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レクラス視点 10 吐露
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フィリアが、なんと戦争を終わらせてしまった。
俺は、愛おしすぎて思わず抱きしめてしまったがすぐにユリエルに引き剥がされた。くそっ!あのままだったらきっといい雰囲気になれただろうに…。
騎士団長と、バルグェン国王が話し合っている。うちの国の国王も呼ばないといけないな。もしくは、バルグェン国王を王宮に連れて行くか…いや、そこまで信用していいものか分からないから、多分国王陛下をここまでお連れして調印しないといけないかもな。あ、でも今日は即位式だったよな。父上が来るのか?それとも義兄上が来るのか?
「レクラス!」
「はい。」
団長に呼ばれた。
「先ほど、ダンディス国王陛下に早馬で知らせたから、どうするか返事が来次第、動こうと思う。それまで、待機だ。…まぁ付く頃には前国王陛下か。」
「分かりました。団長にも話したい事があります。時間があいたら、お願いします。」
「なんだ。今でもいいぞ。どうせ、陛下の返事を待たないといけないからな。」
「ありがとうございます。第三騎士団長に就任して早々で誠に申し訳ないのですが、騎士団を辞する決意を固めました。」
「は!?ど、どうした??ちょっと待て。そんな大きな話だったとは。少し第四騎士団と第五騎士団に伝えてくるから。そこで待っていろ。」
「はい。」
そんなに動揺されるとは…辞めるなと言われたらどうしようかな。
「おい!それでいいのか!?」
いつの間にか隣にいた、ニックが肩を掴み言ってきた。
「ああ。今日は即位式。無事に義兄上も国王陛下に無事就任するだろう。だから、キリがいいかと思う。それに、フィリアがどうしてもいいんだ。」
「そうか…。じゃあ僕も辞めようかな。」
「ニック!」
「僕を置いて行くつもり?どうせ僕も、伯爵家の次男だから家は継げないし。レクラスがいないこの国なんて、そんなのつまらないからね。」
と、俺の肩を叩いた。
「ニック、本当にいいのか?俺も、お前が来てくれると嬉しいなとは思っていたが…。」
「まぁ、嫌になったら帰るよ。」
と、ニックはニヤリと笑って言った。
☆★☆★☆★
バルグェン国の軍隊は大半は引き返していって、残った者達はテントを張って休息している。
日が傾き始める頃、馬が走ってきた。
父上と、トーマスだ。
俺は、騎士団長の後ろに、第四騎士団長と第五騎士団長と共に立っていた。
「遠くまですみません。」
と騎士団長が父上に言った。
「何を言う。一人の負傷者も出す事なく終われたのだろう。誇るがいい。」
「私の手柄と言えないのが苦しいですが。」
「まぁ、良いではないか。して、バルグェン国王との協議だな?今の私の立場は国王陛下ではないが、マナクルと話して来たから私が言う事は現国王陛下の総意となるからよろしく頼む。マナクルが即位して、まだやる事もあるからすぐこちらには来れないからな。」
「はい。」
良かった。義兄上は無事に即位式終われたんだな。これで、この国もより繁栄していくだろう。
俺は、愛おしすぎて思わず抱きしめてしまったがすぐにユリエルに引き剥がされた。くそっ!あのままだったらきっといい雰囲気になれただろうに…。
騎士団長と、バルグェン国王が話し合っている。うちの国の国王も呼ばないといけないな。もしくは、バルグェン国王を王宮に連れて行くか…いや、そこまで信用していいものか分からないから、多分国王陛下をここまでお連れして調印しないといけないかもな。あ、でも今日は即位式だったよな。父上が来るのか?それとも義兄上が来るのか?
「レクラス!」
「はい。」
団長に呼ばれた。
「先ほど、ダンディス国王陛下に早馬で知らせたから、どうするか返事が来次第、動こうと思う。それまで、待機だ。…まぁ付く頃には前国王陛下か。」
「分かりました。団長にも話したい事があります。時間があいたら、お願いします。」
「なんだ。今でもいいぞ。どうせ、陛下の返事を待たないといけないからな。」
「ありがとうございます。第三騎士団長に就任して早々で誠に申し訳ないのですが、騎士団を辞する決意を固めました。」
「は!?ど、どうした??ちょっと待て。そんな大きな話だったとは。少し第四騎士団と第五騎士団に伝えてくるから。そこで待っていろ。」
「はい。」
そんなに動揺されるとは…辞めるなと言われたらどうしようかな。
「おい!それでいいのか!?」
いつの間にか隣にいた、ニックが肩を掴み言ってきた。
「ああ。今日は即位式。無事に義兄上も国王陛下に無事就任するだろう。だから、キリがいいかと思う。それに、フィリアがどうしてもいいんだ。」
「そうか…。じゃあ僕も辞めようかな。」
「ニック!」
「僕を置いて行くつもり?どうせ僕も、伯爵家の次男だから家は継げないし。レクラスがいないこの国なんて、そんなのつまらないからね。」
と、俺の肩を叩いた。
「ニック、本当にいいのか?俺も、お前が来てくれると嬉しいなとは思っていたが…。」
「まぁ、嫌になったら帰るよ。」
と、ニックはニヤリと笑って言った。
☆★☆★☆★
バルグェン国の軍隊は大半は引き返していって、残った者達はテントを張って休息している。
日が傾き始める頃、馬が走ってきた。
父上と、トーマスだ。
俺は、騎士団長の後ろに、第四騎士団長と第五騎士団長と共に立っていた。
「遠くまですみません。」
と騎士団長が父上に言った。
「何を言う。一人の負傷者も出す事なく終われたのだろう。誇るがいい。」
「私の手柄と言えないのが苦しいですが。」
「まぁ、良いではないか。して、バルグェン国王との協議だな?今の私の立場は国王陛下ではないが、マナクルと話して来たから私が言う事は現国王陛下の総意となるからよろしく頼む。マナクルが即位して、まだやる事もあるからすぐこちらには来れないからな。」
「はい。」
良かった。義兄上は無事に即位式終われたんだな。これで、この国もより繁栄していくだろう。
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