげる。もちろんキスは続けたままで。
羽野くんの手が私の素肌を撫で上げて、今度こそブラのホックを外して背中を撫でる。その動きさえも気持ちよくてどうにかなってしまいそうなのに、脇腹から胸へと移動してきた羽野くんの手がブラの中で痛いほど固くなっている乳首を見つけてしまって、手の平で二つの突起を優しく撫でてきた。甘い刺激に身体を捩ると、今度はキュッ♥キュッ♥と抓まれる。自分で触るのとは比べ物にならないくらい気持ちいい。
「ふっ、んっ・・・♥んっ♥」
信じられないくらい甘い声が出て、まるで自分が自分じゃなくなるみたいで怖いのに、羽野くんの動きはどんどん大胆になっていく。
そして遂にブラウスを押し上げて、ささやかな胸の膨らみに顔を押し付けてきた。柔らかな感触が敏感な突起に触れる。
「っはのくん、それ・・・♥」
羽野くんは躊躇なく乳首を咥えると、舌先でチロチロと舐め始める。
恥ずかしいからやめて!
気持ちいいからやめないで・・・!
相反する気持ちがぐちゃぐちゃに混ざり合って息が苦しい。
ちゅく♥ちゅくっ♥と淫らな音が教室に響いて背筋のゾクゾクが止まらないのに、更にそのまま左右交互に舐められるとどんどん股の間に熱が溜まっていって、身体の奥から何かが溢れて弾けてしまいそうになる。
「ぁっ♥はぁっ♥あっ♥」
気づくと股の間がグショグショに濡れてしまっていた。もう少しで何か知らない感覚がやってきそうで怖くなって、羽野くんの制服をぎゅっと掴む。
気持ちいい、どうしようっ・・・!
「っ、結城さん!・・・・・・その、・・・僕の家来ない?」
羽野くんの動きが急に止まって、予想外の言葉に思考が止まる。
吹奏楽部が練習している音とか、運動部の野太い掛け声とかが急に耳に入ってくる。
止まっていた思考がそっと動き出して、何を言われたのか理解した途端全身に鳥肌が立つ。
「あっ、で、でもっ別に私は、羽野くんのこと好きとかじゃなくて・・・その、唯の性欲だから・・・」
「いいよ、それでも」
混乱した頭で言い訳すると、羽野くんはもじもじと身体を動かしてチラッと目線を寄越した。
「えっと・・・?」
もしかして、私の性欲発言が受け入れられた?
「僕の家で、その、続きを・・・」
湯気が出そうなくらい、羽野くんの顔が真っ赤に染まっている。
・・・どうしよう、こんな都合の良い展開ってある?
「・・・・・・行く、羽野くんの家」
性欲と好奇心に逆らえないまま返事をすると、羽野くんがホッとしたような表情をする。その表情を見てなぜか胸がチクッとけれど、見て見ぬふりをして頭の隅へ追いやった。
今までほぼ接点のなかった羽野くんにキスしてしまうなんて―――しかも、その後キスを返されるだなんて。
その時のことを思い出すと、罪悪感が湧き上がるだけじゃなくて胸がドキドキする。
それに、他の人もいる図書館でキスしてしまった・・・ってあれ?誰かに見られていた可能性があるんじゃ・・・。
今更そのことに気づいて背筋が寒くなる。
どうしようどうしようどうしよう!純情な羽野くんを襲ったとか思われてたら死ねる・・・。
「りんりん、おはよう!」
ポンと肩を叩かれて振り返ると、少し明るめの髪の毛をポニーテールにした女の子が立っていた。私の幼馴染、緑川桜子だ。桜子は学年で噂になるくらい可愛くて、所属しているバドミントン部で副キャプテンを務めるほどバドミントンも上手い。
こんなに可愛くて運動神経もいい幼馴染を持って誇らしい・・・んだけれど、今は昨日のことで頭がいっぱいで気分があがらない。
桜子は覇気のない私の様子に気がついたみたいで、心配そうに顔を覗き込んできた。
「元気ないね、どうした?」
寝不足でクマのある私と、キリッとアイラインを引いて今日も可愛い桜子。色々と辛い・・・って、ダメダメ。桜子と比べたところでいいことなんて何もないでしょ。
心配する桜子に、ちょっと色々あって、とお茶を濁しながら校門までの坂道を歩く。
「お、桜。おはよ」
「あ、勇くんだぁ!おはよう」
颯爽と自転車から降りて桜子に話しかけてきたのは、桜子の彼氏の白河勇気だ。いかにもスポーツできます、といった風貌で、実際サッカー部の副キャプテンを務めている。ちなみにポジションはゴールキーパーらしい。
身体つきがガッシリとしていて逞しいので、可愛らしい桜子と並ぶとまるで美女と野獣。きっとあっちも激しいんだろうな、なーんて。・・・別に羨ましくなんかない。
朝からいちゃつくカップルを横目に、ちょっと虚しい気持ちになった。
ホッと息を吐く。
昨日恐れた事態にはならなかった。羽野くんとのことは全く噂になっていなかったのだ!
今日という日を平和に乗り越えて一人教室で歓喜に震えていると、結城さん、と後ろから呼ばれた。聞き覚えのある声に恐る恐る振り返ると、案の定羽野くんが立っていた。
「・・・」
みるみる血の気が引いていく。きっとこれから昨日の行いについて尋問されるに違いない。
気持ち悪かった、あんなことして有り得ない、とかって言われるかな?・・・いや待って、確かに私からキスしたけれど、羽野くんだって私にキス、したよね?
窮鼠の如く動けない私は、往生際悪く羽野くんを責めることで心の平穏を守ろうとする。かと言って、それを口にする勇気は全く無い。
「今ちょっと時間ある?」
ああ、さようなら平和な学校生活よ。
表面では穏やかに取り繕いながら頷き、心の中では滂沱の涙を流しながら羽野くんについていく。途中何人か同級生にすれ違ったけれど、誰も私たちのことを気にしている様子がないことだけが救いだった。
そりゃそうか、モブキャラAとモブキャラBの間に何かあったって、誰も気にしないよね。そう思うと、少し気持ちが楽になった。
羽野くんが立ち止まったのは、囲碁将棋部と書かれたドアの前だった。
ガラリとドアを開けると、放課後の喧騒が嘘のように静かな空間が広がっている。ずいぶん長い間誰にも使われていないような、寂れた雰囲気のする教室だった。
「さあ、入って」
レディファーストとばかりに中へ誘導される。人気のない空間で二人きりになることには抵抗があったけれど、昨日のことで罪悪感を感じていたので何も言わず教室に入った。
羽野くんが静かにドアを閉めると、窓はあっても午後の日差しが入りにくいこの教室はかなり薄暗くなる。
「あの、」
羽野くんが口を開きかけた瞬間、とっさに上半身を折った。
「ごめんなさい、羽野くん。本当にごめん!昨日、その、勝手にキスしてごめんなさい。気持ち悪かったよね・・・実は私、ずっと羽野くんにキス、してみたいと思ってて・・・」
ここはもう正直に全てを話し、水に流してもらうよう頼むしかない。腹を括って話を進める。
「その・・・羽野くんのことが好き、とかじゃなくて・・・なんというか・・・・・・性欲、みたいな。自分じゃ抑え切れなくてキスしてしまって・・・こんなこと、羽野くんには関係ないのに、本当にごめんなさい」
おずおずと視線を上げると、羽野くんはまさに、ポカンという表現が正しいような顔をしていた。
突然の性欲発言にびっくりしたのかな。そりゃそうか。私だっていきなりこんな話をされたらびっくりするもん。
「ごめんなさい・・・」
しゅんと俯いて謝り続けると、羽野くんが謝らなくていいよ、と言った。そして、いきなり距離を詰めてきたと思ったら耳元で囁く。
「その代わり、もう一回キスしたい」
顔を上げると、いつもの真面目で地味な羽野くんじゃなくて、熱のこもった目をした男の人がいた。
「もう一回、結城さんとキスしたい」
頬を染めて緊張した面持ちの羽野くんが、背中に手を回してくる。ほんのあと5センチの距離まで唇が近づく。
「ダメ・・・?」
不安げな羽野くんの囁きにつられるようにして、私は唇を寄せていた。息をするのも忘れるぐらい、唇に意識が集中する。
「ふっ・・・」
すぐに息苦しくなってちょっと離れようとすると、今度は羽野くんが追いかけるように唇を寄せてくる。下唇を甘噛みされて、ピリッと電流が走ったような感覚にびっくりして逃げようとすると、逃さないとでも言うように抱き締められる。
「んっ、んんっ!」
ちゅっ♥ちゅ♥くちゅっ♥といやらしい音を立てる口付けに、頭がクラクラする。
羽野くんのキス、気持ちいい。
頭も身体も蕩けそうになって、思わずぎゅっと羽野くんの制服を掴んだ。
度重なる口づけにとうとう立っていられなくなって床に座り込むと、羽野くんも膝を折ってキスを続けてくる。ひんやりとしていた足元が、下半身が、どんどん熱くなっていって、もっと、もっとって強請るように唇を羽野くんに押し付けると、羽野くんもすぐに返してくれて身体がもっと熱くなる。
後ろに回されていた手がどんどん下に降ろされて、ブレザーとブラウスの合間に滑り込む。ブラウス越しに肌を撫でながらブラのホックを外そうとしているらしい羽野くんに驚いたけれど、すっかりキスで蕩けていた私の脳はその性急さを心地よく感じてしまっていた。
でも、やっぱり羽野くんはこういうことに慣れていないみたいで、なかなかうまくホックを外せなくてヤキモキしていたからスカートからブラウスを出して手伝ってあげる。もちろんキスは続けたままで。
羽野くんの手が私の素肌を撫で上げて、今度こそブラのホックを外して背中を撫でる。その動きさえも気持ちよくてどうにかなってしまいそうなのに、脇腹から胸へと移動してきた羽野くんの手がブラの中で痛いほど固くなっている乳首を見つけてしまって、手の平で二つの突起を優しく撫でてきた。甘い刺激に身体を捩ると、今度はキュッ♥キュッ♥と抓まれる。自分で触るのとは比べ物にならないくらい気持ちいい。
「ふっ、んっ・・・♥んっ♥」
信じられないくらい甘い声が出て、まるで自分が自分じゃなくなるみたいで怖いのに、羽野くんの動きはどんどん大胆になっていく。
そして遂にブラウスを押し上げて、ささやかな胸の膨らみに顔を押し付けてきた。柔らかな感触が敏感な突起に触れる。
「っはのくん、それ・・・♥」
羽野くんは躊躇なく乳首を咥えると、舌先でチロチロと舐め始める。
恥ずかしいからやめて!
気持ちいいからやめないで・・・!
相反する気持ちがぐちゃぐちゃに混ざり合って息が苦しい。
ちゅく♥ちゅくっ♥と淫らな音が教室に響いて背筋のゾクゾクが止まらないのに、更にそのまま左右交互に舐められるとどんどん股の間に熱が溜まっていって、身体の奥から何かが溢れて弾けてしまいそうになる。
「ぁっ♥はぁっ♥あっ♥」
気づくと股の間がグショグショに濡れてしまっていた。もう少しで何か知らない感覚がやってきそうで怖くなって、羽野くんの制服をぎゅっと掴む。
気持ちいい、どうしようっ・・・!
「っ、結城さん!・・・・・・その、・・・僕の家来ない?」
羽野くんの動きが急に止まって、予想外の言葉に思考が止まる。
吹奏楽部が練習している音とか、運動部の野太い掛け声とかが急に耳に入ってくる。
止まっていた思考がそっと動き出して、何を言われたのか理解した途端全身に鳥肌が立つ。
「あっ、で、でもっ別に私は、羽野くんのこと好きとかじゃなくて・・・その、唯の性欲だから・・・」
「いいよ、それでも」
混乱した頭で言い訳すると、羽野くんはもじもじと身体を動かしてチラッと目線を寄越した。
「えっと・・・?」
もしかして、私の性欲発言が受け入れられた?
「僕の家で、その、続きを・・・」
湯気が出そうなくらい、羽野くんの顔が真っ赤に染まっている。
・・・どうしよう、こんな都合の良い展開ってある?
「・・・・・・行く、羽野くんの家」
性欲と好奇心に逆らえないまま返事をすると、羽野くんがホッとしたような表情をする。その表情を見てなぜか胸がチクッとけれど、見て見ぬふりをして頭の隅へ追いやった。
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